こちらの文は元々ジェリコのプレイヤーであるトパの日記に掲載されていたものですが、あまりに出来が良かったため、このまま日記として流れていくのは勿体無いと、本人の了解を得て転載したものです。   そめいF



「腐肉王の咆哮」 推測2:カルズワーンの「変節」 
 
(文・トパ)

※ この記事はPathfinder「腐肉王の咆哮」関係です。
※ 第26回セッション終了時点において執筆しました。



今回は、「五つの風の寺院守護者」と崇められるカルズワーンが、なぜノールのクルディス族の族長になどなっているのか、その疑問に対して推理します。

事実@:クルディス族は2年前にケルマレインの廃墟を占拠した。(第12回他)
事実A:2ヵ月前、カルズワーンという男が現れて、ノール達を蹴散らし、その族長をたおした。(第20〜21回)
事実B:カルズワーンは「五つの風の寺院守護者」と呼ばれる5人のジンニーのひとりである。斧使いと思われる。(僧院の壁画やザストランの台詞/第17回)
事実C:カルズワーンはノールの族長を倒したあと、寺院の地下に向かい、戻ってきたときには見違えるほど弱くなっていた。そして自らが新しい族長となることを宣言した。(第20〜21回)
事実D:カルズワーンは霊体になることができる(恐らくジンニーとしての能力)。(第20回)
事実E:寺院奥の封印扉の向こうには、ケルマレインに争いを振りまいた悪魔“ズルソス”が閉じ込められている。(第24回)

ポイントとしては、カルズワーンが族長となることを宣言したのが「寺院地下より戻ってきてから」という点でしょう。

@ 彼はおそらく、ただ単にノールを掃討するためにケルマレインにやってきた。(その時点ではノールの族長になるつもりなど毛頭なかった。)
A カルズワーンは「霊体になれたがゆえに」「封印扉を無視して」「寺院の奥に行くことが可能であった」と思われる。
B そしてズルソスと出会ってしまい、何らかの呪縛を受けたのではないか。弱くなったと表現されているのはそのためであり、またノールの族長となることを選んだのはズルソスの意思ではないか。

こんな感じです。
20年前、悪魔に堕落させられた司祭ハッルウンと同様、カルズワーンもまたズルソスに魂を握られたのではないでしょうか。

カルズワーン(元凶のズルソス)がケルマレインに商人らを呼び寄せ、クルディス族を支配し、腐肉王と連絡を取っている事情は情報不足にて検討できません。
思いつき的な予想としては、@「ズルソスの性質は“災いを振りまくもの”であり、人数を集めることで混乱と狂気を広める端緒としている」、A「あるいは封印の解除に関係がある」、というところでしょうか。

明日は、前回と今回の推測をもとに、アルマが目指すケルマレインの「解放」とは、本当は何を指しているかを考察しましょう。
ええ、ぶっちゃけズルソスを倒すんだと思います(笑)。先に結論を書いちゃったりして。





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