こちらの文は元々ジェリコのプレイヤーであるトパの日記に掲載されていたものですが、あまりに出来が良かったため、このまま日記として流れていくのは勿体無いと、本人の了解を得て転載したものです。   そめいF




「腐肉王の咆哮」 推測1:ケルマレインの「放棄」 


(文・トパ)

※ この記事はPathfinder「腐肉王の咆哮」関係です。
※ 第26回セッション終了時点において執筆しました。




そろそろ終盤(?)、また推測を並べてみましょう。
昔から情報を捏ね繰り回すお話は好きなので、きちんと検討できるこういうシナリオと、堅実な行動を取るジェリコのようなキャラクターとは、相性が良い感じ。
今のところ大ハズレは無いものの、そこはそれ、いつ見当が狂うかは分からないわけで、悪しからずご承知置きを。

今回はケルマレインに起きた20年前の事件について。

事実@:サーレンレイの寺院及び僧院は、狂気に身を委ねたケルマレインの民衆の襲撃を受け、滅びた。(テンペストの啓示/第19回)
事実A:サーレンレイの司祭ハッルウンは、神を裏切った罰としてアンデッドに堕ちていた。(第23回)
事実B:ハッルウンは、「サーレンレイを裏切ったか」という問いかけに対して「いかにも」「いいや、私は……」と葛藤し、倒された後は感謝の言葉を残した。(第23回)
事実C:寺院奥の封印扉の向こうには、ケルマレインに争いを振りまいた悪魔“ズルソス”が閉じ込められている。またハッルウンはズルソスに籠絡されたという。(アルマの台詞/第24回)

当初、サーレンレイ関係の施設が襲撃を受けていた事実の理由が不明でしたが、ハッルウンがキーマンだったと判明しました。
ここから大筋として推測できるのは、

@:元凶である“ズルソス”に堕落させられた彼が、ケルマレインの人々に密やかに狂気と不協和音を広めていったのではないか。
A:民人の尊敬を受けるはずの司祭という立場が、格好の隠れ蓑となっただろう。
B:そしてそれゆえに、真相が明らかになったとき、民衆の怒りはサーレンレイ信徒に向けられたと考えられる。
C:また、その時点ではすでに町の人々にも狂気が蔓延しており、結果として行き過ぎた殺戮と混乱が生じ、最終的にケルマレインの滅びを迎えたのではないか。

こんな感じでしょうか。

その後、事件はパクトマスターたちによって鎮圧され、ズルソスの封印が強化されたのでしょう。(寺院の廃墟にはパクトマスターの赤鎧の兵士の死体もありました/第23回)
この推測は、パクトマスターたちがケルマレインを20年間も放棄していたにも関わらず、今になってアルマたちを送り込んだ説明にもなります。彼らは町が無人である分には構わない、しかし封印の近くに誰かがいては困るのです。

今日はこれまで。
明日は、寺院守護者カルズワーンがノールの族長におさまっている事情について推測します。





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