ムーンエンド・キャンペーン第ニ部 第2章 【ランバードにて】

 

プレイ当日、プレイヤーEの家に全員が集まる。
 
プレイヤーJ(ルイ) 「うーん、ポテトチップスは、やはりうす塩に限りますね。」
プレイヤーT(フェイグランス) 「やけにコーラと合うわけで。」
プレイヤーN(ジョン) 「俺はニボシをかじるのも好きだけどな〜。」
プレイヤーT 「ニボシは高い(笑)。」
プレイヤーE(エフェ) 「ほらほら、こぼさないで!」
プレイヤーO(イーグル) 「んで、マスターの準備はできたのか?」
DM 「うむ。 今終わった。」
プレイヤーN 「おーし、やろう!」
プレイヤーT 「やろう!」
DM 「その前に前回の話を覚えてる?」
プレイヤーE 「うんうん。 盗賊のマリュータが生きてた。」
プレイヤーJ 「マリュータの作った盗賊団があって、そこと別の盗賊団の抗争が、我々の受けた依頼に関係していたんでしたね。」
DM 「そう。 んで、それぞれの領主の娘と息子が無事に結婚する事になって終わりと。」
プレイヤーT 「ハッピーエンドはいいね。ほっとするし。」
プレイヤーN 「ファルスも生き返らないかな。」
DM 「それはもうないから安心してくれ。 そうポンポン生き返ってたまるか(笑)。」
プレイヤーN 「あ、含みのある言葉。 嫌な予感。」
DM 「ふふふ、気づいているか(笑)。 この世界では『蘇生』の呪文があるので、高僧にお金を積めば何度でも生き返れる様にはなっているけれど、このままじゃ死に対する緊迫感が薄れるでしょ?」
プレイヤーE 「(DMが言おうとしている事を察したのか、首を横に振って)いや、今でも充分にスリル満点!」
プレイヤーN 「うんうん!」
プレイヤーJ 「そうですか? カンタンに生き返れちゃったらつまらないような…」
DM 「でしょでしょ? そういうわけで…」
プレイヤーE 「(Jを止めて)い、イヤイヤ!」
DM 「あ、これはキャンペーン開始時から既に設定してある事項なので、ご心配なく(笑)。 今からなにかしようってわけじゃないから。」
プレイヤーT 「あまり、知りたくない事のような気がするな(笑)。」
DM 「ともかく、この世界では『蘇生』の呪文があっても、人が生き返るのはなかなか難しい。 自然の法則にもかなり反する行為だしね。 でも、君達のうち、何人かは死んで生き返っているわけだ。」
プレイヤーJ 「ふむふむ。」
DM 「つまり、『蘇生』をかけられても神々から許しが出なければ、魂は肉体に戻らない。 そう言った事柄がある世界だと思っていてくれ。」
プレイヤーO 「すると、僧侶系の俺(イーグル)やルイはそういうことを常識として知っていていいのか?」
DM 「そういうこと。 これまで誰が何回死んだかもカウントしているからね。 気をつけて(笑)。」
プレイヤーE 「と、言う事は回数制限があるという事も…」
プレイヤーJ 「ありえますね…。」
プレイヤーT 「俺(フェイグランス)は死んだ事ないわけだけど…。」
プレイヤーJ 「でも、あなたは僧侶とかと違って徳を積んでいないから死んでいい回数が少ないかも。」
プレイヤーO 「エルフと人間でちがうかもしんねよ?」
プレイヤーT 「がーん。」
DM 「ま、そのあたりはおいおい話に出てくるだろうからね。」
プレイヤーN 「じゃ、死なない様にがんばろうぜ!」
プレイヤーT 「お、おう!」
DM 「はじめるよーん。」
一同 「はい。」「おう!」「待ってました。」
DM 「君達はクロニアの町を出発して…」
ジョン 「今回はバラバラな発言に対するツッコミは無しか(笑)。」
DM 「もう慣れたよ(笑)。」
フェイグランス 「キャンペーンも長いからねぇ。」
DM 「さて、続き。 えーと…(5秒)…」
ジョン 「DMがセリフを忘れてる(笑)。」
DM 「誰の所為だと思ってるんだ(笑)。」
イーグル 「たしか、予定だとこれから銀の湖とかいうところを渡るんだよな。」
DM 「そうそう。 そのために、クロニアから更に北方に移動して『ランバード』の町に向かっている。 ランバードの町は、このランカスター王国北方の中心地として栄えている町だよ。」
イーグル 「ふーん。 エフェの名前(エフェ=ランバース)と似てるけど、関係はあるの?」
DM 「ないない! ぜんっっ然ナイ!(笑)」
エフェ 「そこまで否定されるとちょっと悔しいわ(笑)。」
イーグル 「マリュータは最近までこの一帯で盗賊団をやっていたんだから、このあたりの事情には詳しそうだな。 何か予備知識はないか?」
マリュータ 「ランバードの町ってのは、今の国王(エルム)の父親が公爵をしていた領地だからな。 かなり大きい町だし、親国王派の最右翼と言ってもいい。 最近はさすがに治安が悪くなってきているが、それでもほかの領地に比べれば大分マシだな。」
イーグル 「そうかそうか。 思ったより情報が出てきたな〜。」
ルイ 「ですねぇ〜。」
マリュータ 「それから、領主が結婚をするとかで、今、町中はお祭り騒ぎらしいぞ。」
ルイ 「おおっ、お祭り! 良いですね! ふふふ。」
イーグル 「イカ焼きがくいてぇぇ〜。」
ルイ 「銀の湖って淡水湖?」
DM 「うん。」
ルイ 「じゃあ、イカは無理ですね(笑)。」
イーグル 「別にどこかの海から運んできたヤツでもかまわないわけだが(笑)。」
DM 「銀の湖は、そこらへんの大貴族の領地が幾つもすっぽりと収まるほど広い、ムーンエンド最大の湖ね。 その東の端にランバードの町があるわけだ。」
フェイグランス 「西へ向かうのに、かならずしも海(?)路を取る必要はないよね?」
DM 「そうそう。湖の南側は広大な湿地帯だから通れないとして、北側をぐるっと迂回するコースも選べるよ。 どっちにしてもランバードの町は通るわけだけどね〜。」
ルイ 「私は船に乗りたいんですがねぇ。」
イーグル 「俺はどっちでもいいぞ。」
フェイグランス 「俺も釣りしながら旅をしたいな。 楽だし。」
エフェ 「船だと歩かなくて済むものね〜。」
ジョン 「沈むとこわいけどな(笑)。」
フェイグランス 「大丈夫。 水中呼吸の呪文(効果は1人だけ)がある。(笑)」
エフェ 「マスター、湖って歩くとどの位のお大きさなの?」
DM 「10日くらいかな。」
エフェ 「ふやけちゃうわね(笑)。」
フェイグランス 「うーん(笑)。」
DM 「そんな事を言いながら、ランバードに向かって歩いているわけだ。 2日目の晴れた朝、君達の行く手の道に老人が立っていて、手を振っているのが見える。 段々近づいてくるとその人が『ストップ、ストーップ!』といっているのが分かるよ。」
フェイグランス 「旅人かな?」
DM 「その老人は、胸まで髭をたらし、帽子に赤い羽をつけている。 服は茶色のローブだね。」
フェイグランス 「あ、タレスティウスだ。」
ジョン 「知ってるの?」
フェイグランス 「知っているというほどでもないんだけど…。 こないだ突然話しかけてきてマッハで消えたおじいさん。」
ジョン 「なんだよ、それは(笑)。」
ルイ 「自分の名前だけ忘れるなとかいって消えたんですよね。」
DM 「そろそろ止まらないとひいちゃうよ?」
フェイグランス 「じゃあ、ブチッっと。(笑)」
エフェ 「こらこら(笑)。 止まりますよ、うん。」
ルイ 「(タレスティウスに)やぁ、ご老人。 またお会いしましたね。」
タレスティウス 「うむ。 ところでお前さん達、どこへ行くつもりなんじゃ?」
フェイグランス 「銀の湖を越えるつもり。」
タレスティウス 「銀の湖とな? では、私も乗せていってはくれんかの。 ちょうど行きたかったところなんじゃ。」
ジョン 「どうする?」
エフェ 「特に断わる理由もないし、いいんじゃないかしら?」
フェイグランス 「うーん。そうだね。」
 
一行はタレスティウスを伴い、旅を続ける。
 
タレスティウス 「(ジョンを見て)お、お前さん、もしや!?」
ジョン 「ぎくっ!」
タレスティウス 「たしか、名前はジョン…じゃったな?」
ジョン 「は、はい。 つい出来心で…」
イーグル 「何言っているんだ?(笑)。」
タレスティウス 「と、言う事は、かの有名な…」


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