ムーンエンド・キャンペーン第ニ部 第1章 【狂詩曲〜再会、そして旅立ち〜】

 

ジョン 「さーて、乗り込むぞ!」
DM 「町に入り込めば、後はマリュータのリードで、領主のガリアン男爵(ティルトの父)の屋敷へと、あっという間に入り込める。 ちなみにマリュータはこの辺では有名らしく、部下も何人か忍び込ませているということだ。 その部下によって、みんなは男爵の私室の隣にある小部屋に連れていかれた。」
ルイ 「うわっ、想像以上に楽な展開ですね。」
エフェ 「マリュータってエライのね。」
DM 「この部屋にはカーテンがあり、それを開けるとガラス越しに隣の部屋が見えるようになっている。 ちなみにマジックミラーで、あっちから見ると鏡。」
フェイグランス 「文明が進んでるね。」
DM だって、A.D.2000年(ここでのADとは、アフターデストラクト【大破壊後】の略)になろうってんだよ。」
エフェ 「魔法と科学の差ね。」
イーグル 「科学か。」
DM 「ここをのぞくと、まず髭を生やしたガリアン男爵の姿が見え、そのそばにクロニアのハリスター男爵がいる。 2人は何か言い争っているようだよ〜ん。」
ルイ 「突然、なんて話し方ですが。」
フェイグランス 「2人の会話は聞かなくていいの?」
ルイ 「一応、聞きますよ。」
エフェ 「真面目に聞きなさい(笑)。」
ハリスター 娘を返せ。 お前の差し金ということは既に分かっているんだ。」
ガリアン 「私がやったという証拠でもあるのか? お前の娘さんには気の毒だが。」
フェイグランス 「うん、うん。」
DM 「そのまましばらく言い争いが続いて、そのうちガリアンは剣を抜き、ハリスターの方へと詰め寄った。」
フェイグランス 「ミラー壊して、突撃。」
ジョン 「同じく。」
DM 「ガリアン男爵の方はだいぶ驚いている。 ちなみに、大きな音がたった。」
フェイグランス 「仕方ないよ。」
ジョン 「(ガリアンに)剣を納めてください。」
DM 「では、ガリアンの方はあっけなく降参した。 で、ハリスター男爵は娘の居場所を聞き出した後、みんなに助けてほしいと頼む。」
イーグル 「手紙いらなかったな(笑)。」
フェイグランス 「ハリスターさんに渡したら?」
イーグル 「だな。」
DM 「OK。 ではハリスター男爵は頷いて手紙を受け取る。 レーナはギルドマスター達と一緒に地下にいるようだ。」
ジョン 「行こう。」
ルイ 「ですね。 館の中の移動はどうしましょうねぇ。 こんなに物々しい格好だと、召使いの人達が警戒するかも。」
ジョン 「かまっている暇はないな。 一気に突っ切ろう。」
ルイ 「ま、それでいいですか。」
DM 「ならば、召使い達の悲鳴を聞きつつ(笑)、館の地下にやってきた。 地下には倉庫があるんだけど、その奥に隠し部屋が作られていて、棚の一つをどかすと扉が現れる。」
ジョン 「いくぞー!」
DM 「中は椅子やテーブルなどが置かれた、広めの部屋だね。 地下とは言え暖炉もあってあたたかい。」
イーグル 「隠れ家ってわけか。」
DM 「そういう事だね。ここにはギルドマスターと魔術師はいるけれどレーナとシリウスが見当たらない。」
エフェ 「まずは、コイツらからね。 イニシアチブ!…あら、まけた。」
ルイ 「たまにとって下さいよ〜。」
DM 「魔術師はヘイスト。 ギルドマスターはマジックミサイルをフェイグランスに放って、7ポイント。」
フェイグランス 「盗賊はスクロールを消費して魔法を撃てるんだもんな〜。」
ルイ 「ちょっと、勿体無い使い方ですがね。」
エフェ 「こっちもヘイスト。 2回行動をどうぞ。」
ルイ 「ジョンにストライキング。 攻撃力アップで、がんばってください。」
フェイグランス 「さっきのお返し。 ギルマスにマジックミサイルで、高い目が出て、20ポイント。」
ジョン 「当たり、当たり、ギルドマスターに19ポイント。」
DM 「死んだ〜。」
イーグル 「早いな(笑)。 今度はそっちが先制か。」
フェイグランス 「魔術師にマジックミサイル。 17ポイントだ!」
DM 「はい、さよーならー。 戻ってくる。 スペルターニングリングだ。」
フェイグランス 「あ、ありゃあ?」
エフェ 「ダガーで、はずれか。」
DM 「マリュータも当たらない。 その時、突然シリウスが暗がりから現われて、ジョンの首にダガーを突きつけた。」
シリウス 「武器を捨てろ。」
ジョン 「ぎくぅっ!」
DM 「ここで、本当はギルドマスターのセリフがあったんだけど、死んでるからいえない。(笑)」
エフェ 「なんて言うつもりだったの?」
DM 「でかしたぞ、シリウス。 これでこの間のミスは帳消しにしてやろう。 …だった。(一同笑)」
ジョン 「アリサのペンダントを出す!」
DM 「ほう、なんか言う?」
ジョン 「あの人は、俺達に託したんだ…。」
フェイグランス 「君だって、あの人の為にこんなことしてるんだろ?」
イーグル 「そうそう、もうこんな事する必要ないんだよ。 さっきもいったが、あの人は解放してきたんだ。」
シリウス 「だが、俺は盗賊だ。 今回の件に関わっている事がバレたら…。」
フェイグランス 「言わないし。 マリュータ、闇の瞳に人材はいらないかい?」
マリュータ 「そうだな。 優秀な幹部は必要だ。 オマエなら喜んでもらうぜ。」
イーグル 「だ、そうだぞ。 彼女の事を考えてやれ。」
DM 「シリウスはそれでもしばらく迷っている様子だったが、やがてジョンに向けていた短剣を、魔法使いめがけて投げつけた。」
ジョン 「エライっ!」
イーグル 「残念! みたいな。」
ジョン 「こら(笑)。」
フェイグランス 「でかした、シリウス。 これでこの前の貸しは帳消しにしてやる。(笑)」
DM 「言うな(笑)。 戦いは続くぞ。」
ジョン 「攻撃か。あたって、10ポイント。」
DM 「10? 死んでいる。早くも全滅だ。」
エフェ 「レーナを探すわ。」
DM 「奥の部屋から見つかったよ。 シリウスが駆け寄って救い出す。 レーナの縄を解きながら、『すまなかった。』と言っているよ。」
ジョン 「レーナは。」
DM 「微笑んで応えている。」
エフェ 「これで、一件落着かな。」
ルイ 「ですね。」
 
その後、ハリスターとガリアンは友好関係を結ぶことになった。 
もっとも、どう見てもハリスター男爵側に有利なものとなったが。
 
エフェ 「レーナとティルトの2人が結ばれれば、少しはこの対立も和らぐんじゃないかな?」
イーグル 「そうだな。」
ルイ 「なるようになりましたね。」
フェイグランス 「マリュータはこれからどうするの?」
マリュータ 「俺も一緒についていく。」
ジョン 「そうこなくっちゃ!!」
フェイグランス 「やったね! …あ、でも闇の瞳はどうなるんだろう?」
マリュータ 「(頷いて)紹介しよう。 彼が闇の瞳の新しいリーダー。 シリウスだ。」
ジョン 「おおー!」
フェイグランス 「こんな頭でいいのカシラ。なんて(笑)。」
エフェ 「つ、つまらないいぃ!」
DM 「シリウスのそばには、自由の身となったアリサが寄り添っている。」
ジョン 「こっちもうまくいったんだな。」
DM 「ハリスター男爵から褒美がでているよ。 4000GPと、魔法のかかれたスクロールを2本獲得した。」
エフェ 「男爵、えらい!」
フェイグランス 「お金も入ったね。」
ジョン 「マリュータも帰ってきたし。」
イーグル 「とりあえず、打ち上げといくか!」
ジョン 「おおー!」
DM 「こうして、クロニアとリアンの領主同士のいさかいは大きなものに発展する事なく収束し、明るい未来を持つ夫婦が2組誕生したのでありました。」
一同 「ぱちぱちぱち(拍手)。」
ムーンエンド・キャンペーン
第二部 第1章・完


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