ムーンエンド・キャンペーン第ニ部 第2章 【ランバードにて】

 

ジョン 「うわわ。」
タレスティウス 「ダックスフンドじゃな!」
ジョン 「?! はい、その通りです、おじいさん!」
エフェ 「やっぱり、犬みたいな名前なのね(笑)。」
イーグル 「しかし、否定しないのかよ(笑)。」
ジョン 「つい、勢いで…。」
タレスティウス 「やはり、ダックスフンドじゃったか…。」
 
その日の夜。
 
エフェ 「道中に宿屋はないの?」
DM 「おそらく盗賊に焼き討ちにされたであろう宿屋の残骸なら。」
エフェ 「うわぁ、許せナーイ。」
マリュータ 「ここいらへんまでは、『血の同砲団』が荒らし回っていたからな。」
ルイ 「それも前回倒れたわけで、いい事です。」
フェイグランス 「今日は野宿か。 見張りの順番を決めよう。」
 
1番フェイグランス、2番ジョン、3番イーグル、4番マリュータとなった。
 
イーグル 「真ん中ってつらいんだよな〜。 満足感がない。」
フェイグランス 「だねぇ。」
DM 「さて、1番目の時、みんなが寝静まった頃、タレスティウスがフェイグランスのところにやってきた。 『なんじゃ、お前さん眠れないのか?』と言っている。」
フェイグランス 「見張りだよ、お爺さん。」
タレスティウス 「眠りの呪文をとなえてあげようかの?」
フェイグランス 「い、いや、いいよ、遠慮する(笑)。」
タレスティウス 「いいのか?!本当に?」
フェイグランス 「おキモチだけで結構!」
タレスティウス 「そうか。 では仕方ないのぅ。」
フェイグランス 「お爺さんこそ、なんでこんな時間に?」
タレスティウス 「わしゃぁ、最近不眠症でなぁ。」
フェイグランス 「スリープでもかけてあげようか?」
タレスティウス 「かけておくれ。」
エフェ(寝) 「かからないわよ、絶対。」
フェイグランス 「寝てる奴はだまっとれ。 スリープをかけた。」
DM 「ぐっすり眠った。」
エフェ(寝) 「何よ、それ(笑)。」
フェイグランス 「馬車の中に運ぼう。」
DM 「タレスティウスは寝言を言っているよ。」
フェイグランス 「なんて?」
DM 「『フェイグランスの耳は、ロバの耳〜ぃ』だそうだ。」
フェイグランス 「やかましいーい!(一同笑) 毛布なんかかけてやらないぞ!」
 
翌朝
 
タレスティウス 「うー、なんかぞくぞくするのぅ。 ちゃんと毛布はかけてくれたのかの?」
フェイグランス 「(横を向いて)かけたよ。」
エフェ 「怒ってる怒ってる(笑)。」
タレスティウス 「で、今朝のご飯は何かの?」
エフェ 「仔牛のソテーの香草和え。」
タレスティウス 「おお。」
エフェ 「…モドキ(笑)。 実は干し肉をお湯でもどして、そのへんから食べられそうな草をとってきただけ。」
タレスティウス 「お前さんがた、質素じゃのう。 …さては、貧乏じゃな?」
エフェ 「うっさい(笑)。」
 
その日の昼。
 
DM 「道の向こう側に、ゴブリンが2匹程いるのを見つけた。」
ルイ 「ふむ。 こっちに攻撃してくる様子はありますか?」
DM 「いや。 向こうはまだこっちに気づいていない。」
ジョン 「どうする?」
エフェ 「やっちゃえば?」
タレスティウス 「わしが『ホールド・パーソン(対人金縛り)』の呪文を唱えてやろうか?」
ジョン 「可哀相だよ。」
フェイグランス 「んじゃ、『チャーム・モンスター(動物、怪物の魅了)』だな。うん。」
エフェ 「4レベル呪文か…腕を上げたわね。」
フェイグランス 「むふふ。 この場合だと、無条件にかかるかな。」
タレスティウス 「(動きを止めたゴブリンを見て)急に大人しくなったのぅ。 何をかけたんじゃ?」
フェイグランス 「チャーム・モンスターずらよ。」
タレスティウス 「お前さん、地味じゃのう。」
フェイグランス 「ほっとけ〜(笑)。」
エフェ 「なら、私がファイアーボールで一撃!」
タレスティウス 「お前さんは、派手すぎるんじゃ。(一同笑)」
イーグル 「装飾品にも1万GPも使っているようだしな(笑)。」
ルイ 「そういえば、買ってましたね(笑)。」
ジョン 「『歩く宝石』だし(笑)。」
エフェ 「うるさいうるさーい(笑)。」
DM 「さて、ゴブリン達はぼんやりとしながら、仲間と認識した(チャームの効果)君達に向かって近寄ってくるよ。」
フェイグランス 「ゴブリン語で話し掛けてみよう。 なんで、こんな街道にいたんだ?」
ゴブリン 「食料を探しにきただけですだ。 何かないかと思って。」
フェイグランス 「なるほど。 じゃあ6日分の食料をあげるから、人間を襲わない様にね。」
ゴブリン 「ありがとうございますだ〜!」
エフェ 「なまってるわねぇ(笑)。」
フェイグランス 「んだな(笑)。」
   
その日の夕方
 
DM 「老人が、聖水を一つ取り出した。」
ジョン 「なに?それ。」
タレスティウス 「これはな、素晴らしい宝物なんじゃぞ。」
フェイグランス 「もう、うそくささ120%(笑)。」
タレスティウス 「(フェイグランスに)なら、お前さんにやろうか?」
フェイグランス 「いらないよ。」
タレスティウス 「まぁ、まぁ、そう言うな。 この宝物はのぅ…。」
エフェ 「この宝物は?」
タレスティウス 「どんな願い事でもかなえてくれる魔神を呼ぶランプのありかを知っている妖精を呼ぶ笛を守っている怪物を倒す為の聖剣のある迷宮を突破するのに必要な魔法使いに渡す薬草のある場所を知っているエルフがほしがっている宝石を守っている悪霊を倒す為の聖水。 なのじゃ。」
ジョン 「何?! もう一回。」
タレスティウス 「どんな願い事でもかなえてくれる、魔神を呼ぶランプのありかを知っている、妖精を呼ぶ笛を守っている、怪物を倒す為の聖剣のある迷宮を突破するのに必要な魔法使いに渡す、薬草のある場所を知っている、エルフがほしがっている宝石を守っている悪霊を倒す為の聖水。 なのじゃ。」
フェイグランス 「やっぱり(笑)。」
ルイ 「でしたねぇ(笑)。 まぁ、最初は悪霊と言う事で。」
エフェ 「じゃあ、もらった! ルイ、飲んでみる?」
ルイ 「わ、私は悪霊ですか!?(一同笑)」
イーグル 「なんなんだ、この爺さんは(笑)。」
DM 「それからしばらく歩いていると、タレスティウスがまた何か取り出した。 今度はえらく大きな宝箱。」
ルイ 「うーん、どこから取り出しているんでしょう…」
エフェ 「よーし、開けてみる♪」
DM 「中には、それより少し小さな箱が入っている。」
イーグル 「ああ(笑)。 なんか分かった気がするぞ。」


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