ムーンエンド・キャンペーン第一部 第14章 【海賊の住む島】

 

DM 「さて、はじめましょうか。 15章構成中の14章目だよ。」
ルイ 「もう、そんなになりましたか。 最終回も近いと言うわけですね。」
フェイグランス 「復活不可能な死者がでちゃったねぇ。前回は。」
ジョン 「マリュータ、いい奴だったのにね。」
ルイ 「そのおかげでガゼリアは倒せたんです。 死んでしまったのは惜しいですが、そのおかげで我々をはじめ、色んな人が助かったんじゃないでしょうか?」
ジョン 「ガゼリアは色々と動いていたみたいだからな。」
エフェ 「あの、アンデットコントローラもガゼリアがいないと動かないかもしれないわよ?」
ルイ 「いわれてみれば、そうですね。 ガゼリアが管理していた可能性が高いですからね。 この前ので上手く埋まっていたりすれば最高なのですが。」
ジョン 「アンデットの軍隊がいなければ、大分楽になるな。」
ルイ 「それもこれも、マリュータのおかげです。」
フェイグランス 「だねぇ。」
DM 「そんなわけで君達は、ゲルガランの塔で手に入れた魔法のガレー船に乗って、ヴィクトリーワンドが眠ると言われている島に向かっているわけだ。」
エフェ 「あーーーっ!シマッタ!」
フェイグランス 「どうしたの?エフェ。」
エフェ 「前回食料を補充しておくのを忘れていたわ。」
ジョン 「あ、そう言えば俺も残りすくなーい!」
フェイグランス 「うーん、釣りでもするか。」
ルイ 「お、いいですね〜。お供しますよ。ふふふ。」
フェイグランス 「カジキマグロとか、つれないかなぁ。」
ルイ 「沖釣りははじめてですからね。ワクワクします。」
ジョン 「俺も入れてくれ。」
エフェ 「みんな、夕食よろしくね。」
DM 「釣りか。 1D100を振って、1〜30ならばかかった事にして、敏捷と筋力のチェックに成功したら釣り上げた事にしよう。 これを1日で3回まで試せるという事で。」
ファルス 「1回目…かからない。 2回目…お、かかった!!」
ルイ 「ファイトです!」
ファルス 「でも敏捷のチェックに失敗〜。」
DM 「それは、糸を切られたという事で。」
ファルス 「残念。 3回目もかからなかった。」
エフェ 「残念ね〜。」
ルイ 「ふっ、釣りとはこうやるんです! 3回目でヒットしましたよ〜。 敏捷に成功。 筋力にも成功!」
フェイグランス 「おおっ!!」
ルイ 「つれました!釣れましたよ〜! …(DMに)大物ですか?」
DM 「1D20して、大きい目が出れば出るほど大物だった事にして。」
ルイ 「えいやっ! ぬ!19です!」
ジョン 「クジラでも釣ったか?!(笑)」
DM 「この辺に生息する、イッカクマグロモドキでも釣り上げた事にして(笑)。 体長1.5メートル。」
ルイ 「マグロモドキっていうのがアレですが(笑)。 これなら皆で食べられます。」
ファルス 「うーん、どんな魚なんだろう。」
フェイグランス 「俺も釣り上げたよ! 大きさは1D20して…2だ(笑)。」
DM 「イワシ(笑)。」
フェイグランス 「うーんっ。(笑)。」
ジョン 「俺は2匹釣り上げたぞ! 大きさは…7って、微妙だな。おい。」
DM 「サンマでも釣った事にしとけ(笑)。」
ジョン 「2匹目は…1?!」
DM 「シラス…」
ジョン 「んなもん釣れるか〜!(笑)」
ルイ 「どれもこれも、刺し身で食べられそうな魚ばかりですね。」
ジョン 「サンマは焼きたいぞ。」
ルイ 「船の上で焚き火はちょっと…。」
ジョン 「かがり火に近付けて焼くとか。」
ルイ 「ふむ、工夫すれば何とかなりそうですね。」
 
翌日
 
DM 「今日も大海原を旅するのでした。」
ルイ 「こんな感じで、目的地に向かうわけですね〜。」
フェイグランス 「どこまで行っても海ばっかりで、どこがどこだか分からなくなりそうだ。」
DM 「そんな君達に、『何を言っている。』と言いながら船長が近寄ってくるよ。 『一口に海とは言っても、海域によって表情が違うものなんだぞ。』と。」
フェイグランス 「分かる人が見れば分かるんだなぁ。」
DM 「『このあたりの海は浅いから、運が良ければ珊瑚礁もみられるかもな。』」
ルイ 「おおー、珊瑚礁! しかし、浅い海ですか。そうですか。ふふふ。」
フェイグランス 「どうしたの?」
ルイ 「えいっ!(フェイグランスを船から突き落とす仕草)」
フェイグランス 「あーれー! ざっぱーん。(転落)」
DM 「『おいおい、何やってるんだ?!』」
ルイ 「(フェイグランスに)浅い海だそうですから、貝とか採ってきてくださいね〜!」
DM 「『おぼれないのか?あの人は。』」
ルイ 「海上にいる間は、常時ウォーターブレッシングをかけているそうですから、平気でしょう。」
フェイグランス 「効果時間は24時間だからね〜。 寝る前にかけておくと安心。 ただいま。」
ファルス 「早いな(笑)。」
ルイ 「ちゃんと採れたんでしょうね?!」
フェイグランス 「うん。 イモガイとか、エラブウミヘビとか、オニダルマオコゼとか。」
ルイ 「なんで、いつもそんな危険なものばかりとってくるんです?(笑)」
 
航海は順調に進み、7日目のこと。
 
DM 「この日は3ヤード先も見えないほど、濃い霧に包まれる。」
フェイグランス 「島が近いのかな?」
DM 「さてね。『こう霧が深いと危険だな。 霧が晴れるまで待ちますか? それともゆっくりでも進みますか?』と、船長が聞いてくる。」
フェイグランス 「霧が晴れるまで待った方がいいと思う。」
エフェ 「そうね。 座礁するのはイヤだし。」
DM 「船長もそれに賛成するよ。 船は一旦櫂を止めて、休息に入る。」
ジョン 「ガレー船に、マストってあるんだっけ?」
DM 「帆船のように立派なものじゃないけれど、1つだけあるよ。」
ジョン 「おーし、ならそこに上って見張りをしよう。」
ファルス 「いいね。」
DM 「こぎ手達のかけ声が収まると、あたりには波の音だけが響き、その音に合わせて揺れる船の上には静寂が漂ってくる。」
フェイグランス 「やー、こぎ手の皆さんお疲れさま。 肩をおもみしましょう♪」
エフェ 「あまり、静かでもなさそうよ?」
DM 「うむ(笑)。 『助かるよ、お嬢さん』とか言って。」
フェイグランス 「お嬢さんって、違っ…」
ルイ 「いえいえ、その方がやる気が出るかもしれませんから、黙っていてください(笑)。」
ファルス 「あはは。」
ジョン 「そういえば、ラルフはどうしてるだろう?」
エフェ 「村長さんが確か僧侶だったから、怪我は治してもらったんじゃないかしら? 今ごろはエルムさんと合流しているかもよ?」
ルイ 「そうですね。 だとしたら、軍にとっては貴重ですねぇ。」
ファルス 「ガゼリアを倒して、ラルフを奪い返したっていうのは大きいね。 マリュータのおかげかぁ。」
ジョン 「この調子だと、マスター達に勝つのも夢じゃないな。」
フェイグランス 「皆は、この騒ぎが収まったらどうするの?」
ファルス 「エフェとデートするよ(笑)。」
エフェ 「そうね、約束したわね(笑)。」
ジョン 「この騒ぎでエルを捕まえられればいいけど、捕まえられなかったらそれを追いかけるぞ。」
ルイ 「私はしばらくカサンドラとドルイドの修行ですから、ご一緒できませんけど。」
エフェ 「シャスター(王都)に魔法の学校でも開こうかなぁ。」
ルイ 「大分、レベルも上がりましたからね。 それくらいはできるでしょう。」
フェイグランス 「皆、キチンと考えているんだなぁ。 ファルス以外は(笑)。」
ファルス 「放っておいてくれ(笑)。 僕はシャスター王城で働かせてもらうつもりだよ。」
ルイ 「皆、キチンと考えていますね。フェイグランス以外は(笑)。」
フェイグランス 「しまった、言い返せないぞ(笑)。」
ジョン 「なんだかなぁ〜。」
DM 「ジョンは見張りをしているんだったね。 では、霧の向こうから、船の影のようなものが近づいてくる。」
ジョン 「(下の甲板に向かって)おーい、船が近づいてくるぞ〜!」
ルイ 「うわぁ、衝突は嫌ですよ。」
ジョン 「わざと衝突させようとしているのかもしれないぞ。」
ルイ 「急いで戦闘準備しましょう。」
エフェ 「同じく!」
DM 「近づいてくるその船は、君達と同じようなスモールガレー船で、甲板の上には剥き身の刀を持った男達がずらりと並んでいる。」
ジョン 「どうみても、友好的じゃなさそうだな。これは。」
ルイ 「武器は統一されていますか? それともバラバラ?」
DM 「オノだったり、短剣だったり、反り身の刀だったり、剣だったりと、バラバラだね。」
ルイ 「じゃあ、マスターとかの軍勢じゃないですね。 おそらく海賊…。」
DM 「船長が戦闘の準備を呼びかけている。」
エフェ 「ふふふふふ。 どこの海賊だか知らないけど、戦艦にケンカを売ってくるとはいい度胸だわね。 さぁさぁ、ラム戦の準備だわよ!」
ジョン 「エフェ、嬉しそうだな。」
エフェ 「折角海上にでたんだもの。 海賊とは戦っておかないとね。」
ファルス 「物騒なような、もっともなような。」
エフェ 「それに…」
ファルス 「それに?」
エフェ 「食料が奪える〜!!」
ファルス 「どっちが海賊なんだか(笑)。」
エフェ 「文句ある?」
ジョン 「いーや、ない! 海賊だったら叩いておくさ!」
DM 「はーい、キャンペーン初の海上戦です。 この船のスペックについて説明すると、船の耐久力に当たる『船体ポイント』は100。 へさきについたラムの威力は(1D4+4)×10だ。」
ルイ 「おおっ、さすが魔法の船ですね。 船体ポイントが普通よりも多いです。」
フェイグランス 「普通はどのくらいなの?」
ルイ 「60くらいでしょうか。」
ジョン 「だったら、ラムのダメージで高い目を出せば相手を一撃で沈められるかもしれないな。」
ルイ 「そのとおりです。 頑張ってください。」


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