ムーンエンド・キャンペーン第一部 第12章 【旅】

 

DM 「さぁ、初めマッチョ。」
ジョン 「初めマッスル!」
フェイグランス 「どきどキンニク!」
エフェ 「今日はテンションが高いのね(笑)。」
DM 「当社比20%増量キャンペーン中。」
ジョン 「じゃあ、俺は半額セールだ。」
フェイグランス 「なら100円均一でどうだ!」
ルイ 「なにを競っているんですか、何を。」
ジョン 「久し振りでテンションが高いのさ。」
エフェ 「死体のままはつらかったわよ。今回はさっさと生き返らせてよね〜。」
ファルス 「そうそう、よろしく。」
DM 「前回は異次元の吸血鬼が支配する村に迷い込んで、いろいろあった後、無事に吸血鬼を倒して戻ってこれたわけだけど、君達の方もエフェとファルスが死亡するという激戦だったわけだ。」
ルイ 「そうでしたね。 ちょっと気の毒な吸血鬼の話でした。 確か、話の最後にマリュータが持ってきてくれた情報では、国王が暗殺されたとか。」
DM 「その通り。 国王だけではなく、その側近や重臣にも暗殺の手が及んだらしいよ。」
エフェ 「まさか、リリア王女まで?!」
DM 「いや、リリア王女が暗殺されたという情報は入っていない。」
エフェ 「ほっ。」
ルイ 「わかりませんよ。 もしもリリア王女まで暗殺されていたとしたら、この国には有力な王位継承者がいなくなってしまいますからね〜。 外戚とかそこらへんが勝手に継承者を擁立して国中バラバラに戦い始めるでしょうから、それを阻止する為に隠しているのかもしれませんし。」
エフェ 「うぐー。」
フェイグランス 「人間は面倒だな。 俺のいた森では、一番年長のエルフが長老になって責任者になるけど。」
エフェ 「それだって、ルーンホールドとか、そう言った大きなエルフの都市になれば違うんじゃないかしら。」
フェイグランス 「多分ね。」
ジョン 「とにかく、シャスターに急ごうぜ。」
ルイ 「途中で、マルトの町を経由する事になりますね。」
ジョン 「あー、あの町か。 前に来た時は嫌な奴が領主だったけど、今は牢獄の中だろうからな。」
ルイ 「ですね。」
DM 「はい、そんなわけで、途中は省いてマルトの町に到着。」
ルイ 「それでは、まずは教会に行ってみましょうか。」
フェイグランス 「あいよ〜。」
DM 「教会の司祭が出てきてくれるよ。『おお、あなたはルメイオのルイではないですか。 すっかり立派になって。』」
ルイ 「はい、ご無沙汰しております、司祭様。 実はファルスがすっかりぼろぼろになってしまいまして。」
ファルス 「ははは…」
DM 「『おお、ファルス…。』」
ルイ 「つきましては、この教会に復活の儀式を執り行うことのできる方はいらっしゃいませんでしょうか?」
DM 「『残念ですが、ルイ。この教会にはそれ程の神官はいないのですよ。 王都まで行けばあるいはいるかもしれませんが。』と、表情を曇らせていっている。」
ルイ 「そうですか、残念です。 それでは、早速葬儀の準備を…」
ファルス 「いじめないでー!(笑)」
ルイ 「話はまだ途中ですよ(笑)。 葬儀の準備をする方から、防腐剤を手に入れようと思ったんです。」
ファルス 「な、なるほど。 疑ってごめんよ。」
ルイ 「まぁ、普段が普段ですから、仕方ないですねぇ。」
フェイグランス 「自分で言っているよ、この人は(笑)。」
ジョン 「よーし、それじゃあ、シャスターに行くか。」
DM 「もう、夜だよ。」
ジョン 「…宿でも、とるか。」
ルイ 「エフェとファルスは神殿に預けておきましょう。」
フェイグランス 「その方が安心だね。」
ルイ 「では、オヤジさん、黒ビールにウィンナーとチーズを下さい。」
ジョン 「相変わらず、行動が早いな(笑)。」
DM 「もう宿屋か(笑)。 宿泊費5GP、食事が8GPね。」
ジョン 「食事が高いぞ。」
DM 「戦争の影響で、物資が足りなくなってきているんだ。 おまけに最近は貴族達もあやしげなうごきを見せており、商人達が物資を出し渋っていたり、街道の治安が悪くなって輸送が上手く行かなくなったりしているというのもある。」
ジョン 「戦争で被害を受けるのはいつも民衆なんだよな。 早い所、マスター倒しちまおうぜ!」
フェイグランス 「おー!」
ルイ 「そうでないと、大好きなサラダを沢山食べられませんものねぇ、貴方は。」
フェイグランス 「君も、お酒が飲めなくてこまるんでしょ。」
ジョン 「そうだ、折角だから情報を集めていこう。 オヤジさん、今の国の政治って誰が見てるの?」
DM 「『話によると、執政のエルモア様が見てるとか。 でも、そのエルモア様も今回の暗殺騒ぎで深手を負ったらしいぜ。』だそうだ。 オヤジの表情もどこかさえないね。」
ルイ 「平和でなければ商売も上手く行きませんからね。 しかし、エルモアさんも負傷したとなると、その部下の人がやっているんでしょうねぇ。」
ジョン 「大変なんだな。」
フェイグランス 「そうだ、最近ルードの方で戦いがあったと思うんだけど、そっちの方の噂は入っていない? と、ワインを一杯注文しながら聞いてみる。」
DM 「オヤジはワインをグラスに注ぎながら、『ああ、噂だけどな。 どうやらその戦いはルード側が勝っちまったみたいだな。 ルードを攻めた軍の首領は捕まっていないみたいだが。』」
ルイ 「うわぁ、踏んだりけったりです。 ムーンガードは勝つと思ったのに。」
DM 「『ああ、なんでも最初は討伐側が有利だったらしいんだが、後ろから敵の大軍がやってきて挟み撃ちになったらしい。』」
ジョン 「ガゼリアとミラーナイトの軍か。 思ったより早かったな。」
ルイ 「死者の軍勢だけを連れて歩けば、休息が全く必要ない分、早く進軍できますし…。」
フェイグランス 「最初の方のシナリオで、あの宝石(アンデットコントローラ)を奪われたのは痛かったね。」
ルイ 「相手に不死身の軍隊を与えてしまったようなものでしたからね。 ぬ、待てよ、我々がそれを手に入れたら、世界の征服も夢ではありませんネ…。」
ファルス 「よからぬ事を考え始めてる(笑)。」
ルイ 「なぁに、それを手に入れた暁には、ファルスもキチンとよみがえらせてあげますよ。」
ファルス 「僕はゾンビになってよみがえるのはイヤダな(笑)。」
 
翌日、支度を整えた一行はシャスターへと向かう。
 
フェイグランス 「シャスターはどうなっているかなぁ。」
DM 「そうやって、君達は心配しつつも旅をつづけ、無事にシャスターに到着。 食料だけは減らしておいてね。」
フェイグランス 「何事もなくつけて良かった。」
ルイ 「さぁ、教会に行きましょう。 いいかげん防腐剤の臭いはうんざりです。」
エフェ 「私も、早くうごきたーい。」
DM 「はい、王都にある教会は流石に規模が大きいよ。 復活の術を使うこともできる司祭もいるそうだ。 但し、1回につき1万GPの費用が必要で、エフェとファルスはそれぞれ耐久のチェックに成功しなければならない。」
ルイ 「失敗したら?」
DM 「もう一度1万GPを払ってチェックする。」
ルイ 「おおおお、それはピンチですね。 皆さんいくら持ってます?」
フェイグランス 「約10000GP。」
ジョン 「約7000GPだな。」
ルイ 「私は8000です。あと、パーティ資金として預かっているのが4000GP。」
ファルス 「僕は前に生き返る時に使い果たしているから(笑)、1000GPだね。」
エフェ 「私は700GP。」
ルイ 「なんでそんなに少ないんです?」
エフェ 「宝石とかアクセサリーに変えちゃったから。」
ジョン 「それを売って復活させよう。」
エフェ 「ええっ?!やだよー。やだー!」
ルイ 「仕方ないですね。ならパーティ資金4000と私の分6000GPでファルスを生き返らせましょう。」
DM 「はい、では儀式が行われる。 ファルスは耐久力でチェックして。」
ファルス 「おっ、成功だ!」
DM 「おーし、ファルスは生き返って、HP(生命力)もMAXにしてもらったことでいいよ。」
ファルス 「おお、神よ、感謝します。」
ルイ 「お金を出した私にも感謝して欲しいです(笑)。」
エフェ 「私は…?」
フェイグランス 「エフェさんは俺が復活させてあげよう。残り31GPになっちゃうけど仕方ない。」
ルイ 「おおっ、最近カオティックな行為が多いから、ポイント稼ぎですね。」
フェイグランス 「そ、そんなことは…友情だよ、友情!」
ルイ 「ふっ。」
ファルス 「また、鼻で笑われてる(笑)。」
エフェ 「耐久チェック…成功!やったー!」
ファルス 「無駄なお金を出さずにすんだね。」
DM 「残念。」
エフェ 「DMは私たちを破産させる気だったんだわ(笑)。」
フェイグランス 「さて、これからどうしよう? 王女に会いたいけど、取り次いでくれる人はいるかなぁ。」
ルイ 「紹介状も持たずに行けば門前払いですよね。 前回王城への通行証でも貰っておくんでしたよ。」
エフェ 「まずは、行ってみましょ。 だめ元でGO。」
DM 「でも、行くまでもないんだな(笑)。 教会を出た君達に、町の衛兵風の男が『もしや、ジョン・クレイン様のご一行ですか?』と、声をかける。」
ジョン 「はい、ジョンは私ですが、なにか?」
DM 「『リリア王女様より、あなたがたをお連れするように、との事です。』」
ジョン 「お。ラッキーだな。」
エフェ 「王女は無事だったみたいね。」
ルイ 「早速、行ってみましょう。」


【BACK】 【NEXT】