山形でTRPGやっちゃうよの会 第19回
【夜牙塔の心臓−2−】
 

DM 「えー、ほぼ2ヶ月ぶりですが、セッションを再開します。
皆さんは”大帝王の墳墓”から始まる3部作シナリオを終えて、その後1年間の追跡行を経て、この夜牙塔へとやってきました。
ここが、怪しい狂信者どもの巣窟になっており、3部作のラストで復活した”王”との同盟を結ぼうとしていたと。
そこで君達はそれを阻止する為に、塔の近くの町である、ドライレイクでローア・マスターのシモーヌさんと合流し、ここへやってきました。」
バーン 「門番のムーンカーフは、ウィンシーのディスペルがなければやばかったな。」
DM 「あと、アルベルトの身を挺した防御とか。」
アルベルト 「あれは、やられていたらどうなったんだろ。」
ウィンシー 「脳みそ吸われてたんじゃない?」
DM 「いえ、脳みそだけでなく、全部食われてますよ。(笑)」
アイエール 「危ない危ない。(笑)」
DM 「で、中でも戦闘がありつつ、上から1階と2階を攻略したわけです。」
ウィンシー 「なんと、ノーダメージで!(笑)」
DM 「おかしいなぁ。(笑)」
バーン 「じゃあ、進もうか。」
ウィンシー 「呪文も残ってるし。」
アイエール 「うんうん。」
 
<夜牙塔攻略の再開−ギラロン−>
DM 「では、螺旋階段を下りてきました。 正面に扉があるので、それを用心深く開くと、部屋があります。 ここの左右に扉。」
バーン 「どっちに行くか…」
ウィンシー 「右手の法則で?」
バーン 「そうだな。」
DM 「そして、用心深く扉をあけると、真っ白で巨大で、爪のある腕が4本あるゴリラのような生き物が3匹いて、せっせと掃除をしています。(笑)」
一同 「ええー?!」
DM 「この部屋の床は、石の破片や朽ちかけた壁掛け、粉砕された木やグラス、そしてゴミで大変なことになってしまっている。
そして、その生き物立ちは皆口に輪のようなものをつけている。」
ウィンシー 「口輪? ピアス見ないな物?」
アイエール 「文化的な生き物だって言いたいのかな?」
ウィンシー 「誰かの持ち物だって事かも。」
DM 「この子達はですね、君たちが入ってくると『肉ダー!』とばかりに、吼え声を上げて襲い掛かってくる。」
アイエール 「あわわ、全然文化的じゃなかったー。」
DM 「『生肉! 生肉!』(笑)」
ウィンシー 「よっし、モンスターの判別いってみようか。 <説話蒐集家>使います。 36だから、26HDまで!」
DM 「それだと、ギラロンというモンスターだと分かりますね。 普通だと7HDですが、9HDに強化してあります。
見た目は、白子のゴリラ。 腕は4本。 見た目どおり爪×4で攻撃してきます。
その攻撃が2発以上ヒットすると、かきむしり攻撃が発生します。
あと、一応噛み付きもしてきますね。 夜目持ち。
ということで、イニシアチブ順にどうぞ。」
ユーヌ 「イニシアチブは31!」
アイエール 「それ、書く欄をはみ出てるんですけど。(笑)」
DM 「あ、そうそう、ユーヌとアルベルトは、この部屋の中に例の建物の外に放り出される落とし穴を発見しました。」
アルベルト 「危ない危ない。」
ウィンシー 「突き飛ばしとかされたら、危ないわね。」
アイエール 「絶対1人で歩けませんよ、こんな塔。(笑)」
ユーヌ 「さて、防御的戦闘といいながら、AC34で移動して攻撃します。 お、(出目を見て)クリティカルかな。 AC17は?」
DM 「当たるよ。」
ユーヌ 「よし、クリティカルだ。 ダメージが1D4増える(笑)。 29点のダメージ。」
DM 「さて、こちら。 全力攻撃行きます。 アルベルトに爪4回と噛む。 爪が2発当たって、20点。 かきむしって13点追加。」
アルベルト 「33点ですね。 つらい。(笑)」
DM 「最後、噛み付きがハズレ。 次ユーヌ行きます。 AC33! おしい! 全部ハズレ。
次行きます。 ユーヌに。 爪が1回ヒットで8点のダメージ。」
バーン 「出番だけど、アイエールの後まで回しまーす。 だから、アルベルトの番。」
アルベルト 「うーん、死ねるな、これ。(笑)」
アイエール 「次で回復しますよ。(笑)」
アルベルト 「それじゃ、1匹殺しますか。 〈軽業〉で移動して、接触の17。 ”サウンド・オーブ”で26点。 」
ウィンシー 「効果範囲操作のロッドを取り出して、”インセンディエリ・スライム”。 反応DC21。」
DM 「失敗、成功、成功。 出目が高かった。 でも逃げる場所が無い。(笑)」
ウィンシー 「部屋が狭いから。(笑)」
アイエール 「5フィートステップして、”キュア・シリアス・ウーンズ”で<清浄なる治癒力>を使ってアルベルトを31ポイント回復。
あと、即行アクションでバーンの剣にさわって、<力場の刃>。」
バーン 「アルベルトがダメージを与えていた奴に、<強打>乗せて、”ブレード・オヴ・ブラッド”乗せて、”ショッキング・グラスプ”も乗せて、全力攻撃ー。 はっ、2だ!(笑) いや、2発目があたった。」
ウィンシー 「一応、1発目のACも言ってみたら?」
バーン 「15。」
DM 「当たるよ。(笑)」
ウィンシー 「ほらね。(笑)」
バーン 「当たるのかよ。(笑) 抵抗がないなら、ダメージまとめて出すよ?(DM「うん。抵抗とか何にもないから。」) 63点。」
DM 「死ぬよ、そりゃあ。(笑)」
バーン 「マジで?! まだ2発目のダメージ出してないのに!」
DM 「まだ1発目だったのか。(笑)」
ウィンシー 「と、すると、移動アクション相当が余ってるね。」
バーン 「いや、する事もないし、終わり。」
DM 「じゃあ、先頭に戻ってユーヌか。 1周したので、イニシアチブ11にギラロンが登場します。
後ろの扉の方から、ギラロンの声っぽいものが聞こえてきますね。」
ウィンシー 「やばいよ、それ。 扉は何で出来てるの?」
DM 「石ですね。」
ウィンシー 「だったら、扉をしめて鍵をかけておけばいいわけね。」
ユーヌ 「移動する場所が無いので、ちょっと不安定だけど”インセンディエリ・スライム”のすべる床の上を通って機動戦闘。 19点のダメージ。」
DM 「はい、ユーヌはギラロンから爪で1回なでられて、8点。 続いて別のギラロンの攻撃20、20、18、1。」
ユーヌ 「おぉい!(笑)」
DM 「かきむしりもありますので、全部で48点。」
ユーヌ 「うっ、HPがマイナス13だ。」
アイエール 「いえいえ、”ストールワート・パクト”が途中で発動していますので、HPが半分になった時点で一時HPが25とダメージ減少5/魔法がついていますよ。 ええと…。」
DM 「半分になってから、2回当たっているので、5ずつ減らして、マイナス13+35ですね。」
ユーヌ 「HPが22か。」
DM 「と、なると、噛み付きが行きますね。(笑)」
アイエール 「うっ。(笑)」
DM 「でも、ハズレだ。」
ユーヌ 「うへーっ。」
アルベルト 「難しい局面だなぁ。 ここはウィンシーの後に遅らせよう。」
ウィンシー 「さぁ、私の番なので、転んで!」
DM 「ころばない、もう1匹もころばないー。」
ウィンシー 「うーん、今日はマスターのダイス目が振るってる。 じゃあ、後ろの扉に”ホールド・ポータル”! 合言葉は分かりずらいように…」
DM 「合言葉が分かっても、どうせ言えませんので、よろしく。(笑) 知力2なんですから!」
ウィンシー 「そうね、閉めた。(笑) 次はアイエールか。」
アイエール 「えーと、やっぱり難しいので、私はアルベルトの後ろに。 今だと、機会攻撃を受けないと回復しに行けない。」
バーン 「”スコーチング・レイ”。 18点。 1発は1出して外れてしまった。(笑)」
ウィンシー 「そして、引火で”インセンディエリ・スライム”が一気に燃え上がって、範囲にいた敵が炎のダメージを受けます。 反応セーヴ21で4D6ダメージ。 11点。」
DM 「失敗、失敗。 二人ともモロに食らった。 後ろのギラロンは、1匹が上手く扉を破壊できなかったので、『どれ、俺にかしてみろ』とばかりにもう1匹が扉を破壊しにきて、バコーンと破壊。」
バーン 「きやがったか!」
DM 「今までのギラロンよりも、さらに巨大な、ボスっぽいのが現れました。」
ユーヌ 「おお。」
DM 「目の前にいるウィンシーを見て、やわらかそうなのがいると言わんばかりに、舌なめずりしています。」
バーン 「絵的にはウィンシーがピンチのシーンだな。 どんな表情になってるか。」
ウィンシー 「はやくテレポートで逃げなきゃ。(笑)」
アルベルト 「まずは、部屋の中のギラロンを倒すのが先決だよね。 目の前のに<雷鳴拳>! 15点。」
DM 「まだ生きてるよ。」
アルベルト 「がーん。(笑)」
アイエール 「でも、”インセンディエリ・スライム”が燃えて場所は空いたので、そのスペースに入って<信仰の後見人>使って、”キュア・クリティカル・ウーンズ”をユーヌに飛ばします。 30点回復。 あとはバーンの剣に触って終了。」
ユーヌ 「げぷ。」
DM 「ラウンドは先頭にかえって、ユーヌですね。」
ユーヌ 「ここは、足を止めて挟撃のまま攻撃。 命中で12点。 その後に〈軽業〉 で移動してACを上げておく。」
DM 「ギラロンですね。 すばしっこい奴を攻撃。 ユーヌに11点。」
ユーヌ 「ダメージ減少があるから、6点か。 DMが出目が良いなんて…今日は事故に気をつけてくださいね。(一同笑)」
DM 「いやいや。(笑)」
アイエール 「そんなのでなけなしの運を使い果たすと、寝ている間に隕石に打たれて死んじゃうかも知れませんよ。(笑)」
DM 「どんだけピンポイントなんだよ。(笑) さて、ギラロンは終わり。」
ウィンシー 「ここは通路とギラロンに”インセンディエリ・スライム” 反応21どうぞ!」
DM 「あ、ボスの方が転んだ。 残りの2匹は成功。 扉の近くにいたウィンシーは、背後のギラロンが3匹であることに気付きます。」
ウィンシー 「うわ、いやー。(笑) ”ホールド・ポータル”の巻物でも取り出して、5フィートステップで扉から離れる。」
DM 「逃げないのか。 ウィンシーは肝が太いですねぇ。」
ウィンシー 「部屋の中のギラロンが落ちないと、かえって危ないから!(笑)」
DM 「あと、ウィンシーは識別判定をどうぞ。」
ウィンシー 「HD24まで成功。」
DM 「それなら分かりますね。 12HDのギラロンです。 超大型。 攻撃方法は、普通のギラロンと同じく、爪4回と噛み付き。
あとはちょっと、特技を入れてあるだけ。」
アルベルト 「特技か。(笑)」
ウィンシー 「掴み強化とかだったら、いやだな。(笑)」
バーン 「そいじゃ、目の前のに5つ《強打》入れて1回命中。 29ポイント。」
DM 「まだ、倒れませんよ。 背後のギラロンは、〈平衡感覚〉 に成功。 起き上がって壁を〈登攀〉 移動で移動して、天井にぶら下がる形で終了。」
アイエール 「うわ、上から攻撃してくるんだ?!」
アルベルト 「次は、天井に”グリース”頼むよ。(笑)」
ウィンシー 「あ、それいいかも。(笑)」
DM 「次のやつも<平衡感覚>成功。 これも壁を移動して、終了。 ボスは、<平衡感覚>失敗! ズドーンと大きな音を立てて倒れます。(笑)」
アルベルト 「では、目の前のに28点。」
DM 「それは…倒れる…かな?」
アイエール 「倒れないなら、メルトぅーヴィあるで斬りつけますよ!」
アルベルト 「それは、ヤバイ。前線に出ないでー。(笑)」
DM 「ああ、倒れてますね。」
アルベルト 「ほっ。」
アイエール 「なぁんだ。 でも敵から囲まれているので、5フィートステップして、<精神集中>して”マス・エイド”を使います。
1D20で4以上が出れば成功…で、(ダイスを振って)3とか出ちゃうんだな。(笑) アクションポイントを使って成功。
皆さんに13点の一時的ヒットポイントです。 攻撃ロールにも1の士気ダメージ。 あとは剣を抜いて、バーンに《力場の刃》をかけた。」
ユーヌ 「じゃ、移動して攻撃。 登攀中のやつにダメージ10点。」
ウィンシー 「よし、壁にいるギラロンに”グリース”かけて、足元の落とし穴に落ちてもらおう。
部屋の中にテレポートして、壁にかけた! おっちろー!(笑)」
DM 「よっし、セーヴ成功した!」
ウィンシー 「せっかくの夢だったのに。(笑)」
バーン 「《強打》を2つ入れて、全力攻撃。 あたり、あたり! 42点と、24点。」
DM 「まだ、何とか生きてる。 じゃあ、こっちの攻撃行きますよ。 壁にいて”グリース”に耐えているギラロンがそのまま攻撃して、バーンに11点。
天井を歩いているやつが、バーンに爪を2発命中。 爪2回で19点と、掻きむしりで15点。 かみつきが6点。」
バーン 「?み付きの手前で、”ストールワート・パクト”が発動するから、ダメージ現象5が入って、1点だな。」
DM 「ショボーン。 転んだボスは立ち上がって、<平衡感覚>に成功して、”グリース”の範囲を後ろに抜けて、『うぉぉぉぉぉ!』と、ギラロン語で何か叫んでますね。」
アルベルト 「これは、仲間でも呼んだか?! 今のうちに目の前のに…そうだ、さっきの計算からすると、期待値で倒せる…15点!」
DM 「まだ生きてるよー。(笑)」
アルベルト 「うわー、計算に1だけ足りなかったー!(笑)」
アイエール 「じゃあ前に出ていい?前に出ていい?(笑) 移動しながら剣を抜いてと、AC19まで命中!」
DM 「死んだ。(笑)」
アルベルト 「僕が、あと1多く出していれば…。(笑)」
DM 「ギラロンは壁から落ちて、穴に入ってそのまま刃で切り裂かれながら、塔の外に放り出されました。」
アイエール 「よしよし、バーンの剣に触って、《力場の刃》。」
ユーヌ 「移動して、オーガンリッパーで攻撃しますよ。 <機動戦闘>だけがのるのか…でも、1が出たから、はずれだよ。」
ウィンシー 「天井にいる奴に、<炎の爆発>! 18点。」
DM 「ああ、セーヴ失敗。」
ウィンシー 「おしまい!」
バーン 「普通に攻撃して、天井のに当てて、1発目が28点。 2発目が15点。」
DM 「全部で71点か。 はい。 天井の奴は移動しようとするので、機会攻撃をそれぞれどうぞ。」
バーン 「命中して…」
DM 「はい、死んだ。(笑) 巨体が天井からドーンと落ちてくる。 そして、ボスは相変わらず『ウォー!ウォー!』とほえ続けています。」
アルベルト 「じゃあ、ボスのところまで行ってみるか。」
DM 「すると、待機アクションをとっていたギラロンが、その脇から姿を現します。 距離があるので…待機だから突撃もできないので…目の前に割り込んだところで終了ですね。」
アルベルト 「うわ、もう1匹大きいのがいたよ。 次で部屋に戻ろうかな。」
アイエール 「それじゃあ、バーンの傷を一気に回復。 ”キュア・クリティカル・ウーンズ”! 34点回復。 そしてバーンの剣に<力場の刃>」
ユーヌ 「さて、どうするか…(考えて)…<平衡感覚>は、振る必要がないから…といってもなぁ。」
アルベルト 「今は、無理に前に行かないほうがいいんじゃないかな。」
ユーヌ 「じゃあ、ポーションを飲んで、回復、と。」
ウィンシー 「ここはクマでも呼ぼうかな。 はい、クマー!」
DM 「クマ相手になら、心が痛まずに全力攻撃できますね。」
アイエール 「でも、心が痛んでも、全力攻撃はするんでしょ?」
DM 「ええ。(即答)」
ウィンシー 「全力攻撃、いきまーす! 爪、爪、噛み付き、全部命中で43点。」
バーン 「すげー! やるな、クマ!」
アルベルト 「意外とでかいダメージだな。」
バーン 「5フィートステップして、弓を出して遮蔽つきで、近接戦闘中だからマイナス8して射撃。 当たり、7点。」
アイエール 「バーンのダメージにしては、かわいい感じだね。」
バーン 「これを速射し始めると、ダメージが行くんだよ。」
DM 「それじゃあ、こっちの攻撃行くかな。 目の前のブラウンベアに全力攻撃。」
ウィンシー 「ああ、私のクマーが。(笑)」
DM 「全部命中。 15点、16点、18点。 20点。 29点。」
ウィンシー 「それ、魔法? 違うなら5点ずつ引くから、73点だね。 残りマイナス1点!」
バーン 「うわ、俺たちに当たってたら、やられてたよ。」
ウィンシー 「ああ、クマがー。(笑) 呼び出して1ラウンドしか経ってないのに。」
DM 「これに、まだ噛み付きもあるんだから、オニだよなー。」
アルベルト 「僕も近寄りたくないから、”レッサー・オーブ”で命中。 27点!
DM 「さすがに、半分は超したみたいな感じですね。」
アルベルト 「やっとか。 まぁ、フルアタックさえ食らわなければ、生きていける。(笑)」
アイエール 「とりあえず、ユーヌの矢に<力場の刃>をかけて…いや、様子見で、なにもせずに仕切りなおしします。」
ユーヌ 「弓で撃って、あたって、13点。」
アイエール 「バーンに<力場の刃>。あと盾しまって、クロスボウ取り出しておきます。」
ウィンシー 「周りから敵が出ないように、扉を閉めて終わり。 まぁ、倒せるよね。」
バーン 「全力攻撃で射撃。 <速射>で3本あたり。 29点。」
DM 「死にそう。(笑) こうなったら突っ込んでアルベルトに爪! 命中。 17点。 さらに掴み。」
アルベルト 「対抗ロールなんてしませんよ。 <にわかの移動>で逃げる。」
DM 「はい、じゃあアルベルトの番。」
アルベルト 「”レッサー・オーブ”で30と…」
DM 「それで死んだ。」
一同 「ほーっ。(ため息)」
アルベルト 「やっぱり、でかいやつは怖いな。」
DM 「戦闘を終えたその部屋の床には、薄いホコリの層の下に、さまざまな大きさの石の塊が転がっています。 その石はただ四角いものもあるが、多くには彫刻の手がかかっているのが見て取れます。
東側の曲がった壁ぎわにある作業台には既に使えなくなってしまっている、一般的な形の石細工用の工具が転がっている。
作っていたのは主に墓石だったようですね。」
ウィンシー 「なるほど。(部屋の一角を指して)こっちには何にもないの?」
DM 「そっちはむしろメインみたいですね。 ごみだらけではあるんですが、価値があるものを集めると、430GPと10GPの価値のブルー・クォーツという宝石が8個。 あと、赤錆色の袋に魔法の反応があります。
一見、何の変哲もない袋に見えるんですが、触った人は小さくてフワフワした玉が入っているように見えます。」
アルベルト 「モンスターを呼び出す袋かな。」
ウィンシー 「あとで、鑑定しないとね。」
DM 「あとは、”ポーション・オヴ・エイド”ですね。」
ユーヌ 「うーん、誰が散らかして、何のためにギラロンが掃除していたんだろう。」
アイエール 「さぁ。」
DM 「では、戦闘も終わったことだし、昼食のあとで続きやりましょうか。」
バーン 「はーい。」
 
昼食後、プレイ再開。
右の壁沿いに探索を進めた一行は、二つの錆びた金属製の桶が置かれた部屋に出る。
 
<不意打ち−モーグ−>
DM 「この桶はそれぞれ直径10フィートで、高さは4フィートだ。 そのうち1つには何も入っていないが、もう1つには不透明な液体が入っており、そこからかすかに嫌なにおいがたちのぼっている。
南側と東側の壁には棚があり、ビンが多く並んでいるが、厚く積もった塵のせいで中の様子を見ることは簡単ではない。」
ウィンシー 「”ディテクト・マジック”には反応ないのね。」
DM 「ええ。」
アルベルト 「じゃあ、部屋の中に入って捜索してみようか。」
ユーヌ 「んじゃ、俺ら2人で。」
DM 「その位置だと、ユーヌですね。 桶の中を覗こうとすると、不意打ちで桶の液体の中から舌が伸びてきます。 (ダイスを振って)ですが、外れてしまいました。(苦笑)
で、それがザバーッと、立ち上がってくるわけです。 その大型のクリーチャーは、どくろの中に内臓が詰まっているみたいなアンデット。 <知識(宗教)>をお願いします。」
ウィンシー 「これは、かなりやばそうよね。」
DM 「このクリーチャーは、見るもおぞましい、うごめく内臓がつまった白骨死体のように見える。」
アイエール 「あら、7レベルまでしかわからない。」
ウィンシー 「<説話収集家>使って、19ヒットダイスまでー。」
バーン 「10ヒットダイスまで。」
DM 「ウィンシーだけがわかりますね。」
バーン 「ありゃ、10HDでもわからないのか。」
DM 「あれは、”モーグ”と呼ばれるクリーチャーですね。 罪をあがなわずに死んだ、大量殺戮者や、それに類するものの死体が自立行動能力を得たもの、とされています。
それは生きるものへの激しい憎悪にさいなやませられながら、生き返ることを渇望している。
で、普通は中型のクリーチャーなんですが、こいつは大型になってます。(笑)
こいつの”舌”に近接接触攻撃されると、麻痺しますね。 あと、こいつに殺されると、モーグの意のままに操られるゾンビになりますので、よろしく。(DM以外の一同苦笑)」
ウィンシー 「こいつに殺されそうになったら、自殺したほうがましよね。(笑)」
DM 「では、イニシアチブ順に行動をどうぞ。」
アルベルト 「これは、”セイクリッド・アイテム”をかけてもらった、手裏剣が役に立ちそうだ。」
アイエール 「使い得ですよー。」
ユーヌ 「そいじゃ、行くか。 レイピアを抜いて、アクションポイントを使ってAC19まで。」
DM 「それは、当たんないです。」
アルベルト 「皆さんの射線を妨害しないようにして、<雷鳴拳> 接触の27で、13ダメージ。」
DM 「13と。 特に軽減されている様子はないですね。 で、こっちの番。 全力攻撃ですね。 ユーヌに叩きつけで、AC31。」
ユーヌ 「当たらない。」
DM 「くっ、じゃあ次はアルベルトに接触の32。 命中ですので、頑健セーヴをどうぞ。」
アルベルト 「はいはーい。 あ、やべ、アクションポイントを使ってと、22まで。」
DM 「耐えましたー。 これで、モグたんは終わりです。 次バーン。」
バーン 「剣をしまって、弓を取り出して、次に撃つ準備。」
ウィンシー 「<炎の爆発>でいいかな。 21点。」
DM 「セーヴ成功しているので、10点ですね。」
アイエール 「”ライチャス・ラス・オヴ・フェイスフル”…」
ウィンシー 「5レベル呪文?そこまでがんばらなくてもいいんじゃないかなー。」
アイエール 「じゃあ、”ブレス”にして(笑)、バーンの矢に<力場の刃>。」
DM 「先頭に戻って、ユーヌ。」
ユーヌ 「レイピアで体制崩し。 …当たらない。」
アルベルト 「<雷鳴拳>で接触の31。 7ダメージ。」
DM 「こっちか。 さっきと同じようにユーヌにはハズレ、アルベルトへの接触はあたり。」


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