山形でTRPGやっちゃうよの会 第17回
【蛇人間の城塞−6−】
 

DM 「では、一応前回の復習から。
前回は各地に散らばる、サートラスの尖兵の一味を倒して、儀式の成功に必要なアイテムを取りに行った部隊の妨害を行った。
結局、フェイの血以外のアイテム、すなわちリッチの経箱とサートラスゆかりの品の入手を阻止して、いよいよ君たちは諸世界の塔に突入した。
信仰の塔の長、エファンドラが守る大玄関を制圧する事に成功したところまで行ったのでした。」
ウィンシー 「そして、最後のボスとの戦いを残すのみ、と。」
DM 「そういうわけです。 この部屋から、入り口らしき扉へと続く階段があります。」
アレクセイ 「じゃあ、ちょっと水を差して悪いけど、扉の前で”ディテクト・ソウツ”を。
敵の数だけでも分かるかも。」
DM 「では、扉の前まで、階段を上るわけですね。
この階段は意外と長く、確信はもてないのですが、塔の高さよりも高いところまで上っている気がする。」
ウィンシー 「山の中を掘りぬいて作られているのか、次元界に繋がっているのか。」
DM 「この塔自体が、元とは違う次元界にあるようですね。
階段を上りきったところに扉があるわけですが、扉は結構厚そうですよ。」
アレクセイ 「すると、”ディテクト・ソウツ”は無理ですか。 バフ呪文はかけて入ってもいいですか?
敵がすぐ中にいなかったら、無駄になるけど。」
DM 「ラウンド呪文は厳しいですが、分単位の呪文ならいいでしょう。」
アレクセイ 「では、”ディヴァイン・プロテクション”を。 ACとセーヴに+1の士気ボーナス。」
バーン 「では、行くかー。」
 
●<尖兵の長>
 
DM 「扉を開けると、部屋全体がまがまがしい炎に包まれている。 炎は空気そのものを燃やしているようだ。
蛇の模様に覆われた、石の棺が3つある。
2つの棺には、死者をくるむ白い布にくるまれた体が入っている。
中央の棺には、古い黄ばんだ骨が、丁寧に人の形に並べてある。
3つの棺の周りには3体のユアンティが立っていて、儀式用のローブをまとい、耳障りな声で何事か唱えています。
真鋳の香炉からは気味の悪い、紫の煙が上がっている。
そして、中央の棺の後ろには、まさに”異形”と言う者が居る。

その者は大層ふとっており、顎の下には鱗に覆われた皮膚が幾重にも垂れ下がって、首も胸も見えない。
黒い目の下からは血が絶え間なく湧き出して、顔を垂れ下っている。

そして、今のメンバーだとアレクセイ、ユーヌ、バーンが分かるのかな。
太平肥満のユアンティは、黒ずんだ鋼の盾を携えている。
それは、あの”忘れられた王”の墓で彫像の一つが持っていた盾とよく似ているが、盾の表の印はハイローニアスの稲妻ではなく、黒い大蛇の図案になっている。」
アレクセイ 「自分で変えちゃったのかな。 罰当たりな。」
DM 「どうやら、”奈落現出の秘儀”は、既に始まっているようだ。」
アレクセイ 「間に合った…かな?」
バーン 「完成していないなら、間に合ったんだ。」
ウィンシー 「『ちょっと待ったぁ!』 と割ってはいりましょう。」
DM 「声をかけても、頭巾をかぶった3人はあなた方に気付いていないように見える。
けれど、ブクブクと太ったユアンティは、身体に似合わぬ優美な動きで素早く振り向き、舌をひらめかせて、あなた方の方へ這いよってくる。
『貴様ら、よくも儀式の邪魔をしてくれたな。 だが、貴様達は遅すぎた。 もう秘儀は始まっておる。
もはや、誰にも止められん!』」
バーン 「『止める、止めてみせる! 貴様の息の根を止めれば済む話だろう!』」
ウィンシー 「『今なら、まだ間に合う!』」
DM 「『この儀式と、サルヴァウグレン様を止められるものなら、止めてみろ!』てことで、イニシアチブです。 順に行動行きましょう。」
バーン 「こいつが、サルヴァウグレンか。 行くぞ!」
DM 「そんなわけで、識別を先にやっておきましょうか。 頭巾をかぶった小さい奴は、ユアンティ・ハーフブラッド。
無防備状態で、鎧も何も着ていません。 だからイニシアチブも振っていないので、よろしく。
サルヴァウグレンだけ振ってください。 知識(自然)で。」
ウィンシー 「39! 29ヒットダイスまで。」
DM 「あと”知識(地域)”も振ってみてください。」
ウィンシー 「19まで。」
ユーヌ 「19振って、27だよ。」
DM 「サルヴァウグレンは、ユアンティ・アボミネーションのブラックガード(悪の騎士)ですね。
他にもわけ分からない能力を持ってますよ。
まず、<絶望のオーラ>を放っています。 10フィート以内に居る全ての敵はセーヴにマイナス2。
呪文抵抗あり、攻撃はシミターと噛み付き。 ユアンティなので、毒がある。
噛み付いて、掴み強化、締め付け可能。 ユアンティなので、酸の生成も可能。

さらに、<忌避>という、擬似呪文能力があります。
30フィート以内の1体のクリーチャーに対し、強制効果。
意思セーヴに失敗すると、10分間は蛇が嫌いになります。

あとは、擬似呪文能力と、ブラックガード呪文ですね。 全部で13HD。
もちろん、間合いは10フィート。
サルヴァウグレンについては、こんな感じですね。」
ウィンシー 「色々と、いやらしい。」
DM 「あと、この部屋には吐き気を催すガスが充満していまして、中に入るとセーヴによって不調状態(全てのロールにマイナス2)になります。
息を止めてもダメ。」
ウィンシー 「それにオーラも合わされば、マイナス4じゃない。」
DM 「そういうことです。(笑)
ちなみに、体型が肥満だったり、目から血が滴り落ちたりしているのは、”不浄なる暗黒の書”という悪本に所蔵されています、<奇形(肥満)>と<奇形(目)>ってやつです。」
ウィンシー 「猛悪特技ってやつね。」
DM 「ええ。」
アレクセイ 「儀式をしているから、血が出てるわけじゃないのね。」
DM 「元からっぽいです。 というわけで、さぁ、はじめましょうか。」
ユーヌ 「じゃあ、スニークが乗るように移動。 ダガーで機動戦闘に急所攻撃をのせて、祈っている奴にAC15まで。 合計10点。」
DM 「死んだよ。」
ユーヌ 「なんだ、こいつ弱いぞ。」
DM 「だから、無防備状態だって言っただろー!(笑)」
ユーヌ 「儀式の邪魔はしないとね。」
ウィンシー 「何か呼ばれても困るし。」
バーン 「遮蔽になるから、ウザイよね。」
DM 「ひでぇ。(笑)
では、サルヴァウグレンは即行アクションで”シールド・オヴ・フェイス”発動。
ユーヌに”ヴェイルフル・ポリモーフ”。 頑健セーヴどうぞ。」
ユーヌ 「頑健は苦手なんだー! とユーヌなら言うでしょうね。(今回はユーヌ休みの為、アレクセイのPLが代行) 16を振って21にはなったんだけど、アクションポイントを使って23。」
DM 「うん、耐えた。 チェー。」
ウィンシー 「カエルとかにされなくてよかったわね。」
アルベルト 「有害なポリモーフだもんね。」
DM 「ええ、対象を小型以下でHDが1以下の動物…カエルとか、犬とか、サルとかに変身させる呪文でした。
まぁ、ユアンティがかけるんだから、当然蛇ですけどね。」
ユーヌ 「よかったよかった。(笑)」
DM 「移動して、終了。」
ウィンシー 「あれ、これで終わり? もしかして勝てるんじゃない?」
アルベルト 「まだ、分からないよ。」
ウィンシー 「移動して、”ブラスト・オヴ・コールド”! 呪文抵抗不可。 反応22セーヴをどうぞ。
術者レベルはバンリアローグの呪いで下がっているから、ダメージは8D6ね。」
DM 「呪いとか言うな!(笑) あ、セーヴ失敗。」
ウィンシー 「丁度30点の冷気ダメージね。」
DM 「そこで割込みアクションで”エネルギーからの保護”。 抵抗20を得て減らします。」
ウィンシー 「うわ、凄いなー。 どんな呪文?」
DM 「いえ、呪文ではなさそうですね。 何かの特殊能力。」
アレクセイ 「”ライチャス・ラス・オヴ・ザ・フェイスフル”をかけます。 攻撃ロールとダメージロールに+3の士気ボーナス。
あと、全力攻撃時に1回追加攻撃可能です。」
アルベルト 「オーラの範囲をかわしつつ、仲間をカヴァーリングできる位置に。
”スコーチング・レイ”!」
DM 「呪文抵抗あるよー。」
アルベルト 「そういえば、そんなのがあったね。 16にアクションポイントで22。」
DM 「通ったよー。」
アルベルト 「まず、当てなきゃね。(笑)
接触の16。 命中? じゃあ2本とも当たり。」
DM 「機動戦闘が乗るなら、それは75%の確率で無効化されます。」
ウィンシー 「それは、肥満の能力?」
DM 「いえ、”モデレット・フォーティフィケーション”という能力です。
魔法の[力場]が急所を守っているような感じ。」
アルベルト 「抜ければいいんだ。 25%だよね。 (ダイスを振って)抜けた!(一同「おおー!」) ダメージは19点。 2本目は5点!(笑)」
DM 「次はバーンですね。」
バーン 「”レイ・オヴ・エンフィーブルメント”でも叩き込んでみるか。 移動して、接触18で命中。
呪文抵抗もアクションポイントで抜いた。 筋力に5点マイナス。」
DM 「筋力かー。」
ウィンシー 「うん、いい呪文だ。」
DM 「やばい、攻撃当てづらくなった。(笑)」
ユーヌ 「防御的戦闘で、〈軽業〉使いつつ敵の接敵面を通過して、<体勢崩し>をかけます。
AC24まで。」
DM 「外れ。」
ユーヌ 「硬いなぁ。 周りに敵が居ないか、フリーアクションで視認して終わり。」
DM 「他の敵は居ないようですね。
サルヴァウグレンは”防御的発動”して<忌避>をアルベルトに。 意思セーヴでどうぞ。」
アルベルト 「意思は一番得意…(ダイスの目は1)…問答無用で失敗! 蛇こわーい!(笑)」
DM 「でも、アルベルト相手は失敗だったなぁ。(笑)
スネークやユアンティから、少なくとも20フィートの距離をとらなければならない。」
バーン 「なぁんだ。(笑)」
ウィンシー 「飛び道具で攻撃すればいいよね。」
DM 「だよね。(笑)
自分のターン開始時にユアンティが近くにいたら、20フィート以上離れなければならない。
動く事ができなかったりした場合やユアンティから攻撃された場合には、それを克服する事ができる可能性があるが、敏捷にマイナス4のペナルティを受ける。」
アルベルト 「しかし、1セッションで必ずセーヴ1はでるな。(笑)」
DM 「そして、機会攻撃覚悟で後衛に移動。」
ユーヌ 「機会攻撃AC31まで。」
DM 「命中ですね。」
ユーヌ 「機動戦闘分は…75%か。 それは抜けなかった。
で、普通のダメージが4点だけ。(笑)」
DM 「カキーン、と。 そしてアレクセイに肉薄しました。
『まずは、このやっこい所からだ。』」
アレクセイ 「やっこいって言うなー!(笑)
でも、本当に動けなくなっちゃった。」
ウィンシー 「なら、”ディメンジョン・ステップ”でアレクセイとユーヌをテレポートさせるわ。 で、自分は移動して終了ね。」
アレクセイ 「あ、それ助かる! 敵から離れた位置に移動して、ユーヌは挟撃位置に。
で、アレクセイはアルベルトに接触して”リサージャンス”。 もう1回セーヴして下さい。」
アルベルト 「よし、さすがに2回失敗するってことは…(ダイスの出目が1)…1だー!ダメだ!(一同笑)」
ウィンシー 「アルベルトはセーヴを振るだけ無駄。(笑)」
アルベルト 「んー、20フィート以内に近づいちゃダメか。 じゃあまず離れて、『お前など、どっかいっちゃえー!』と攻撃。」
ウィンシー 「恐怖の対象など、殺してしまえばいいのよ!(笑)」
アルベルト 「”スコーチング・レイ”いきまーす。 呪文抵抗20で抜いた。 そして、命中。
機動戦闘ははじかれて、15点だけ。 2本目も15点。」
DM 「結構食らったな。」
バーン 「ダメ元で高速〈軽業〉。 難易度25は、アクションポイントを使ってギリギリ成功!」
DM 「惜しい。 機会攻撃から、噛み付き、掴み強化に持っていけるのに。」
バーン 「そんなのされたら、落とされる。(笑)
とりあえず、”ショッキング・グラスプ”を入れて殴ってみるかな。 お、クリティカル!」
DM 「それも、フォーティフィケーションの75%ではじかれますよ。」
バーン 「ああ、それも効くのか。 抜けなかった。 呪文抵抗は12。」
DM 「それは抜けなかったね。」
バーン 「まぁ、今回はジャブだ。 一度当たれば、<抵抗破りの剣>が使えるからな。 で、普通のダメージが24点。」
DM 「結構くるな。」
バーン 「次からは”スコーチング・レイ”入れちゃうぞー。
そして、”スウィフト・インヴィジヴィリティ”を唱えて終了。」
ユーヌ 「んじゃ、そのへんをぐるっと回って機動攻撃を乗せてと(笑)、フォーディフィケーションを突破できるかなー(ダイスを振って)突破した!
やったやったー。 18ポイントのダメージ。」
DM 「なら、超常能力の<不可視化視認>。 ”シー・インヴィジヴィリティ”みたいなものです。」
バーン 「生意気ー。」
アレクセイ 「さすがボス。」
DM 「目が怪しく光ります。 『そこにいるのは分かっておるぞ。』 バーンに全力攻撃。 AC24まで。」
バーン 「ぴったり、当たり。」
DM 「お、クリティカルした。 11点と8点と、5点。 筋力下がってるから、ダメージが…。(笑)
最後噛み付き。 命中! 8点と酸の10点。 頑健セーヴをどうぞ。」
バーン 「頑健、やばい。 アクションポイントを使って23。」
DM 「ああー、成功したか。
ダメージはこれで終わりで、掴み判定に入ります。」
バーン 「対抗判定か。 う、捕まった。」
DM 「捕まったので、締め付けます。 6点のダメージ。 やっぱり、筋力が。(笑)」
バーン 「残りHP9点。
筋力落としてなかったら、死んでたな。(笑)」
DM 「しかし、『覚悟ぉ!』と締め付け続けますよ。」
ウィンシー 「ならば、それも”ディメンジョン・ステップ”で動かします。 バーンとアレクセイを。」
バーン 「アレクセイと隣に行くようにすればいいんだ。」
アレクセイ 「お互いに隣になる位置に移動するわけですね。 いいのかな。」
DM 「すさまじい、一瞬の意思疎通ですね。(笑) まぁ、いいんじゃないですか。」
バーン 「そこは、バーンとアレクセイだから、一瞬で分かり合ったということで。」
アレクセイ 「あ、それ格好いい。(笑)
では、即行アクションで<清浄なる治癒力>使って、バーンに”キュア・クリティカル・ウーンズ”行きます。 41点回復。」
バーン 「一気に50まで戻った。」
DM 「全力攻撃分が一瞬で癒されたか。」
アレクセイ 「僧侶の本領ですよ。(笑)
で、剣を抜いて5フィートステップして終わり。」
アルベルト 「じゃあ、『うわーん!』と逃げ回って(笑)、機動戦闘入れて、最後のオーブを食らえ。
接触命中。 フォーディフィケーションは…また1が出て通らなかった。(笑) ダメージは22点。」
バーン 「うかつに近寄れないな。
もう1発”レイ・オヴ・エンフィーブルメント”行くか。(笑)
命中判定は、当たり。 呪文抵抗は、またアクションポイントを使って、19。」
DM 「抜いた。(笑) アクションポイント、良くないと思いマース。(笑)」
バーン 「また6点の筋力ダメージ。 そして5フィートステップで近づいて終了。」
DM 「ひどい。(笑)」
ウィンシー 「合計11点。 私なら麻痺してる。(笑)」
DM 「筋力9になってしまった。(笑)」
アレクセイ 「あ、私と同じだ。(笑)」
バーン 「アレクセイ並みか。(笑)」
DM 「いやー、もう嫌だ、これ。(笑)」
ウィンシー 「”レイ・オヴ・エンフィーブルメント”強いなー。」
ユーヌ 「例によってぐるっと回って、攻撃…はずれ。」
DM 「命中判定が6下がってる…あたらねー。(笑)」
ウィンシー 「これは、勝ったかな。」
DM 「ユーヌに攻撃。 全力で。」
ユーヌ 「ACは今30しかありませんけど。(笑)」
DM 「全部外れたー。」
ウィンシー 「これは、呪文温存でもいいかな。 ”インセンディエリ・スライム”!」
DM 「セーヴ…成功して耐えた。」
バーン 「転ばなくても、燃やせばいいんだな。」
アレクセイ 「剣をしまって、5フィートステップして、自分に0レベルの”レジスタンス”をかけた。(笑)」
アルベルト 「もう、呪文がないので、久しぶりにワンドを出して、”レッサー・サウンド・オーブ”で命中。
オーブだから抵抗は不可で、5点ダメージ。」
バーン 「5フィートステップして、全力攻撃。 2発目に”スコーチング・レイ”を剣に入れて外れと、当たりと、トゥルー・ストライクを使って命中。
呪文抵抗も抜いた! 23点の…」
DM 「それは、落ちた。」
アレクセイ 「そっかー。 じゃあ、真のボス登場かな。(笑)」
バーン 「お、もう落ちたか。 一応全部で100点くらいなんだけどね。(笑)」
DM 「ワケわかんない。(笑)
では、サルヴァウグレンは、断末魔の悲鳴を上げながら、炎の中で燃え落ちていった。
その悲鳴はこの部屋に鳴り響き、やがて何かが沸き起こりそうな…具体的にいうとあと2ラウンドで何かが起こりそうな気がした。(笑)」
アレクセイ 「あれれ、本当に何か出るんだ?!」
ウィンシー 「だって、ハーゴン倒したら、シドーが出るでしょう!(笑)」
アルベルト 「ここは、ヤバイ気がするな。(笑)」
DM 「じゃあ、ラウンド順に処理していきましょうか。」
バーン 「まだ居るのかー。 アクションポイントも少ないと言うのに。」
アレクセイ 「じゃあ、防御専念して、ちょっと離れておこうかな。」
DM 「ゴゴゴ、と、この次元界がゆれているような地響きが聞こえます。
ちなみに、サルヴァウグレンが居た場所に、例の盾が落ちていますよ。」
アレクセイ 「ああ、あのレガシィね。」
ウィンシー 「あと、できる事無いなー。」
バーン 「同じく。 しかも、リソースがもうない。 中ボス1回戦分くらいか。」
アレクセイ 「じゃあ、バーンに”インヴェスト・ライト・プロテクション”。 7点回復して、ダメージ減少1/善ね。」
アルベルト 「移動しておこうかな。 一応。 シールドワンドも唱えてみた。」
  
呪文の殆どを使い切った一行が、備えを追えた頃、その瞬間が訪れる。
 
DM 「鈍い単調な音が部屋を満たしたかと思うと、床が揺れ、ひび割れが走る。
雷鳴のような音と共に、中央の棺が裂けて炸裂し、部屋は塵の雲と瓦礫で一杯になる。
棺の10フィート以内は、誰も居ないなー。」
アルベルト 「もちろん、よけてたよ。(笑)。」
 
●<復活した王>
 
DM 「はい、マップだけ変わりマース。 皆さん、今の立っている位置を覚えて置いてくださいね。
さっきのガスはところどころに残っています。 さらに棺が壊れて飛散したため、重度の瓦礫と軽度の瓦礫が散らばっている。

やがて塵の雲が晴れると、そこに立っているのは、やせた人影。
なめし革のような皮膚はところどころ破れて骨がのぞいている。
手に持っているのは、古いバスタード・ソード。
虚ろな眼窩に赤く濁った光を宿している。」
アルベルト 「これは、知識判定は宗教かな。」
DM 「そうデース。」
ウィンシー 「うっ、20か。 わからないかも。 いや、アクションポイントで26!」
DM 「それだと、アンデットと言う事しかわかりませんでした。」
ウィンシー 「16HD以上! これは強い!」
DM 「アンデットで、なにやらオーラを放っているように感じます。
手に持っているバスタードソードは片手持ちで、もう片手はあいています。
そして、メルトゥーヴィアル、及び王のダガーを持っている人。」
アレクセイ 「はーい。 短剣はユーヌに預かってもらってた…かな?」
DM 「これは、普通の武器であれば復活した王に対してダメージが通りにくいところですが、この武器なら行けると確信しました。」
アレクセイ 「これなら行ける! …バーンに持ってもらったほうがいいかなぁ。(笑)」
DM 「さらに、王の冠をかぶっている人。」
ウィンシー 「はーい。」
DM 「王には呪文抵抗がありますが、それを突破するのに+2のボーナスが!」
ウィンシー 「元々、術者レベルが低いので。(笑)」
DM 「王の錫杖を持っている人は?」
バーン 「ホールディングバックに預かってるな。」
DM 「王を対象とした呪文のセーヴ難易度に+1を追加する。」
バーン 「セーヴのある呪文がないけどな。(笑)」
DM 「忘れられたゼロン王の力が、剣を通して復活した王を倒せと、あなた方に囁いている。
『この呪われた身を破壊してくれ。』と。」
ウィンシー 「我々に任せなさい。」
バーン 「必ず倒してみせる。」
DM 「 さぁ、イニシアチブ順に行動を行きましょう。
と、その前に、王が放っている畏敬のオーラ。 意思セーヴをターンが回ってきた時に振ってください。
精神作用なので、マジックサークルの効いているバーンには効かないか。」
バーン 「では、行きます。 普通に攻撃をして、AC34まで。」
DM 「34は当たる。」
バーン 「もしかして、AC高そう?」
DM 「斬って見た感じ、さっきのサルヴァウグレンよりも高そうです。」
バーン 「うわー。 ダメージは18点。」
DM 「ちょぴっと通った。(笑)」
バーン 「ダメージ減少15か?! これは、いっぺん下がってメルトゥーヴィアルをもらった方がいいか…。」
アレクセイ 「次は、復活した王ですよ。」
DM 「即行アクションで、一番弱そうな…アレクセイかな。 頑健セーヴをどうぞ。」
アレクセイ 「え、頑健はやだー。」
アルベルト 「一番弱いのはウィンシーじゃない?」
バーン 「だよな。 イメージ的にはともかく。(笑)」
DM 「そうだよな、どうもアレクセイが頑健弱いイメージが。(笑)」
アレクセイ 「まぁ、よく失敗してますからね。(笑)」
DM 「では、やっぱりウィンシーに…いや、アルベルトも鎧も着ないで、手にはワンドでハーフリングか。
やっぱりダイスを振って決めよう。(ダイスを振って)はい、アルベルト。」
アルベルト 「頑健セーヴ? 20です。」
DM 「超常能力・即行アクションで26点ダメージが飛んできました。
アルベルトの肉から、蛇のスゥオームがわいてきて、地面を満たしました。」
一同 「げぇー!」
アルベルト 「うわー。」
バーン 「なんじゃそりゃー!」
アルベルト 「さっきの蛇恐怖症は切れてる?」
DM 「いえ、あれからまだ何ラウンドも経ってないので。」
アルベルト 「きゃー! 蛇怖い!(笑)」
バーン 「これはヤバイ。」
DM 「で、これが即行アクションだろ。
残りでバーンに全力攻撃だな。 バスタードソードでAC32、次はそれよりも高い。
12点と11点のダメージ。 さらに頑健セーヴどうぞ。 失敗するとヤバイよ。(笑)」
バーン 「21だとやばそうだから、残り少ないアクション・ポイントで…いや、バフがあるから、25か。
このまま行こう。」
DM 「では、5点の耐久力ダメージ。」
ウィンシー 「耐久力?! ヤッバー!」
DM 「2回命中したので、もう一度セーヴよろしく。」
バーン 「下手すると今回でヤバイ。 今6だから…次はアクションポイントも使って27。」
DM 「耐えた!」
バーン 「ほーっ。 それは耐えられるんだ。」
DM 「あと、叩き付けが残っているので、いきまーす。」
バーン 「ちなみに、今HP6点です。(笑)」
ウィンシー 「何それ!」
バーン 「だって、耐久力に5点くらって、HPが18下がったんだぜ? そこに33点食らってるんだから。」
DM 「ヤバイな。 次は6点ダメージ。」
バーン 「ダメージ減少があったから、残り1だ。」
DM 「で、頑健セーヴどうぞ。(笑)」
ウィンシー 「またぁ?!」
バーン 「セーヴは30。」
DM 「それは、耐えた。」


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