山形でTRPGやっちゃうよの会 第16回
【蛇人間の城塞−5−】
アレクセイ | 「うん、こっちも8割くらいは残ってる。」 |
バーン | 「1こしか使ってないな。」 |
アルベルト | 「じゃあ、休まずにいきましょうか。」 |
ウィンシー | 「ボスの前の遭遇がキツかったら、そこで休憩すればいいんじゃない? できないかもしれないけど。(笑)」 |
アレクセイ | 「まぁ、ここで休んでいる間に、儀式が完成してしまっても困りますからね。」 |
バーン | 「んじゃあ、行くか。」 |
DM | 「では、塔へのポータルをくぐるわけですが、誰から行きます?」 |
アルベルト | 「それは、僕から。」 |
アレクセイ | 「勇者ですねー。」 |
アルベルト | 「これが、役割だからね。」 |
●<最後の塔〜諸世界の塔・入り口〜> | |
DM | 「アルベルトが入ると、部屋の真ん中に立っています。 部屋の天井から何本もの鎖が下がっており、その先端の錆びた鉤には、それぞれ死体が引っ掛けられている。 それは死んで程無いものもあれば、腐りきったものもある。 ポータルのアーチ門の光がチラチラとまたたき、フッと消えたかと思うと、暗闇の中から、なにか大きなものが浮き上がってきます。 毛のない、ブヨブヨした肉の塊が、周り中を取り囲んでいる。 どちらを見ても見えるのは、叫び声を上げる無数の口。 かきむしる無数の爪。 血染めの無数の歯。 ただそれだけ。 それらが部屋の床の殆どを埋め尽くしている。 てわけで、イニシアチブを。 門の外にいる人も振っておいて下さい。」 |
アルベルト | 「詰まり、小さい奴が沢山いるって事?」 |
DM | 「ええ、何者かの群体…スゥオーム的なクリーチャーですね。 スゥオームは間合いを持たず、機会攻撃を誘発しつつ、対象の占める空間に入り込んで攻撃を行います。 移動終了時に他のクリーチャーの空間を占めていたなら、自動的にダメージを与える。 正確には、このクリーチャーはスゥオームじゃないんですけどね。 悪の来訪者。」 |
バーン | 「また変なのが来たナァ。」 |
アルベルト | 「では、イニシアチブ順で僕からですね。 <雷鳴拳>で接触の23。 ダメージは22。」 |
DM | 「音波ダメージね。 はい、ダメージは与えているようだ。」 |
アレクセイ | 「同じく、剣抜きながらアルベルトと反対の方向に移動して、AC9まで。(笑)」 |
DM | 「さすがに当たらない。(笑) こちらは蹴散らしで移動しましょう。 反応セーヴでダメージを半減するか、機会攻撃可能ですよ。」 |
アレクセイ | 「セーヴしません。 機会攻撃します。」 |
アルベルト | 「セーヴして34。」 |
アレクセイ | 「メルトゥーヴィアルで攻撃して、AC24まで。 ”セイクリッド・アイテム”が発動して、29点です。」 |
バーン | 「強気だよなぁ。(笑)」 |
DM | 「アレクセイに9点。 あと同時に蹴散らしが発動して、こちらの筋力と、そちらの敏捷または筋力で対抗判定。 こちらは巨大サイズなので、+12。」 |
アレクセイ | 「こっちが20出せばいいんですよ。(笑) あ、でも負けた。」 |
DM | 「じゃあ、伏せ状態になってください。 アルベルトも対抗判定を。 こちらは<蹴散らし強化>を持っているので、対抗判定をよける事ができませんね。 蹴散らしに対しては機会攻撃可能ですね。」 |
アルベルト | 「なら、モンク・キック。 19点になりますが。 対抗判定は…うん、負けた。(笑)」 |
アレクセイ | 「非力な我々に対抗判定は、困ります。(笑)」 |
DM | 「そして、アレクセイのいるところで移動を終了したので、アレクセイに19点自動で入ります。 で、終了。」 |
バーン | 「次はオレか。」 |
アレクセイ | 「ポータルに入ってくると、2人が転んでる。」 |
バーン | 「なんだ、何が起こってるんだー?!」 |
DM | 「床にはブヨブヨした肉の塊が、以下略。」 |
バーン | 「ここで攻撃をぶちかまして範囲外に移動すればいいんだな。 いや、ここで攻撃に耐えながらダメージを当てればいいんだ! 来訪者って事は、スターメタルの+1D6が乗るんだね?」 |
DM | 「ええ。」 |
バーン | 「よし、全力攻撃ー! お、クリティカルかな? 耐性はある?」 |
DM | 「クリティカルに対する耐性は、ありませんよ。」 |
バーン | 「よし、クリティカル判定はAC28でクリティカルだった! 43点。 2撃目はAC17で命中。 16点。」 |
ユーヌ | 「<強打>は入れてないのか。」 |
バーン | 「敵のACが分からなかったからな。 でも、AC17で当たるなら、次からは思い切り入れても良さそうだ。 あとは、ちょっとでもアレクセイにちかづいとこ。」 |
ユーヌ | 「では、順番が来たので、入ってきた。 『なんじゃこりゃー?!』」 |
アレクセイ | 「ちょっと、痛いみたいだよ、この人たちの攻撃。(笑)」 |
アルベルト | 「しかも、HPは多いだろうね。」 |
ユーヌ | 「普通に、機動攻撃をのせて、13のダメージ。」 |
DM | 「8点食らってますね。」 |
ウィンシー | 「入ります。 識別判定は36!」 |
DM | 「あ、それ分からない。」 |
アルベルト | 「えーっ、ヒットダイス幾つなんだ?!(笑)」 |
ウィンシー | 「ヒットダイス26以上かー。 とりあえず<炎の爆発>13点。」 |
DM | 「範囲攻撃は1.5倍のダメージになるので、19点。 でも反応セーヴに成功して、効かなかった。」 |
ウィンシー | 「炎は効かない!」 |
バーン | 「まぁ、色々やってみれば分かるってことだな。」 |
DM | 「あと、ウィンシーは細かい事までは分かりませんでしたが、これらが最下級のデーモンである、ドレッチの群れである事は分かりました。 ドレッチは電気と毒に対する完全耐性、ダメージ減少5/冷たい鉄又は善。 酸と火と冷気に対する抵抗10。」 |
アルベルト | 「ここは、僕がスゥオームの中で反応セーヴでかわしつつ、<雷鳴拳>を続けるのがいいかもしれない。 そうすればダメージを受けずに攻撃できる。」 |
ウィンシー | 「そうね。 あとは遠くからチマチマと援護すればいいか。」 |
アルベルト | 「じゃあ、<雷鳴拳>行きます。 立ち上がって5点。」 |
アレクセイ | 「じゃ、立ち上がって、移動します。 ダブルムーブで終了。」 |
DM | 「スゥオーム、”陰惨なる渦”行きます。 ユーヌ、ウィンシー、バーンは反応セーヴできますよ。」 |
バーン | 「セーヴするよ。15。」 |
アルベルト | 「セーヴして24。」 |
ユーヌ | 「おなじく、25。」 |
DM | 「じゃあ、全員反応セーヴは失敗で、12点。」 |
ウィンシー | 「25でもダメなんだ。」 |
ユーヌ | 「ダメなんだねぇ。」 |
アレクセイ | 「それ、私は数字的には20が出ても無理。(笑) 攻撃して正解だったかも。」 |
アルベルト | 「25なら、さっきの作戦は無理だな。 よけ続けるのは難しそうだ。」 |
DM | 「そして、移動終了時に範囲内に捕らえていたアルベルトとユーヌに、12点。 今回は蹂躙はなし。」 |
ウィンシー | 「出目が低いなー。 優しいマスターだ。(笑)」 |
DM | 「でも、何となく敵の動かし方が分かってきました。(笑)」 |
バーン | 「ここは、立ちジャンプからの全力攻撃だな。 <強打>を7突っ込んで飛び込もう。 あ、でもAC13まで。」 |
DM | 「当たるよ。」 |
バーン | 「当たるのか。 こんなもんか。」 |
DM | 「こんなもんです。」 |
バーン | 「44点。 2撃目、あ、1が出た。(笑) 外れて終わり。」 |
ユーヌ | 「ロングボウで離れたところから攻撃ー。 命中して9点。」 |
DM | 「4点通った。」 |
ウィンシー | 「ここで”ヘイスト”かけておこうか。 全力攻撃ならバーン君が3回攻撃できる。 移動速度と反応セーヴも上がるよ。 そして、自分は逃げます。(笑)」 |
アルベルト | 「こっちは<雷鳴拳>。 命中して23点の音波ダメージ。」 |
アレクセイ | 「移動アクションで剣しまって、”マス・キュアライトウーンズ”。 全員12ポイント回復してください。」 |
DM | 「”陰惨なる渦”はバーンとアルベルトを巻き込んで移動します。」 |
バーン | 「セーヴは失敗。」 |
アルベルト | 「成功。」 |
DM | 「で、9点ずつね。 あと中にいる人は21点。」 |
アルベルト | 「厳しいな、これは。」 |
DM | 「毎ラウンド、5レベルのファイヤーボールが飛んでくるようなものですからね。」 |
バーン | 「毎ラウンド、戻って、重傷値、戻り、重傷値を往復しているような。」 |
DM | 「よくある話じゃないですか。 次はバーン。」 |
バーン | 「よし、敵の中で跳躍しつつ、バーバリアンのレイジ発動!全力攻撃! <強打>を9入れて、クリティカルかも…! AC12って当たる?」 |
DM | 「…当たった。(笑)」 |
バーン | 「ダメージは93点。」 |
DM | 「死んだ。 HPは243点あったのに。(笑)」 |
バーン | 「ふーっ。 疲労状態。」 |
DM | 「バーンの一撃で蜘蛛の子を散らすようにワーッと散っていきました。 何匹か残っているかもしれませんが、隅の方でキーキー言っているだけ。」 |
アレクセイ | 「じゃ、回復しておきますね。」 |
ウィンシー | 「その間に、宝物でもないか、探してみようかな。」 |
DM | 「敵の死体の中にあった外套の中に反応あり。」 |
ウィンシー | 「外套の中? 何が包まれているんだろう。」 |
DM | 「くすんだバラ色の三角柱があります。」 |
バーン | 「”アイウーン・ストーン”?!」 |
DM | 「鑑定してみるまで分かりませんけどね。」 |
アレクセイ | 「回復終了。 とうとうワンドが2本はじけ飛びました。」 |
バーン | 「順調に資源は食いつぶしてるね。」 |
アレクセイ | 「”レッサー・ヴィゴー”のワンドなんて、アンダーダークを通してすら、9回しか使わなかったのに、この城塞で残りの41回を使いきりましたよ。」 |
ウィンシー | 「敵も強くなってるって事よね。」 |
ユーヌ | 「じゃあ、進もうか。」 |
DM | 「では、塔の階段を下りていく格好になります。」 |
バーン | 「隊形を整えて、そろそろと行こう。」 |
●<最後の塔〜諸世界の塔・玄関ホール〜> | |
DM | 「はい、階段を下りたところは部屋になっており、床は傾斜がついていて見上げる形になっている。 床には巨大な蛇の模様がエッチングされており、ウネウネとトグロを巻いた様は、滑らかな斜面にでこぼこを作っています。 壁にも石造りのコブラの首が何本も生えていて、その目と口がギラギラと光り、部屋中を照らしている。」 |
ウィンシー | 「悪趣味な明かりね。」 |
DM | 「まぁ、蛇だし。 そしてここにいるクリーチャーは、見た事がある人もいます。」 |
バーン | 「なんだ?」 |
DM | 「大帝王の墳墓の一番最後で遭遇した、”ナーガサ”というクリーチャーです。」 |
ユーヌ | 「あの、カプセル怪獣みたいなやつか。」 |
DM | 「そうそう。 邪悪なスピリット・ナーガが、人型生物の肉体を変化させて造り上げた怪物。 蛇の頭部、大きな鉤詰めのついた手を有する。 詳しくはモンスター・マニュアル4を参照。」 |
ウィンシー | 「日本で発売されてませんよ。(笑)」 |
DM | 「気配からすると、まだ他にもいそうですが、この位置からでは見えません。 ということで、イニシアチブ順に行動です。」 |
ユーヌ | 「惜しい、あと1足りなくて30だったよ。」 |
アレクセイ | 「あと1多ければ、イニシアチブ管理シートからはみ出たものを。(笑) その30のユーヌから行動ですよ。」 |
ユーヌ | 「じゃあ、まず階段~降りるように移動するよ。」 |
DM | 「その位置まで来ると、他のクリーチャーも見えるようになります。 ナーガサの背後に立つのは鱗に覆われた人影で、頭には髪の代わりに無数の蛇が生えています。 さらに、ナーガサが2体追加で。」 |
一同 | 「えぇー!」 |
バーン | 「めめ、め…」 |
ユーヌ | 「メデューサ?! 凝視の視線の範囲っていくつだっけ?」 |
DM | 「ファディーラの時には、30フィートでした。」 |
ユーヌ | 「この間は、グラムが封じてくれたからなー。 しかも、次にはメデューサの手番…(考えて)…とりあえず、ナーガサに攻撃。 防御的戦闘で命中して、ダメージは20。」 |
DM | 「メデューサは、普通に弓を撃つよ。 AC27。」 |
ユーヌ | 「外れ。」 |
DM | 「では、終了。」 |
バーン | 「凝視はないのか。」 |
DM | 「ターンの開始時に範囲内に入ると、セーヴですよ。」 |
ユーヌ | 「そうかー。 とりあえず、『奥に人影がいる。弓を持ってるぞ。』は言えるね。」 |
アルベルト | 「知識判定か。 17だから、7HDまで。」 |
DM | 「あ、それは分かった。 ”フィーンディッシュ・メデューサ”。」 |
アルベルト | 「メデューサの能力は知っていていい?」 |
DM | 「相手を石に変える能力がある、くらいは。 でも、他の戦った事のある人は、メデューサって言えば分かりますよ。」 |
アルベルト | 「『フィーンディッシュ・メデューサだぁ!』と、声をあげて、ナーガサBに攻撃。 命中して33ダメージ。」 |
ウィンシー | 「さて、移動してウェブ張っちゃいますか。 」 |
DM | 「セーヴか。 ナーガサ失敗、メデューサのエファンドラ失敗…動けない。(笑)」 |
アレクセイ | 「さて、階段の降り口まで移動して、”プレイヤー”かけます。」 |
DM | 「メデューサは、呪文抵抗ありますよ。」 |
アレクセイ | 「(ダイスを振って)21。 抜けました。」 |
DM | 「ナーガサは、アルベルトに全力攻撃。 爪、爪、噛む。 1回あたり。 4点と毒の頑健セーヴどうぞ。」 |
アルベルト | 「26まで。」 |
DM | 「ユーヌにも攻撃。 全部外れ。 で、後ろのメデューサは…あれ、動けない。(笑)」 |
バーン | 「降りてきてナーガサを斬りマース。 AC17まで。」 |
DM | 「当たった。」 |
バーン | 「次は<強打>つぎ込んでもいいな。 18点。」 |
フィーンディッシュ・メデューサのエファンドラがウェブにかかり、視線と動きを封じられた事で、一行はナーガサ3体を各個撃破する事に成功する。 | |
DM | 「なに、この完封状態。」 |
アレクセイ | 「仕事がないなー。(笑)」 |
ウィンシー | 「あとはウェブに引っかかっているメデューサを、遠くから攻撃すればいいんじゃない? とりあえず、ヒマだから”マジック・ミサイル”のワンドでも出しておこうかな。」 |
結局、エファンドラはウェブから抜け出す事が出来ないまま、一行の遠隔攻撃によって絶命する。 | |
DM | 「ためしに10回くらい筋力チェックしても、ウェブから脱出できなかった。(笑) 遺品から、このメデューサは信仰の塔の長である、エファンドラという人だったと分かります。」 |
バーン | 「ハリネズミになって死んだか。 ちょっと気の毒だったな。」 |
DM | 「+2ショートボウと、+1リング・オブ・プロテクションを持っていましたよ。」 |
バーン | 「+2ショートボウはいいな。 高く売れる。」 |
DM | 「と言う事で、今日はこのくらいにしておきましょう。 次の遭遇では2時間くらいかかるでしょうし。」 |
ウィンシー | 「OK。 我々の戦いは、これからだ!」 |
アレクセイ | 「え、連載打ち切りのセリフ?!(笑)」 |
DM | 「いやいや。(笑) 次回はいよいよエンディングですよ。 最後の戦いをやっておしまいですが、その後は休養期間も入るでしょうから、その相談もあるでしょうしね。」 |
ウィンシー | 「アレクセイが産休に入るから、お休みとか。(笑)」 |
バーン | 「アレクセイが産休に入ったら、バーンは命を懸けた戦いとかに出なくなると思うぞ。 そうなったら新キャラとか。(笑)」 |
ユーヌ | 「何を。 そうなったら、生まれてくる子供に呪いがかかっているとかで、バーンが旅に出なきゃいけない事になるんだよ。(笑)」 |
ウィンシー | 「新キャラは17年後の世界から来た、バーンとアレクセイの子供ということで!(笑)」 |
DM | 「ドラゴンボールかよ。(笑)」 |
アレクセイ | 「いやいや、産休とか、子供とか、まだないですから!(笑)」 |
DM | 「次回をおたのしみに。(笑)」 |
山形でTRPGやっちゃうよの会 第16回 D&D3.5Eセッション・完 |