山形でTRPGやっちゃうよの会 第14回
【蛇人間の城塞−3−】
 

某月某日、新しいプレイヤーを迎え、セッションが開始される。
 
<シールド・ランドの騎士〜ヴェルナー〜>
DM 「とりあえず、プレロールドで作成しておきました。 クラスはナイト。 かなり堅いキャラですよ。
ええと、名前は決まりました?」
プレイヤーF 「ええ、決まりましたよ。 名前はヴェルナー。 国に仕える騎士です。」
DM 「ヴェルナーはですね、シールド・ランドという国の騎士団長をやっております。」
プレイヤーF 「お、すごい。」
DM 「レベル8となれば、それくらいやっていて当然の実力を持っていますので。」
バーン 「生まれがよければの話だと思うけどな。」
DM 「まぁ、シールド・ランドは人手不足という事情もあるんですよ。
なぜ人手不足なのかというと、この国は地図上では結構広い領地を持っているんですけれど、今実際に統治しているのは首都のクリット・ウォールの周辺と、そこに隣接している小さい島だけ。

かつてフラネス大陸の中でも最も近代的な道路網を備えていた国だったんですが、北の山賊王国と、東のアイウーズ帝国…どちらも邪悪な国だと思ってください。 それらの国に立て続けに攻められ、その道路網を逆に利用されて(笑)、今は同盟国であるファーヨンディに近い、クリット・ウォール周辺しか支配できていないと言う状況です。
それら戦乱が続いたせいで、慢性的な人材不足なんですよ。

ちなみに、現在の支配者はカタリーナ閣下です。」
アレクセイ 「女の人?」
DM 「女の人です。 秩序にして善、人間、ハイローニアスのパラディン15レベル。
この人は、かつてファーヨンディが招集した、大北方十字軍(ファーヨンディの領地奪回の為、アイウーズ帝国に攻め入った軍)に参加した際、初期の頃の指揮官に任命されて、名を馳せました。」
プレイヤーF 「強い人なんですね。」
DM 「ええ。 それ以降クリットウォール周辺の敵を一掃し、シールド・ランド政府を再興させたと。
『盾は再興するであろう』というスローガンの下、失われた領地を取り戻そうとしているという状況です。
現在この国の戦力は、色々取り混ぜて約5000人。」
プレイヤーF 「ふむふむ。」
DM 「ヴェルナー、あなたはその国の騎士団長の1人ですが、ある日、カタリーナ閣下から直々に勅命を受けます。
『同盟国、ファーヨンディの首都・チェンドルまで重要人物の護衛を頼みたい』と。
重要人物の護衛に、あまり多くの人数を当てると却って目立ってしまうので、少数の精鋭をつけることにした。
そこで白羽の矢が立ったのが、あなたです。」
プレイヤーF(以下ヴェルナー) 「わかりました。 その重要人物が誰なのか、聞いてもいいんですか?」
DM 「カタリーナの叔父で、シールド・ランドのかつての支配者ヴェルバー…あ、名前そっくりだ(笑)…の、一人娘ベルネスを護衛して欲しいそうです。」
ウィンシー 「もしかして、政治問題に利用されないように、体よく消そうとしてるとか…」
バーン 「ああ、担ぎ出されやすい立場だよね。」
DM 「いやいや、カタリーナは実直で使命に燃えて突っ走るるタイプなので、そういった陰謀を企てる人ではないです。」
ウィンシー 「じゃあ、周りの人が意を汲んで動いてあげないとダメなんだ。(笑)」
DM 「陰謀の噂はないですって(笑)。
カタリーナ自身は正義感で暴走しやすいタイプなので、彼女を危険にさらさないよう、周りの人が必死に抑えている部分はあります。
さて、護衛のルート的にはクリット・ウォールからベング川沿いに西へ進み、水晶川をたどってチェンドルに向かいます。
ここからは導入なので、端折って行きますよ。

ベング川をさかのぼる危険な任務でありましたが、果たしてそれは、まことに危険でありました。(笑)
もう少しで味方の勢力圏である水晶川流域までたどり着こうという、その時、ゴブリンどもの集団が襲撃をかけてきました。」
 
<ゴブリンの襲撃>
ウィンシー 「ジャーンジャーンジャーン!(襲撃のドラの音)」
アレクセイ 「げぇっ、ゴブリン!(笑)」
DM 「森の中の襲撃で、何台かある馬車が囲まれ、あちらこちらで戦いがまきおこる。
ヴェルナーはバグベア5体を相手どる事になります。
てことで、チュートリアル戦闘です。」
ウィンシー 「じゃあ、この場にいない我々がバグベア役?」
DM 「そうです。」
ウィンシー 「やった!(笑)」
DM 「では、(ヴェルナー以外のプレイヤーに)このデータを元にして、戦闘をお願いします。」
アレクセイバグベア(以下バグベアR) 「またプレイヤーを殴れる♪」
ウィンシー(以下バグベアW) 「けっけっけっけ、いい馬車に乗ってやがるぜ(笑)。」
バーン(以下バグベアR) 「得物はモーニング・スターか。 あ、ジャヴェリンも持ってるぜ。」
バグベアA 「たんまり持ってそうですぜ、こいつら(笑)。」
ユーヌ(以下バグベアY) 「出番ですね。」
アルベルト(以下A) 「いきますか。」
バグベアW 「そういえば、ヴェルナーは信仰する神様決めました?」
ヴェルナー 「いや、まだ。」
バグベアW 「ハイローニアスがオススメですよ。 このパーティの神官がハイローニアスだから、ボーナスつくし。」
バグベアB 「主君がハイローニアス信仰なんだから、自然だろうしな。」
ヴェルナー 「じゃあ、そうしましょう。 戦いの神だから、騎士にぴったりだ。」
DM 「戦闘を始めましょうか。 バグベアは強いゴブリンみたいなものだと思ってください。」
バグベアB 「くくく、なんか旨そうな女を連れてやがるぜ。(笑)」
バグベアW 「ひゃっはー!(笑)」
DM 「ここからの行動は、イニシアチブ順に行きましょう。」
ヴェルナー 「イニシアチブは21!」
バグベアW 「ええっ、高い。」
バグベアR 「負けないぞ!」
バグベアW 「いや、負けてもいいんだよ、ナイトは準備が出来ていない敵を殴ってこないから。(笑)」
ヴェルナー 「では、3歩下がって待機。 敵が接近してきたら攻撃。」
バグベアW 「皆でジャヴェリン投げようか。(笑)」
バグベアA 「接近しても、20出さないと当たらないもんなぁ。」
バグベアW 「挟撃とっても同じなのか。 ナイト固すぎ。 どうやったら倒せるかな。(笑)」
DM 「こらこら。(笑)」
バグベアW 「まずはジャヴェリン投げます! 外れ! そしてモーニングスターを出します。」
バグベアY 「『離れて攻撃など、お前には気概がないのか!』と言って突撃を。 ええい! 12か。 惜しいな。」
バグベアB 「当てなきゃダメだよ。 ジャヴェリン投げ! 外れ。 残念。 で、移動しながらモーニングスターを構える。」
ヴェルナー 「なんか、みんな張り切ってません?(笑)」
DM 「プレイヤーにモンスターをやらせると、酷いんですよ。(一同笑)
そういえば、ヴェルナーは待機していたので、ユーヌバグベアの攻撃前に一回攻撃できますよ。」
ヴェルナー 「ああ、そうですね。 突撃していてACが下がっているから命中。 10点。」
DM 「はい、待機アクションが発動したので、次からこのイニシアチブ値で行動する事になります。」
バグベアA 「こちらも同じ行動を。 ジャヴェリンを投げて外れか。 残念。(笑)」
バグベアR 「よし、ゲームディで粉塵爆発、連続2回の出目を見せるぞ! シネー! あ、1だ。(一同笑)」
バグベアW 「じゃ、先頭に戻ってモーニングスターで攻撃ー。 外れー。」
ヴェルナー 「2回攻撃できるんだから、さっきダメージを与えたユーヌバグベアに攻撃。 命中!」
バグベアY 「あー、やられた。 死んだ。 だが、まだ残りの4匹でも勝ち目はあるぞ!(笑)」
ヴェルナー 「全力攻撃の2回目をウィンシーバグベアに。 あ、外れ。」
バグベアW 「ひらり!!!!!!(笑)」
DM 「すっげー嬉しそうだ。(笑)」
バグベアB 「みんなでワーーッと飛び掛って、組み付いたほうがよくね?(一同笑)」
バグベアW 「これ、チュートリアルなんだから、そんな難しい戦法しなくても。(笑)
…転ばせてタコ殴りがいいんじゃない?」
バグベアR 「皆、本当に殺す気だ。(笑)」
バグベアB 「当然! やるからには殺さなくてどうする!(一同笑)
えーと、突撃するとダメージ増えないんだっけ?」
バグベアW 「それは飛びかかりとかするバーンだけ!(笑)」
バグベアB 「そうか、飛び掛るとダメージが50くらい出るもんだと思ってるんだけどなぁ。」
DM 「これ、バグベアですから!(笑)」
バグベアB 「とりあえず、突撃して、残念、外れだ。」
バグベアA 「それじゃ、組み付きしますか。(笑)」
DM 「ヴェルナーは組み付きしてくるアルベルトバグベアに、機会攻撃できますよ。」
ヴェルナー 「一番高い攻撃値でやっていいんですね。 命中して13点のダメージ。」
バグベアA 「あと3しかない。(笑) さぁ、接触攻撃だ。 ナイトなら低そうだよね。」
DM 「いえ、ヴェルナーは接触攻撃に盾のボーナスを適用できます。 しかもタワー・シールド。」
バグベアA 「そんな特技だったとはー!
組み付きなら当たると思ったのに、当たりそうも無い…でも、当たった!
ここから筋力の対抗判定。 筋力+基本攻撃ボーナスで対抗判定。」
ヴェルナー 「+12ですね。」
バグベアA 「あれ、こっちはよく見たら、全部足しても+4しかない。(一同笑)」
バグベアW 「こっちの+4と、ヴェルナーの+12にそれぞれ1D20を足してロールして、こっちが高ければ組み付き!」
ヴェルナー 「21です。」
バグベアA 「あー、20だった!組み付けなかったー。」
バグベアW 「こっちは組み付こうとして、攻撃を受けながら、なんとか触ったけど、旨くいなされた、と。」
バグベアA 「組み付く為に、モーニングスター捨てたから、素手になっちゃったよ!(一同笑)」
バグベアW 「おいおい、ナイト様は、素手の相手を攻撃していいのかよー!(笑)」
バグベアR 「よし、アルベルトバグベアと挟撃して…」
バグベアA 「挟撃? 武器落としたから、何ももってないよ。(一同笑)」
バグベアR 「がーん(笑)。 とにかく、攻撃! 外れ!」
 
その後も戦闘は続くが、ヴェルナーが2体目のバグベアを屠った所で、DMがイベントの発生を告げる
  
DM 「ヴェルナーが2体のバグベアを倒し、このまま押し切るかと思われたんですが、森の中から人質をとった蛇人間(ユアンティ)が姿を現します。
人質は、言うまでも無くベルネスですね。」
蛇人間/ウィンシー 「おおっと、そこまでだ!」
バグベアW 「あ、アニキぃ!!(笑) コイツ、なかなか手ごわくて!」
ヴェルナー 「むむ、姫様!」
DM 「ヴェルナーはどうします?」
ヴェルナー 「卑怯だとは思うけど、何もやりようがない。」
バグベアB 「そのまま、暴れるってのもあるよ。(笑)」
ヴェルナー 「いや、主君の従姉妹なんだから、ここは降参するよ。」
バグベアW 「やぁった!おれら勝ったよ!(一同笑) アニキ、やっちまっていいのか、コイツ!(笑)」
DM 「『いやいや、生かしておけば、あとで何かの役に立つだろう。』」
バグベアB 「仲間をやりやがって! ゴスゴス(殴) (笑)」
バグベアW 「いじめてやるー!(笑)」
ヴェルナー 「おのれ、卑怯な。(笑)」
バグベアW 「ロープで、出目20で縛ってやろうぜ!」
DM 「では、ヴェルナーはぐるぐる巻きにされて(笑)、他の生き残りと共に荷馬車に乗せられました。」
バグベアW 「きゃっほー! コイツのロングソード、キラキラ!(笑)」
ヴェルナー 「くっ…。(笑)」
 
ヴェルナーを捕らえた一行は、ファーヨンディ・アイウーズ・山賊王国の三国が国境を接する地帯に向けて進んでゆく。
 
<蛇人間の城塞へ>
DM 「2,3日移動に費やす事になるので、ヴェルナーは”聞き耳”判定でもやってみて下さい。」
ヴェルナー 「判定…5でした。(笑)」
DM 「じゃあ、ろくに聞き取れなかったんですが、馬車をひいている一団の組織の名前は、サー…なんとかと言うらしいという事は分かりました。
そしてしばらく行った後、古びた祠のようなところで、ヴェルナーは強制的に下ろされます。
その祠の中には、稲妻が走る門のようなものがあります。」
ヴェルナー 「ポータル(転移の門)っていうんでしたっけ、こういうの。」
DM 「ええ。 蛇人間が鍵のようなものをかざすと、稲妻は形をかえ、輝きを増しました。
君はそこに叩き込まれると、奇妙な感覚に襲われます。
そして気がつくと、あなたは小高い丘の上に立っています。
そう、蛇人間の城塞の前に。
蛇人間の城塞は、崖の壁面の窪みを利用した、3つの塔のような構造を持つ不気味な城です。

と、言うところで、他の皆さんにスポットライトを移します。
皆さんは蛇人間の城塞から一旦帰還して、城の前の奴隷村に戻ってきました。

かつて人間が入って、出て来たところを見た事がなかった奴隷村の人々は、驚いていますよ。」
ウィンシー 「しかも、捕らえられていた人達を連れて、だもんね。」
DM 「そんな君たちに、奴隷村のリーダーである、中年の女性、リースは君たちの事を信じられないものを見るかのような目つきで、見ています。
あの蛇人間の城塞・セラティス城から無事に戻ってきたという事で、ささやかながら歓待を受けますよ。」
バーン 「いやいや、まだまだ、上っ面をなでただけだ。」
 
翌朝、準備を整え、再び城塞に突入しようとしたところで、奴隷狩りの部隊帰還の報が入る。
 
DM 「はい、シールド・ランドで略奪を終えた奴隷狩り部隊が戻ってきました。」
バーン 「よし、迎え撃とう。」
ウィンシー 「さっきのバグベアが3匹残ってるわけね。 やー、もっと数を減らしておけばよかったー!」
アレクセイ 「思わず、慎重に戦っちゃいましたもんね。(笑)」
DM 「(MAP上にユアンティやバグベア達、それに馬車2台を配置して)片方にヴェルナーさんが捕まってます。
もう片方の馬車には、ヴェルナー達の武器が収められています。
他の皆さんは、イニシアチブをお願いします。 その順に行動しましょう。」
  
3体のバグベアの他に、2体のユアンティ・ピュアブラッドのウォーリア5レベル、ユアンティ・ピュアブラッドのコマンダー(マーシャル3・ファイター1)との戦闘になるが、初手でウィンシーのファイアー・ボールが炸裂。 バグベア3体があっという間に黒焦げに。
ユアンティ・ウォリアー達の呪文抵抗も抜いて、ダメージを与える。
 
ウィンシー 「邪魔なバグベアがいなくなったから、攻撃し放題よ。」
 
ユーヌは機動戦闘で、ウォリアーを1体倒す。 アレクセイはクロスボウの準備をして終了。
アルベルトはサウンド・ワンドでコマンダーに7ポイント。
そして、バーンが満を持して<強打>突撃。 バーバリアンの能力・トーテム攻撃によってコマンダーを攻撃し、大ダメージを与える。
 
DM 「なんとか生残った〜。 折角頑張って特技とか考えたのに、何もしないうちに殺されたんじゃ寂しいよ。(笑)
ウォーリアーはコマンダーの後にイニシアチブを遅らせ、そのコマンダーはシミターでバーンを殴って1!外れ。
2回目は当たって7点。」
バーン 「そう、当たるんだ。 防御は紙なんだよ。」
 
ウォリアーはアルベルトの機会攻撃を食らいつつ、バーンを挟撃して9点のダメージ。
 
ウィンシー 「もう、これは節約モードでいいよね。 <炎の爆発>。 15点。」
 
このラウンド、ユーヌの攻撃がクリティカル! ウォリアー1体を倒す。
アレクセイの射撃は当たらず。(アレクセイ「AC 0まで!(笑)」 DM「なんじゃそら。(笑)」)
アルベルトはコマンダーに12点のダメージ。
 
アルベルト 「トドメをどうぞー!」
バーン 「じゃ、全力攻撃か。」
DM 「全力攻撃の、どっちかが当たったら死にますので。(笑)」
 
しかし、バーンの攻撃は無常にも両方外れ。
 
<合流>
アレクセイ 「敵まで手番が回っちゃった。」
バーン 「バーンはこういう人なんだよ。 敵が弱くなってくると、やる気がなくなってくる。(笑)」
アルベルト 「いやいや、そこは頑張りましょうよ。(笑)」
DM 「さて、こっちは執拗にバーンを狙いますけど、はずれー。」
ウィンシー 「<炎の爆発>ー。」
DM 「ダメージを聞くまでもなく死んだ。(笑) 戦闘終了です。」
バーン 「おや、ぐるぐる巻きにされた戦士っぽいのが捕まってるな。」
ヴェルナー 「ああ、悪いが出してくれないか。」
バーン 「んじゃ、ぐわっと開ける。 あ、罠とか忘れてた。(一同笑)」
DM 「罠は無いので、無事に出てこられますよ。」
アルベルト 「ああ、普通の村人じゃない格好をしてるね、この人。」
ヴェルナー 「そういえば、他に捕まっている人はいたんですか?」
DM 「ええ。 仲間とか、他の場所から捕まってきた人とか。」
ヴェルナー 「そうだ、ベルネス姫をを助けないと。」
バーン 「姫?」
DM 「ええ、その他色々なのに混じって、高貴そうな若いお嬢さんが捕まっています。
皆さんから見ると、他と明らかに雰囲気の違う25くらいの男性(ヴェルナー)が、彼女を気遣っているわけですね。」
バーン 「まぁ、女子供、老人、男の弱そうな奴から順に助けていくけどな。」
DM 「それだと、間違いなく、ヴェルナーが最後ですよ。(笑)」
ヴェルナー 「いや、騎士としてはむしろ有難い事でしょう。
では、助けてもらったところで『かたじけない』と礼を述べます。
折角なので、こちらの事情も話しておきましょう。」
ユーヌ 「(ヴェルナーの武器が入った箱を開けて)おお、これはなかなかいいロングソードだなぁ。 よその国の紋章が入ってるぞ。(笑)」
ヴェルナー 「こらこら、勝手に開けないでくれ。(笑)」
DM 「メジャーな国なので、紋章は知っていていいでしょう。 シールド・ランドのものです。
一方のヴェルナーから見れば、ニロンドっぽい衣装は…アレクセイくらいか。」
バーン 「俺は蛮族風。」
ウィンシー 「アンダーダークの旅人風。」
DM 「なんだ、このパーティ。(笑)」
ヴェルナー 「『皆さんは、どういう一行なんですか?』」
ウィンシー 「『えーとね、ここに蛇人間が城塞を構えていて、それは近隣から人をさらって働かせているような奴なの。
我々はそれを倒しにきた冒険者よ。』」
アルベルト 「私は単にあなたの先輩です(笑)。 捕まってここで働かされていたのを、このメンバーに拾われました。(笑)」
DM 「そんなわけで、みなさん自己紹介お願いします。 …そういえば、まだやってなかったんだよね。(笑)」
バーン 「『俺の名前はバーン。 見たとおり、戦士だ。』」
DM 「見たとおりの戦士じゃないんだよな。」
ウィンシー 「戦士にしては軽装だよね。」
アレクセイ 「武器だけ重そう。」
DM 「バーンは小柄な軽戦士なんですけれど、持っている得物はオーガ等の大型モンスターが扱うような巨大なものです。
バーンの身長位もあるグレート・ソード。」
ヴェルナー 「よろしく、と挨拶しておきます。」
ウィンシー 「『ウィンシーよ。よろしくね。』と。  ウィンシーはアンダーダーク(地下世界)風の衣装を着ています。」
ヴェルナー 「アンダーダークって、何?」
ウィンシー 「あ、この世界には地下に巨大な洞窟が幾つもあって、地上に匹敵する人口をかかえているのよ。
しかも、そこにいるのは、殆ど悪い奴ばかり。」
バーン 「そういった奴らと同じような、胡散臭い格好をしているわけだ。」
ウィンシー 「アンダーダークにいた時には、これが正装だったのよ。(笑)」
DM 「怪しげな格好をした、35歳の人間、女性ですね。 ウィザードです。」
ウィンシー 「杖も持ってるしね。」
DM 「さっき、馬車の外で轟音がなった時に、呪文唱えてました。(笑)」
ヴェルナー 「じゃあ、こちらにも『よろしく』と。」
DM 「次はユーヌ。」
ユーヌ 「『ユーヌだ。』 と、軽く自己紹介します。
知識(地域)が無いなら、普通のエルフのローグに見えるってことで。(本当はグレイ・エルフのローグ)」
ヴェルナー 「これはこれは、高貴な種族の方だ。」
ユーヌ 「まぁ、ちょっと肌の色とかは違うけどね。」
ウィンシー 「ちょっとした違いはあるのよね。」
DM 「ヴェルナーはレベル8だから、グレイ・エルフの事を聞いた事があってもいいかもね。」
ウィンシー 「ロードス島戦記でいうところの、ハイ・エルフね。」
ヴェルナー 「なるほど。 肌の色とかがちょっと違うわけですね。」
DM 「はい、次。」
ウィンシー 「次は分かりやすいよ! ハイローニアスの聖印つけてるし。(笑)」
アレクセイ 「『アレクセイです。 ハイローニアスのクレリックですよ。』 マルチクラスなしの生僧侶です。」
ヴェルナー 「『これはこれは、ハイローニアスの司祭殿』と、ハイローニアスの礼に基づいた挨拶を。」
アレクセイ 「この中で、一番都会的な格好をしてます。(笑)」
バーン 「まぁ、垢抜けてる。」
アレクセイ 「14歳の男と名乗ろうとしますけど…」
バーン 「まだ言ってるよ!(笑)」
ユーヌ 「まぁだ言ってるよ!(一同笑)」
アレクセイ 「言いかけて、途中で溜息ついて言うのやめます。(笑)」
ヴェルナー 「聖印は見えるところにあるわけですよね。」
アレクセイ 「ええ、もちろん。」
ヴェルナー 「じゃあ、アレクセイを見て、ようやく信用するわけですね。(一同笑)」
アルベルト 「僕達は胡散臭いらしい。(笑)」
バーン 「そりゃ、どこをどう見ても、胡散臭い。(笑)」
ウィンシー 「今度から、地上の服を用意しよう。(笑)」
ユーヌ 「聖印なら、ボクも4つか5つ、この前まで持ってたぞ!」
ウィンシー 「ザギグの聖印ならあるよ!」
DM 「持ってるだけだろ、お前ら!(一同笑)」
アレクセイ 「ま、まぁ、こちらもハイローニアスの騎士殿だと知って、信用しました。」
DM 「では、アルベルト。」
アルベルト 「『僕は、前回から参加してます。 ハーフリングの、アルベルトといいます。』 クラスは…ベースはスカウト?」
DM 「アルベルト、一度ちゃんとクラス構成を教えてください。」
アルベルト 「ええとね、スカウト2・ウィザード1・モンク2・アンシーンシーア3。」
DM 「4つ掛け持ちしてる。 すごいな。」
アルベルト 「いやー、レンジャーも入れるかどうか悩んだんですが。(笑)
ちなみに、モンクは代替クラスの”ハーフリング・モンク”を取得しています。
見た目的にはウィザードのようにも見える。」
ヴェルナー 「ふむふむ。」
アルベルト 「まぁ、同じ境遇の仲間だよ。 よろしく。」
ヴェルナー 「ああ、よろしく。」
DM 「これで、全部ですね。」


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