山形でTRPGやっちゃうよの会 第11回
【暗黒洞の尖塔−4−】

 

<墓地−埋葬する者−>
DM 「はい、前回の続きからいきまーす。
前回は金網に覆われた穴がある部屋で終わってるんですよね。」
ウィンシー 「机とか長椅子があったあたりの次の部屋あたりに行ってみたいんですよね。」
DM 「そこですね。 ここは肥えた土のにおいがします。
目の前に広がるのは墓地ですね。
足元には黒く柔らかな土が分厚く、一面に敷き詰められており、ここの床は石作りではなく土です。
墓が何列にもなってきちんと並んでいますが、墓石はなく、ただ簡素な石の杭が立っているばかりです。
部屋の南東の隅には石造りの小さな建物がたっており、建物の壁には一面に”死”にまつわる模様が彫りつけてあります。
東の方には墓地を見下ろす、一段高い岩棚があります。
岩棚の岩を刻んで、一段一段が長く傾斜が緩やかな上り階段が造りつけられております。
天井は丸みを帯びており、どうやら自然にできた空洞のように見えます。
天井からも床からも鍾乳石や石筍が突き出しており、繋がって自然の柱(石柱)になったものもあります。」
ウィンシー 「これ、石筍と石柱を分ける必要あるのかな。(笑)」
DM 「絶対適当だと思います。(笑) えー、皆さんは忍び足とかしてませんよね?」
ウィンシー 「してないよー。」
DM 「では、部屋に足を踏み入れると、背中の曲がった死体が墓の脆い土をかき分け、殆ど土を飛び散らすことなく這い出してきます。
長い白髪、黒ずんだ皮膚、瞼はなく、目玉は飛び出しています。
体は泥だらけで、口は縫い合わせて閉じてある。
そいつが大きな腕を上げ、あなた方目がけて襲いかかってきます。
距離的に、もう隣接ですね。」
ウィンシー 「ユーヌが気付かないほどの隠れ身だったわけねー。」
DM 「音は立てませんし、ユーヌも地面の下までは見られないでしょう。」
アレクセイ 「ホラーですねぇ。」
バーン 「むしろユーヌだったから、墓の下から延びてきた手に足を掴まれずに済んだくらいに考えておくといいんじゃないか?(笑)」
DM 「演出で(笑)。 物をこすり合わせるような『きぃぃー!』という絶叫が響き渡り、空気が急に冷え冷えとします。
そして闇を身にまとった非実体の人影が2体、墓場から立ち上がり、真っ赤に燃える目であなた方を睨め据えます。」
ウィンシー 「非実体ー?!」
バーン 「ヤバそうな奴がでたなー。」
DM 「さて、<知識(宗教)>かな。」
ウィンシー 「まずこの、前にいる奴にしておきましょうか。」
アレクセイ 「14しかならなかった。(苦笑)」
DM 「それは、さすがに分からない。」
バーン 「18。」
ウィンシー 「17。」
DM 「18でかろうじて、名前くらいは分かります。 ”エントゥーマー”。 ”埋葬する者”の意味です。
生きている者を墓に生き埋めにし、命令があると死体を墓から引き出してくる。
しばしば死霊術師に使役されるアンデットですね。」
ウィンシー 「要は死体集めー?! 生きてる奴も死体にしちゃうぞ?」
DM 「そういうことですね。」
ウィンシー 「後ろの非実体はヤバそうなので、”説話蒐集家”を使います。 30!」
DM 「それは超分かる! ”レイス”です。」
グラム 「それは、能力値を吸い取る奴?」
DM 「闇をまとった人物のような、幽霊じみた姿をしている。
赤く光るその目の他は、はっきりと見える特徴や手足はない。
非実体なので、通常の武器では攻撃が当たりません。
魔法の武器なら50%の確率で当たります。
能力的には、退散抵抗+2。
2HD足されて7HD相当のターンでないとということですね。
非実体の接触として、1D4のダメージ+耐久力吸収。
非実体の接触が命中したクリーチャーは、難易度14の<頑健>セーブに失敗すると、1D6ポイントの耐久力を吸収されるよ、と。
レイスによって殺された人型クリーチャーは、1D4ラウンド後にレイスになりますよ。」
ウィンシー 「”ジェントル・リポウズ”で止められるけどね。」
DM 「墓の上は足場が悪いので、よろしく。
石柱と石筍に関しては、そこにいるとACに+2、反応セーブに+1。」
ウィンシー 「防御地形ね。」
DM 「あと、やらないと思いますが、筋力20に成功すれば天井から鍾乳石を折り取り、落下した場所にいたクリーチャーに2D6のダメージを与えられます。
あとは石柱を難易度30で倒すとか。(笑)」
バーン 「鍾乳石って硬いんだけどなー。(笑)」
ウィンシー 「だから難易度20なんじゃない?(笑)」
DM 「では、イニシアチブ順に行きましょうか。
まずレイスから。 ユーヌの所に移動して接触ー。」
ウィンシー 「”エクトプラズミック・アーマー”もあるし、ユーヌは<直感回避>があるから、AC21。」
DM 「そんなの、なかなか当たんないよ!(笑) (ダイスを振って)当たんないよ。
次はエントゥーマー。 叩きつけでAC25! ダメージはMAX15点。
さらに<反応>セーブをしてください。」
ユーヌ 「20が出た!」
DM 「それは成功ですね。 叩きつけて全身を土の中に押し込まれそうになりましたが、うまくかわしました。
次、ユーヌです。」
ユーヌ 「”軽業”で移動しまーす。 5以上出れば成功…あー、失敗しそう!(笑)
アクションポイントを使って成功。 ユーヌさん、ごめん!(本日はユーヌのプレイヤー遅れの為、ウィンシーのプレイヤーが代理)
そしてレイスに攻撃してAC11。」
DM 「はずれー。」
ユーヌ 「でも、これでバーンが挟撃になる! それに意義がある。(笑)」
グラム 「同じく、レイスに攻撃して、命中。 ダメージは11点。 で、移動してレイスに<回避>指定。」
バーン 「集中攻撃はされたくないが、ウィンシー達に行かせるわけにはいかない。
”軽業”を使って…ここは土か。」
DM 「土の場所は足場が悪いので、”軽業”の難易度は+5されます。」
バーン 「12以上が出れば成功…成功した!」
グラム 「さすがに、バーンは身軽だ。」
バーン 「軽戦士の真骨頂だからな。 そして武器に即席触霊(非実体への攻撃失敗確率をなくす)をかけて、AC27。」
DM 「当たりです。」
アレクセイ 「バーンが当たると、行ける!って思うよね。(笑)」
DM 「こっちはもう、絶望的です。(笑)」
ウィンシー 「倒したって感じがするよね。」
バーン 「ああ、でも低い。 14。」
DM 「あ、生き残った。」
アレクセイ 「じゃあ、行きますか。」
ウィンシー 「ターンして、一旦どこかに行ってもらう?」
アレクセイ 「ここは<清浄なる浄化>にします。 ユーヌも回復できるし。
生きている人は6ポイント回復。 アンデットはダメージです。」
DM 「いてぇよ。 でもレイス耐えた。」
アレクセイ 「じゃ、一歩前進して攻撃しましょうか。 ”キュア・ライト・ウーンズ”を発動して、5フィート前進して攻撃。
接触攻撃って筋力修正つくんでしたっけ?」
ウィンシー 「つくよー。」
アレクセイ 「うわ、マイナス1される。(笑) AC5まで!」
DM 「だめでーす。 外れでーす。(笑)」
アレクセイ 「ぐすんぐすん。」
DM 「そりゃAC5じゃ当たりませんよ。(笑) 次ウィンシーでーす。」
バーン 「俺を巻き込んで<炎の爆発>でレイスに止めでもいいぞー。」
ウィンシー 「ここは確実に、ワンドを出して”マジック・ミサイル”をレイスにしときます。」
DM 「残りHP1だったので、死にまーす。」
アレクセイ 「惜しかったなぁ。(笑)」
DM 「レイスは断末魔の叫びを吐きつつ、姿を消します。
そして先頭にかえって、またレイスの番ですね。
1体倒れたので、移動してバーン、ウィンシー、アレクセイの中から…一番健康そうな奴を狙うか。
耐久力いくつ?」
ウィンシー 「耐久力11。」
バーン 「耐久力12。」
アレクセイ 「耐久力11。」
DM 「みんな大して変わらないのか(笑) もう、ランダムに決めますよ。 バーンに攻撃。」
バーン 「俺は”エクトプラズミック・アーマー”があるからAC20。」
DM 「当たらない。 『あ、こいつもなんかある! さっきのエルフといい。』(笑)」
バーン 「やべぇやべぇ。」
ウィンシー 「ATフィールドです。(笑)」
DM 「さて、エントゥーマーはどうしようかなぁ。 1マス進んで挟撃もらって、バーンに攻撃。」
バーン 「賢いアンデットだ。」
ウィンシー 「自分の身を省みてない気が。(笑)」
DM 「埋めればいいんだもん。 埋めれば。 はい、当たり。
ダメージ11点。 <反応>セーブをどうぞ。」
バーン 「<反応> 18。」
DM 「うーん、成功。」
アレクセイ 「バーンは反応がいいから助かるんですよね。」
バーン 「レンジャーあるからな。」
グラム 「俺は<頑健>しかないからなー。」
アレクセイ 「でも、この中で本当に健康体なのはグラムだけ。(笑)」
グラム 「ドワーフだからな。」
ユーヌ 「”軽業”で移動。 成功。 レイピアでエントゥーマーに命中。 お、クリティカルするかも。」
DM 「クリティカルしないよ。 アンデットだもの。」
ユーヌ 「あー。 ダメージ3点。」
DM 「少なくとも3点程度のダメージは刺されても、すぐにふさがる感じですね。」
ユーヌ 「高速治癒?」
DM 「いや、ダメージ減少なんですが、その表現としてカキーンとはじかれるのか、それともすぐさま治るのか。」
ユーヌ 「なるほどね。 刺しはダメっぽい。」
バーン 「ゾンビと同じで斬りかもな。」
グラム 「ならドワーヴン・ウォーアックスならいけるな。 この場で攻撃するか。
エントゥーマーにAC22(DM「当たり!」)斬撃で12点。」
DM 「7点通ったよ。」
ウィンシー 「殴打なのかなぁ。 あと善とか?」
バーン 「ゴーストタッチが乗っているうちに、レイスを斬るか。
しかし、防御地形にいるのか。 こいつも効果受けるの?」
DM 「受けるよ。」
バーン 「レイスのくせに、生意気〜!」
ウィンシー 「私も次逃げずに”マジック・ミサイル”撃つからね。」
アレクセイ 「私も逃げるわけにはいかないみたいですねー。」
ウィンシー 「レイスは魅力分、反発ボーナスをもらえるから、アレクセイがなれば強いよ!(笑)」
アレクセイ 「それは嫌!(笑)」
バーン 「さて、レイスにAC19とAC16。」
DM 「19だけあたり。」
バーン 「あれ、ダメージの出目が(笑)。 10点!」
グラム 「これは次のターンまでかかるかな。」
アレクセイ 「ターン・アンデットしますか? これで最後のターンになりますが。」
バーン 「した方がいいと思う。」
アレクセイ 「でも、出目が悪いから、ダメかもしれない。(笑)」
ウィンシー 「でも、魅力があればなんとかなるよ。」
バーン 「そう、魅力”は”あるよな。(笑)」
アレクセイ 「それだと、他がないみたいじゃないですか(笑)。 7ヒットダイスまで。」
DM 「それは効きますね。」
アレクセイ 「退散ダメージが19ですね。」
DM 「レイスがかかって、エントゥーマーはヒットダイスが足りなかったです。」
ウィンシー 「これで10ラウンド逃げて、もう10ラウンドで戻ってくるのね。 その間にエントゥーマーを倒して、迎撃準備を整えておこう。」
アレクセイ 「次はウィンシーさんですよ。」
ウィンシー 「ターンがかかった事は分かっていいのかな?」
DM 「分かっていいですよ。 ハイローニアスの威光に、レイスはおびえている。」
グラム 「アンデットにクレリックは効くな。」
ウィンシー 「なら、サモン・ワンワン! エントゥーマーに”悪を討つ一撃”! 悪ですか?(笑)」」
DM 「悪でーす。(笑)」
グラム 「まぎれもない悪だ。(笑)」
ウィンシー 「挟撃でAC22!」
DM 「そりゃ当たるわ。(笑)」
ウィンシー 「一応、この噛みつきは斬撃かつ殴打だよ。 13点。」
DM 「じゃあ8点通った。」
ウィンシー 「すると、ダメージ減少を抜けるのは、殴打でもないんだ。
で、犬の攻撃が当たったから<足払い>判定。 こっちは6〜。」
DM 「それは、問題なく耐えてますね。」
ウィンシー 「出目で負けた。(笑)」
DM 「さて、レイスは全力で地面に戻って行った。
エルフ語で『わー、もう来ねぇよー!』とでも叫んでおきましょうか。(笑)」
バーン 「二度と来んな、コラァー!(笑)」
グラム 「ドラウのレイスだったのか。」
ウィンシー 「殺されたドラウが無縁のレイスになっちゃったってことかな。」
DM 「で、エントゥーマーの周りにはいっぱいいるな。 ランダムで決めるか。 グラム。」
ウィンシー 「<反応>が苦手そうな所にいっちゃったね。」
バーン 「でも、そう簡単に当たらないだろ。」
DM 「いや、出目がいいですよ。 AC26まで。」
グラム 「こちらのACは26か。 でも<回避>指定していたから、27だな。(笑)」
DM 「ありえねー!(笑)」
アレクセイ 「それに”マジック・サークル・アゲンスト・イーヴル”がかかっているバーンの近くにいるので、実はAC28になってるんですよね、グラムは。(笑)」
DM 「じゃあ、ユーヌだよ。」
ユーヌ 「このままここで攻撃。 ああ、でも当たらない。」
グラム 「同じく、ここで全力攻撃。 当たりで10点。 次も当たりで12点。」
DM 「5点と7点通ったよ。」
バーン 「犬がいるから、俺も挟撃できるのか。 全力攻撃で…AC19は?」
DM 「外れー。」
バーン 「残念。」
アレクセイ 「5フィートステップでバーンの後ろに。 そしてバーンに”インヴェスト・ライト・プロテクション”をかけます。」
DM 「何それ。(笑)」
アレクセイ 「サプリ掲載の魔法を使ってみました。
生きているクリーチャーは1D4+1/2レベル回復した上に、ダメージ減少1/善がつくんですよ。
6点回復して、10ラウンドの間ダメージ減少1/善です。」
バーン 「はーい。」
ウィンシー 「善で抜けるんだ?」
アレクセイ 「ええ。 でもアンデットが善の武器は使わないでしょー。」
ウィンシー 「『俺の爪は善だぜ!』とかいいださないとね。(笑)」
アレクセイ 「そんなアンデットは嫌だ!(笑)」
ウィンシー 「さて、ワンコいきまーす。 当たらないねー。
自分の行動は、”マジック・ミサイル”のワンドを振って8点。」
DM 「あ、意外に痛い。」
グラム 「そのまま抜けたのか。 ”マジック・ミサイル”いいな。」
DM 「くやしいから、つぶせるところから潰すか。 エントゥーマーは攻撃。 犬に!」
ウィンシー 「えーっ。」
DM 「AC28まで…グラムにやっときゃよかったー!(一同笑) 12点で<反応>セーブどうぞ。」
ウィンシー 「残り5点かー。 <反応>セーブは…」
DM 「『土に還れ!』」
ウィンシー 「<反応>セーブは22!」
DM 「くっそー!(笑) 終了。」
グラム 「こっちこなくてよかった。(笑)」
ユーヌ 「AC19だから、外れか。」
グラム 「全力攻撃でAC31。 12点のダメージ。 2回目は外れ。」
バーン 「こっちも黙って全力攻撃。 命中。 19点。」
DM 「死んだー。」
一同 「おー。」
ウィンシー 「それじゃあ、19ラウンド後にレイスが戻ってくるから、地面に潜った場所にみんな集まって、出てきたら一斉に殴ろう!」
DM 「もう戻ってこないですよ。 倒した扱いでいいです。 『もう来ねぇよ!』」
ウィンシー 「『もう来ねぇよ!』なんだ。(笑)」
バーン 「二度と来んな、ゴルァ〜!(巻き舌)」
アレクセイ 「じゃあ、ダメージ回復しておきましょうね。」
バーン 「ありがとう。」
アレクセイ 「どういたしまして、バーン。」
DM 「さて、この部屋には見たところ何もありません。 お墓を荒らしますか?」
グラム 「この先が気になるんだよな…」
ウィンシー 「先は段になっていて、上に登って行くんだよね?」
DM 「ええ。」
アレクセイ 「一応、”ディテクト・マジック”を使ってみます。」
DM 「”ディテクト・マジック”に反応はないですよ〜。」
ウィンシー 「じゃあ、副葬品とか、いいものもないのね。 とりあえず、この部屋の扉を探ってみましょうか。」
 
扉の中は小部屋になっており、棺が2つ、収められていた。
 
<棺に納められし者>
DM 「大きな棺が2つ、部屋の西と東の大きな台座の上に置かれています。
棺の蓋の浮彫は、横たわるドラウの男と、ドラウの女を描いたもの。
空気はカビ臭く、埃だらけです。」
ウィンシー 「そういえば、さっきのお墓に石のなにかが立っているみたいな話があったけど、文字は書いてあった?
生没年とか、亡くなった人の名前とか。」
DM 「いえ、石の杭が打たれていただけで、名前などはないですね。」
ウィンシー 「了解。 じゃあこっちの石棺ね。」
バーン 「ああ。」
ウィンシー 「”ディテクト・マジック”には反応する?」
DM 「反応は内容ですね。 どちらかといえば、石棺の石の厚さにさえぎられている雰囲気ですが。
ユーヌは罠や鍵を”捜索”するでしょうから、出目10では何も見つかりませんでしたよ。」
ウィンシー 「じゃあ、力のある2人が、えっちらおっちらと。」
バーン 「えっちらおっちらと。」
DM 「と、わざわざ来て気合いを入れたはいいんですが、簡単に開きました。」
バーン 「なんだとぅー。(笑)」
DM 「軸を中心にして、水平に回転する仕組みだったようです。」
アレクセイ 「なんと。」
DM 「男の方は空っぽなんですが、女の姿が彫られた棺の中には、息を飲むほど美しいドラウの女が、豪奢なドラウの装いをし、キラキラと光る埋葬布に包まれて、生けるがごとく横たわっています。」
グラム 「でも、死んでるんですよね。」
DM 「ええ、死んでます。」
ウィンシー 「これは、”ジェントル・リポウズ”でもかけてあるのかな…でもあれは時間制限があるしなー。」
DM 「埋葬布は、魔法の品物っぽい感じがしますね。」
グラム 「ほー、つまり腐らないように、防腐処理をしている?」
ウィンシー 「腐らないようにするアイテムなのかな、これ?」
グラム 「うーん。」
バーン 「ドラウの美しい女性を、美しいと思えるかどうかは別だけどな。」
DM 「で、黒玉をはめた見事な細工の白金製のネックレスと、白金製の指輪をはめているのは分かりますね。
…持って行きますか?(笑)」
グラム 「いや…」
バーン 「いくらドラウのでも、副葬品をはぐのはなー。」
ウィンシー 「でも、マローの手掛かりにはなると思うのよね。
だって、男の方は空っぽなんでしょ?
きっと、それがマローだよね?」
グラム 「マローはダーク・エルフ?」
ウィンシー 「そうかも知れない。」
アレクセイ 「この街でなら、可能性は高いですね。」
バーン 「”スピーク・ウィズ・デット”でもあれば分かるんだろうけど。」
アレクセイ 「今はないですね。」
ウィンシー 「ちなみに、文字とかそういうのはない?」
DM 「そういうのはないですね。」
ウィンシー 「全くないのかー。」
バーン 「でも、魔法なんだよね。」
DM 「布は魔法で、ネックレスと指輪は普通のもの。」


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