山形でTRPGやっちゃうよの会 第10回
【暗黒洞の尖塔−3−】
 

<セッション開始〜バザールへ〜>
DM 「それでは、始めましょうか。
これまでの流れとして、皆さんは”雫石亭”の”エス・サーチ”という人物に会い、ダスクローン家の母長・エレッサルワの暗殺と、キノコ狩りの仕事を依頼されました。
キノコ狩りはまぁ、時間をかけずに終わりましたが、実際は生きるキノコ相手に命がけのミッションではありました。
エレッサルワの暗殺も無事に終わって、雫石亭に戻って来たところで前回は終わったわけですね。」
バーン 「動くキノコ相手ね。 姿を消したりして厄介なヤツだったな。」
DM 「ええ、その間にエス・サーチは、君達が探している”ファディーラ”についての情報を調べていました。
『どうやら、私達の親愛なるファディーラ嬢は、ペデスタルの枠内にとどまらぬ力や繋がりを有しているらしい。』
ということで、彼女は”死霊術師の尖塔”に住んでいるという話です。」
バーン 「話を要約すれば、塔にかちこみをかけねばならんと言う事だな。」
DM 「まぁ、そういう事ですね。
塔の入口には強力な防御魔法が掛けられているので、それを抑制する指輪をもらったわけです。
と、そんな感じで、今日(ゲーム内時間)はお買い物ですか?」
アレクセイ 「お買い物です。 バザールに行きたいです。」
ウィンシー 「お買い物です!
蜘蛛用の軍用鞍と、”ジェントル・リポウズ(死体を状態よく保管する)”を買って、アレクセイに『これ持ってて!』と渡しておきます。(笑)」
バーン 「”情報収集”で中途半端な”レイ・オブ・エンフィーブルメント”のワンドを探させて下さい!」
ウィンシー 「1D4+1gpかけて、1D4+1時間かかるよ。」
DM 「じゃあ、振ってもらいましょうか。」
バーン 「3gpかけて、2時間かけて…”情報収集”は苦手なんだがな〜。 11。 微妙。」
DM 「あー、残念でした。 じゃあ代わりにD100振ってください。 そうやってあちこち首を突っ込んだりしてると・・・」
バーン 「(1D100して)7!」
DM 「えーと、マップ、マップ…(笑)。」
バーン 「うわー、やばい! もしかして1人で行動してたか?!」
ウィンシー 「まさか。(笑)」
グラム 「この町は危険すぎる。」
 
<市場での戦闘〜ドライダー〜>
DM 「1人でやるって言う事なら、『頑張ってください』ですけどね(笑)。
そうしてあちこち首を突っ込んでいるとですね、前の方で騒ぎが起きています。」
ウィンシー 「『やっぱり、売ってませんでしたね。 残念残念。』とか言っていると…?」
DM 「『奴が出たぞー!』という声が聞こえる。」
一同 「奴?」
バーン 「興味を持って見に行く。 野次馬野次馬。」
DM 「蜘蛛とドラウの相の子のようなクリーチャーが、『悪いドラウはいねぇが〜!』みたな感じで暴れ回っています。」
バーン 「なんだありゃあ。」
ウィンシー 「もしかして”ドライダー”かも。 だとしたら強いよー。」
バーン 「モンスター知識振ってみるか。」
DM 「<知識(ダンジョン探検)>をどうぞ。」
バーン 「15。」
ウィンシー 「まずいなぁ、買い物中だから”メイジ・アーマー”もかけてないよ。 ”説話蒐集家”使って30!」
DM 「それなら分かりますね。 ドライダー。 脅威度7。
このクリーチャーはドラウの頭部と上半身に大蜘蛛の下半身や脚をつけた、奇怪な姿をしている。
地下深くをさまよう、血に飢えたクリーチャーです。
まぁ、ドラウの神様であるロルスが作ったできそこないです。」
ウィンシー 「なんで出来そこないが強くなるのよー! ブーブー!(ブーイング))」
DM 「疑似呪文能力も色々持ってますよー。」
ウィンシー 「これは、本気で戦わないと、明日塔に行くとか言っている場合じゃなくなるかもしれない。」
DM 「また、6レベルのソーサラー能力を持ちます。」
ウィンシー 「”ファイヤーボール”がある?!」
DM 「いや、典型的なドライダーの呪文リストには”ライトニング・ボルト”と書いてあります。(笑)」
ウィンシー 「うわー、みんなバラけてー!
もう、今日塔に行くのは諦めて全力で戦わないと、誰か死ぬわよ!」
DM 「常に混沌にして悪ですので。
このドライダーはペデスタルを迂回しつつ、常にドラウを見つけては殺すことを繰り返しているんですね。」
ウィンシー 「”マジックサークル・アゲンスト・イーヴル”を早くお願い!」
アレクセイ 「そうですね。」
DM 「じゃあ、イニシアチブ順に行きましょうか。」
ウィンシー 「そういえば、ユーヌは?(本日プレイヤー未到着)」
DM 「買い物中はぐれたという事で。(笑) そのかわりゼルが戦いましょう。」
アレクセイ 「ああ、それなら。」
グラム 「距離は?」
DM 「40フィート。」
グラム 「丁度突撃ができるな。」
バーン 「グラムがそこで足止めしてくれるなら、全力で攻撃できるぞ。」
DM 「では、アレクセイから行きましょうか。」
アレクセイ 「じゃあ、ちょっと敵に近づいて”プレイヤー”行きます。
攻撃ロール、ダメージロール、セーブなどに+1。 敵には同マイナス。 セーブ不可。 呪文抵抗可。」
DM 「呪文抵抗…あった。 17。」
ウィンシー 「だと、6レベルクレリックなら11以上を出せばいいんだ。」
アレクセイ 「12だから18!」
DM 「うん、突破。 かかったよ。 それにしてもあちこちマイナスされるのか。 酷いなぁ。(笑)」
アレクセイ 「酷い呪文でしょう。(笑) 次はバーン。」
バーン 「”トゥルー・ストライク”をかけて終了。」
ウィンシー 「”大型セレスチャル・バイソン”を呼びます。 (DM「でたー!」)
<呪文発動時間短縮>で即時攻撃可能。
”悪を討つ一撃”を使います!
<招来クリーチャー強化>で筋力とか上がってるから…(計算して)、13!
当たらないかも。」
DM 「当たりませんねぇ。」
グラム 「惜しい。」
ウィンシー 「必殺技だったのにー。」
グラム 「さて、突撃。 AC23。」
DM 「ダメージ下さーい。」
グラム 「8点。 ドライダーに<回避>指定。 これで敵の前は塞いだな。」
DM 「さーて、どうしようかな。
グラムと、ウィンシーを対象にして”ライトニング・ボルト”!」
ウィンシー 「テレポート!(笑)」
DM 「あれぇぇ。(笑) じゃあグラムだけ反応セーブ16!」
グラム 「しまった、失敗!」
DM 「24点のダメージ。 ウィンシーがよけられる子でよかったですね。」
ウィンシー 「くらったらセーブに成功しても瀕死だわよ〜。(笑)」
グラム 「うーむ、37点しか残ってない。(笑)」
ウィンシー 「<二刀流>持ってるから、ダメージが大きいかもよ?」
DM 「でも、とてもグラムに当たる気がしない。(笑)
さて、ドライダーは終了したのでゼル行きますよ。
グラムに”スネークス・スウィフトネス”。
目標となったクリーチャー(この場合グラム)は、即座に1回追加攻撃を行えます。」
グラム 「おお。 アクションポイントを使って…21!」
DM 「命中!」
グラム 「12ポイント。」
DM 「結構削られたな。 では一周してアレクセイ。」
アレクセイ 「<信仰の後見人>を使って、<清浄なる治癒力>も使って”キュア・モデレット・ウーンズ”で…あ、出目がいいや。
24ポイント回復。」
グラム 「お、全快。」
バーン 「回復量もすげぇ。(笑)」
ウィンシー 「ライトニングも凄かったけどね。」
DM 「結構ライトニングの出目の回りは良かったんですけどね。(笑)」
グラム 「これで全力攻撃が全部当たっても死なないな。」
DM 「3回攻撃できるけど、手数だけあったもしょうがないよ…(笑)。 はい、次バーン。」
バーン 「じゃあ、リソースをごっそり消費して、”ブレード・オブ・ブラッド”と”ショッキング・グラスプ”を乗せてと。
突撃して、最後はジャンプ! <跳躍攻撃>!」
アレクセイ 「おーっ!」
ウィンシー 「さて、うまく跳躍できるかなー?」
バーン 「(ダイスを振って、出目が最大の20)今出なくていいー!(笑)」
ウィンシー 「順番が逆だよー!(笑)」
バーン 「華麗にジャンプして、もちろん全部<強打>にブチ混んで…あれ、また20が出た。(笑)」
DM 「ありえねー!(笑)」
バーン 「(クリティカルロールをして)よし、命中。 クリティカル!」
グラム 「…勝ったな。」
ウィンシー 「なーんだ、びっくりして損しちゃた。(笑)」
バーン 「さて、ダメージいくつ行くかな。 エート、111点!(一同笑)」
DM 「そんなの、6レベルのキャラの出すダメージじゃない!
ドライダーが2回死ねます。(笑)」
アレクセイ 「これは、一発逆転的なダメージだね。」
グラム 「1撃だけ当たればいいわけだ。」
DM 「一刀両断+コゲコゲです。(笑)」
ウィンシー 「これなら、午後から塔に行けるんじゃない?」
バーン 「もう、リソース使いきったぞ。(笑)」
アレクセイ 「やりすぎだよ、バーン。」
バーン 「ありゃあ? ちょっと決まりすぎたかな?」
アレクセイ 「ちょっと、ねー。(笑)」
DM 「というわけで、君達はドライダーを倒した。
周りの商人や傭兵達は君達…特にバーンを(笑)感嘆の目で見ている。
若干恐怖も入り混じったような。」
ウィンシー(傭兵) 「あんなの、見たことねぇぜ!」
DM 「と、いうわけでランダムエンカウントなので、お宝表ができますよ。」
アレクセイ 「今のランダムだったの?」
DM 「ランダムですよ。」
ウィンシー 「ランダムでこんなのが出るとは…(笑)。
きっとユーヌもどこかで似たような遭遇をしてるんだろうなー。
『いやぁ、ひどい目にあったよ。』とか。」
 
ドライダーは2万CP、1100GPを持っていた。
 
ウィンシー 「品物やアイテムは無しかー。」
DM 「出目がよければ出たんですが、惜しかったですねー。」
バーン 「CPは集めている間に、人がわらわら集まってきそうだから、GPだけもらって逃げるか。」
DM 「そういう事ですね。」
ウィンシー 「意外と楽勝だったし、ペデスタルの町で行っていないところでも行ってみましょうか。」
バーン 「あ、それいいかもな。」
ウィンシー 「あ、そうそう、灰化病の薬は買って飲んであるから。」
アレクセイ 「同じくー。」
DM 「はーい。 1週間の間灰化病に対する完全耐性です。」
アレクセイ 「バーンは頭の部位は空いてましたっけ?」
バーン 「うん、何もつけてないよ。」
アレクセイ 「じゃあ、銀の輪を渡して”クラウン・オブ・スマイティング”をかけておきます。
6時間の間、1分に1回攻撃ロールに+2の信仰ボーナス。
さらにチャージ消費で+8ダメージを割りこませられます。」
バーン 「ほー。」
ウィンシー 「じゃ、私も自分に”メイジ・アーマー”をかけて、ユーヌ、バーン、グラムに”エクトプラミック・アーマー”をかけておきます。
非実体からの接触にのみAC+6。
レイスとか、ゴーストとか、プレイグ・ロストに強くなるわよー。」
アレクセイ 「あとは、グラムに”スノー・シューズ”。
移動力が10フィートのびます。」
ウィンシー 「6時間ね。 日本語名”かんじき”(笑)。」
DM 「じゃあ、ペデスタルのマップを確認してみましょうか。
門、疫病の炸裂跡、ダスクローン家、バザール、暗殺者ギルドのポスト、スラム、死霊術師の塔、貴族居住区。」
 
相談の結果、貴族居住区近くの東門を偵察してみることになった。
 
<偵察〜死霊術師の尖塔〜>
DM 「はい。 貴族居住区、東門です。 壁に空いたアーチ型の門から中をのぞくと、沢山の立派な屋敷がそびえています。
けれど、その大方は朽ちかけており、カビやキノコと言った人がいなくなるとすぐに入り込んでくる植物達がはびこっていると。
人の気配はないよ。」
ウィンシー 「元山の手で、今は荒れ果ててる感じね。
…あ、じゃあ塔の近くまで簡単に行けるんだ。
じゃあ、塔まで偵察してみようか?」
アレクセイ 「もう、ダスクローン家は崩壊したのかも?」
グラム 「1日で?」
DM 「早っ。(笑)」
アレクセイ 「そんな最近の話でしたっけ。(笑)」
ウィンシー 「さて、あまりびくびくしてると怪しまれるから、堂々と近くまで行ってみましょうか。」
DM 「はい。 特に何事もなく塔の近くまで行けますよ。
もっとも、塔とは言っても、実際には信じがたいほど巨大な石柱の中をくりぬいて塔として使っているだけなので、塔の最上部は天井にくっついているわけですが。」
グラム 「なるほど。」
ウィンシー 「これじゃあ、何階まであるか分からないねー。」
DM 「天井と言ってもかなり高いですからね。
さらに町の中心地であり、町で最も高い場所である。
次第に傾斜のきつくなる斜面には無数の光がきらめき、まるで数百の小さな窓でもあるかのようです。
けれども、ここまで近く寄ってみると、光の窓は燐光を放つキノコの小さな群れだと分かります。」
ウィンシー 「へーっ、光るキノコか。」
DM 「入口の周りには、誰もいるようには見えませんね。」
グラム 「見張りがいるって聞いてたのに、いないのか。」
ウィンシー 「中に入ると、1階部分にいるんじゃないかな?」
アレクセイ 「外にいるとは限らないか。 今塔までどのくらいですか?」
DM 「140フィートと言ったところです。」
アレクセイ 「じゃあ、呪文効果延長ロッドを使って、”マジックサークル・アゲンスト・イーヴル”を使っちゃいます。
これで2時間40分、悪に対して色々お得。」
ウィンシー 「塔の周りをぐるっとみてみますか。」
DM 「まわってみても、特に何もないですね。
柱が太いので、回るだけでも結構距離がありますけど。(笑)」
グラム 「まぁ、今日は他に予定もないし、いいんじゃないかな。」
DM 「はい、この距離を歩くとなると、遭遇を振ってもらわなければなりません。(笑)」
グラム 「えー、1D100で25。」
DM 「ほー、(資料を見て)なぜかピンポイントで出すなぁ。(笑)
君達が塔の周りを反時計まわりに歩いていたとしたら、時計回りに歩いてきたドラウの二人組に遭遇しました。
距離は130フィート。 『きさまら、こんなところで何をしている!』」
バーン 「ごそごそと弓を取り出す。」
アレクセイ 「ああっ、もうやる気だ。(笑)」
ウィンシー 「いやいや、話せば分かる!(笑)」
バーン 「そうか? じゃあ『いや、散歩しているだけだ!』」
DM 「『こんな所を散歩か?!』」
バーン 「『これ(塔)が珍しくてな。 なんなんだ、これは?』」
DM 「『これ…”死霊術師の尖塔”は、我々ダスクローン家のものだ! 近づくな!』」
バーン 「ほー、教えてくれたぞ。 気のいい奴らだな。」
グラム 「一応、教えてくれたのか。」
バーン 「じゃあ、帰るか。」
DM 「『よし、そのまま戻ってくるなよ。』」
バーン 「行くか。」
ウィンシー 「我々、おのぼりさん風地上人だからね。 珍しがってもおかしくないか。」
アレクセイ 「まぁ、ローブかぶって顔が見えないようにはしていますけどね。」
DM 「ここで<知識(地域)>をどうぞ。」
バーン 「8。(笑)」
ウィンシー 「”説話蒐集家”使いまーす! 25!」
DM 「ドラウのファイター、4レベル位だったと見た。
腰にはシミター。 鎧はブレストプレートですね。」
アレクセイ 「戦っても苦戦はしなさそうですねー。」
ウィンシー 「でも、ここで騒ぎを起こすと面倒よ?」
バーン 「今日の夜も危ないしな。」
グラム 「今日はやめておこう。」
DM 「じゃ、そのまま帰りますか?」
ウィンシー 「ま、もめ事は起こさない事で。
ただ、ここから帰るには”疫病の炸裂跡”の近くを通らないといけないのよね。」
アレクセイ 「近寄りすぎなければ、大丈夫みたいな話はありましたけどね。」
グラム 「薬も飲んでいることだし病気はいいだろうが、敵にだけは注意しないとな。」
DM 「はい、その炸裂跡。 屋敷の残骸や瓦礫がクレーター状の大穴を取り巻いています。
クレーターの奥深くには緑色の光が踊り、渦巻いています。
その光の中に時折緑でできた粒子と灰で出来た人や獣の姿が突然浮かび上がります。
その姿はあらわれたかと思うと、クレーターの底を踊るようによろめき歩き、そして再び幻のように消え去るのです。」
アレクセイ 「出てこなくてよかった。」
バーン 「見るだけで満足だな、これ。」
ウィンシー 「地獄の釜のような風景ね。」
バーン 「このままトンズラして雫石亭に戻ろう。」
ウィンシー 「そうね。」
 
<雫石亭にて>
DM 「さて、雫石亭に帰ると、宿の主であるエス・サーチが声をかけてきます。
『今日も君達は大活躍だったそうだね。』」
アレクセイ 「ああ、もう耳に入ってる。」
DM 「『このペデスタルで、私に知らない事はないよ。』」
ウィンシー 「でも、そのせいで今日は塔に行けなくなっちゃった。」
アレクセイ 「エス・サーチに聞いておきたいんですけど、死霊術師の塔には、今は主はいないんですよね?」
DM 「『ファディーラがそこを根拠地にしているという話は聞いているが、元の主であった死霊術師・マローは今はいない。』」
グラム 「どうして彼は居なくなってしまったのだろう? 研究に満足して別の場所に行ったとか?」
DM 「『丁度疫病の炸裂跡ができる原因となった爆発と同時に居なくなった事が分かっているが、その理由までは分からない。』」
ウィンシー 「『ヤヴァイ、レベル4のバイオハザードをおこしちゃった! へへ、逃げよう。』 ってのもありなわけか。(笑)」
グラム 「わざと起こしたのかもしれないしな。」
アレクセイ 「リッチーに転生しようとして、失敗して爆発しちゃったとか。
それで出来上がったのがエス・サーチとかね。」
ウィンシー 「その辺は中に行って、日記とか研究所を見つければ分かるかもしれないわね。」
アレクセイ 「そうですね。」
バーン 「大抵のゲームでは、塔の一番上にいる幽霊みたいなのが語ってくれるよ。(一同笑)」
DM 「さて、あとは特にすることはありますか?」
ウィンシー 「皆、鏡は買ったよね?」
グラム 「おう。」
アレクセイ 「元々持ってたー。」
バーン 「まだ危険はあるだろうから、今日も1つの部屋で寝ようぜ。」
ウィンシー 「それがいいですね。」
アレクセイ 「えーっ。」
バーン 「ウィンシー、毎晩男と一緒で悪いなぁ。 と言っておこう。(笑)」
アレクセイ 「また部屋の隅でびくびくしながら寝るのね。(笑)
こう、着替えを布団の中でやるとか…。
いや、その前に部屋に集まったら今までの情報のまとめをしておきたいんですけど。」
DM 「どうぞ。」
アレクセイ 「まずは、地のノードの手前でハーフリングとチビゴブリンを倒した相手について、考察しておきたいんですよ。」
ウィンシー 「死因は、弓と石化だったわね。 そういうモンスター、いるよね。」
アレクセイ 「そうそう。(笑) で、ハーフリングはウィザードだったんですよね。 
そのウィザードに対して、接近せずに攻撃する相手で、かつゴブリンを石化できる相手ということになりますね。」
DM 「その2人の死因は沢山の矢傷と、沢山のクリーチャーに何度も噛みつかれた跡。
これはハーフリングですね。」
バーン 「噛み傷は例のゴキブリかもしれないな。」
アレクセイ 「うんうん。」
DM 「女性のゴブリンの方は、大きく目を見開いたままの彫像が倒れていたことは確認しています。」
ウィンシー 「多分ゴブリンは1回目のセーヴィング・スローに失敗したんじゃない?
成功したハーフリングは弓で射殺されたという。」
アレクセイ 「しかも、ハーフリングは手紙を手に持っていたわけですよね?」
DM 「ええ。」
アレクセイ 「ハーフリングを倒した相手が、わざわざ手紙をその懐から取り出して、手に持たせたとは考えにくい。
だから、ハーフリングが手紙を渡そうとした相手に殺されたと考えるのが普通かな、と思うわけですよ。
手紙の宛先はファディーラだったから、ファディーラに殺されたと考えるのが妥当ですね。」
ウィンシー 「『もう、あなたは用済みなのよ』」
アレクセイ 「そんな感じで。 で、手紙は握ったままだったから、ファディーラは見ていない可能性が高いです。」
グラム 「そうだな。 だがなぜ自分への手紙を見ないで殺したんだ?」
アレクセイ 「それは、あとから。(笑)
で、この2人を殺したファディーラは地上へは引き返していない可能性が高いと。
墳墓から降りるロープは途中で切れていたし、地上への隠し通路は最近人が通った気配がなかった事をバーンが確認していますし。
それに何より、商人のブルスウォルの『女性が1人で地のノードをぬけ、暗黒洞に入ってきた』との目撃情報もあります。」
バーン 「うんうん。」
アレクセイ 「直接会話したわけでもないのに、女性と分かったという事は、それと分かる格好をしていたという事ですよね?」
DM 「そういう事ですね。」
ウィンシー 「体つきとかね。」
アレクセイ 「それもメデューサの特徴なんですよね。
ただキャラクターはそれを知らないから、それを推察する為に情報をまとめてます。(笑)」


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