山形でTRPGやっちゃうよの会 第10回
【暗黒洞の尖塔−3−】
 

バーン 「石にする何かを持っている時点で、ある程度絞られるよな。
少なくとも、石化する能力をもったモンスターがいることくらいは知っているわけだよな?」
ウィンシー 「石化だから鏡買おうというのはできるのよね。」
アレクセイ 「うん。 それで、弓を使う事を好む時点で、石化を行えるような高位のスペルキャスターではなさそうなのよね。
暗黒洞に入ってからも、わざわざ歩いて移動していたようだし。
というわけで、ファディーラは弓を好んで使い、呪文以外の手段で石化を行え、女性型で、暗黒洞のような危険な地でも1人で行動できる魔物。
また、ユアンティ語を解し、ユアンティと同盟できる魔物。」
DM 「うーむ。」
アレクセイ 「ファディーラ宛ての手紙はユアンティ語でしたからね。
で、これでファディーラがメデューサだと思えるかどうか、チェックできますか?(笑)」
バーン 「ペナルティー付きでも知識チェックできるかどうかだな。」
ウィンシー 「ここまで来れば、メデューサだと断定できそうでもあるけど。(笑)」
DM 「知識チェックはやっても構いませんよ。 難易度はこっちで決めますので。
ペナルティとしてマイナス5して、<知識(自然)>をどうぞ。」
アレクセイ 「そんなのないよー!
バーン、ウィンシーさんお願い。(笑)」
ウィンシー 「24だから、マイナス5して19だわ。」
バーン 「んー、マイナス5すると12だな。」
DM 「ウィンシーは見当がついたことでいいでしょう。
メデューサじゃないの?と。」
アレクセイ 「キャラ的には『そんなモンスターがいるんですか!』となるわけですね。(笑)」
DM 「メデューサの特徴としては、石化の能力があって、弓をつかうとか、そんな感じですね。」
アレクセイ 「ユアンティと同盟するというのは、D&D4版のマニュアルで見ましたので、3.5版でもそうなのかは分からないんですけどね。」
DM 「ユアンティが関係しているというのは、ここでは分からないですね。」
ウィンシー 「メデューサのボーナス言語にユアンティがついていたりしないからねぇ。」
DM 「しないですね。 メデューサは共通語を話すことができる知的なクリーチャーですので。
で、おそらく小さな噛み傷というのも、この頭の蛇じゃないかと。」
アレクセイ 「ああ、なるほど。」
グラム 「そうか。」
アレクセイ 「G(ゴキブリ)かと思ったんだけど。」
グラム 「Gだったら根こそぎ食っちゃうんじゃないか?」
アレクセイ 「そうだねー。」
DM 「で、メデューサの石化能力は、見た相手を石に変えると。」
ウィンシー 「だと、”ウェブ”がいいよね。
先に”ウェブ”をかけられれば、メデューサだけ孤立させて視線を通らなくできるから、その間に取り巻きを倒せる。」
バーン 「メデューサに鏡は通じるっけ? 向こうが『見た』で石化なら意味ないし。」
DM 「凝視についてはルールが複雑なので、ちょっと確認しますね。(ルールをめくって)
凝視の特殊攻撃は、敵がクリーチャーの目を見た時に効果を持つ。
つまり、あなた方がメデューサの目を見た時に効果を持ちます。
凝視攻撃の有効範囲にいる敵は全て、毎ラウンド、イニシアチブ順の自分のターンの開始時にセーヴィング・スローを行わなければならないと。
敵はクリーチャーを直接見ている場合にのみ、凝視の効果を受ける。

セーヴィング・スローを行わせられることを避けるために、クリーチャーを見ないようにすることができる。
これは2通り方法があって、”目を背ける”ことと”目隠しを着用する”。
さっきの鏡で相手を見て戦うというのは、”目を背ける”に相当します。
これだと50%の確率でセーヴィング・スローを要求させられるのを免れる事ができる。
ただし、こちらの攻撃にも”視認困難”がかかります。」
アレクセイ 「それはこっちの攻撃も外れるって事?」
ウィンシー 「”視認困難”なら20%ね。」
DM 「ええ。 20%ですね。 ”目隠しをする”だとセーヴィング・スローをしなくてもいいけど、”完全視認困難”になります。」
ウィンシー 「でも、魔法は普通の攻撃と違って、場所が分かればOKだから、ミスチェックは関係ないけどね。」
バーン 「戦士系にはつらいな。」
DM 「さらに、凝視攻撃を持ったクリーチャーは1回の攻撃アクションとして、有効距離内の目標1体を選択し、能動的に凝視を試みることもできると。」
ウィンシー 「それだと、目を背けててもダメなのね。」
グラム 「セーヴィング・スローの種類は分かってていい?」
DM 「<頑健>。」
グラム 「(やや安心したように)そうかー。」
DM 「つーわけで、頑張ってください。(笑)」
アレクセイ 「はい、では続き行きまーす。(笑)
ファディーラについて考えられることなんですけど、まず地位について。
まず”サートラスの尖兵”であることはクセロンの手紙で確認済み。
しかも、クセロンよりも上の意志で動いていることが考えられます。」
バーン 「うん。」
アレクセイ 「まず、ハーフリングが渡そうとした手紙を読んでいない。
少なくとも何のために彼等が派遣されたかは知っている。」
ウィンシー 「ハーフリングが『これ、持ってきましたー!』と言ったところで『お前の役目はもう終わりだ』ね。(笑)」
グラム 「そうか、財宝だけもらえばいいのか。」
ウィンシー 「口封じされたのかもよ? 秘密の組織らしいし。」
バーン 「もしくは、”メルトゥーヴィアル”を持ってこなかったから…。」
ウィンシー 「『無能者に用はない』と言われた?」
バーン 「と言う可能性もあるわけだ。」
グラム 「しかし、今そのメルトゥーヴィアルが近づいているわけだ。(一同笑)」
アレクセイ 「クセロンの手紙だと、呼び捨てで名前を書かれていたので、ファディーラは彼の直接の上司じゃない。
クセロンと同等程度の地位だと、少なくとも彼は思っていたのでしょうね。
そんな訳で、ファディーラはクセロンの上司の協力者または部下あたりの地位だと推測していいかと。
クセロンはユアンティ(蛇人間)でしたので、上司もおそらくユアンティじゃないかなぁ、と言うところまで思えるかどうかですね。

クセロンも幹部ではあったようなので、”サートラスの尖兵”はユアンティを中心とした組織かもしれない…というのは、メデューサがユアンティと組む魔物だという事が前提にないと、ちょっと弱いので…3.5版ではもしかしたら通用しないかも?(笑)」
DM 「まぁ、メデューサもユアンティも十分に知的なクリーチャーかつ悪のクリーチャーなので、目的が一致すれば手を組むことは考えられますね。 十分に。」
アレクセイ 「そのあたりは、ある程度推測していいんですね。」
DM 「ええ。」
アレクセイ 「まぁ、”サートラス”が何かは分かっていないわけですけど。
ファディーラは、もう死霊術師の塔をの中に入ったでしょう。
そこに尖兵のアジトがあるかと言うのは間違いないと思います。」
DM 「あ、ファディーラはしばらく前からこの死霊術師の塔に本拠地を構えていますよ。」
アレクセイ 「ということは、地のノードには、アイテムを受け取りにいっただけなんだ。」
DM 「そうでしょうね。」
アレクセイ 「なら、間違いないでしょうね。
それで、たしか前にウィンシーさんが『ここに何かある』って言ってましたよね?」
ウィンシー 「テレポートのポータルがあるって?」
グラム 「ああ、塔の中にか。」
ウィンシー 「うん、あと塔の中に、儀式に必要なアイテムがあるかもしれないというのが1つ。
それを探していたり、研究していたりしたのかな、と。
元の主のマローは死霊術師だし、王の骨とか復活とかに関係した資料やアイテムを探しているのかもしれないし。」
バーン 「まぁ、ポータルはありそうだけどな。」
アレクセイ 「そのあたりは、ファディーラに聞き出すしかないかもしれませんが、推測は立てておけますよね。」
バーン 「とりあえず、メルトゥーヴィアルを持っている以上、アレクセイは”殺されるんだったら、石化された方がいい”って事だな。(笑)」
アレクセイ 「そういうことですね。(笑)」
ウィンシー 「石化は死ぬのよりも回復するのが大変という噂が…。(笑)」
グラム 「でも、メルトゥーヴィアルも一緒に石になるな。」
アレクセイ 「むしろダメージの方がいいな(笑)。
で、ファディーラとは違う話になってしまいますが、死霊術師の塔には過去”青白き使徒”マローという死霊術師が住んでいたと。
で、”跡を継ぐ者”のリーダーは”青騎士”。
青つながりだという事は、前回ウィンシーさんが指摘しているとおりですね。
死霊術師なら、アンデットであるエス・サーチとも関係があるかもしれません。」
ウィンシー 「だと、マローさんがリッチーになろうとして失敗して爆発を起こしてしまって、なおかつ記憶を失ってエス・サーチになったという推測?(笑)」
アレクセイ 「そういうのもあるんですよね。(笑)」
バーン 「なんにしても、追い詰めてみれば分かるよ。」
アレクセイ 「ええ。」
グラム 「ただ、宿の中でエス・サーチが青騎士じゃないかと口にするのはまずい。(笑)」
アレクセイ 「そうですね。」
バーン 「もしそうだとしても、自覚があるかどうかは分からないし。」
ウィンシー 「記憶がないだけかもしれないからね。」
アレクセイ 「そのエス・サーチなんですけど、おそらくサートラスの尖兵関係ではないと思うんですよね。
もしサートラスの尖兵関係なら、とっくに寝首をかきにきていいはず。
ダスクローン家の者でもない。
大事な神輿役を殺害させているし、ダスクローン家に得になることは一個もしていない。
あと、暗殺者ギルドの者でもない。」
ウィンシー 「罪をなすりつけて、ダスクローン家と仲たがいさせようとしてるしね。」
アレクセイ 「ええ。
ダスクローン家の神輿役を殺すのは、暗殺者ギルドがダスクローン家と連合して町を支配しようという戦略に反してるし、船着き場の暗殺者ギルドメンバーに口利きしていないし、暗殺者ギルドの者なら、エレッサルワが暗殺者ギルドに殺されたかのように偽装する必要はないと。
むしろ、他の組織のせいにした方がお得。」
DM 「こう、『青騎士参上!』とか、ペンキで書いておくわけですね。(笑)」
アレクセイ 「何者ですか!(笑)
でも”跡を継ぐ者”である可能性はあるんですよね。
エレッサルワ殺害は利益になるし。」
バーン 「まともに絡んでないのはそこだけだから、そう考えるのが自然だと思う。」
アレクセイ 「そうそう、この組織全体に対して不利益になることは、1個もしてない。」
バーン 「最初ちょっと下っ端とぶつかったくらいでな。」
アレクセイ 「あれは宿に来る前でしたもんね。
あと、雑多な構成メンバーを集めるには、酒場は都合がいいです。
一方でエス・サーチを”跡を継ぐ者”であると言うには、命令系統が見えてこない。
エス・サーチが命令を受けている風でも、命令を下している風でもないし。

とすれば、いずれにも属さない第4者の組織であることが考えられますね。
野心らしき野心は見えてこないけど、ペデスタルに対する影響力は確保したいようだから、特定の者が支配しない町を目指しているのか、エス・サーチを創造した者がそう望んで、後々その創造者が街を支配したいのか。」
グラム 「アンデットの、アンデットによる、アンデットの為の政治。(笑)」
アレクセイ 「嫌な政治。(笑)」
バーン 「好き勝手にやりたい人達だというのが、一番ありがたい想像なんだけどね。(笑)」
アレクセイ 「ということでした。(笑)」
DM 「うーん、実に整理されていますね。」
アレクセイ 「昨日B5の紙3枚にまとめてきました。(笑)」
ウィンシー 「やっぱり紙に書くといいね。 こういうことを、夜こそこそと話しているわけね。(笑)」
DM 「当然、エス・サーチには聞かせないですね。」
ウィンシー 「声が漏れると悪いから、筆談かな。」
グラム 「それが一番安全だな。」
アレクセイ 「さて、これでそういうモンスターを見越した呪文の準備をしてもいいですね?(笑)」
DM 「どうぞ(笑)。 他に準備等々なければ、明日塔に突入と言う事ですので、少し早いですけどお昼にしましょうか。」
ウィンシー 「はーい。」
グラム 「その間にユーヌの中の人が来るかもしれませんしね。」
 
昼食をとりつつ、雑談。 今日は車の話のようで。
皆、安全運転派。(少なくとも今は・笑)
 
<突入〜死霊術師の尖塔〜>
DM 「さて、再開しましょうか。」
ウィンシー 「昨日、見張りがいることが分かったから、こそこそっといきましょう。」
バーン 「塔に入るまでは結構広い所を通るみたいだから、弓を持っておかないとな。」
ウィンシー 「塔の防御を突破する為の指輪は、誰か一人が持っていればいいんだっけ?」
DM 「ええ。」
ウィンシー 「何分持つとか、何人まで持つとかは?」
DM 「人数とかそういう細かいところは分からないんですよね。
『大丈夫』というエス・サーチの言葉だけ。
指輪が魔力を抑止できるのは、1分間と言う事は聞いていますが。」
ウィンシー 「不安だな〜。(笑)」
バーン 「そんなに長時間ではなかったはずだよな。」
グラム 「走りぬけろって事だな。」
アレクセイ 「エス・サーチがもしも我々を罠にかけようとしていたら…」
ウィンシー 「『げぇっ! エス・サーチの罠だ!』(笑)」
バーン 「『ふははは、ひっかかったな!』(笑)
でも、行ってみないことには分からないんだよな。
まずは行ってみようぜ。」
ウィンシー 「そうね。 ドラウの警備隊が巡回しているようだから、それが行ったら塔に近づくという事で。」
DM 「そうして近づいて行くと、大石柱の根元近くに真っ暗な洞窟が1つ口を開けています。
明らかにこれこそ中への入口だと思えます。
かつては分厚い扉が入口を閉ざしていたのでしょうが、その扉は今となっては石や瓦礫となって入口の周りに散乱しています。」
ウィンシー 「じゃあ、突入前に魔法をかけましょうか。」
アレクセイ 「そうですね。」
ウィンシー 「まずは自分に”メイジ・アーマー”。
それと”アンシーン・サーバント”。
前衛3人に”エクトプラズミック・アーマー”を。」
DM 「ゼルは”いるだけ”になりますので、よろしく。」
アレクセイ 「はーい。 バーンに”クラウン・オブ・スマイティング”。
グラムに”スノー・シューズ”。
あとはバーンに効果時間を延長した”マジックサークル・アゲンスト・イーヴル”。
さらにウィンシーさんとバーンに”シェア・タレンツ”。」
ウィンシー 「あと、私は蜘蛛のルクスに乗せてもらいますから。」
DM 「というわけで、入口まで来ると、中には輝くブレストプレートを着た、筋骨たくましいドラウの男が1人、柱の陰から歩み出てきます。」
グラム 「ほう。」
DM 「刃がギザギザになったシミターをうち振り輝かせ、盾を構え、歯をむき出しにして唸り声をあげます。
『ここから立ち去るんだな! でないと皮をはいでマントにしちまうぞ!
死霊術師の尖塔はダスクローン家の物だ!』
そしてトンネルの奥の方にもドラウが2体います。」
バーン 「ここはまだ、罠ゾーンじゃないわけだ。」
グラム 「この塔はダスクローン家の物とか言っている割には、ファディーラという女が入り込んでいるようだが、それは構わないのか?」
DM 「『ファディーラ? そんなの知らねぇよ!』」
ウィンシー 「うまいこと入り込んだわけね。
このドラウ達だって、1部分を占領しただけでしょうからね。」
DM 「さて、そのドラウ達ですが、君達が立ち去るかどうか、様子を見ているようですよ?」
ウィンシー 「私達が罠ゾーンを突破できると知ったら、きっと襲ってくるよね?」
アレクセイ 「うん。 『それをよこせ!』って。」
ウィンシー 「じゃあ、このまま抜きますかー?」
DM 「もう戦闘ですか? それでもいいですが。」
グラム 「交渉でどうにかなるかな?」
アレクセイ 「一応、話だけしてみますか?」
ウィンシー 「うーん、逆に通り抜けられると分かった時点で襲われるような気がする。」
グラム 「敵はローグ?」
DM 「いえ、最初に出てきたのは戦士っぽいですね。
後ろにいる奴は手に何も持っていない。」
ウィンシー 「<知識(地域)>しちゃっていい?」
DM 「どうぞー。」
ウィンシー 「17でした。」
DM 「ソーサラーらしいですね。 後ろのは。
『さぁさぁさぁ、大人しく立ち去れーぃ!』」
アレクセイ 「さて、交渉してみましょうか。」
DM 「どうぞ。」
アレクセイ 「『我々はさる方から、この塔の中に入ってみてほしいと言われた者だ。
奥まで入るつもりはないので、入り口だけでも見させてもらえないか?』
ドラウ達は奥に行けば死ぬ事は知っている風ですよね?」
DM 「ええ。 <交渉>でどうぞ。」
アレクセイ 「では、我々はそれを知らない風に装って。 19です。」
DM 「一応態度は中立的になります。
『この先に行くというのか? いやぁ、それはやめた方がいい。
俺達の許しを得て部屋の中に入った奴は、皆塵になっちまったよ。』」
アレクセイ 「事情を知らない風に、『モンスターでもいるんでしょうか?』」
DM 「『いや、モンスターとかはいねぇけどな。』」
アレクセイ 「『なぜ、塵になるんでしょう?』」
DM 「『それは、分からない。』」
アレクセイ 「…なんだか、いいドラウでした。(笑)」
ウィンシー 「親切に教えてもらっちゃったね。(笑)」
DM 「『だから、早く立ち去れ。』」
バーン 「『でもなぁ、入れって言われたものを…どうしたものかなぁ。』と、いかにも困った風に見せてみる。」
グラム 「『中に入ったという証拠だけでも持ち帰りたいから、見てきてもいいだろうか?』」
DM 「『証拠なら、その辺の瓦礫でも持って帰ればいだろう。』」
ウィンシー 「『それでは、依頼主に顔向けできません。』」
DM 「じゃあ、道を開けますか。 『フン。 入りたければ入れ。 てめぇらも塵になっちまうんだからな。』」
アレクセイ 「『なんだか、よく分からないけどありがとう!』と言って中へ。」
ウィンシー 「じゃ、いきますかー。 扉とかがあっても罠はないよね、きっと。
これだけ親切なら、罠があっても教えてくれそう。(笑)」
グラム 「そもそも死の罠があるのに、あえて別の罠をかけておく必要もないだろう。」
バーン 「かけぬけちまうか。」
アレクセイ 「通り抜けることさえできれば、追ってはこれないでしょう。」
DM 「(隊列を確認して)この順で入って行くわけですね。
その部屋の前まで行くと、中の様子がみえます。
おそらく死の部屋と思われるそこは、緑色の霧がたちこめ、部屋の中はぼうっと霞んで、まるで水の中にでもいるかのようです。
床は骨色の石畳になっており、壁には粗雑な人型の模様がついた、納骨所の扉が何百と並んでいます。
灰色の塵がそこかしこに山をなし、部屋の四隅には特に分厚く積もっています。
部屋の冷気は身にしみわたり、死がやってくるのを告げるかのようです。
部屋の左右には扉がありますね。」
バーン 「嫌ぁな感じだが、行くしかないな。」
DM 「君達が部屋に入った瞬間の様子を見て、ドラウ達は顔色を変えます。
『なんだ、こいつら入れるのか? 入れる手段を持っているのか?!』
『俺達にもよこせ!』
ということで、襲ってきます。(笑)」
ウィンシー 「だよねー。(笑)」
グラム 「逆に不利になったか? でもソーサラーが近くにいるのは…」
ウィンシー 「僥倖だよね。 とっとと接敵しちゃって。」
DM 「指輪は1日10ラウンドしか使えませんので、残り9ラウンドですよ。
早く部屋を出ないと、また減って行きます。 イニシアチブ順にどうぞ。」
ウィンシー 「アンデット対策ばかりしていたけど、当然ドラウもいるんだよねー。」
ユーヌ(ウィンシー) 「じゃあ、今日いないユーヌの代わりに私が。 この人たちの母長のエレッサルワから取り上げた”オーガン・リッパー”で攻撃。」
アレクセイ 「いいのかなー。 僕達が犯人だってばれちゃうんじゃない?(笑)」
ユーヌ 「もう殺すつもりだから、いいのよ。
ソーサラーに<機動攻撃>して…あー、外れそう!
アクションポイントを使って13!」
DM 「立ちすくみでもダメですね。 力場の鎧みたいな感じで。」
ユーヌ 「ああ、やっぱり”メイジ・アーマー”か。」
アレクセイ 「普通のロングソードを抜いて、ソーサラーに攻撃して、アクションポイントを使って15。」
DM 「はずれー。 手に持ったミスラルのバックラーで止められました。」
アレクセイ 「残念!」
ウィンシー 「そのバックラー、私も欲しい!(笑)」
DM 「よし、こっちのソーサラーか。
でも接敵されてるから微妙だなー。
頑張って”精神集中”(ダイスを振って)成功!
お馴染みの”グリース”!
範囲内にいる人は<反応>セーブ難易度14どうぞー。
ユーヌとアレクセイと、蜘蛛に乗っているウィンシー。」
アレクセイ 「反応は苦手だなー。 でも成功!」
ウィンシー 「スパイダーも成功!」
ユーヌ 「反応は10からだから、余裕かな。(ダイスを振って、出目は2) …ごめん、ユーヌさん!またアクションポイント使って成功ー!(笑)」
DM 「誰もコケなかったか。」
ウィンシー 「でも、立ちすくんでるよ。」
グラム 「”グリース”の範囲には入れないからな。
今日は30フィート動けるから、ブレストアーマーを着ている戦士風の人に攻撃して…はずれか。
一応、<回避>だけ指定しておくので。」
バーン 「”クラウン・オブ・スマイティング”の命中+2をもらって攻撃。 グラムと同じ奴にAC25で17ポイント。」
DM 「かなり削ってきますね。」
ウィンシー 「2レベルの”炎の爆発”。 超常で<反応>16セーブどうぞ。」
DM 「超常かー!<反応>失敗!」
ウィンシー 「でも出目が低いから4ポイントだけね。 あとは前衛の為に場所を開けて終了。」
DM 「さて、ドラウは即行アクションで<臨機応変な挟撃者>を使います。
自分の間合いが、あたかも自分がいるかのように挟撃範囲を生み出せます。」
ウィンシー 「でも、この敵と敵がくっついている状況じゃあ、あまり意味ないんでは?」
DM 「もっと違う状況を想定してたんですけどねー。(笑)
とりあえずグラムを指定しておいて、これだけだと何も特典がないけど攻撃。 外れ。
続いてもう1人が同じく<臨機応変な挟撃者>を使い、これもグラムを指定して、今度は挟撃扱い。
<煩わしき挟撃者>もあるので、挟撃ボーナスに+4です。」
グラム 「おー。」
ウィンシー 「挟撃に特化してるのね。」
DM 「くそー、でも当たらないよ…! AC16。」
グラム 「今26。」
DM 「はい。(笑) そっちどうぞ。」
アレクセイ 「先頭に戻ってユーヌですね。」
ユーヌ 「”軽業”で移動しますか。 で、ソーサラーを追いこんで攻撃ー。 AC18。」
DM 「はずれー。」
アレクセイ 「普通に目の前のソーサラーを攻撃しましょう。 外れ。(笑)」
DM 「さて、”精神集中”判定。 成功。 2レベル呪文行きますか。
アレクセイに接触遠隔攻撃。」
ウィンシー 「それだと機会攻撃があるよ。 呪文は精神集中でいいけど、遠隔攻撃だから。」
DM 「機会攻撃するならしてみろやー!(笑) だって、他にやることないんだもん。」
アレクセイ 「あれ、外れ。 出目が悪いなぁ。」
ユーヌ 「同じく、当たらない。」
DM 「よっし! アレクセイに”シーキング・レイ”。 接触16。」
アレクセイ 「それは当たる!」
DM 「11てーん。」
アレクセイ 「とほほ。」
DM 「さらに次、あなたに対する光線呪文の命中判定に+4されます。」
アレクセイ 「なんですってー!(笑)」
DM 「そうです。 ”追跡する光線”で”シーキング・レイ”。 よし、マークした!(笑)」
アレクセイ 「D&Dの版が違うよ、版がー!(笑)」
グラム 「この場で戦士ドラウを攻撃するか。 うーん、外れ。」
バーン 「グラムと戦士ドラウを挟撃して、全力攻撃。 1回目が当たり! 21点。」
DM 「死んだよ、それは(笑)。」
アレクセイ 「バーン達がこっちに来るまで、戦線を維持してればいいみたい。(笑)」
DM 「あれ、片方がやられたから挟撃は終わりかー。(笑)」
ウィンシー 「もう1人のソーサラードラウに”炎の爆発”で8点。」
DM 「セーブしっぱーい。 死ぬ、死ぬ(笑)。 で、こっちの戦士か。」
グラム 「位置的には俺を攻撃するしかないんだよな。(笑)」
DM 「ここはグラムの機会攻撃をもらいつつ、ウィンシーを狙いましょう。」
グラム 「機会攻撃は当たった。 6点。」
DM 「まだ生きてる! ウィンシーに攻撃!」
ウィンシー 「では、割り込みアクションでテレポートしまーす。 そっちの攻撃はまだ残ってるから、行動できるよ。」
DM 「じゃあ、蜘蛛を殴ります(笑)。 ダメージ7点。
さらに<頑健>セーブをお願いします。
シミターの先に3連カプセルがついていましたので。」
ウィンシー 「<頑健>だけはかわした!」
DM 「『この騎獣をやってしまえば!』」
ユーヌ 「さて、攻撃。 AC20! ソーサラーに5点。」
DM 「さすがにそれで倒れた。」
ユーヌ 「じゃ、移動。 グリースの上と敵の前を移動するから、”平衡感覚”2回成功の、”軽業”も成功。」
DM 「ユーヌには”グリース”が関係ないみたいだ。(笑)」


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