山形でTRPGやっちゃうよの会 第7回
【ザギグの試練】
DM | 「さて、前回で<大帝王の墳墓>をクリアした皆さんに、今回は新メンバーを加えてのセッション開始となります。」 |
ウィンシー | 「よろしくお願いします。」 |
DM | 「前回までのセッションで、一応目的は果たしたものの、<サートラスの尖兵>という組織については、謎のまま残っています。 みなさんは一旦トーチ・ポートに戻ってきたというところですね。 そのトーチ・ポートに戻ってきてからの行動なんですが、どうしますか?」 |
アレクセイ | 「ヒルガ大聖堂で、手伝いしています。」 |
グラム | 「何か買い物をした筈なんですが、どこに書いたか忘れてしまいました(笑)。」 |
バーン | 「おいおい(笑)。 で、新キャラのウィンシーさんとは、まだ会ってないわけ?」 |
DM | 「ないですね。 これからです。」 |
アレクセイ | 「どんなキャラにしたんでしたっけ?」 |
ウィンシー | 「ウィンシー・アクア。 召喚系に特化したウィザード5レベルです。 昔は冒険をしていたけれど、引退して村外れで怪しい実験をくりかえしています。 けれど、『今回スカウトされて再び冒険に出たい』設定です。(笑) 35歳女性ですので。」 |
バーン | 「じゃあ、あとでスカウトしに行かにゃな。 (電話が鳴って)…今日ユーヌは風邪で休みだってさ。」 |
DM | 「ならば、今回ユーヌはNPCで。 それから、アレクセイに聞いておきたいんですけど、今回の事件を教会に報告しますか?」 |
アレクセイ | 「した方がいいでしょうねー。 なにしろ教会からの依頼が発端になっていますので。」 |
バーン | 「ついでに、教会の文献を調べた方がいいんじゃないだろうか。 バーンは町を当たるという方向で、ウィンシーの所にたどりつきたいと思うので。」 |
ウィンシー | 「町はずれにアンダーダークを旅したことがある、女冒険者がいるという、噂を聞きつけてくるわけですね。」 |
バーン | 「そうそう。 そして情報収集しにいくという。」 |
● | <ヒルガ大聖堂> |
DM | 「じゃあ、アレクセイの方から解決しましょうか。」 |
アレクセイ | 「直接の上司の神父さんに、事件の顛末を報告します。」 |
DM | 「報告された上司は、さすがに眼の色を変えます。 『その予言が事実だとしたら、これは大変なことだぞ、アレクセイ君!』」 |
アレクセイ | 「そ、そうなんですか?(笑)」 |
DM | 「『その剣も、なにやら只ならぬ力を秘めているようだ。』」 |
アレクセイ | 「この剣は”メルトゥーヴィアル”と言って、ゼロン王の霊体から譲り受けたものです。」 |
DM | 「『この件は、首都にある本殿に報告せねばなるまい。 早馬を走らせても、往復で2週間はかかるので、それまでは外出は控えてほしい。』」 |
アレクセイ | 「『わかりました。』 ここには温泉もあるし、休養にはよさそう。(笑) あ、それから追加で報告しておきますが、墓泥棒のメンバーから聞いた構成人数が、実際に出会ったメンバーよりも多かったんですよ。 つまり、逃げおおせた輩が4人程いると。 人間と、ホブゴブリンと、ハーフリングと、小さいゴブリンらしいのですが。」 |
DM | 「『もしや、その穴から逃げ出したのかもしれんな。』」 |
アレクセイ | 「現場に到着した時には、残りのメンバーが穴を掘り広げているところでしたから、その4人は穴から逃げたのかもしれません。」 |
DM | 「『うむ。』」 |
アレクセイ | 「私も、滞在中に調べてみます。 それから、神殿の書庫を閲覧する御許可をいただきたいのですが。」 |
DM | 「『許可しよう。』 プラス4で<知識(宗教)>を振ってみてください。」 |
アレクセイ | 「大帝王の墳墓関係を。 合計26で。」 |
DM | 「書庫で調べ物をした結果、ゼロン王が治めていた国については、その来歴や顛末などが分かりました。 裏切り者によってゴブリンどもに攻撃され、終末を迎えたという。」 |
アレクセイ | 「それは、墳墓の中で得た情報と一致しますよね?」 |
DM | 「そうですね。 大体一致します。 それから”メルトゥーヴィアル”についても、ある程度分かりますね。 まずこれは<レガシィアイテム>なので、能力を発揮していくためには初級、中級、上級と、儀式をこなしていかねばなりません。。 今のところ、初級の儀式は終わっているので大丈夫なんですが、10レベルからは中級の儀式が必要になります。」 |
アレクセイ | 「どんな儀式なんですか?」 |
DM | 「『君は戦うべき敵との戦闘で、君を撃つことをあえて許さなければならない。 その敵は自動的に1回のクリティカルを与える。』 この行為と、コストとして12500gpを支払えば、能力が解放されます。」 |
アレクセイ | 「痛そうな儀式だ。(笑)」 |
ウィンシー | 「戦うべき敵というと、へクストアの使徒とか?」 |
バーン | 「”混沌にして悪”の強大なクリーチャーとか?」 |
アレクセイ | 「能力を解放する前に死にそう。(笑)」 |
DM | 「そこまで大げさにしなくても(笑)、自分を狙ってくる敵という概念でOKです。 味方にあえて殴らせるとか、そういうのはダメってことですね。 ともあれ、儀式のやり方は分かりました。」 |
アレクセイ | 「ダメージに関しては、味方の方が怖いです。 バーンとか(笑)」 |
バーン | 「ははは。(笑)」 |
ウィンシー | 「儀式というと、ヤギを3頭、ウサギを5羽そろえて…」 |
DM | 「なんの儀式だよ!(笑)」 |
アレクセイ | 「なんか、刀身も黒い剣だしなぁ。(笑)」 |
DM | 「”サートラスの尖兵”については、資料が見つかりませんね。」 |
アレクセイ | 「まぁ、教会にそんな俗な組織の資料があるわけないか。」 |
DM | 「他には何かありますか?」 |
アレクセイ | 「その後キングスホルムの町がどうなったか、情報は入っていないですか?」 |
DM | 「特に事件もなく、平平凡凡と暮らしているようですよ。」 |
アレクセイ | 「そうですか。 墳墓に入る前に、ドワーフの商人だったかが”アンダーダーク”の存在を示唆する巻物を持っていた覚えがあるので。」 |
DM | 「それは”塚ふもと”の村で、”鬼哭き穴”にあったという、ドワーフの巻物ですね。」 |
アレクセイ | 「そうそう、それそれ。(笑) アンダーダークについての資料とかがあれば。」 |
DM | 「そうですね、昔このあたりもアンダーダークにボコボコと繋がっていたというような記録はあります。 アンダーダークの勢力と、地上の人間やドワーフの勢力の争いで、記録が失われたり、土地が埋まったりと言ったことはあったようですね。 ”鬼哭き穴”のドワーフの社(やしろ)も、そういった時に使われたものだろうと。」 |
ウィンシー | 「きっと、みんな『この変な穴、埋めちゃえー!』って埋めたんだよ。(笑)」 |
DM | 「そうそう。 トーチ・ポートの下水道もアンダーダークにつながっているんじゃないかという、噂もあります。(笑)」 |
アレクセイ | 「それは危ないですね(笑)。 みんなにも言っておかないと。」 |
DM | 「下水道では、たまに行方不明者が出るという話ですからね。」 |
バーン | 「ちなみに、アンダーダークというのは全部つながっているもん?」 |
DM | 「つながっているものもあれば、独立しているものもありますよ。 一応基本的には、あちこちでつながっているものだと思ってください。」 |
バーン | 「なるほどね。 まぁ、何かない限り、そんなところに行こうとは思わないだろう。」 |
アレクセイ | 「では、『あー、資料探し疲れた』と言って聖印クッキーでも買って…」 |
ウィンシー | 「そんなものが。(笑)」 |
アレクセイ | 「グルームシュとかが出たら外れですね(笑)。 で、それを食べながら温泉にでも入ってきます。」 |
● | <ウィンシー・アクア> |
DM | 「では、バーンの方行きましょうか。 魔法的調査に当たるんでしたね。」 |
バーン | 「そうそう。 ボカブとか、ウィー・ジャス関連をあたってみようかと思ってる。 バードがいたらそれでもいいけどな。」 |
DM | 「東町の『魔法院』という建物と、西町の『黒の塔』という建物がありますね。」 |
バーン | 「黒の塔は、なんか悪そうだ。(笑)」 |
DM | 「そういうイメージですか(笑)。 魔法院は大学みたいなところですが、黒の塔は大学院というか、研究機関の役割を果たしているんですよね。 まぁ、いろいろな研究がなされていると。」 |
バーン | 「となると、やはり魔法院に行ってみるよ。 一般に開放されている施設はある?」 |
DM | 「図書館は公共のものとして、開放されてますよ。」 |
バーン | 「図書館か…。 俺はそういうのは専門じゃないから、雲をつかむような話になりそうだ。 ここはやはり大学の関係者に会って、『先日これこれこういう遺跡に行ったんだが、そういったことに詳しい先生はいないか?』と。」 |
DM | 「それでしたら、手近な人に話を聞いたということで。 『それでしたら、院長のマルダーさんに聞いてみてはいかがでしょう? もっとも、院長も多忙ですので、今すぐにお会いするわけにはいかないとは思いますが。』 まぁ、1日か2日は待つことになりますね。」 |
バーン | 「じゃあ、そっちはそっちということにして、酒場に移動してと。 こっちでは聞き方を変えますよ。『アンダーダークについて興味を持っている、実戦的な魔法使いはいないかな?』(笑)」 |
DM | 「えらく限定的ですね。(笑)」 |
ウィンシー | 「そう、道案内が欲しいのなら、町はずれに住んでいる、ウィンシーという元冒険者がいる。(笑)」 |
DM | 「OK、『すごく限定的だが(笑)、心当たりがありますよ。』と。」 |
バーン | 「おお、聞いてみるもんだな。(笑)」 |
ウィンシー | 「早くスカウトにきてくださーい。(笑)」 |
バーン | 「いやー、同じ秘術使いでも、ゼルギウスはアイテムとかには詳しいんだが、アンダーダークとなるとなぁ…。(笑)」 |
DM | 「ウィンシーは、西町の”トロンの螺旋堂”という店で厄介になっています。」 |
ウィンシー | 「昔の冒険で得た貯金を切り崩しながら、研究をしつつ細々と生活してます。」 |
DM | 「なお、この”トロンの螺旋堂”というのは、トーチ・ポート一、鼻つまみ扱いされている店です。(笑)」 |
ウィンシー | 「なんと!(一同笑)」 |
DM | 「ガラクタの中に店があるような、むしろガラクタが店のような(笑)、そんなところです。」 |
ウィンシー | 「このアイテム達の良さがわからないとは。(笑)」 |
DM | 「店主は、ノームの”トロン”という人で、名目上は魔法の品々を扱いますが、品物の大半は店主が作ったジョークとも取れるような珍品ばかりです。 たまに『こいつはクールだっ!』と言って取り出す品は、驚くべき効果はあるものの、実用には全く向かない、むしろ人騒がせなものばかりです。(笑)」 |
バーン | 「なるほど、クールなのか。 むしろ”くーるって”る。 ってヤツな。(笑)」 |
ウィンシー | 「それがいいんですよ。(笑)」 |
バーン | 「やっぱり、あんたもそういうのがいいのか。(笑)」 |
DM | 「まぁ、ウィンシーの研究も王道とは言い難いですからね。」 |
ウィンシー | 「召喚術の研究が主ですからね。 『なんて可愛いセレスチャル(セレスチャル=ドック)。 なんて可愛いフィーンディッシュ(ウルフとか)♪』」 |
DM | 「こらこら。(笑) というわけで、バーンとグラムは教えてもらいました。 『ウィンシーという、若干怪しい感じのウィザードが。 …だが、アンダーダークには詳しいって話だ。』と。」 |
バーン | 「『アンダーダークについてのネタをな。 前の冒険でちょっと仕入れたもんでな。 その話を聞きたかったんだ。 ちょうどいいよ。 ありがとう。』(ピッと手をあげて退出)」 |
DM | 「というわけで、トロンの螺旋堂に到着。 さっきも言ったように、ガラクタが店のような感じですね。」 |
バーン | 「こう、ちょっと眉をひそめて。(笑)」 |
グラム | 「なにか1つとると崩れそうな。(笑)」 |
バーン | 「バーンは元々森の民だから、こういうごちゃごちゃしたのは好きじゃない。 『なんか胡散臭そうな店だな』。」 |
グラム | 「まぁ、入ってみよう。」 |
DM | 「入ろうとすると、店の裏の方でパーン!と破裂音がしたりとか。(笑)」 |
ウィンシー | 「『また失敗かぁ。』」 |
バーン | 「楽しそうだな。(笑)」 |
DM | 「扉を開けると、カランカラーンと鈴が…いや、ガラクタで作った鳴子のようなものが、ガランガラーンと鳴ります。 店主が出てきてバーン達を見、『あまり、この店に来る人間ではなさそうな…』」 |
バーン | 「でも、呪文要素構成ポーチはつけてるよ。」 |
ウィンシー | 「ダスク/レンジャーね。」 |
DM | 「『だが、背中に背負ったでっけぇ剣はなんだね?』」 |
バーン | 「『みれば分かるとおり、でっけぇ剣だ。 こないだ遺跡に潜ったときに、オーガが使ってたヤツをいただいたんだ。』」 |
DM | 「『うむ、人間が持つには珍しい品だな。』」 |
バーン | 「『ところで、この店にウィンシーっていう魔法使いさんはいるかい?』」 |
DM | 「『ああ、それなら裏手に回っておくれ。』」 |
バーン | 「『(ピッと指を立てて)ありがとう。』」 |
ウィンシー | 「裏手で魔法の実験をしてますよ。 『うーん、また失敗ねぇ。』」 |
バーン | 「近寄って行くぞ。 『ウィンシーさんですか?』」 |
ウィンシー | 「ええ。」 |
バーン | 「『あんたがアンダーダークに詳しいって聞いてな。』」 |
ウィンシー | 「『ええ、若いころはアンダーダークでブイブイ言わせたものですよ。』」 |
バーン | 「『じゃあ、ちょっとこの間の冒険でアンダーダーク関係の話があってな…。』と、軽く事情を説明。」 |
ウィンシー | 「これまでの冒険のレポートは、DMから事前にもらってますから、大丈夫ですよ。 『それは興味深いわね。 情報を集めているってことは、冒険に出るってことでしょ?』」 |
バーン | 「『まぁ、関わる可能性はある…』」 |
ウィンシー | 「『だったら、私を雇わない? 経験者がいると、何かと有利よ?』」 |
バーン | 「ずいぶん乗り気だなぁ。(笑)」 |
ウィンシー | 「私はDMに協力的なプレイヤーですからね。(笑) ついでに貯えももう無いし。」 |
DM | 「まぁ、導入も考えてきてはいるんですが、プレイヤー同士のやり取りで進むなら、それもいいかなぁ。(笑)」 |
ウィンシー | 「『それに、地下では言葉にも不自由するでしょうから、仲間にして損はないわよ?』」 |
バーン | 「うーん。(ちらりとグラムを見る)」 |
グラム | 「『いいんじゃないのか?』」 |
バーン | 「じゃあ、それはいいとしてと。 『アンダーダークも気になるんだが、このゼロン王とか、そういうことに関して知識はあるか?』」 |
ウィンシー | 「それは、私にダイスをふれと言うことですね。(笑)」 |
DM | 「<知識(歴史)>か<知識(地域)>判定ですね。」 |
ウィンシー | 「では、地域の方で。 ええと、12。 低い。」 |
DM | 「『ゼロン王?はぁ?何それ。』って感じです。(笑) 一般的な事なら分かる値でしたが、一般的な事柄ではないので。」 |
バーン | 「こう、王の言っていた骨を取られたからとか、そういうのがなんだというのが、気になるんだよな。」 |
ウィンシー | 「でも、残念ながら聞いたことがないのよね。」 |
バーン | 「じゃあ、『ここらのアンダーダークってのは、かなり危険なのかい?』」 |
ウィンシー | 「『それはもう、何も知らない人が行ったら、1日で全滅は必至でしょう。』 だって、1時間に1回遭遇があるんだよ。(笑)」 |
DM | 「ちなみに、アンダーダークはどこに行ったって危険です。」 |
バーン | 「だったら、経験者は心強いか。 『準備ができたら<赤目の船乗り亭>に来てくれ』。」 |
ウィンシー | 「うーん、腕が鳴りますね。 外に出るのは何年ぶりでしょう♪ そろそろ実験費用もなくなってきたし。 では昔の装備なんかを集めながら…松明の埃をフーフーと払って。」 |
DM | 「ホコリかぶってるのか。(笑)」 |
ウィンシー | 「ランタンも久しぶりに出してきたなぁ。 磨かないと。(笑)」 |
バーン | 「ランタンの覆いとか、錆びてないだろうな。(笑)」 |
ウィンシー | 「そんなこんなで、サラッと仲間になったということで。」 |
DM | 「本当にサラッと仲間になったなぁ。(笑)」 |
グラム | 「本当はこちらもドワーフ方面から当たりたかったですが、それ系の組織はこの町にはないですよね?」 |
DM | 「ないですねー。 やはり学院か神殿ということになりますが、この町にはモラディンの神殿は無く、代わりに万神殿があるだけですから。」 |
グラム | 「なら、調べる技能もないので、大人しく酒飲んでます。(笑)」 |
● | <合流> |
DM | 「ユーヌはこの町に帰ってきてからしばらくすると、ローグギルドの人たちから取り囲まれて、『お前、何さぼってんだよ。』と引き立てられていきます。(一同笑)」 |
ウィンシー | 「やっぱり、ギルドはあるんだ。」 |
DM | 「いくつかありますよ。 さて、サクッと1週間くらい過ぎますが、何かやることはありますか?」 |
バーン | 「魔法院の院長に会わないと。 ゼロン王の話と、王が骨をとられると、何がやばいのか調べてみたいんだよね。」 |
ウィンシー | 「1週間か。 生活費が間に合うかなぁ。(笑)」 |
DM | 「マルダー学院長にしても、『骨がとられて、どんなことが起こるのかは正直わからない。 ただ予言とやらが本当のことであれば、何か大変なことが起こるのは、間違いないだろうが。』としか言えませんね。」 |
バーン | 「なるほど。 まだアンダーダークに挑むにはちょっと動機が弱いんだよな。」 |
ウィンシー | 「このパーティには秩序にして善のハイローニアス信者とか、いないの?」 |
バーン | 「善のハイローニアスの神官はいるけど、秩序じゃないんだ。」 |
DM | 「なお、皆さんが拠点にしているのは、さっきバーンが言っていた<赤目の船乗り亭>です。 アレクセイは万神殿にお世話になっていますけど。」 |
ウィンシー | 「私もトロン屋に泊まれるんだった。」 |
DM | 「そうですね。 他の、金を払って泊っている人たちは、1日5sp払ってください。」 |
ウィンシー | 「ふー、危なかった。 あと10gpしかないから。(笑)」 |
グラム | 「いや、もう金ないんだけど。(笑)」 |
アレクセイ | 「さっき、400gp貸したじゃないですか。」 |
グラム | 「ああ、その分が95gpだけ余ってる。 それで泊まれる。」 |
DM | 「そんなわけで、調査結果の報告もありますし、合流ですね。 各自自己紹介をお願いします。」 |
ウィンシー | 「ウィンシー・アクアです。 年齢は35歳。 元アンダーダークを旅していた冒険者で、一度引退して日々怪しい実験をしていたんですが、今回そこの方(バーン)から面白そうな話を聞いたので、ついて行くことにしました。」 |
アレクセイ | 「おおーっ、”恐ろしい所”程度にしかアンダーダークは知りませんが、それだけに尊敬のまなざし。(笑)」 |
ウィンシー | 「ふふふ、かつてはアンダーダークでブイブイ言わせていたものですよ。 今は年齢効果が始まっている年だけど。(笑)」 |
DM | 「じゃあ、座っている位置から、グラム。」 |
グラム | 「ドワーフ・ファイターののグラムです。 前線要員ってやつですね。」 |
ウィンシー | 「ヒットポイント高っ! 私の倍以上ある。(笑)」 |
DM | 「プレロールドとして私が作ったんですが、作って後悔しましたよ。(笑)」 |
アレクセイ | 「グラムが入ってから、前線の安定感がぐっと増しましたからねー。」 |
グラム | 「ACは23。 特技は<回避><攻防一体><盾の友>。」 |
ウィンシー | 「<盾の友>って聞いたことないなぁ。」 |
グラム | 「グラムの隣にいると、ある程度盾でカバーできるってことで、ACに+1盾ボーナスです。」 |
ウィンシー | 「能力値的に、知力が高いから<足払い>関係も伸ばせそうですね。」 |
グラム | 「まぁ、典型的なドワーフ・ファイターですよ。 地下共通語も持っていますが、アンダーダークには行ったことがないので。」 |
ウィンシー | 「地下共通語あるんだ。 心強い。」 |
DM | 「次はアレクセイ。」 |
アレクセイ | 「人間でハイローニアスの僧侶アレクセイです。 14歳の男と名乗りますけどね。(笑)」 |
ウィンシー | 「男装の17歳女性でしたね。 事前に見ておきました。(笑) マスター的に、このゲーム宿屋で襲われないとか、決まってるの?」 |
DM | 「普段は神殿にいますから、ここを襲っても返り討ちにされるのがオチかと。(笑)」 |
アレクセイ | 「神殿にいる間は男装していませんから、より厳重なシスター部屋ってことで。」 |
ウィンシー | 「ハードなマスターだと、男部屋と女部屋に分かれて宿に泊まったりすると、人数が少ない女部屋を先につぶされるとか、あるもんねぇ。(笑)」 |
バーン | 「男のふりをしてるから、宿屋に泊るとなれば男部屋にくるんじゃね?(笑)」 |
DM | 「そうですね。 いろいろ不味いことになるかもしれませんが。(笑)」 |
アレクセイ | 「うっ。(笑)」 |
ウィンシー | 「1人だけ個室をとったりすると、喜んで襲撃するマスターがいますからね。(笑)」 |
DM | 「少ない方を狙うのは、戦術的に当然ですよ。(笑)」 |
バーン | 「そういえば、今まで一緒の宿に泊まったことはないな。」 |
ウィンシー | 「僧侶が真っ先にやられたら、まずいんじゃないかなぁ。(笑)」 |
アレクセイ | 「き、気をつけましょう。(笑)」 |
DM | 「で、バーン。」 |
バーン | 「16歳、男でレンジャー/ダスクブレードのバーンです。 徹底的に攻撃重視。 防御は気にしてない。(笑)」 |
DM | 「いろんな意味で怖いんですよね。 バーンは。(笑)」 |
ウィンシー | 「ええと、身長は165cmですか。 小さいことを気にしているとか?」 |
バーン | 「そうそう。(笑)」 |
ウィンシー | 「そういえば、身長決めてなかった。(笑) ダイスで決めよう♪ めざせ、バーンより大きい身長!」 |
バーン | 「おいおい。(笑)」 |
ウィンシー | 「(ダイスを振って)5フィート6インチ!」 |
バーン | 「やばい、俺より大きいかも!」 |
ウィンシー | 「166cmですね。 やった。(笑)」 |
アレクセイ | 「あらら、本当に抜いちゃった。(笑)」 |
ウィンシー | 「体重は軽い方が、死んだ時に便利!(ダイスを振って)61.6kg。」 |
バーン | 「バーンより重い。(笑)」 |
DM | 「ダイスをふると、そうなりますね。 あとはNPCとして、ユーヌ。 グレイエルフのローグ/スカウトで、発言もグレーです。(笑)」 |
バーン | 「発言”も”グレーなエルフ。」 |
アレクセイ | 「そうそう、色々グレー。(笑)」 |
DM | 「金にうるさいんですよ。(笑) あとは魔法使いとして同行しているゼルギウス=アロイジウス。 ソーサラー/ウィザードで、アルティメットメイガス志望です。」 |
ウィンシー | 「どうぞよろしくー。」 |
バーン | 「おう。」 |
アレクセイ | 「よろしくお願いします。」 |
● | <収穫祭> |
DM | 「そして、1週間後はトーチ・ポートの”収穫祭”の日。 一年の収穫に対する感謝と、翌年の収穫を神に祈る重要な祭りの一つです。 普段は通行者を規制している町門を開け放ち、貴族や豪商たちが惜しみなく山海の美味・珍味をふるまうこの祭りは、トーチ・ポートだけでなく、周辺の町からも人々がやってくる、賑やかなものですよ。」 |
ウィンシー | 「じゃあ、トーチ・ポート名物どんどん焼きでも食べながら、町をあるきますかねー。(笑)」 |
DM | 「皆さん、一緒に遊び歩きますか?」 |
バーン | 「そうだな。」 |
アレクセイ | 「新メンバーのウィンシーさんとも仲良くなっておきたいし、一緒に行きます。」 |
バーン | 「やっぱし、武装はしない方がいいだろうか?」 |
DM | 「冒険者なら、剣は鞘にしまう、弓は弦を取り外すなど、気を遣えば武装していても大丈夫ですよ。」 |
グラム | 「斧は?」 |
DM | 「門前町の皮細工職人が、カバーを作ってくれます。」 |
グラム | 「おー。」 |