山形でTRPGやっちゃうよの会 第6回
【大帝王の墳墓−4−】

 

DM 「そう、ロングソードは19〜20なので、17〜20でクリティカルしますね。
他にも色々あるんですが、追々話しましょう。
ただし使用者と同調するので、使用者の能力をいくらか吸収します。
今のところそれはないですけど、攻撃ロール、セーブ、ヒットポイントをちょっとずつ吸って行きます。」
アレクセイ 「それって永久に?」
DM 「所持している間だけですね。
そして君はレガシィ儀式”王への贈り物”…この剣の正統所有者または後継者が進んでこの剣を君に渡したので、特技<初級レガシィ−メルトゥーヴィアル>を得る。
これによってキャラクターレベル5から剣の能力を使用できます。
11レベルからは<中級レガシィ−メルトゥーヴィアル>を得なければなりません。
どうやって得るかと言うと…王さまが教えてくれることにしましょうか。
でもまだ先だしな。 『自分で調べろ!(笑)』」
アレクセイ 「あーん。(笑)」
DM 「今の所特殊な能力はないので、5レベルになったら説明しましょう。」
グラム 「アダマンティンってのは?」
バーン 「硬い方面に特化したオリハルコンのようなものかな。 非常に硬度が高い。」
アレクセイ 「武器破壊されずらいのね。」
DM 「メルトゥーヴィアルにゼルがフラフラと近寄ってきますよ。
『ああ、ああ、ちょっと見せてください、触らせて下さい。』(笑)」
アレクセイ 「どうぞどうぞ。(笑)」
DM 「『ああ、使えない、重い、重い!』」
アレクセイ 「重いの?」
DM 「いえ、普通のロングソードの重さですけどね。(笑)」
バーン 「そんなに重いのか?(ひょいっと持ち上げて)」
DM 「あなたには手ごたえがなさすぎです。(笑)」
バーン 「軽っ!(笑)」
DM 「メルトゥーヴィアルには色々と歴史もあるんですが、そのあたりは自分で研究してください。
具体的には<知識(歴史)>で。」
アレクセイ 「あるある。 ええと(ダイスを振って)8!」
DM 「最低でも20は出さないと。(笑)」
アレクセイ 「そんな無茶な。(笑)」
DM 「そして、メルトゥーヴィアルを託しました。」
アレクセイ 「託されました。」
バーン 「なるほど、これで前回悩んでたのか。」
アレクセイ 「普通は誰かが前線で使っているものですからね。」
DM 「パラディンがいれば、問題なかったんですがね。(笑)
だからといって<交渉>を取っているファイターもいないですしね。」
ユーヌ 「たまたまハイローニアスの神官だから、クレリックでもロングソードを使えたわけだね。」
アレクセイ 「子供のころから訓練させられて来たんですよ。」
DM 「さて、剣は無事に託したと。
そして大事なことだからもう一度言います。
『サートラスの尖兵が悪であることは確かだ。 それを勝利させてはならん。
私の骨を、取り戻すのだ。 そうすれば勝利への道が開けるだろう。』」
ユーヌ 「まぁ、善が勝つのは面倒臭いが、悪が勝つのは困るからな。」
DM 「ユーヌはしっかり思い出して下さい。
『悪党どもは我が骨を盗み、”わが妻とわが勇士たちの武器を盗んだ”』。」
ユーヌ 「うっひょー!」
DM 「『これらの武器は極めて強力である。 たとえばこのメルトゥーヴィアルのように』」
ユーヌ 「あの緑のマント欲しいなぁ!」
バーン 「とりあえず、でかい剣をぶら下げている奴はいなかったから、あまり興味はないけど。(笑)」
グラム 「それらは、属性を選ばないんだ?」
DM 「分からないです。(笑)
そして剣を手渡し、それらのことを言うと、王の姿が消え、他の像をさながら生ける者のように見せていた幻もまた消えます。
もはや石は語らず、屍も語らず。
魔法の剣が明るく照らす部屋の中には、ただ沈黙があるばかり。

大帝王の墳墓、ここで完! とすると綺麗なんですけどね。
報酬の件もあるので、町へ戻りましょうか。」
ユーヌ 「この小さい穴はなに?」
DM 「それは暗闇の奥へずーーーーと続いている穴ですね。
ちなみに入ると次のシナリオに…(笑)。」
ユーヌ 「さーて、町に戻ろうか。(笑)」
 
<冒険者達の帰還>
DM 「では、キングスホルムに戻りますね。」
ユーヌ 「はーい。」
アレクセイ 「久しぶりの陽の光だー。」
ユーヌ 「今何時かなあ。」
DM 「お昼頃ですね。 町に戻ると村人が君達の姿を見つけ、慌てて村の主だった人たちに知らせに行きます。
君達は”花冠とキャベツ亭”に向かうわけですね。」
バーン 「うん。」
アレクセイ 「ただいまー。」
DM 「花冠とキャベツ亭では知らせを聞いた人々、この宿の主人で依頼主のイアンさんを始め、衛兵隊長のミア、ヤーリング一家の唯一の生き残り、ティラ、その他大勢が君達を大歓声で出迎えます。
『戻って来たぞー!』『勇者たちの帰還だー!』」
バーン 「おーっ。」
DM 「というわけで、イアンさんは約束の報酬である残りの250GPを払います。
『一体、墓の中には何者がいたんだ?!』」
バーン 「偉大なる王、ゼロンの遺品を荒らしに来た奴等だよ。」
DM 「ゼロンと言う名前は、このキングスホルムの住人も知りませんね。」
バーン 「忘れられた王、か。 では”サートラス”は?」
DM 「知らないそうです。 この墓はこの町の人にとっては歴史があって、『なんだか分からないけど、ありがたいもの』くらいなので。」
ユーヌ 「『丁度広いスペースもあるし、うちらの墓にも使おうか。』 ってところか。」
バーン 「あ、例の銀のバトルアックスは返してくるからね。(笑)」
DM 「あ、忘れてました。(笑)」
ユーヌ 「バトルアックスはぽっけに隠せないからね。」
バーン 「そういう問題か?(笑) 彼と友好関係を結んでおかないと、またあの穴に潜るんでしょ?」
アレクセイ 「そうですね。」
DM 「さて、この日は宴会になります。 君達が固辞するというなら別ですが。」
バーン 「固辞はしません。」
グラム 「ドワーフは遠慮なんてしない。(笑)」
アレクセイ 「宴会は出るけど、お酒だけは遠慮しておきましょう。 前回飲んだエールは苦かった。(笑)」
 
宴会を楽しんだ一行は、アイテムの鑑定を行う。
 
バーン 「このグラムが着ているプレートメイルは鑑定しておかないとなぁ。」
DM 「では、”アイデンティファイ”の呪文を用意していたゼルが真珠を粉末にしてワインにとかし、アウル(フクロウ)の羽根でそれをかき混ぜてクイッとやって鑑定します。
『これは珍しい! 非常に珍しい! 初めてみましたよ、こんなもん。
”アーマー・オブ・レイジ(敵意の鎧)”。
この鎧は一見”ブレストプレート・オブ・コマンド”に見えるんです。
だが、この鎧を着用すると、魅力にマイナス4のペナルティを被ります。
さらに、300フィート以内の非友好的なキャラクターは、着用者に対する攻撃に+1の士気ボーナスを得ます。』」
バーン 「なんじゃ、それは。(笑)」
DM 「ええ、影でこっそり入れていました。」
アレクセイ 「じゃあ、着ていることに意味はない?」
DM 「ほぼないですね。(笑) この効果は着用者にも作用を受けている敵達にも気付かれない。」
グラム 「おお、気付かなかったのか。(笑)」
バーン 「これは売るものか。」
ユーヌ 「好事家にな。」
DM 「価格は1600GPなので、売れば半分ですね。」
 
持ち物や情報から、最後の部屋で戦った蛇人間はクセロン、ホブゴブリンはジェルーヴという名前だったと判明。
 
DM 「結構、色々手に入ったんですよね。」
バーン 「でも、ここでは共同体が小さすぎて売れないから、トーチ・ポートに帰るしかないな。」
アレクセイ 「帰ったら自慢できますね。」
DM 「ところで、ここに来た最初の目的を覚えてますか?」
バーン 「あー、なんかあったっけな。 どっかの村の人たちをどうこうという。(笑)」
ユーヌ 「そう、そうそう。」
DM 「”塚ふもと”の村人を連れて帰ってほしいと。」
アレクセイ 「忘れてました。(笑)」
DM 「帰りは塚ふもと経由で帰ることになりますね。
では、サクッと処理します。
この話はグラム以外の話なので、グラムに報酬はないんですが、1人あたり50GP。」
バーン 「こうなると安い仕事だ。(笑)」
ユーヌ 「何を言ってるんだ。 金貨50枚ためるのに、農民が何年働かなければいけないと思ってるんだ。(笑)」
DM 「こうして君達は大帝王の墳墓に潜む悪を倒し、更なる悪の存在を嗅ぎつけ、トーチ・ポートへと帰還したのでした。
というところで、大帝王の墳墓・完です。」
一同 「お疲れ様でした〜!」
DM 「次回は”暗黒洞の尖塔”。 アンダーダークの世界が君を待っている!
…と言いたいところだけど、それ5レベル用シナリオで、今回のシナリオでレベルアップしないので、間に1つ入れようと思います。」
ユーヌ 「おー。」
DM 「前に話していましたけど、次回から1人新しく入りますので、よろしく。」
バーン 「新しい人が入るなら、先頭の幅が広がるなー。」
DM 「次回をお楽しみに。」
 
しばらくの雑談があった後
 
DM 「あ、そういえば5GPで賢者を雇って、メルトゥーヴィアルの歴史について調べられますけど、調べますか?」
アレクセイ 「調べまーす!」
DM 「はい、『伝え聞くところによると、ドワーフたちが火山の熱でメルトゥーヴィアルを鍛えたのだという。
この剣の刃はアダマンティンでできており、暴れまわるケイブトロルやマウンテンオークを退治するのに絶大な威力を持つ。
本来メルトゥーヴィアルは同様の剣が何振りもあるうちの一振りにすぎなかったが、この剣の持ち主が”ストーム・ジャイアント”を相手どって敵の武器を打ち砕き、敵を串刺しにし、王の命を救って以来他の剣とは違う伝説の秘宝と化した。
そのドワーフ戦士から献上された物がメルトゥーヴィアルと呼ばれるようになります。
このあたりの儀式”贈られる”が初級の儀式となっているわけです。』」
アレクセイ 「なるほど。 中級に伸ばす方法はわかりますか?」
DM 「中級に伸ばすには、”痛みを知る”儀式を行わねばなりません。
戦うべき戦闘において、1体の敵に君を討つことをあえて許さねばならない。
その時には自動的に1回のクリティカルヒットを与える。
加えて12500GPのコストがかかります。

で、そのメルトゥーヴィアルが流れに流れてゼロンの手に渡ります。
途中オークの族長が拾ってきて、能力は発揮できないまでも使ってたり、そのオークの副官が族長を暗殺して手に入れて、その副官も内戦で命を落とし…とどんどん渡ってゼロンの手に。

そのゼロンが国を治めて行く上で能力を発揮して行き、剣とともに王も有名になっていったんですが、ゼロンの最古参の臣下の一人の裏切りにより、命を落としています。
その臣下の名前は、あらゆる書物から名前を抹消され”裏切り者”とだけ呼ばれています。」
アレクセイ 「なるほど。」
DM 「で、今に至るというわけですね。」
山形でTRPGやっちゃうよの会
第6回 D&D3.5Eセッション・完


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