山形でTRPGやっちゃうよの会 第6回
【大帝王の墳墓−4−】

 

バーン 「あー、早く今担いでいるクソ重たい荷物をうっぱらって、ホールディング・バックを買いたいな。」
アレクセイ 「今それ捨てて軽くなると、ホールディング・バック買えなくなりますからね。(笑)」
DM 「では、6回目のセッション、大帝王の墳墓4ということで。」
アレクセイ 「はーい。」
DM 「前回あなた方は滝のエリアでフォーサグリムのシグルというフェイのおじさんと会いました。
彼の依頼を聞いて、トゥーム・スパイダーを倒したと。」
アレクセイ 「死ねばいいのに、とか言ってましたね。(笑)」
グラム 「本当にシナリオにかいてあったとは。(笑)」
DM 「ええ、書いてあるんですよね。 『いやー、あの蜘蛛が死んでよかった。』
そして君達に高品質の銀製バトルアックスを貸出し、あなた方は一夜の休憩をとったと。
その翌日から始まります。」
アレクセイ 「呪文は覚えなおしていいんですね?」
DM 「どうぞ。 さらにレベルアップしているので、皆さん4レベルです。 ちなみにゼルギウスはソーサラー1/ウィザード3になっています。
呪文も2つ覚えました。 他の方もどんな成長をしたのか申告してください。」
バーン 「ダスクブレードが上がりました。 レンジャー1/ダスクブレード3。
”接触呪文注入”が使えるようになるので”ショッキング・グラスプ”を使った電撃剣を使えるようになってます。」
アレクセイ 「クレリック4レベルになりました。 魅力が1上がって16となったので、ターンアンデットの回数も増えてます。」
DM 「そうそう、4レベル成長時には能力値がどこか1ポイント上がります。」
バーン 「俺は筋力を上げて16にしたんだった。」
DM 「ゼルは知力を上げて18にしています。」
グラム 「俺は筋力が17になってるんだった。」
DM 「クレリック4レベルになると何かあったんでしたっけ?」
アレクセイ 「2レベルの呪文を使える回数が増えるくらいですね。 ただ<知識(宗教)>が5ランクになったので、ターンアンデットが有利になりました。」
DM 「ますますアンデットに強くなりましたね。 参ったなー。 今回アンデットばっかりなんだけどなー。(笑)」
アレクセイ 「いい事を聞いたような、不吉なような。(笑)」
ユーヌ 「さて、スカウトが2レベルになりました。 スカウト2/ローグ2です。 これによって”迅速なる偵察”、”頑健なる闘士”を会得しています。
頑健セーブが上がって、イニシアチブにも1上がってます。
さらに”直感回避”が入ったので、立ちすくみ状態でもACが変わんないです。
能力値は敏捷が+1で17に。
スキルについては概ね運動系に。 それに技能の離れ業”こう聞こえたんだが”を選択。」
DM 「ああ、あれか。(笑)」
ユーヌ 「最近聞いた音を、言語も含めコピーして話しできます。」
アレクセイ 「へー。 テープレコーダーみたいな感じ?」
ユーヌ 「うん。」
DM 「人間テープレコーダーですね。」
ユーヌ 「スペルも発動はできないけど発音はできるからね。(笑)」
DM 「技能の離れ業と言うのは、1遭遇に1回特別な事が行える技能の特殊な使い方なんですよ。
さて、グラムは私が説明させてもらいますね。 ファイターを1レベル上げてファイター4に。
特技として<武器熟練(ドワーヴン・ウォーアックス)>を取っています。
大きい成長ではないんですが、堅実に底上げがされた感じですね。」
バーン 「ますます打率が上がりましたな。」
アレクセイ 「確かに。 グラムは4番バッターだから。(笑)」
DM 「さて、呪文の準備をお願いします。」
アレクセイ 「終わりました。 早く3レベルの呪文を使いたいな。」
 
<最下層へ>
DM 「『いやー、今日も清々しい朝ですね。 洞窟の中だけど。(笑)』とゼル。
ヴァラグの寝どこまで戻ったので、またシグルの滝を通って行くことになるわけですね。
シグルは良く手入れされたひげを蓄えた、男ぶりのいい男で、キラキラ輝く鎧を身につけている。」
アレクセイ 「つまり、ナイスミドル?」
DM 「ええ、紳士ですね。 髪の毛はふさふさした巻き毛。」
バーン 「どうも、俺の頭の中では髭の一部が三つ編みされていたり、髪の毛も凄いことになってるけどな。(笑)」
ユーヌ 「縦ロールとか。」
DM 「『さぁ、今日はもう先へ行くんだろう?』」
バーン 「じゃあ、挨拶していこうか。」
DM 「『斧はあとで返してくれよ。』 銀の斧は誰がもちますか?」
グラム 「じゃあ、俺が。」
DM 「では、進みましょうか。 トゥームスパイダーと殴り合った部屋を抜けて、先へ進みます。
この部屋は四角い部屋になっており、足を踏み入れると部屋はたちまちパッと明るくなります。
部屋の南東に、曲がりながら下に降りる階段を見るには十分な明るさですね。
かと思うと、今度は壁に色鮮やかな模様がひとりでに浮き出てくるではありませんか。
この魔法の絵が描くのは、春の日の高い緑の丘の上の景色です。
あたりはすっかり明るくて、まるで太陽が絵の中の緑の斜面を照らし、この部屋まで照らしているようです。
なんだかリンゴの花の匂いや、もっと色々の、今咲きそめた花のにおいまで漂ってくるような気がします。
丘の頂を囲んで、綺麗に着飾った人々が輪になっていて、あなた方もその輪の中に加わっている格好です。

その輪の中央には背の高い、黒髪の男が1人、輝くプレートメイルに身を包んで、金髪の男と赤毛の女の前にひざまづいています。
礼を受ける男女は、どちらも頭に冠を頂いています。
やがて幻は消え、光は薄まりますが、すっかり消えてなくなるわけではありません。 と。」
バーン 「なるほど。 例の王様と裏切り者の話っぽいな。」
DM 「その、1場面でしょうね。 今までの話からすると、金髪の男が王で赤毛の女が王妃だと推察できますね。
『いやぁ、それにしても興味深い幻術ですね。 かなり高度なものですよ。』」
アレクセイ 「そうだね。」
バーン 「この幻術を発生させている装置みたいなものは見当たらない?」
DM 「見当たらないですね。」
 
この部屋には他にめぼしいものは見つからず、一行は先に進む。
 
DM 「螺旋階段を降りてくると、部屋にでます。
ここの北東と南西には光を受けてきらめく、磨き上げられた石の扉があって、どちらの扉にも燃える髑髏が笑みを浮かべる姿が浮き彫りになっています。(一同苦笑)
南東の隅にはまた曲がりながら下に降りる螺旋階段があります。」
バーン 「ほー。」
DM 「と、見るや、部屋はまたしても幻に満たされます。
先程と同じ丘の景色ですが、草は枯れ、遠くには空に向けて炎が撃ち放たれるのが見えます。
あの輝く鎧を着た黒髪の男は、両手で二刀を掴み、ゴブリンや狼が吠え猛りながら襲ってくるのと戦っています。
黒髪の男と肩を並べて、金の髪の王は黒いロングソードを振るって戦っています。
黒い剣や王冠を頂いた兜が光を受けてキラキラと輝きます。
赤毛の女は二人の背後に立って杖を高く掲げ、稲妻で敵を撃ちます。
見ていると、まるで本当に空中に電気が走っているかのように髪が逆立ち、肌がピリッとするのが分かります。」
グラム 「ふーむ。」
DM 「やがて幻は消えました。」
グラム 「と、すると、下の階に行くとまた続きが見られるのかな。」
バーン 「だんだん続きを見て行くと、最後に墓がある仕掛けか。 …まずはこの扉を何とかしないと。」
DM 「扉については<知識(宗教)>を振ってみてください。」
アレクセイ 「23です。」
バーン 「21。」
DM 「扉の髑髏は死の女神”ウィー・ジャス”の紋様をずいぶん昔の形式で描いたものであることがわかります。」
グラム 「どんな神様でしたっけ?」
DM 「死と魔術を司る、秩序にして中立の神ですね。 信徒には絶対の服従を要求します。」
バーン 「ヤダヤダ。」
DM 「彼女を崇める者の中には、強力なソーサラーやウィザード、殊に死霊術師が多くいると。」
バーン 「俺としては嫌悪していそうな紋章だな。 その辺にツバでもペッと吐いて『ウィー・ジャスの紋章か』とでも言っておこう。
『ろくなもんが隠れいていない予感がするぜ。』」
アレクセイ 「忌々しい紋章というわけですね。」
バーン 「さて、こんな扉はほっといてもいいのかもしれないが、無視して進んで後ろからアンデットに襲われても嫌だからな。」
アレクセイ 「それは嫌だな。 片方ずつつぶして行きましょうか。 ええと、まず何かあった時に逃げやすい方は…って、ハイローニアスの神官が逃げることを考えちゃダメか。(笑)」
ユーヌ 「いや、ハイローニアスは無敵の神であって、正義の神じゃないからね。 騎士道の神じゃないから。
…と、コード神の教えとごっちゃにしてだましているわけだが。(笑)」
アレクセイ 「ケンカ屋(コード神の二つ名)の教えじゃないですか。(笑)」
ユーヌ 「勝ゃいいんだ!」
バーン 「そんな事ないぞ、ハイローニアスは正義の神だし、後退はないぞ。 と突っ込んであげよう。(笑)」
アレクセイ 「ハイローニアスの神官にハイローニアスの教義を説かないで下さいよ。(笑)
でも一番迷ってるのも僕かー。 うーん、うーん。
無敵だから後退は必要ないけれども、別に僕が無敵なわけじゃないから…(笑)。」
バーン 「あれー、そうじゃないだろ?(笑)」
アレクセイ 「うわーん。(汗)」
バーン 「ハイローニアスの神官に求められるのは、栄光ある勝利か、栄光ある死じゃないのか?」
アレクセイ 「ううーん?!(汗)」
ユーヌ 「神官が迷ってどうする。(一同笑)」
アレクセイ 「まだ駆け出しなもんで。」
ユーヌ 「君は神様じゃないんだから…」
バーン 「いや、神と同じ行動を求められるのは神官の常で…(笑)」
アレクセイ 「がーん。」
DM 「ほっとくとアレクセイが大変なことになりそうだから、先に進めましょうか(笑)。」
グラム 「では、南西の方から行ってみようか。」
 
<疫病を振り撒く者>
DM 「ここは十分明るさのある、他に扉や通路のない部屋ですね。
扉を開けると、鼻を突く腐敗の臭いが空気に満ち満ちています。
部屋には戦士の像が2体立っており、いずれもいかめしく、怒りを面に表して南の壁に向けて槍をかざしています。
そちらの壁際には、石の棺が4つ立っています。
両端の2つは蓋が閉まっており、真ん中の2つは蓋があいています。
空いた蓋は棺の前の床に砕けて転がっています。
両端の2つの棺の蓋には、それぞれ1人の人物の絵が描かれています。
いずれも蓋に描かれた鉄格子の中からこちらを見て苦しみの声を上げている様子で、その大きく見開いた眼にはルビーがはめ込んであります。

その時、剣の鞘走る音がしたかと思うと、開いた棺のうち、東側のものから見事なフルプレートを着た骸骨のような人影がシュシュシュシューと声をだして飛び出してきます。
兜の下の目は赤々と燃え、口を開いて声低く言うには
『血だ、そして復讐だ!』

そして、西の方の棺からもゆっくりと出てくる者があります。
ブクブクに膨れた腐りかけの人影が両腕を突き出し、よろめき歩きだしてきます。
しまりなく開いた口からは、喉に絡んだうめき声が漏れてきます。」
ユーヌ 「ホネは困るな。 急所攻撃ができない。」
DM 「先に知識チェックしましょうか。 <知識(宗教)>で、ブクブクの方から。」
アレクセイ 「24ですね。」
DM 「なら分かりますね。 ”プレイグ・ウォーカー(疫病を振りまいて歩む者)”。」
アレクセイ 「危なっ。」
DM 「膨れ上がっているので、遠隔攻撃が当たりやすいです。
近接攻撃中の相手に遠隔攻撃を行うと、通常マイナス4のペナルティが付きますが、この相手には適用されません。
当てやすいって事ですね。
さらに<病魔の接触>能力。 爪攻撃を受けたら<頑健>セーブ。 失敗すると不調状態。
また、ヒットポイントが減ると爆発します。 およそ6HD」
グラム 「まさか、爆発すると、疫病をまき散らす?」
DM 「…そのとおり。(にやり)」
アレクセイ 「やな敵だなー。 じゃあ『教会で見たことがあります…じゃなくて、教会の本で見たことがあります。』と説明しましょう。」
ユーヌ 「教会で見たことがあったら怖いだろ。(笑)」
グラム 「どういう教会なんだ。(笑)」
アレクセイ 「さっきので、まだ動揺してるんですよ!(笑)」
バーン 「教会で見たことがあります。 何で? 本で。 でいいじゃないか。」
アレクセイ 「そうだよね、そうだよね。」
DM 「さて、もう1体もやりましょうか。」
アレクセイ 「9しかでなかったー。」
バーン 「14だ。」
DM 「バーンはある程度分かりますね。 名前は”ヒューキューバ”です。
骸骨のような姿をしたアンデットで、こいつも病気持ちだと分かっていいです。
プレイグ・ウォーカーよりもヒットダイスは低そうです。」
ユーヌ 「プレートメイルを着ているって事は、こいつは爆発はしないのかもしれないな。」
DM 「そこまでは分かりませんけどね。」
バーン 「しかし、爆発するまでするしかないんじゃないか? それともヒットポイントが大量に残っている時点で一気に止めをさすか。」
DM 「そうですね。 プレイグ・ウォーカーが爆発する前に止めをさせれば、爆発はせずにブクブクの腐肉の山になるはずです。」
ユーヌ 「うまくターニング・アンデットが効いて、遠隔で止めを刺せればいいな。」
アレクセイ 「頑張ります。」
DM 「では、イニシアチブ順に行きましょうか。」
ユーヌ 「あ、低い。 17だ。」
アレクセイ 「低くないよ。(笑)」
DM 「ではバーンからどうぞ。」
ユーヌ 「ホネは叩き武器しか通じないだろうなぁ。」
バーン 「普通にやってもせいぜいマイナス5されるくらいだろ?」
ユーヌ 「そりゃ、お前みたいな火力馬鹿はいいかもしれないけど、俺らはマイナス5もされたら通らないの!(笑)」
バーン 「まぁ、火力馬鹿だからな。 それはいいとして、コイツ(プレイグ・ウォーカー)をなんとかしたいところだな。」
ユーヌ 「そっちは斬撃が効きそうだな。」
バーン 「ああ、それにこっちこそ大火力で倒さなきゃならないわけだな。」
DM 「プレイグ・ウォーカーはダメージ減少はないですね。 『さぁ、俺を殴れ!』(笑)」
アレクセイ 「何か狙ってる。(笑)」
バーン 「さて、イニシアチブはとったけれど、プレイグ・ウォーカーの様子を見たいから、順番を遅らせる。」
ユーヌ 「”足止め袋”を使う局面でもない、よねぇ。 少し下がって普通にロングボウでプレイグを攻撃。 外れ。」
アレクセイ 「敵を範囲内に収めて、”ターニング・アンデット”。 HD6まで。 退散ダメージは19!」
DM 「ええっ?! ちょ…! ま、まぁ、落ち着こう(笑)。 両方とも退散されました…切ねぇー。」
グラム 「と言う事は?」
ユーヌ 「襲ってこない。」
グラム 「上から弓で撃てばいいだけ。」
DM 「効果時間はいくつでしたっけ?」
アレクセイ 「10ラウンドですね。」
DM 「じゃあ、一応続けましょうか。 もしかしたら、攻撃に耐えられるかもしれない。」
 
一行は戦慄状態となったアンデット達に遠隔攻撃を浴びせかける。
 
バーン 「そういえば、腐敗の爆裂って、半径いくつ?」
DM 「言い忘れてましたね。 30フィートです。」
バーン 「それって、部屋のほとんどが入るじゃないかー!(笑) だったら斬りかかった方がいいかもしれないな。」
DM 「ただ、爆発するというのが『自分で爆発する』とアクションを起こさないと爆発できないんですよ。」
ユーヌ 「起爆スイッチ付きの自爆装置ってわけだ。」
DM 「ええ、自分で奥歯噛まないと自爆できないんです。」
グラム 「とすると、ターンされた状態では自爆できないってわけか。」
アレクセイ 「と、言う事を思い出したよ!(笑)」
バーン 「じゃ、寄って行って斬っちゃおう。 11点!」
DM 「それで、プレイグ・ウォーカーはぐずぐずの腐肉の塊になってしまいました。
…くそー、爆発したかったー!(笑)」
ユーヌ 「敵は皆に任せて、俺は部屋の探索でもしてようかなー。」
アレクセイ 「もう、あとは応援してます。 バーン頑張れ、グラム頑張れー!」
 
残ったヒューキューバにグラムとバーンが接近して攻撃をかけるが、なかなかお互いに命中しない戦闘が続く。(DM「これは、もしかして持ちこたえるか!?」)
 
バーン 「そろそろ当たれー! ダメージ13!」
DM 「バーンの攻撃はヒューキューバを捕らえるが、みるみるダメージがふさがって行く。」
ユーヌ 「もしかして、”高速治癒”の能力?!」
DM 「いえ、ダメージ減少です。 3点程度しか通らなかったと思ってください。」
バーン 「ダメージ減少10かよ! ただの骨だからというダメージ減少じゃないな。
もしかして、銀武器で通るのか?!」
グラム 「ならば、シグルに借りた銀の斧を試してみるか。 しかし、当たらないな。」
アレクセイ 「第6ラウンド突入でーす。」 
DM 「よーし。」
バーン 「俺だって、要するに、ダメージで11以上出せばいいんだ。(笑)」
グラム 「さて、銀の武器で攻撃してみるか。 命中して6ポイント!」
DM 「それは非常に効率的に、ヒューキューバにダメージを与えているようです。」
バーン 「おー。 ならば俺は敵の鎧の上から接触で”ショッキング・グラスプ!(電撃)”。 念の為アクションポイントを使って命中。」
DM 「それで、ヒューキューバは動きを止めました。」
アレクセイ 「よーし、無傷無傷。」
DM 「自爆したかったなー。」
グラム 「何度も武器を持ち替えたから、そこらへんに武器が散乱しているだろうな。(笑)」
ユーヌ 「さて、敵の持ち物は探ってみるか。」
DM 「ヒューキューバはフルプレートと儀礼用のロングソードを持っていますよ。
儀礼用は価格5GPで攻撃ロールとダメージにマイナス1ですけどね。
石の棺から傷のあるルビーが8つ(1個100GP相当)。」
ユーヌ 「手先の早業でポケットに入れちゃいたいが…ルビーはみんなも見てるからダメか。
次の機会にしよう。(笑)」
DM 「蓋が閉まっている棺が2つありますが、開けますか?」
グラム 「いやー、どうかな。」
バーン 「いや、アイテムに対して”ディテクト・マジック”をかけるから、その時ついでに棺桶の中に魔法の反応があるか見られるだろ。」
DM 「じゃあ、とりあえず開けない、と。 ”ディテクト・マジック”ではヒューキューバのフルプレートが反応しています。
他は棺桶も含めて反応なし。」
バーン 「グラム、着てみるか?」
グラム 「サイズは合うのかな?」
バーン 「中型サイズなら、調節できるってルールに書いてあったよ。」
グラム 「ならありがたい、ここで着替えさせてもらっていいかな?」
アレクセイ 「ちゃんと、後ろ向いてますから。」
グラム 「いやいや、気づかい無用。(笑)」
バーン 「ただ、魔法だってだけで呪いかもしれないから、ちっと怖いけどな。」
グラム 「それでも、着てみよう。」
DM 「『どんな効果が発揮されるか、実に興味深いです。』とゼル。
着るとですね、+1フルプレートの能力はあるみたいですが…」
グラム 「が?」
DM 「グラムの姿がみすぼらしくなったような気がします。
具体的に言うと魅力が2くらいになった気がします。(笑)」
バーン 「これは、どうなんだろうな。(笑)」
ユーヌ 「呪いかなぁ。」
DM 「呪われてはいるようですね。」
バーン 「でも、鎧としての効果は高いんだろ?」
DM 「ええ、+1フルプレートです。」
ユーヌ 「『このフルプレートはいいものだー!』と言って脱がなくなるとヤバいんだけど。」
DM 「脱ごうと思えば脱げますよ。」
ユーヌ 「呪いというほどではないか。」
バーン 「本人には分からないけど、周りの連中からすると『こういう呪いがかかってるのね』ってのは分かるよね。
指摘はするけど、本人が気にしないってのなら。」
グラム 「元々、6しか魅力ないからな。」
DM 「魅力2ってのは、蜘蛛とかワニとかトカゲとかと同じ値です。」
グラム 「…街中では着ないようにしよう。(笑)」
ユーヌ 「ゾンビよりは1いいよ!」
アレクセイ 「フォローになってない!(笑)」
ユーヌ 「グラムがイラついているように見えるようになった。(笑)」
アレクセイ 「貫禄がなくなったかな。(笑)」
グラム 「ACが上がるからいい。」
 
グラムのアーマーの確認を終えた一行は、残った棺の蓋を開く。
 
DM 「中にはミイラ処理を施された死体が、麻布にくるまれて安置されています。
片方はホブゴブリンで、副葬品として鉄の紋章がありますよ。 <知識(宗教)>をどうぞ。」
アレクセイ 「ありゃ、14です。」
DM 「『こんな時は僕に任せて下さいよ! これはマグルヴィーエトの古代の邪印ですね。』」
グラム 「マグルヴィーエト?」
DM 「ゴブリンの神ですね。 基本的に産めよ、増やせよ、数で押せという神ですね。」
アレクセイ 「マグルヴィーエトは気に食わないけど、死体に何かする気もないので。 放っておきましょう。」
バーン 「そうだな。 じゃあ、階段の部屋まで戻ってもう一方の北東の扉を開けてみようか。」
 
<鏡>
DM 「ここには石の棺が4つ、棺の蓋にはそれぞれ別人の姿が彫りつけてあり、棺の蓋はまるで牢屋であるかのように棺の中に囚われた故人を描いたものと思われます。
いずれの顔も、声を限りに泣き叫んでいると思しく、ルビーをはめ込んだ目は絶望をたたえています。
部屋の北側には大層大きな鏡がありますが、一番最初に入った人は誰でしょうね?」
ユーヌ 「俺が一番最初だろうな。 早視認で最初に見ていると思う。」
DM 「<意志>セーブをどうぞ。(笑)」
ユーヌ 「<意志>はダメだというのに。(笑) 23!」
DM 「ユーヌは混沌にして中立でしたっけ?」
ユーヌ 「うん。」
DM 「成功ですね。 あなたは勇気の沸き起こるような出来事や、これまでにあった大きな成功の記憶を思い出して下さい。
以後の24時間の間、あらゆるセーブ、攻撃ロール、能力値判定、技能判定に+1の士気ボーナスを得ます。」
アレクセイ 「凄い。」
DM 「あとは、傷も喰らっていないし、病気もしていないし、能力値も減ってないですか。
何か減っていたら回復していました。 周囲からはユーヌが急に元気になったように見えた。」
ユーヌ 「おおおー。」
バーン 「属性が関係あるのか…ユーヌが鏡に気をつけるようにとか言ってくれたら、俺達は見ないだろうけど。」


【BACK】 【NEXT】