山形でTRPGやっちゃうよの会 第3回
【大帝王の墳墓−1−】

 

<セッション開始−”塚ふもと”からの依頼−>
DM 「はい、セッションを始めます。」
バーン 「はーい。」
DM 「皆さんは前回の冒険で”塚ふもと”を脅かすゴブリン達の根城である”鬼哭き穴”を攻略し、報酬を得てトーチ・ポートへ帰ってきています。」
ユーヌ 「確か、倒したドラゴンの死体を好事家に売り払って、その金で飲み食いしたんだよなー。」
DM 「まぁ、大した金額にはなりませんでしたけどね。」
バーン 「ドラゴン・ハイドアーマーとかも安いしな。 意外に安く取引されるみたいなんだよな。」
ユーヌ 「宴会くらいはできるさ。」
DM 「前回のセッションから2週間経っていますので、その間くらいはおいしいものを食べられるかもしれませんね。
もっとも、大宴会をしたらすぐに無くなっちゃいますけど。」
ユーヌ 「いやー、お金はすぐに使いきっちゃったよ。(笑)」
バーン 「おいおい!(笑)」
アレクセイ 「トーチ・ポートについた当日は神殿に報告に行って、次の日に宿に行ってみたら、もう使いきってたみたい。(笑)」
DM 「ひどいや。(笑) さて、今日は神殿のアレクセイに手紙が届きますよ。
差出人は”塚ふもと”のマリー・マーチェスです。」
アレクセイ 「ああ、”塚ふもと”の顔役でしたね。 部屋に持って帰って、丁寧に開けてみますよ。」
DM 「はい、型どおりの挨拶から始まってるんですが、内容を要約すると、また依頼があるので村に来てほしいとのことです。」
アレクセイ 「依頼の内容は書いてないんですか?」
DM 「前回の依頼の前に、ゴブリンの襲撃におびえて村を去った者たちがいるので、彼らに村が安全であることを知らせてきて欲しいそうです。
ただ、村人が行くには遠い所だし、危険があるといけないから、君達に依頼したいと。
さらに、”鬼哭き穴”の代表と交渉をしているそうなんですが、ちょっと君達にも相談したい事があるそうです。」
アレクセイ 「なるほど。 とは言っても1人で行くのも危険だし、最初にキルナでも誘ってみようかな。」
DM 「キルナは、前回受けた使命遂行のため、まだ帰ってきていません。(笑)」
アレクセイ 「じゃあ先生はどうかなー。」
DM 「スヴェン先生は魔術の研究のため、ちょっと遠くの町に行っています。(笑)」
アレクセイ 「あれれ〜。(笑)」
バーン 「でも、バーンが酒場でブラブラしているのは見当がつくんじゃないかな。
最近机に向かってブツブツ言っていることが増えているかもしれないが。(笑)」
アレクセイ 「じゃあ、酒場に。 えーと、<赤目の船乗り亭>はどこだっけかなぁ。」
ユーヌ 「前回も前々回も行ったじゃないか。」
アレクセイ 「この町は広いんですよ〜。 えーと、キョロキョロ。 ドン。 あ、すみません。(笑)」
DM 「『いえ、こちらこそ。 あれ?あなたは。』」
アレクセイ 「知っている人ですか?」
DM 「ええ、第1回で知り合ったゼルギウスです。」
アレクセイ 「あ、ゼルギウスさん、お久しぶりです。」
DM 「『どうも、アレクセイさん。 その後いかがです?』」
アレクセイ 「やー、実は近くの村で、カクカクシカジカ。」
DM 「『ああ、それは大変でしたねー!』」
アレクセイ 「鬼哭き穴って言う、怖いのがいっぱいいるところがあったんですよ。」
DM 「『なにか、面白い物は見つかりましたか?』」
アレクセイ 「色々面白い物はあったんですけど…あったかな。
ワンドも50チャージのを新調しちゃって、手に入れたものは持ってないんですよね。(一同笑) …あ、あったんですよ!」
DM 「『なるほど。』」
アレクセイ 「で、またその村から依頼が来たんですが、キルナも先生もいなくて。
こないだ一緒だった人たち(バーンとユーヌ)を見ませんでした?」
DM 「『うーん、たまに顔は見ますが。』」
アレクセイ 「あ、やっぱりこの町にはいるんですね。」
DM 「『なかなか、会えないでいるようですね。』」
アレクセイ 「酒場に行けばいるかと思ったんですけど、酒場の場所を忘れてしまいまして。(笑)」
DM 「『仲間が足りないのでしたら、私でよければご一緒しましょうか? ついこの間ウィザードの修行が完了しまして。』」
アレクセイ 「助かります。 でもゼルギウスさんはソーサラーじゃなかったでしたっけ?」
DM 「『ええ、ソーサラーに加えてウィザードも習得したんですよ。』 ソーサラー1/ウィザード1です。 1日に1レベル呪文が6回使えます。(笑)」
アレクセイ 「ソーサラーとウィザードって、仲が悪いって聞いたんですけどねー。」
DM 「『いえいえいえ、とんでもない。 どちらも興味深いものですよ。』
と、言う訳で今回は足りないメンバーの代わりにゼルギウスが同行しますので。」
アレクセイ 「よろしくお願いします。 さて、酒場に行ってみましょうか…いえ、連れて行って下さい。(笑)」
DM 「はい(笑)、<赤目の船乗り亭>にやってきました。 2人はいますか?」
バーン 「ああ、いるよ。 隅っこの方でモンスターの絵を描いているかもしれないけど。」
ユーヌ 「俺も飲んでるよ。 ここで寝泊まりしてるんだ。」
バーン 「普段は質素に寝泊まりしてるんだろ? ここってそういうのできたっけ?」
DM 「できますよ。 夜になるとテーブルや椅子をよけて、共同寝室として雑魚寝できます。」
バーン 「なるほどな。 とすると、このあたりで普通のねぐらを確保したら転がりこまれそうだ。(笑)」
ユーヌ 「無料(タダ)ならね。」
バーン 「勝手に寝てても、文句はいわんさ。」
アレクセイ 「ユーヌは普段からそこで寝泊まりしているわけ?」
ユーヌ 「いや、決まったところで寝るなんてしないさ。 ギルドの先輩の所に転がりこんだり、後輩の所に押し掛けたり。」
DM 「『またお前か』とか言われていそうですね。(笑)」
ユーヌ 「先輩に奢ってもらったり、後輩と割り勘したり…」
アレクセイ 「割り勘とか言って、大半は後輩に払わせてそう。」
バーン 「幹事になって、多めに集めて自分はちょっぴりとかな。」
ユーヌ 「他にも先輩のボトルを飲んだり、後輩達を連れて行って、そこでボトルを入れて割り勘する。
あとでそのボトルを飲みに来ると。(笑)」
DM 「ということで、<赤目の船乗り亭>には今日もユーヌとバーンがいるという事で。」
アレクセイ 「もう、ゼルギウスさんと一緒に着いたことでいいんですよね。
酒場を見回して、と。
あ、いたいた。 昼から酒場で絵を描いている人は珍しいでしょうから、すぐ見つかる。(笑)
(バーンの脇にすすんで)やぁ、バーンさん。 実はこんな手紙が来まして。」
バーン 「へぇー。 要するに疎開先に行って、安全だよと伝えればいいんだね。」
DM 「ちなみに、礼金についても触れられていますね。 一人50gp。」
バーン 「ほー。」
アレクセイ 「これって、高いんですかね?」
バーン 「人を呼び戻すだけで50gpは、ちょっと高い気がするんだがな。」
アレクセイ 「へーっ。」
バーン 「そういえば、ユーヌも金に困ってたな。 (酒場を見回して)お、いた。 ユーヌユーヌー。」
ユーヌ 「おお。 …ああ、いいところに来たねぇ、ボトル入れてみない?」
DM 「昼間から飲むつもりですか。(笑)」
バーン 「金を使う方の話がよかったか? 稼ぐ方の話が来てるぞ。 (手紙を見せる)」
ユーヌ 「稼ぐー? 苦労して稼ぐのはどうもなー。」
バーン 「じゃあ、いいや、お前はいいよ。(笑)」
ユーヌ 「ぇー?! 分かったよ、ついて行ってやるよ!(笑)」
バーン 「なんか、最近ユーヌの使い方が分かってきたな。(一同笑)」
ユーヌ 「(手紙を見て)どれどれ? えーっと…特に偽造はないようだね。(笑)」
アレクセイ 「何を言いたいんですか、何を!(笑)」
ユーヌ 「そういう仕事を依頼したいんじゃなかったの? …別料金で。」
バーン 「じゃあ、いいや。」
ユーヌ 「えーーーー?! 分かったよ、ついて行ってやるってよぉ。(一同笑)」
バーン 「何べんも奢ってやったろう? そんなに気にするな。」
ユーヌ 「そんな、昔の話を言う事はないじゃないか。 前も俺が1回奢ってやったろう?」
バーン 「思い当たる節がないな。」
ユーヌ 「じゃあ…(アレクセイに)奢ってやったろう?」
アレクセイ 「そうでしたっけ? 何を奢ってもらったんでしたっけ? というか、お酒自体…」
ユーヌ 「そういう、詳しい内容は気にする事ないと思うな。」
アレクセイ 「じゃあ、借りたままだったんですか。」
ユーン 「そういうこと。」
アレクセイ 「それは、失礼しました。」
バーン 「騙されてる騙されてる。(笑) ところでいつ出発する? とゼルギウスに話を持っていっちまおう。」
DM 「『”塚ふもと”までは60マイルなので、今出れば明日の夕方には着くかな。』 もっとも、馬を使えばの話ですが。」
バーン 「馬なんて持ってないし、借りるにしても何日かかるか分からないからなー。」
DM 「歩行速度が一番遅いのは?」
アレクセイ 「僕が中過重だから、遅いですね。 あー、ミュールでも買って荷物持ってもらお。」
DM 「ミュールと荷台用鞍で13gpですね。 ちなみに中荷重のままだと塚ふもとまで3日かかります。」
アレクセイ 「買いました。 ”ジュラーヴリク(ロシア語で『子鶴』)”と名づけましょう。」
DM 「そうして軽荷重にすると、2日で着きますよ。 今出発すれば、明後日の昼頃に到着します。」
バーン 「俺の荷物も便乗させてもらおう。 速度が変わるわけじゃないけど、楽だ。」
ユーヌ 「塚ふもとで、何か足りなくなっているものはないかなー。」
アレクセイ 「商売するつもりだ。(笑)」
バーン 「(冷たく、ユーヌに)どうでもいいけど、すぐ出るよ。」
ユーヌ 「差額で稼ぐ…面倒臭いな。」
バーン 「大体、商売人のギルドに入ってないんだから、安く手に入らないだろ。」
ユーヌ 「考えるのは好きだが、面倒な事は大嫌いだ。」
アレクセイ 「なにもしないんだ。(笑) とりあえず出かける前に<赤目の船乗り亭>のおやっさんに、『すみません、ユーヌさんに1本お願いします』。」
ユーヌ 「いぇーい♪(笑)」
DM 「実はおやっさんじゃなくて、ドワーフの女性ですね。
女性とは思えないほど頑健な体格と、それに見合った腕っ節を持っている。
この力で棍棒を振り回し、暴れる酔っぱらい達をたたき出すこともしばしば。」
アレクセイ 「戦ったら負けそうだ。(笑)」
ユーヌ 「ドワーフの男と女は能力的に区別できないからな。」
アレクセイ 「しかし、酒なんて飲んだっけかな? 飲んだ覚えがないんだけどな。(笑)」
ユーヌ 「<はったり>かましていいですか?」
アレクセイ 「どうぞ。 <真意看破>で対抗ですね。」
ユーヌ 「冒険中じゃないんだから、ここはお互い出目20でやりましょう。(一同笑)」
アレクセイ 「それやったら、絶対に負けるじゃないですか。(笑) なんか、2分かけてクドクド言われた気がする。」
DM 「ボトルというと、エール1ガロンですか。 1gpだったような。」
ユーヌ 「奢ってくれると言うなら、もちろんワインでしょ?!」
DM 「ワインのボトルをキープすると、10gpもしますよ。(笑)」
アレクセイ 「じゃあ、10gp払った。」
バーン 「おいおい。(笑)」
アレクセイ 「お飲み下さい。」
DM 「かなり高級なワインですよ。」
バーン 「アレクセイってエルフ語分かるっけ?」
アレクセイ 「全然。」
バーン 「(エルフ語でバーンに)ひでーな、こんな若者をだまして。」
ユーヌ 「(エルフ語で)だましちゃいないさ。 それも勉強だよ。」
バーン 「(エルフ語で)勉強ったって、分かってないんじゃ勉強にならないだろ。」
DM 「『まぁ、勉強は大事ですよ。』と、食う気を読まずに共通語で話すゼル。(一同笑)」
アレクセイ 「勉強? おかみさん、僕ここで酒なんて飲みましたっけ?」
DM 「『…あんた、誰だい?』(一同笑)」
アレクセイ 「だよね、来たことないよね。」
バーン 「屋台ででも、なんか奢ってもらったんじゃね?(笑)」
アレクセイ 「どうだったかなぁ。」
DM 「というわけで、塚ふもとの村へ向かいます。」
アレクセイ 「どうだったかなぁ、くどくど。 うじうじ。(笑)」
バーン 「まだ悩んでんのか。(笑)」
 
<鬼哭き穴からの使者>
DM 「そんな風にしながら、道中は何事もなく過ぎ、8月22日の昼に君達は塚ふもとの村に着きました。
おさらいしておくと、塚ふもとの村は人口100人程の小村です。
ここから村の外に出て行った人がいるので、さらに減っている状況ですね。」
バーン 「さーて、たしかこの村には何もなかったはずだし、さっさとマリーの宿屋に行ってみるか。」
DM 「はい、早速宿屋に到着。 中には店の主人である恰幅のいい女性(マリー)と、ドワーフの金貸しであるアルヴェル、先日君達にゴブリン退治を依頼したアンディさん、さらにもう1人というか、1体…ゴブリンがいます。」
ユーヌ 「ええっ?!」
バーン 「例の鬼哭き穴から交渉にきてるんだろう。」
DM 「(一行の姿をみとめて)『おや、来たね。』とマリーさん。」
バーン 「見覚えのあるゴブリンかどうか、ちょっと見てみるぞ。」
DM 「見覚えはないですね。」
バーン 「まぁ、ゴブリンの顔は見分けられる自信がないけどな。(笑)」
アレクセイ 「ゴブリンは、あまり着替えないでしょうから、身につけているものとか。(笑)」
DM 「『まぁ、とりあえず座っておくれよ。』とマリー。 1つのテーブルを全員で囲むように座ることになります。」
バーン 「座りつつ、一応『鬼哭き穴の?』とマリーに確認します。」
DM 「『(若干渋い顔をして)ああ。 ラットヴェンと言うそうだ。』」
バーン 「(ラットヴェンに)よろしく。 と共通語で。」
DM 「ラットヴェンも共通語で『よろしく、人の子ら。』と、返しますね。」
アレクセイ 「共通語ですか。 結構頭がいいゴブリンですね。」
DM 「学のあるゴブリンです。(笑)」
バーン 「ゴブリン・シャーマンだったりしてな。」
DM 「さて、鬼哭き穴のその後についてですが、君達が先日ゴブリン達を懲らしめた後、部族の祈祷師(ここではクレリック)が帰還しています。
彼は元々ブラックドラゴン(ノーク)の受け入れに反対して部族を離れていましたが、ノークが倒された事を知り、戻ってきました。
そして塚ふもととの和平交渉役を請け負ったというわけです。
もちろん、ゴブリンなので属性は悪ですけどね。」
アレクセイ 「秩序にして悪でしたよね? じゃあ交渉は成り立つんだ。」
DM 「そうですね。 『いいか、人の子らよ。 私は確かにマグルヴィーエトを信仰するゴブリンではあるが、人の子らと争うつもりは全くないのだ。』」
アレクセイ 「念のために<真意看破>を。 …20ですね。」
DM 「嘘はついていないようですね。」
バーン 「ハイローニアスの神官じゃあ、ゴブリンを信用するわけないよな。(笑) 一応『勝ち目がないもんなぁ。』と、突っ込みを入れておくよ。」
DM 「勝ち目がないというのも、確かに理由にはあるようです。
マグルヴィーエトの教えは、”数で圧倒せよ”とか、そういうロクでもないものが多いんですが、今のところは平和を望んでいるらしいことは伝わってきます。」
アレクセイ 「こっちの代表は誰なんでしたっけ?」
DM 「マリーさんを中心にアンディさんと、アルヴェルさんですね。 『信用していいものだろうか…』と。」
ユーヌ 「いや、もちろん信用しちゃダメだよ。(笑)」
アレクセイ 「言っていることに嘘はなさそうだけど…とフォローしつつ、うしろで頷いてます。(笑)」
バーン 「まぁ、あとはあなた方も警戒を怠らないことだ。 もちろんラットヴェンさんたちだって、警戒を怠ることはないだろうさ。(ラットヴェンを見て)それで、お互いにバランスをとり合っていくしかないんじゃないのか?」
DM 「君達のそんな様子を見て、『人の子らよ、ならば平和を望む証として、これを差し上げよう。』と言って宝箱を差し出します。
『これは鬼哭き穴の、我々も未探索の部分から見つけたものだ。』」
ユーヌ 「ところで、このメンバーの中でゴブリン語が分かる人は…いや、ゴブリン語で話してみればいいのか。」
DM 「その言葉に反応しているのはラットヴェンだけですよ。」
ユーヌ 「ならば…、(ラットヴェンに)村人が何人まで減ったら、攻勢をかけるつもりなんだい?」
DM 「『戦いは数だからな。 3倍くらいは。』」
ユーヌ 「なかなか、慎重な人が戻ってきたもんだ。」
DM 「多分、そんな事になるのは当分先だろうな、ということは分かります。」
アレクセイ 「ユーヌとラットヴェンを見て、なんかあやしげな会話をしている…とか思ってるかも。」
ユーヌ 「うん、彼は信用できるよ。」
アレクセイ 「なんか説得力がないなぁ。(笑)」
バーン 「(村の3人に)お互いに戦えば痛い目に遭うって分かっているうちは大丈夫だよ。 …な?(ラットヴェンを見る)」
DM 「『我々が増える頃には、おそらくこの塚ふもとの村も防備を固め、戦力を増強していることだろう。』」
バーン 「あんた達が増える頃には、俺達がまた呼ばれて乗り込みにいくだろうさ。」
DM 「そしたら、今度はさすがに逃げると思います。(笑)」
バーン 「そういうことでいいんじゃないのか? それまでのんびり暮らせばいいんだよ。(今度は村の人々を見る)」
DM 「『…そうですよね。』」
バーン 「どうせ、お互いに全滅させられるわけじゃないんだから。」
DM 「『では、しばらくは平和な暮らしがおくれるという事で…警戒は怠らないという事で…アンディ、よろしくたのむよ!』(笑)。
ラットヴェンは村にもいくばくかの金貨を渡すということで、話をまとめます。
で、君達の目の前には宝箱が。」
アレクセイ 「でもこれ、村にもらったものですよね?」
DM 「君達ですよ。」
アレクセイ 「あれー?」
バーン 「ちなみにあんた達は開けたのかい?」
DM 「『開けてない』(一同笑)」
バーン 「さぁ、ユーヌの出番だ!」
アレクセイ 「でも、ここで開けるのは危なくない?」
バーン 「ユーヌ1人に開けさせるのはもっと危ないぞ。(笑)」
アレクセイ 「確かに。(笑)」
ユーヌ 「なぜだね?!(笑)」
バーン 「ここで開けてくれ。 と言って爆発でもしたらお笑いだが。(笑)」
ユーヌ 「さすがにここでは開けないよ。 外で開けるよ、外で。」
DM 「ユーヌが宿の外に出てくると、宿の外から様子をうかがっていた村人達が20フィートほど離れて行きます。(笑)」
バーン 「そりゃ、離れるよなぁ。(笑)」
ユーヌ 「『まぁ、まさか罠はないよね』と、口にしながら<捜索>しておくか。 <捜索>は+10だから…12!(笑)」
DM 「ざっと見た感じ、罠はないと思った。(笑)
他に、箱の外側に模様が彫ってあるんですが、ドワーフ語は読めますか?」
ユーヌ 「ドワーフ語は、さすがに…。」
DM 「じゃ、<知識(宗教)>を振ってみてください。 なければ平目で。」
ユーヌ 「そんなの、ありませんよ。 平目では16。」
DM 「そのくらいあれば、有名なので分かりますよ。 ドワーフの神である”モラディン”の聖印…すなわち金床と槌の彫刻があちこちに刻まれていますね。」
ユーヌ 「ドワーフ関係ってことね。」
DM 「そのようだ、と言う事は分かりますよ。」
ユーヌ 「モラディンの聖印か…うーん。」
バーン 「それ、ブツブツ言ってんの?(ユーヌ「うん」)だったら、おかみかアレクセイに聞けばいいじゃないか?」
アレクセイ 「え、モラディンの聖印? どこどこ?」
ユーヌ 「ここ、ここ。」
アレクセイ 「あ、本当だ。 でも触っていいのかな?」
DM 「さっきからゴブリンやユーヌがペタペタ触ってますよ。(笑)」
バーン 「そういえばドワーフがいるじゃないか。」
DM 「『わしが近づくのか?! 大丈夫なのか?』と、アルヴェル。(笑)」
アレクセイ 「遠くからでいいですから。(笑)」
DM 「『老眼で、見えんのう。(ユーヌ「ええっ?!」)』(一同笑)
まぁ、近づいて読むとですね、『強きかな、モラディン』と書いてありますよ。」
バーン 「そのままじゃないか。(笑)」
ユーヌ 「とりあえず、出目10で<捜索>して何もなかったら…」
バーン 「そういえば、ダスクブレードらしい事をしてみよう。 ”ディテクトマジック(魔力感知)”。」
DM 「箱が反応します。 難易度16の<呪文学>判定をどうぞ。」
バーン 「一応、<呪文学>もあるにはあるけど…。 お、20!」
DM 「オーラが分かります。 箱に”力術”系統の魔法がかかっています。」
バーン 「うーん、どういう事なんだろう。 箱に魔法の罠がかかってるんだろうなぁ、とゼルギウスに言ってみる。」
DM 「『まぁ、そういう事でしょうね。 箱に何の仕掛けかは分かりませんが。』
出目10でも罠はないと思います。 鍵はかかっていません。」


【BACK】 【NEXT】