こちらの文は元々ジェリコのプレイヤーであるトパの日記に掲載されていたものですが、あまりに出来が良かったため、このまま日記として流れていくのは勿体無いと、本人の了解を得て転載したものです。   そめいF



「腐肉王の咆哮」 推測4:封印の「鍵」 
 
(文・トパ)


※ この記事はPathfinder「腐肉王の咆哮」関係です。
※ 第26回セッション終了時点において執筆しました。


封印扉の「鍵」は果たしてどこにあるのか?

まだまだ情報不足かと思っていましたが、昨日の記事を書きながら思いついたことがあり、わりと可能性も高そうなので、オマケとして追加します。相変わらず長文です。

状況を整理します。

事実@:サーレンレイ寺院の中心には螺旋階段があり、地下に向かって降りていくと、しっかりとした鉄の扉によって行く手を阻まれる。(第23回)
事実A:扉には長方形の穴が開いた奇妙な金属のプレートがつけられている。
プレートには何本もの線が掘り込まれており、それぞれが脈打つように赤く輝いている。その線は、まるで嵐を表すかのように渦を巻いている。(第23回)
事実B:模様に隠れて「サイクロン」という言葉が刻まれている。また、扉は「インターディクト・シール」なる魔法によって厳重に封印されている(施錠呪文「アーケイン・ロック」よりも強力)。(クーの〈呪文学〉判定結果/第23回)
事実C:プレートの長方形の穴は、ヨーグの持っていた「サイクロン」のハロウ・カードがぴったりと当て嵌まる。そのカードには”鍵穴のような”と表現された穴が開いている。(第23回)

続いて「サイクロン」に焦点を当ててみましょう。

事実D:「サイクロン」のカードが暗示するのは「戦争」「炎」「破壊的な計画」「強力な悪の企み」等である。(第11〜12回)
事実E:かつてアルマの占い師エロイーズは、ケルマレインに関する凶兆として、このカードを導き出していた。(第12回)
事実F:ヨーグは、その前途を占ったカタペシュの辻占い師(黒髪の青年)から、問題の「鍵穴の開いたサイクロンのカード」を示されている。(第8回)

次は封印です。

事実G:寺院の奥には”悪魔”ズルソスが閉じ込められている。(第24回)
事実H:扉は、パクトマスターと「神秘の使い」の契約により、厳重に封印されたものである。(第24回)

前回までの推測と併せて考えたとき、DEはGのズルソスの存在を表現していたと見て間違いないでしょう。
また、扉の封印はズルソスを閉じ込めるため、と断言しても問題ないと思います。封印を施したのは誰か、それはHで示されています。

では、Hを掘り下げてみましょう。

事実I:ヨーグはアーバダー信徒である。
事実J:アーバダーの使いは、黒髪、黒服の青年の姿で現れるという。(第24回)
事実K:アーバダーのシンボルマークは「鍵」である。
事実L:アルマはヨーグを「神秘の使いの推薦者」と呼んだ。(第24回)

封印に力を貸した「神秘の使い」とはアーバダーの使徒であり、すでに「推薦者」(おそらくはズルソスを打倒する者として)ヨーグと接触していた。封印を解除するために必要なカードも託されていた。
まず妥当な推理ではないでしょうか。

さて、パクトマスターに協力した「神秘の使い」の問題は解決しました。
従って、

⇒ 推測@:「サイクロン」のカードに穿たれた”鍵穴”に合う「鍵」があれば、この封印された扉を開けられるのではないか。

ようやくここに辿り着きます。

「鍵がケルマレイン周辺に隠されている」可能性はあるのでしょうか。
これがイエスならば「情報不足」の壁にぶつかって行き詰まります。

・「鍵」を必要としているのは、もちろん封印されているズルソスである。
・前々回の推測により、カルズワーンはズルソスに呪縛されていると考えられる。

ズルソスは、封印の外側で自由に活動できる手駒を得ています。ならばカルズワーンは「鍵」を探すような行動をしているでしょうか?
……特に思い当たることはありません。
強いて言えば、すでに情報不足にて検討不能としていた、「ケルマレインに商人らを呼び寄せ、クルディス族を支配し、腐肉王と連絡を取っている事情」が分からないところでしょうか。これが「鍵」と繋がる可能性は残っています。

しかし、一方で見逃せない事実があります。(←昨日気づいたトコ)

事実M:アルマは、寺院奥の「封印された扉」が閉まったままであることを確認した。(第24回)

アルマは「扉が閉まっている」ことを確認したのです。
彼女は「鍵」の在処を知っており、それが失われていない、と認識していたと思われます。

よくよく考えれば、ズルソスにとっては「鍵」があっても「神秘の使い」の封印を解く単純手段(ヨーグに与えられたサイクロンのカード)がありません。探すだけ無駄です。

⇒ 推測A:「鍵」は在るべきところにある。つまり、封印を施した本人であるパクトマスターたちが所持している。

前回、アルマの最終目標は【ズルソスの打倒】と推測しました。
この状況を考えて、さらに踏み込めば、

⇒ 推測B:「鍵」はパクトマスターからアルマに託された。所持しているのはアルマ自身か、「パクトマスターの僕」たるガラヴェルである。

これが結論です。

以上、いずれも長文すぎてコミュのトピックに書くのはためらわれ、自分の日記を使用した推測シリーズでした(笑)。これにてオシマイ。読んでいただいた方、ありがとうございました。





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