PF オンラインセッション
-From Shore to Sea- あとがき



10ヶ月にわたって開催させていただいた、「アヴィスタン亜大陸西海岸(アビ西)セッション」が無事にエンディングを迎えました。

準備会を除いても、全部で25回のプレイです。
1回が2時間ずつですので、合計50時間のプレイと言う事になります。
参加していただいた方々には、50時間もの貴重な時間をお付き合いいただき、有難うございました。

アビ西セッションは、パスファインダーの開発もとであるPaizoが出版している「Dawn of the secret Sun」と、「From Shore to Sea」というシナリオを続けてプレイする形で作られています。
前者はPaizoで原文が無料公開されていますし、和訳して公開してくれているサイトもありますので、機会があったらどんなシナリオだったのか、見ていただくのも楽しいかと思います。

後者は表紙に釣られて購入して、内容をざっと読んで「うぉ、これ”インスマウスの半魚人”みたいじゃん!」と、気に入って勝手に訳したものです。
内容を一部改変しましたので、読む機会があったときに「これ、少しちがうくね?」と思われる部分もあると思いますが、まぁ、気にしないで下さいw
(敵が巨大タコのところが巨大ワニだったり、NPCの役割が違ったり、地形的に結婚岩は冒険の舞台となる島に位置しているところが、ブラックコーヴの町の近くだったりしています。
ゲーラッシュもサラのパパじゃないし、サラそのものも、この島に長く居ると変異しちゃうよ、というのを視覚的に訴えるだけのチョイ役でしたw)

翻訳に関しては、りょう。さんのお力添えも頂いています。
この場をお借りして、あらためて、お礼申し上げます。

そして、ルールの解説や運営などでサポートしてくださったぷらなりあさん、Sohmaさん、
セッションのプレイヤーキャラクターをモチーフにした小説を作って盛り上げてくださったクジラさん、
初心者とは思えない尖ったキャラ構築と、独特のRPで盛り上げてくださった釘さん、
同じく初心者とは思えない活躍をし、後半ヨハンと一緒にPC1としてセッションを盛り上げて下さった一樹さん、
残念ながら途中で日程が合わなくなったものの、パーティに彩りを与えてくれるRPを展開して下さったさぼりっこさん
皆さん有難うございました!(・∀・)ノ


 

さて、セッション中は時間がなくて記述できなかった後日談などを、少し。

ブラックコーヴの町の人々はゲーラッシュの作った水薬によって、1人また1人と人間の姿を取り戻してゆきます。
これにクロッカスが手を貸したことで、予定よりもずっと早く全員が人間に復帰します。
サラも父親とクロッカスの手伝いをして、嬉しそうに動き回っています。

この街の神殿は海の神コズレー(中立の神)の様式で建てられていたのですが、その実デーモンロード・ダゴンの神殿をカモフラージュしたものだと明らかになります。
神官であるリラも当然ダゴンの神官です。
これは、村人の一部と彼女が知っている事なのですが、過去に不漁が続いた時期があり、コズレーに祈りを捧げたものの、なかなか漁獲高は回復しなかった時期がありました。
そんな時、外部からやってきたある男の提案によって、ひっそりとダゴンを奉る事になったのです。
結果、漁獲高は驚くほどになったものの、村人達はより強く半魚人としての洗礼を受けることになってしまいました。

そんなわけで、この神殿はコズレーのもの(+国教であるアスモデウスのもの)に戻されます。
しかし町の中心部に、カイデン・カリーエン教会兼酒場である大きな建物が出来た為、信者はそちらに集まることになります。
これを造ったフィオも、教会に認められていることでしょう。

復興の現場では、ヨハンが力強い働きで人々の信頼を集めています。
波で洗われてしまった街の建物が全て蘇る日も、そう遠くではなさそうです。

その復興にも、やはり不測の事態は発生します。
以前この町を訪れて一行に救われ、命からがら逃げ出したアドラーという青年が、シェリアックスの軍に「あの町はスカム達に侵略されている」と言って回ったのです。
そのため、復興現場にはシェリアックスの兵士が派遣され、様々な調査を受けることになりますが、レジーナをはじめとする面々が冷静な会談の場をもうけ、「村を襲った大波からの復旧と、その被害にあった青年の勘違い」という事で決着がつきます。
ブラックコーヴへの監査は強化されますが、これは政府からの補助を引き出すことにも繋がりました。
(ただし港は少し拡張され、軍船が停泊できる桟橋が1つ追加されます)

一行を乗せて「3日の期限付きで沖合いに停泊する」ことになっていた船にはヘイゼルが連絡に行き、彼女は一旦マグニマールにもどって連絡の役割を果たします。
その内容を聞いたカサディ隊長は、マグニマール周辺のブラックコーヴ出身者の奇妙な行動に対して手を打っており、予め集めておいた彼らをブラックコーヴに送って治療することとなりました。
ヘイゼルは忙しくブラックコーヴに帰ることになりますが、搬送する人々の中にヨハンの知人であるカークの姿もありました。
ブラックコーヴの血を濃く継いでいた彼はすっかりスカムの姿になっており、ヨハンの姉にふしだらな行動を取ろうとした結果、その姉に捕縛されてしまっています。
彼はあとでヨハンにとりなしを頼む事でしょう。

アコヤは・・・このあたりの砂浜で、若い町の人をはべらしてくつろいでいますw

こうして1ヶ月が過ぎ、ブラックコーヴは復興の目処が立ちます。
パスファインダーの一行も、またどこかへと旅立つのでしょう。
なにしろ、彼らの運命は、まだまだ彼らが安らぐ事を許していないのですから。

おしまい。



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