ムーンエンド・キャンペーン第ニ部 第14章 【デマヴァント到着】

 

DM 「町のどこかから必ず聞こえていた呟きの様な声も、今は収まっている。」
ジョン 「さーて、下りようか。」
ルイ 「そういえば、4階より下にはハシゴがありませんが…。」
ジョン 「あー、仕方ないからロープで下りよう。」
イーグル 「そうだな。」
 
塔から下りた一行は、その後2日かけてカナンの都を突破する。
 
ルイ 「本当に広い町ですね〜。」
DM 「うんうん。 まぁ、その間はアンデット達が眠りから覚めることもなく、順調に進んだわけだ。」
ジョン 「さらば、カナン。 もうあまり来たくないが(笑)。」
フェイグランス 「ほんとほんと。 で、デマヴァントの麓に着いた?」
DM 「着いたよ。 あちこちを溶岩にとざされているものの、昔の山道を発見した。 ここはその入り口というわけだ。」
イーグル 「噴火があったんだから、山道も無事なわけねーか。」
DM 「そうそう。 所々はくずれたり、埋まったりしている。 場所によっては切り立った断崖になっている場所を登らなければならなかったりするわけだよ。」
エフェ 「こんな時は、マリュータの”クライミング・ロープ(魔法の力により、自力で垂直に伸びるロープ)”が役に立つわね。」
ルイ 「ええ。 …ところで、この山って植物ははえていませんよね?」
DM 「うん。 岩の切り立った山だ。」
ルイ 「では、タルシス達に見つからないように、飛行物体などに気を付けて登りましょう。」
エフェ 「そうね。」
 
一行が崖を登り、岩をくぐり、石をかき分けて中腹ほどにたどり着くと、少しばかり開けている場所に出る。
 
エフェ 「ほっ、ここで小休止できるかしら。」
DM 「残念ながら、そうは行かないんだな。 ここの岩場ではワイヴァーンが休息をとっていて、君達の方をみると一声鳴いて襲いかかってくる。」
フェイグランス 「タルシスは?」
DM 「乗り手の方はいないようだね。」
エフェ 「よし、やっちゃおう!」
ジョン 「OKぃ!」
 
第1ラウンド
ワイヴァーンはジョンに噛みついて12ポイント。 しっぽの針はフェイグランスに命中させて5ポイント。
針には毒も含まれていたが、呪文セーヴィングに成功したため、追加ダメージはなし。
ルイは”ブレス”。 エフェは”ヘイスト”。
イーグルはフェイグランスに”ストライキング”。
フェイグランスは剣で15ポイント。 ジョンも6ポイントのダメージを与える。
 
第2ラウンド
フェイグランスが噛まれて、12ポイント。 尾の攻撃も同時に襲いかかるが、これは外れ。
ルイは”フェアリーファイア(相手をほのかに発光させ、武器の命中率を上げる)”。
イーグルはジョンに”ストライキング”。
フェイグランスは剣で22ポイント。 ジョンも剣で11ポイント。
エフェはマジックミサイルを放ち、27ポイントのダメージを与える。
  
DM 「ワイヴァーンは断末魔の叫びを上げ、崖下へと落下してゆく。」
エフェ 「よっしと。 このワイヴァーンには痛い目にあわされたもんね。」
ルイ 「タルシスのワイヴァーンと同一かどうかは分かりませんけどね。」
エフェ 「どっちにしても、襲ってきたのは向こうだもん。」
 
ワイヴァーンを倒した一行は、その後も厳しい山道を登る。
 
フェイグランス 「あー、さっき噛まれたところが痛いなー。」
イーグル 「あ、回復するの忘れてたな(笑)。」
フェイグランス 「悪いね、催促したみたいで。(笑)」
イーグル 「しっかり、はっきり催促されたな。(笑)」
ジョン 「ルイ、俺もワイヴァーンの歯形が痛いなー。」
ルイ 「ツバでもつけときなさい。(笑)」
ジョン 「くそう、自分で回復してやるっ!」
ルイ 「ああっ、その手がありましたかっ。」
DM 「さて、そんなこんなで漸く山頂付近に来た頃、道の向こうに老人と子供のような人物が立っているのが目に入る。」 
ルイ 「やはり、タレスティウスですか?」
DM 「そう。 タレスティウスと、子供のように見えたのはハーフリングのメロディーだ。」
ルイ 「おお、やはりここで待っていてくれたんですね。」
タレスティウス 「思ったよりも来るのが遅かったのう。」
ジョン 「途中いろいろとありまして。」
ルイ 「砂漠の騒動につきあってましたもんねー。」
タレスティウス 「そうじゃったな。 あー、メッセージは届いていたかの?」
ジョン 「壺を割ったり、やけにドタバタしていたアレか(笑)。」
タレスティウス 「あ、あれはのぅ。 あー…(3秒)…ま、とりあえず儂の館に案内しよう。」
イーグル 「誤魔化したぞ(笑)このじいさん。」
エフェ 「でも、館…って、こんな所にもあるのね、このおじいさん。」
DM 「ちなみに、メロディーはセレニカの塔の異変のあとに君達に付けられた、いわば監視役だったんだ。」
フェイグランス 「なんだ、スパイだったのか。」
メロディー 「監視役だってば。」
エフェ 「まぁ、タレスティウスの関係者だとは分かってたけど。」
DM 「さて、また山頂付近に向かって歩いていくと、かなり大きな、塔が2つもたっている館に到着した。」
イーグル 「すげー大きな家なんだろうな。」
DM 「館と城の中間みたいな印象だね。」
イーグル 「よく、こんな所に建てたなー。」
タレスティウス 「ここがデマヴァントマウンテンの頂上じゃ。 お前達が”キャリスタンの炎”を手に入れられるかどうかは、この数日のうちに分かるであろう。」
ジョン 「いよいよだな。」
DM 「と、いうところで今回は終わり。」
イーグル 「次回で最終回か。」
DM 「そう言うこと。 お楽しみに〜!」
一同 「おおー!」「はーい」「ふふふ、楽しみです」
DM 「どうも、最後までバラバラなのは治りそうもないな(笑)。」
エフェ 「チームワークが悪いようで良いような感じもするのが私達のカラーなのよ(笑)。」
 
ムーンエンド・キャンペーン
第二部 第14章・完


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