ムーンエンド・キャンペーン第ニ部 第13章 【鳳凰−熱砂の世界3−】

 

イーグル 「前にあった町の描写だと、テントの住宅も多かったみたいだから、割とすぐに人は集まるかもな。」
ルイ 「東との交易路も拓けるそうでしたしね。 砂漠が豊かになるかもしれません。」
DM 「今日はここの陣地で野営だ。 君達には特上の酒が振る舞われるよ。」
ルイ 「うわーい!」
イーグル 「だから、俺達は介護だっての(笑)。」
ルイ 「いやーん!」
エフェ 「(グラスを傾けながら)天国から地獄ね(笑)。」
ジョン 「さて、ロミナさんに手紙でも書くかー。」
エフェ 「こんな所にポストなんてあるの?」
ルイ 「いやぁ、シオンさんが長になれば各国の王に挨拶の手紙くらいは出すでしょうから、そのついででしょう。」
エフェ 「なるほど。」
イーグル 「だから、お前はこっち!(ルイを引きずって行く)」
ルイ 「やーん!(一同笑)」
エフェ 「それだったら、私達からもエルム王に事の次第を報告しておいた方がいいかもね。 エルム王ならシオンさんとうまくやっていけそう。」
フェイグランス 「そうだね。 上手く行けばシャスター(エルム王が治めるランカスター王国の王都)でも砂漠の砂蟹が食べられるかもしれないよ♪」
エフェ 「まぁね(笑)。」
ジョン 「シオンさんに話し掛ける事はできないの?」
DM 「シオンとアイリーンは早速太守達から囲まれているからね。 話し掛けるのははばかられる感じだ。」
エフェ 「それじゃ、お付きの人くらいはいるでしょうから、手紙はその人にお願いしましょ。」
ジョン 「そうだな。 俺からロミナさんへの分と、エフェから国王への分か。」
フェイグランス 「中身を検査されたりして(笑)。」
エフェ 「あたしのは構わないけど…」
ジョン 「俺のははずかしーなー!(笑)」
エフェ 「これで、砂漠のお話もお終いかしらね。 そろそろデマヴァント山に向かわないと。」
フェイグランス 「ああ。 ”キャリスタンの炎”が何なのか、楽しみだよな〜。」
DM 「と、いうわけで(一同、拍手の為に身構える)宴会も終って、そろそろ休もうという頃…」
ルイ 「あ、あれっ? 終りじゃなかったんですか(笑)。」
DM 「イベントがあと1つだけ(笑)。 酒もほぼ飲み尽くして、皆が野営の準備に入っている頃、ようやく太守達から解放されたシオンがエフェの所にやってくる。 『エフェどの、少しお話があるのですが。』」
エフェ 「改まって何かしら? うかがいましょう。」
シオン 「少し、歩きながら話をしませんか?」
エフェ 「ええ、いいですけど。」
シオン 「(エフェの数歩前を歩きながら)我々は、この日の為に長い長い放浪生活を送ってきました。 時には全てを捨てて他の土地へ移ろうかとさえ考えた。」
エフェ 「ええ。」
シオン 「しかし、こうして砂漠に平和を取り戻す目処もついて、これで一区切りです。」
エフェ 「うーん、何がいいたいんだろう。」
フェイグランス 「(砂丘の陰に隠れて、エフェ達に聞こえない様に、小声で)そんなん、まる分かりじゃないか。」
ルイ 「(同じく、小声で)意外とニブイんですよね、あの人。」
エフェ 「あ、なに覗いてんのよ(笑)。」
フェイグランス 「君からは見えない、見えない(笑)。」
イーグル 「そうそう(笑)。」
エフェ 「イーグルまで〜!?」
ジョン 「(野営地で)あれ? 他の奴等はどこに行ったんだ? マリュータ?」
マリュータ 「(無言で肩をすくめる)」
シオン 「砂漠には長だけではなく、その妻も必要です。 …ここに残ってはもらえませんか? エフェ=ランバースどの。」
エフェ 「え?うわー、これってプロポーズ?!」
DM 「そういうこと。」
エフェ 「でも、私は旅の途中ですし、行かなければならない所も…。」
シオン 「待ちます。 私はあなたにそばにいてもらいたい。 それとも、既に誰かが?」
エフェ 「い、いえ、そういうのはいないんですが…まいったなー。」
ルイ 「モテてますねぇ、エフェ(笑)。」
フェイグランス 「顔と性格は一致しないからな(笑)。」
エフェ 「(シオンに)あ、流れ星!(シオンの視線がそれた隙に)覗き見している連中に石を拾って投げます(笑)。」
イーグル 「うわ、みつかってんのかよ(笑)。」
DM 「イーグルはダメージ2ポイントね(笑)。」
イーグル 「命中判定もないのか(笑)。」
シオン 「(流れ星を探すが、見つからず、エフェに視線を戻す。)」
エフェ 「えーと、その、ごめんなさい。 私はまだまだやらなきゃいけない事があるし、いつ旅の中で果ててもおかしくない身です。 砂漠にも不慣れだし…。 それに…。(シオンの目の届かない所でもう一度石を拾って投げる)」
DM 「はい、フェイグランスとルイに命中ね(笑)。」
フェイグランス 「きゅー。」
ルイ 「なんて狙いのよさでしょう。」
イーグル 「俺はもう頭割られて倒れてるぞ(笑)。」
エフェ 「私は、まだまだあのメンバーと冒険を続けていくつもりです。 兄弟とか恋人とかじゃなく、素敵な…とても素敵な仲間達なんです。」
シオン 「そう…ですか。 (少し沈黙した後、顔を上げて)残念です。 エフェどの。 ですが気が変わったらいつでもお待ちしていますよ。」
エフェ 「国王…いや、長はそう長く待っていられないでしょう。 それに私は第2王妃なんてゴメンですよ(笑)。 だからいい人を見つけて下さい。」
シオン 「私はあなたがたが羨ましい。 あなたがたはきっと大きな運命の星の下に生まれている。 しかし、心はどこまでも自由だ。」
エフェ 「ふふ、王様を引退したら冒険者にでもおなりあそばせ♪ こちらこそ、歓迎しますよ。(笑)」
シオン 「それは、随分先の話だ(笑)。」
ジョン 「さーて、夜の見回りでもしてくるか。 …ん? こら、ルイ、イーグル、フェイグランス。 こんな所で寝ていると風邪ひくぞー!」
フェイグランス 「とほほ。」
DM 「こうして砂漠の夜はふけて行くのでありました(笑)。 おしまい。」
一同 「ぱちぱちぱち(拍手)」
ルイ 「いやー、最後は甘い展開でしたねぇ。」
エフェ 「あそこで受けていたらどうなったの?」
DM 「さーて。 少なくともエフェの将来の嫁ぎ先は決まるわけだが(笑)。」
フェイグランス 「玉の輿だったのにねー。」
エフェ 「まだまだ、いろいろ見て冒険していたいの♪」
イーグル 「折角エフェがまともな事を言っていたのに、頭割られて聞きそびれたぞ(笑)。」
エフェ 「んな恥ずかしい言葉、聞かれてたまるもんですか(笑)。」
ルイ 「次回はいよいよデマヴァント山ですか?」
DM 「さーて、どうかな(笑)。」
ルイ 「うわ、気になる発言です。」
DM 「次回をお楽しみに〜。」
エフェ 「お疲れさまでした〜!」
 
ムーンエンド・キャンペーン
第二部第13章・完


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これも、もちろん当時描いたものです。 イーグルのハンマーがスピーカーになっているが難です。 コンセントもあるし。 何故だ、私。

ルイ。 ノートの裏側のページに描いたものが透けて見えます。がーん。