ムーンエンド・キャンペーン第ニ部 第7章 【タレスティウスの挑戦!】

 

ジョン 「タレスティウスだから、どんな友達がいても驚かないけどね(笑)。 イニシアチブは4よ。」
DM 「こっちは3だ。 そっちからどうぞ。」
エフェ 「おっしゃー! ファイアーボゥゥゥゥゥゥゥゥゥル!!!」
イーグル 「魂がこもっていそうなファイアーだね(笑)。」
エフェ 「あ、1D20で3です。 失敗。 私の魂がぁぁ。」
ジョン 「ほっときましょう(笑)。」
イーグル 「んだな(笑)。 俺はジョンの武器にストライキングを唱えてみて…成功ずらよ。」
マリュータ 「弓でもうってみるか。 当たって4ポイントだ。」
フェイグランス 「ミラーイメージって奴を使ってみるか。 3体。 呪文は成功。」
ジョン 「私は剣で、8ポイントよ。」
DM 「次は、こちらの攻撃か。 ジョン、エフェ、イーグルの体に、ライトニングボルトだ。 26ポイントね。」
イーグル 「セーヴィングで半分だけど、結構いたいな。」
DM 「前の4人はそれぞれ剣を抜いてジョンとフェイグランスに2人ずつ。 それから、エフェにサイレンスだ。」
エフェ 「さっきから、攻撃はくるわ、サイレンスがくるわで結構大変ですね。 まぁ、成功していますが。 ふふふ。」
DM 「剣の方は、ジョンに4、フェイグランスのイメージが1つ消える。 次のイニシアチブ…」
ジョン 「あ、私スマッシュ使ってみる!(自動的にラウンドの最後に攻撃)」
DM 「ほい。 で、イニシアチブはこっちか。 前衛はジョンに8、フェイグランスのイメージがもう一つ消える。 あと、後衛から、マジックミサイル6本がイーグルに。 24ポイント。」
イーグル 「あいててて。」
フェイグランス 「おい、俺の体なんだから、大事に扱えよ!」
イーグル 「そんなん、ダークエルフに言ってよ!」
 
不慣れな体に入れ替わっていることもあり、一行は苦戦を強いられるが、4ラウンド後には…
 
エフェ 「後衛に、もう一度ファイヤーボール炸裂です!40ポイント! どうです、火力が違うでしょう!」
ジョン 「誉められているみたいでちょっと嬉しいかな(笑)。」
フェイグランス 「あれは、魔法の威力に酔っているだけのような(笑)。」
DM 「後ろの2人はそれで死んだね。 残るは前衛の2人。」
イーグル 「1人にホールド・パーソンだ!」
DM 「む、セーヴィングに失敗している。」
イーグル 「魔法も成功しているぜよ♪」
ジョン 「さて、今度こそ当てるわよ、スマッシュー! 命中で、22ポイント!」
DM 「うわ、それはやられたなぁ。 ダークエルフは全員倒されると、その姿が消える。 部屋の向こう側に『タレスティウスのお部屋♪』と書かれた扉があるよ。」
ジョン 「やっとだわね。」
フェイグランス 「アンバーゴーレムはどうしたんだ、タレスティウスよ(笑)。」
エフェ 「そういえば、いませんね。」
DM 「一瞬間を置いて、まるでライオンのようでヒョウのようで、一部熊のようでもある動物型のゴーレム、”アンバーゴーレム”が姿を現した。」
マリュータ 「なぁ、なんかこのタイミングって…。」
イーグル 「忘れてた! 急いで出さねば! ってタイミングだね。」
エフェ 「ふっ。」
フェイグランス 「タレスティウスだからな(笑)。 わけわかんねーよ。」
DM 「そんな君達の声を掻き消すように(笑)、アンバーゴーレムは一声鳴いて襲い掛かってくる。」
マリュータ 「『だまらっしゃい!』ってとこか(笑)。」
DM 「イニシアチブはこっちからだね。 ジョンに爪と噛付きで、合計12ポイント。」
ジョン 「痛いじゃないのよ。」
イーグル 「キュアが残り少ないな。 早めに倒そう。」
マリュータ 「賛成賛成。」
エフェ 「それでは、マジックミサイルです。 20ポイント! ああ、カ・イ・カ・ン。」
イーグル 「魔法は成功したの?」
エフェ 「おっといけません…5です。 危なかったけど成功ですね。」
ジョン 「攻撃、命中して10ポイント。 はー、重労働だわ。」
マリュータ 「戦士の大変さがわかっただろー。」
ジョン 「でも、疲れているのはジョンの体だと思うと、気が楽〜。」
マリュータ 「なんて奴だ(笑)。」
トーマス 「私まで入れ替えられてしまわなくて、本当によかったと思います。」
 
タレスティウスの作り出したアンバーゴーレムは、頑丈で攻撃力も高かったが、7ラウンドに及ぶ戦闘の末、漸くこれを倒すことに成功する。
 
マリュータ 「意外と強敵だったな。」
イーグル 「んだね。」
DM 「さて、アイアンゴーレムを倒すと、君達の体と中身が元に戻るよ。」
エフェ 「ほっ。」
ジョン 「やっぱり、自分の体がしっくりくるぜー。」
エフェ 「ジョン?」
ジョン 「ん?」
エフェ 「思いっきりはたく!(笑)」
ジョン 「いでー!(笑)」
ルイ 「悪いことはできませんネ(笑)。」
ジョン 「と、とにかく行こうぜ。」
エフェ 「はいはい。」
DM 「部屋に入ると、タレスティウスはテーブルに座っていて、山のように積まれた料理をどんどん食べている。」
イーグル 「俺も一緒に食う。」
ジョン 「同じく!」
タレスティウス 「あー、ようやく来たか。 他のみんなも座りなさい。 しかし、遅かったのう。」
エフェ 「お爺さんが、へんな遊びを準備するからよ(笑)。」
タレスティウス 「はて、変じゃったかの? ああ、トーマスも元気そうじゃないかね。」
トーマス 「…。(タレスティウスを無視して髭の手入れをしている。)」
イーグル 「で、なんでこんなめんどくせー事したんだ?」
タレスティウス 「うむ。 実は少々急ぐ必要があってな。 イリスから闇の側のムーンガードが誕生していたことは聞いた。 そこで、お前さん方に必要なことを教えることにした。 この部屋に来るまで、ムーンエンドについての知識を詰めこもうとしていたのは、気づいていたじゃろ?」
エフェ 「まぁね。」
タレスティウス 「もちろん、あれだけでは全然足りないが、少なくともいくらかは覚えた筈だ。 確認も含めてな。」
イーグル 「で、じいさんは俺達にどうしろって?」
タレスティウス 「お前達はムーンエンドの歴史の一端を担う者なのだ。 自分達でそれに気づいているかは知らぬがな。」
エフェ 「さて、どうかしらねー。」
タレスティウス 「一晩休んだら、旅を続けることにしようかの。」
フェイグランス 「イリスから話を聞いたって事は、パールの事も聞いたわけ?」
タレスティウス 「もちろんじゃ。」
イーグル 「そっか。 しかし、このじーさんも一緒に来るのか?」
タレスティウス 「じいさんは余計じゃ。 わしも一緒に行かせてもらうぞい。」
イーグル 「大丈夫かな?」
ルイ 「ボケてますしね。」
エフェ 「まぁ、いいんじゃない?」
タレスティウス 「うむ。 わしはわしの芝居を続けるとしよう。 お前さん達にバレているとは思っとるが、元々はあれがわしの性格なんでな。 今はゆっくり休むのだ、若人達よ。 お前達の未来は、苦難に満ちているのだから。」
エフェ 「で、おしまい?」
DM 「うん、今日はこれまで!」
ジョン 「なら、食えるだけ食っておこう。」
フェイグランス 「エフェは文句いうんじゃないっけ?」
エフェ 「そうそう、変なトラップしかけないでよねー!」
タレスティウス 「はて、なんかしかけたかの?」
イーグル 「うわ、急にまたボケやがった(笑)。」
エフェ 「悔しいから、ワイン一気してやるー!」
タレスティウス 「ああっ、それは1940年ものの貴重なワインでな…!」
エフェ 「知らない!」
タレスティウス 「おお…。」
ルイ 「ヲトメの怒りは怖いですね(笑)。」
ジョン 「叩かれたところが手形になって残っちゃったぞ(笑)。」
フェイグランス 「俺なんか、歯形が(笑)。」
イーグル 「池に突き落としたエフェに文句言ってくれよ。」
フェイグランス 「落としたのはジョンだったような。」
ジョン 「それは、エフェの体が俺だったからで…ああ、ややこしい。」
トーマス 「ふにゃぁ〜。」
ジョン 「そういえば、ここで手に入れた剣はもらっていっていいの?」
タレスティウス 「(エフェに飲み干されたワインの残りの雫をなめながら)ああ、好きにしなさい。」
イーグル 「ワインって、結構強いのにな。 一気して大丈夫なのか?」
フェイグランス 「エフェは、火をつければ燃えるような酒でも、一気できるよ。」
イーグル 「すげー。」
ルイ 「よい子の皆は真似しちゃだめですね。 ふふ。」
ジョン 「そいえば、タレスティウスは馬もってない?」
タレスティウス 「もってないのぅ。」
ジョン 「あー、また人力車状態か。」
ルイ 「しかし、あの竜の絵とかはなんだったんでしょうね?」
タレスティウス 「うむ、ムーンエンドには過去に一度だけ竜が現われた記録があってな。 あれはその時に現われた黒竜”シルキィルフェンス”じゃよ。 国を挙げて対処したが結局討伐することは出来ず、多くの町や村が焼け野原になったころ、突如として姿を消したと言われる。」
ルイ 「倒されたわけじゃないんですか?」
タレスティウス 「うむ。 なんといっても、アレの力は圧倒的じゃからな。 もっとも、その話自体伝説のようなものとなっておるがの。」
ルイ 「ふーむ…。」
タレスティウス 「ムーンエンドの過去については、追々語ることもあるじゃろ。」
エフェ 「だんだん、強い敵が出てきそうねー。」
イーグル 「そうでなくちゃ困るけどな。」
エフェ 「どうして?」
イーグル 「あ、いやなんでもねーよ。」
ルイ 「イーグルの旅も訳ありですかね。」
イーグル 「さぁな。」
DM 「てことで、今日はここでおしまい。」
一同 「パチパチパチ(拍手)。」
DM 「…。」
ジョン 「どした?」
DM 「いや、いつものバラバラさが無いと思って。」
フェイグランス 「おー! とか声を出すと、バラバラになることに気づいたんだ(笑)。」
DM 「なんだ、チームワークがよくなったわけじゃないのか(笑)。」
ジョン 「それは、今日のプレイを見れば一目瞭然だけどな(笑)。」
エフェ 「おつかれさまー!」
 
ムーンエンド・キャンペーン 
第2部 第7章・完


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