ムーンエンド・キャンペーン第ニ部 第4章 【ジャレスの呪い】

 

エフェ 「2だわ。低い!」
DM 「こっちは3じゃ。 魔術師はなにかスクロールのようなものを広げると、姿を消した。」
フェイグランス 「また透明化?」
DM 「いや、テレポートのようだ。」
フェイグランス 「がーん、逃げられた。」
エフェ 「いや、このまま戦っても危なかったから、仕方ないわ。 それより、一旦回復しましょう。」
ルイ 「そうですね…。 で、相手は何の為に水晶像を奪ったんでしょうね?」
エフェ 「やっぱり、自分達が迷宮探検競技に成功する為じゃない?」
ルイ 「やはりそう思いますか。」
エフェ 「ほかに、わざわざそんな事する理由は思い付かないしね。」
イーグル 「おーし、みんな回復をかけるぞ〜。」
エフェ 「よろしく。」
イーグル 「(回復をかけて)んで、どうする?」
エフェ 「まずは追いかけましょう。 デス・トラップ・ダンジョンの参加者だったら、ランバードへ向かおうとする筈!」
イーグル 「そうだな。船の所に行ってみるか。」
DM 「はい、ごつごつとした岩場をとおって、君達が上陸した砂地に辿り着く。 そこに君達の船だったものがバラバラになって氷付けにされているよ。」
フェイグランス 「アイス・ストームか。」
ルイ 「私たちの船が壊されたと言う事は、連中は自分達の船で逃げたのでしょうから、もう1つのパーティの分も、どこかにあると思うのですが。」
DM 「そのはずなんだけれど、見当たらないね。」
エフェ 「わざわざこの船も壊していったくらいだから、どこかに流しちゃったんじゃないの?」
ルイ 「そうですね。 探しても期待薄ですか。」
イーグル 「あれだ、ヘイストをかけて、右足が沈む前に左足を上げて、また右足を…って(一同笑)」
DM 「沈むって(笑)」
フェイグランス 「島の高台に行って、林とか森がないか、探してみよう。」
DM 「林は、この近くに見つかるよ。」
フェイグランス 「よーし、イカダだ!」
エフェ 「よろしく(笑)。」
フェイグランス 「でも、斧がない(笑)。」
DM 「林の側に、粗末な小屋があるよ。」
フェイグランス 「おおおっ、フィルモンの家かしら?」
エフェ 「そんなわけないでしょ(笑)。」
 
小屋はドワーフの家だった。 一行はドワーフから戦斧を借りうけて、イカダを作り始める。
 
エフェ 「私たちは寝ているから、よろしくね。」
フェイグランス 「手伝ってよ。」
エフェ 「だって、戦斧を使える人って、この中ではあなたしかいないじゃない。」
フェイグランス 「しまった(笑)。 あーあ。ドワーフの斧で作業かよ。」
ルイ 「好き嫌いはいけませんね。」
イーグル 「ま、寝ておくと回復呪文も覚えなおせるしな。」
DM 「それから、周辺を偵察して来たマリュータが、『こんな物が落ちていたんだが。』と、袋をエフェに差し出す。」
エフェ 「あら、中になにか入っているの?」
DM 「うん、袋の中には何も入っていないんだけれど、袋の外側にポケットがついていて、そこがホールディング・ポケットになっているようだ。 中には杖が3本と、空のポーションが一つ。」
エフェ 「面白いものが出てきたわね。 じゃあ杖にディテクトマジック。(魔力感知)」
DM 「杖の1本が反応しており、文字が浮き出ている。『キーワードはX(エックス)』」
エフェ 「わからないけれど、もらっておきましょうね。 (杖を持ったまま)エックスって言うといいのかな?」
DM 「言ったのか。じゃあエフェのHPが、3を残してすべて回復した(笑)。 ついでに、杖の魔力が少し弱まったような気がする。」
エフェ 「うわぁぁぁぁぁぁ(笑)。」
ルイ 「キュアオールのワンドでしたか。 勿体無いことをしましたネ(笑)。」
 
翌朝
 
フェイグランス 「さぁ、木を集めたぞ。 イカダにするのを手伝ってくれ。」
イーグル 「まぁ、その位は手伝うか(笑)。」
ルイ 「私はジョンにレイズ・デット(死者の蘇生)をかけます。」
エフェ 「あらっ、何時の間にか、そんな呪文も使えるようになってたのね。」
ルイ 「ええ、前回でレベルが上がりましたからね〜。」
ジョン 「ルイ、立派になったなぁ。 (耐久力のチェックをして)うん、成功だ。 生き返ったぞ。」
DM 「HPは1しかないからね。」
エフェ 「ここで、さっきのスタッフを使うと。」
DM 「6を残して全回復。 生き返ったばかりなので、命中判定にペナルティはつくけれど、他は普通に行動してイイヨ。」
ジョン 「生きているって素晴らしい(笑)。」
イーグル 「イカダができたぞーぉ。」
エフェ 「よーし、出港♪」
フェイグランス 「出港。 よーそろ〜! …ジョンも漕いで。 はい、オール。」
ジョン 「なんだ、帆とかはつけなかったのか?」
フェイグランス 「つけたらイカダがバラバラになりそうだって、DMが言うんだもん。」
ジョン 「急ごしらえだからな(笑)。 よし、漕ぐか!」
イーグル 「もう一方は俺が漕ぐから、お前は寝てろ。」
フェイグランス 「助かるよ♪」
DM 「はい、君達の目の前には広大な水の世界が広がっていて、その向こうにぼんやりとランバードの町が見える。 来る時と同様、水面に光りが反射して、かなり眩しいよ。」
エフェ 「日焼けしない様に、服を広げてっと。」
  
イカダでの航行は順調に進み、やがて日が暮れる。
 
フェイグランス 「おはようさん。」
イーグル 「お。起きたか。」
フェイグランス 「湖の水で顔を洗おう。」
DM 「うん、湖をのぞき込むと、水の透明度が高いこともあって、イカダの下を淡水魚が泳いでいるのが見える。」
フェイグランス 「釣りたい…。」
エフェ 「急いでるんだから、ダメよ?」
フェイグランス 「へいへい。」
DM 「さて、日が完全に沈んだ頃、東の空に黒い雲が広がって、こちらに近づいてくるのが見える。」
ルイ 「うわ、嫌な予感。 東の方がかげったりしていませんか?」
DM 「暗くてよく分からないけど、そのようだね。 やがて風が出てきて、波がだんだん高くなり、雨が降り始める。」
ルイ 「まずいですよ、これは。」
イーグル 「まさか、嵐が近づいてきてるんじゃ…」
DM 「その通り〜!」
イーグル 「おわー! ついてねー!わけわかんねー!」
DM 「水面が人の背丈ほども波打つようになり、横殴りの雨が君達に打ちつけられる。」
ルイ 「これは…ウォーター・ブレッシング(水中呼吸)をかけます!」
フェイグランス 「同じく!」
イーグル 「いいな、あんたら(笑)。」
DM 「嵐はますます強くなってきて、イカダは波にもまれるうちに(ダイスをふって)丸太同士を結び付けているロープの結び目がだんだんと緩んでくるよ。」
ジョン 「やばい! イカダを押さえる!」
DM 「筋力チェック!」
ジョン 「成功!」
イーグル 「失敗!」
DM 「(ダイスを降って)イカダはどうやら元の丸太の姿に戻ろうと決心したようだ(笑)。」
ルイ 「あーれー! おぼれるー! ふふふ、呼吸はできますがね。うふふ。」
イーグル 「笑いがあやしすぎんぞ!(笑)」
DM 「全員、湖に投げ出されるので、耐久力のチェック!」
エフェ 「あ、失敗!」
ジョン 「俺は成功だ。」
フェイグランス 「失敗〜!」
ルイ 「後は成功ですね。」
DM 「じゃあ、エフェは丸太から引き離され、波間に浮かぶようになった。」
エフェ 「きゃー?!」
フェイグランス 「死体がなければ、復活も出来ないよねぇ?」
ルイ 「当然ですね。」
エフェ 「だったら、早く助けなさーい!」
ジョン 「おお、助けるぞ。 ウォーターウォーキングリングを使って、水面を歩いてエフェを助ける。」
DM 「OKだ。 次はフェイグランス。 君がつかまっていた丸太が、更に割れて水中に放り出される。」
フェイグランス 「水中に放り出されても、呼吸は出来るからいいんだよね。 あとは沈まない様に、レビテート(垂直方向での浮遊)をかけて泳ぐ。」


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