ムーンエンド・キャンペーン第ニ部 第4章 【ジャレスの呪い】

 

DM 「さーて、始めるよん。」
ルイ 「はいはい、キチンと準備してきましたよ〜。 ルールブックにダイスにお菓子とジュース。」
ジョン 「必需品だよな。 俺はニボシがあればいいんだが。」
ルイ 「ニボシ一袋で、ポテチが3袋くらい買えたりしますからね。」
ジョン 「そう。 だから今回は我慢しておいた。」
エフェ 「ニボシの方が、栄養が有りそうだけどね(笑)。 ええと、前回はダンジョンを抜けたところで終ったんじゃなかったかしら?」
DM 「そう言う事。 ダンジョンを無事に抜けて、外に出たところで終ったんだ。 これからあと2日の間にランバードに辿り着かなくてはいけない。」
ルイ 「それは大変ですねぇ。 ところで私達はどのあたりに出たのでしょうか?」
DM 「うん、見覚えがないので場所はよく分からないけれど、夕日となった太陽が、湖の水平線に沈んで行くのは見える。」
ルイ 「なるほど。 ちょうどサンセットですね。 と言う事は、ここは島の西側湖岸なわけですね〜。」
ジョン 「俺達が来たのは東側の海岸だから、反対側なんだな。」
エフェ 「日が暮れる前に、東側の海岸に辿り着きたいわね〜。」
DM 「海岸までは4時間といったところだ。」
ルイ 「すっかり暗くなってしまいそうですね。 こんな知らない土地では、暗くなったらキャンプしないと危険です。」
フェイグランス 「そうだね〜。 じゃあ、進めるだけ進んで、暗くなったらキャンプしよう。」
エフェ 「賛成♪」
イーグル 「しかし、よくあのダンジョンを抜けられたもんだよ。 あー、早く帰りてぇ。」
エフェ 「私もベッドで眠りたーい。」
DM 「ほいほーい。 では道のりの中ほどまで来た頃、すっかり日が落ちて真っ暗になるよ。」
ルイ 「月明りで進む事はできそうもないですか?」
DM 「残念ながら、今日は三日月で光が弱いし、月明り以上に周囲の闇が深い。 小さな岩山がゴツゴツと切り立っていて、それらがあちこちに影を作っているんだ。」
エフェ 「足を滑らせたら…危ないわよね。 仕方ない。 ここで一旦キャンプしましょう。」
ルイ 「賛成です。」
ジョン 「このあたりに、薪になるようなものはありそう?」
DM 「残念ながら、周囲に林や木などは見当たらないね。 地面にもそういったものは落ちていない様だ。」
ルイ 「仕方ありませんね。 松明を何本か並べて明りにしましょう。」
フェイグランス 「松明って、いくつ持っているの?」
ルイ 「ええと、60本ですかなぁ。」
フェイグランス 「多い。 相変わらず荷物が多い(笑)。」
ルイ 「取っ手の部分も折って燃やしましょう。 荷物が多い私には、ホールディングバックは便利です。」
フェイグランス 「食料に火を通す事もできるね〜。 暖かい食事はいいな。」
イーグル 「なぁ、この腐った食料と一緒に保管してあった通常食って…食う気になるか?」
エフェ 「食べられたとしても食べたくないわよね。(笑) ランバードに戻ったら捨てちゃいましょう。」
フェイグランス 「捨てるんだったら、俺におくれ。」
イーグル 「食うのか?」
フェイグランス 「いや、釣りの餌にするよ。(笑)」
イーグル 「好きだな、釣り。」
フェイグランス 「サカナの味に目覚めた(笑)。」
エフェ 「ヘルシーだわ(笑)。」
イーグル 「それにしても、道草くってるよな〜。 早く”キャリスタンの炎”とやらを手に入れなきゃいけないんじゃないのか?」
エフェ 「うん、それなんだけど、いいんじゃないかな。これで。」
イーグル 「なんで?」
エフェ 「多分、”キャリスタンの炎”とか言うのを手に入れたら、ジャレスとかその上の存在とかと戦わなきゃいけないと思うのよ。」
イーグル 「そうだな。」
エフェ 「だったら、それまでに冒険をこなして、強くなっていた方がいいかも、なんて思って。」
イーグル 「なるほどな〜。 その”キャリスタンの炎”がやたらと強力なマジックアイテムでもない限り、俺達が強くないとはじまらないわけだ。」
ルイ 「それに、”炎”を手に入れようとするところで敵の妨害に会うかもしれません。 我々のパワーアップは不可欠ですよね。」
イーグル 「俺も、地元では結構強い方だったと思うんだけどな〜。」
DM 「イーグルはレベル7からだったから、地方ではかなり上級の僧侶だったかもね。」
イーグル 「都会の恐ろしさを知った(笑)。」
ジョン 「俺も、俺も(笑)。」
ルイ 「あなたは、元々一般人だったじゃないですか。」
ジョン 「あんたもね、ルイ(笑)。」
エフェ 「その割りには、最初から偉そうだったわよね。」
フェイグランス 「うんうん(笑)。」
ルイ 「なーに、そのうち中身もついてきますよ。」
ジョン 「ルイの自信は、自分が成長する事に対する自信なんだな(笑)。」
 
その夜、一行は交代で見張りを立てて野営する。
 
DM 「(ダイスを振って)見張りの最初。 フェイグランスの時。」
フェイグランス 「ぎょぎょ。」
DM 「知力ロールをしてくださいな。」
フェイグランス 「知力は…(ダイスを振って)ギリギリ成功だ。」
DM 「君が見張りをしていると、近くでガサッという物音が聞こえた。」
フェイグランス 「む、その音は一度なってから止まっている? それとも、自分が立てた音を気にした風もなくその後もガサガサいってる?」
DM 「前者の方。 一度だけ音がたった後は何も聞こえない。」
フェイグランス 「エフェとマリュータをつっついて起こす。 ほら、おきろー。」
エフェ 「何よ、眠いんだから。」
フェイグランス 「マリュータは聞き耳よろしく。 エフェは魔法の用意をして。 敵かもしれない。」
DM 「後の人達は?」
フェイグランス 「今から起こすよ。 おこしたら、音のした方に向かってみる。」
マリュータ 「相手は、場所を移動したぞ。 向こうだ。」
エフェ 「そこに向かって魔法は打てるの?」
DM 「ファイヤーボールのような範囲魔法なら打てるけれど、距離が確かじゃないから外れるかもしれない。」
エフェ 「それじゃ、待機。」
フェイグランス 「そっちへ向かって突撃。 見張りをしていたなら、完全武装だろうからね。」
ルイ 「頑張ってくださいね〜。 それじゃ、私は一応ブレスの呪文でも唱えておきます。」
DM 「ここからはイニシアチブで解決しようか。 (ダイスを振って)5だ。」
エフェ 「4だわ。 そっちからか〜。」
DM 「フェイグランスは、不意に君の上空で呪文を詠唱する声が聞こえた。 先ほど君が駆け寄ってくるまでは、その位置には誰もいなかった筈なのに、今は『アイスストーム(氷の嵐)』を唱える術者の姿がある。」
フェイグランス 「うわっ、魔術師か。 姿が見えなかったって事は、インビジビリティ(透明化)だな。 しかもたいそうな大技を。」
DM 「次の瞬間、野営をしていたメンバーの方に、氷の嵐が吹き荒れる。 全員対呪文のセービングスロー。」
ジョン 「うわっ、こっちか。 まだキメラに受けた傷が完全に回復していないって言うのに。」
エフェ 「セービングに成功しないと、死んじゃうわよ。」
ルイ 「同じくです。 …お、成功。」
エフェ 「私も成功だわ。」
イーグル 「俺もだ。 残り体力が1だけどな。」
ジョン 「しまった、死んだ。」
フェイグランス 「あ、ありゃぁ。」
DM 「マリュータは何とか生きているよ〜。 それからエフェは知力のチェック。」
エフェ 「うーんと、失敗。」
DM 「ほいほい。 失敗と。」
エフェ 「何かおきたの?」
DM 「おきたようだけど気づかないと(笑)。」
エフェ 「うわー、気になる〜!」
ルイ 「とにかく、魔法使いを何とかしましょう。 また大技を出されると厄介です。」
エフェ 「それじゃ、私は水晶像を保護!」
DM 「ふむ。 ではエフェは気づいたんだけれど、水晶像がなくなっている。」
エフェ 「が、がーん! さっきのはこれだったのね!」
ルイ 「鮮やかな手口です…。 我々は気づかなかったのでしょうか。」
DM 「盗賊としての判定に失敗したり、エフェが知力チェックに成功していたらわかったかも。 もっとも、魔術師が注意を引きつけていたから、判定にはプラス修正したけどね。」
ルイ 「こうなれば、魔法使いを生け捕りにして、水晶像と交換しましょう。」
フェイグランス 「賛成賛成! 魔法使いにマジックミサイル!」
DM 「マジックミサイルは、魔法使いの直前で見えない壁に阻まれる。」
フェイグランス 「シールドか?!」
DM 「その通りだ。 もっとも、1本は防御を突き抜けて通っているけどね。」
フェイグランス 「そいじゃ、6ポイントだけ。」
DM 「あいあい。」
ルイ 「私たちも魔法使いを何とかしましょう。 マリュータは敵の盗賊を探して下さい。」
マリュータ 「分かった。」
エフェ 「もう一撃、何か食らえば死人が増えちゃうけどね。」
DM 「では、イニシアチブ。」


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