ムーンエンド・キャンペーン第ニ部 第4章 【ジャレスの呪い】

 

タレスティウスによって救出された一行は、装備を取り返し、洞窟の外へと出る。
 
DM 「外にはテントがはられ、周囲を2人の盗賊が警備している。」
ジョン 「タレスのおじいさんは、あそこは攻撃しなかったんだ?」
イーグル 「よくテントの連中に気づかれずに入れたな。」
タレスティウス 「瞬間移動してきたからの。」
エフェ 「まぁ、すごいことをあっさりと。」
ルイ 「タレスティウスなら、メテオ(魔術師系最強の呪文)を使っても、私は驚きませんけどね。」
ジョン 「スリープのつもりでメテオをうたれたらやだなぁ。」
イーグル 「ところで、テントの方は放っておいていいのか?」
エフェ 「よくない。 中に何人いるかわからないんだから、マリュータ偵察してきて。」
マリュータ 「(無言で頷き、偵察をして帰ってくる。)うーん。」
フェイグランス 「おや、マリュータがなにか悩んでる?」
マリュータ 「中の会話が聞こえたんだが、言っていいものかどうか。」
ジョン 「何でも言ってくれよ。」
マリュータ 「『この馬刺はウマイ』だそうだ…。」
ジョン 「馬刺しってもしかして…。」
マリュータ 「テントの側に、ジョンの馬の鞍がおちてたんでな。」
ジョン 「ゆ、ゆ、ゆるせーん!(怒)」
フェイグランス 「あーあ、気の毒。」
ルイ 「あーめんそーめんみそらーめんちーん。」
ジョン 「お前らまで…!」
エフェ 「色々夢見てたのにね(笑)。成仏してね。」
イーグル 「気の毒気の毒。」
ジョン 「くそー! テントに突っ込んでやる!」
マリュータ 「テントの中には…!」
ジョン 「知らん!切り裂いてやるー!」
DM 「その前に、盗賊二人に阻まれるよ。 イニシアチブ。」
 
ジョンの怒りがダイスに乗り移ったのか、2ラウンドで盗賊2人は倒される。
 
ルイ 各個に戦えば、こんなもんです。
DM 「テントの中からヴァルカンが出てくるよ。 それと、中には女性が倒れ込んでいる。」
エフェ 「それがおそらく奥方ね。 …まさか、死んでないわよね?」
DM 「うん、ただぐったりしているだけで、怪我している様には見えない。」
エフェ 「よーっし、ヴァルカン、覚悟!」
ジョン 「馬刺しはうまかったかぁっ?!」
ヴァルカン 「う、う、う、うまいぞぉぉぉぉぉぉ!!(笑)」
ジョン 「このグルメ魔術師がっ!」
エフェ 「イニシアチブ! こっちから。」
フェイグランス 「昨日のお返しだ! 剣で7ポイント!」
ジョン 「同じく10ポイント!」
エフェ 「頑張ってね。」
ジョン 「はぁっ?!」
エフェ 「もう、使える魔法が残ってないんだってば。 とりあえず、私は奥方の方に回るわ。 マリュータも来て。」
マリュータ 「(無言で頷き、エフェに続く。)」
イーグル 「今回は俺も攻撃するぞ! あら、はずれ。」
ルイ 「ヴァルカンの周囲の範囲にサイレンスです。 範囲から逃れなければ、呪文は使えませんよ!」
DM 「はい、ではヴァルカンは範囲から逃れる。 これだけで行動おわりだね。 ええと、次はこっちからか。 ジョン、フェイグランス、イーグルにライトニングボルト。 35ポイントくらえ!」
ジョン 「うぉー、でかいでかい。」
フェイグランス 「セービングに成功しても半分の18か。」
イーグル 「まだまだぁ!」
ジョン 「まずはヴァルカンに接近するぞ。」
イーグル 「んじゃ、俺はジョンの武器にストライキング。」
フェイグランス 「マジックミサイル、3本くらえ! 各5,6,5ポイント。」
DM 「ヴァルカンは戦闘準備してなかったんだよなー。 3本まともに食らった。」
エフェ 「奥方は縛られてるの?」
DM 「うん。」
エフェ 「じゃ、探検で縄を解くわ。 他にめぼしいものはある?」
DM 「例の2万PPの袋が置いてあるんだけど、マリュータがしっかりと確保している。」
ルイ 「いいですよー。 じゃ、私はフェイグランスにキュア・シリアス・ワンズをかけて4ポイント回復です。」
フェイグランス 「2D6+2で4ポイントって…(笑)。」
ルイ 「またピンゾロだったんですよ。ふっ。」
エフェ 「さぁ、次のイニシアチブはこっちよ。 やっておしまい!」
ジョン 「おう! ヴァルカンに17ポイントだ!どうだ!」
DM 「それでヴァルカンは倒れたなぁ。 『おのれ、夢狩人…。 だが、この恨みは我が…』といって息絶える。」
ジョン 「意外とあっけない。 とにかく、仇は取ったぞ。」
DM 「こっちには僧侶はいないからね。 先日フェイグランスと戦ったダメージが残っていたようだ。」
エフェ 「あれ? あの、イリスって男は?」
DM 「彼は戦闘に加わらず、何時の間にかタレスティウスと話をしている。」
ジョン 「なんか、謎な奴。」
エフェ 「どんな話をしているの?」
イリス 「私もヤーンに伺いをたててみました。 では。」
エフェ 「では?」
DM 「うん、そのまま掻き消えるように消えてしまう。」
イーグル 「何だったんだろうな。」
フェイグランス 「それよりも、フィルモンを探さなくていいの?」
イーグル 「そうだった。 奥方は何か知らないか?…ご存知ありませんか?」
DM 「奥方はずっと気絶していたそうで、何も覚えていないのだそうだ。」
タレスティウス 「なぜフィルモンを探すんじゃ?」
ジョン 「呪いを解いてもらう約束なんだよ。」
タレスティウス 「なんだ、それならわしが解いてやるわい。」
ジョン 「おおっ!お願いします〜!」
DM 「タレスティウスが何事か唱えると、君はアヒルになった。」
ジョン 「…おししょう?」
タレスティウス 「まだ、先があるんじゃ。」
DM 「そういって、次々と呪文を唱えるのに合わせて、ジョンのからだがシマウマ、フクロウ、ネズミと変わって行く。」
フェイグランス 「あはは、やっぱり(笑)。」
ジョン 「それで、呪いは?」
タレスティウス 「うーむ、…ワシには無理なようじゃ。」
ジョン 「こらー!って、ネズミのままだった。チュチュチュー!」
ルイ 「丁度いいから、そのままフィルモンを探してきて下さいよ。」
DM 「そろそろ、日が傾いてきたよ。 なんとなく手足の付け根が痛くなってきたような気がする。」
ルイ 「ほら、急いで急いで!」
ジョン 「ちゅわっちゅー!」
 
ジョンとマリュータの捜索の結果、洞窟に作られた隠し部屋を発見し、無事にフィルモンを保護することに成功する。
 
フィルモン 「(洞窟から出ながら)あの、イリスとかいう男、かなりの使い手だ。」
ルイ 「イリスですか。 なんか、敵にするのもどうかという感じでしたがね。」
フェイグランス 「とりあえず分かっているのは…」
フェイグランス・ジョン・エフェ 「あいつ嫌い!(一同笑)」
DM 「嫌われてるな〜(笑)。」
ルイ 「フィルモンさん、解呪の方は…。」
DM 「それは大丈夫。 無事に解いてもらえるよ。」
フェイグランス 「やったー。」
DM 「そんなわけで、このシナリオは終り。」
ルイ 「今回は、色々なキャラが出てきましたねー。」
エフェ 「ヴァルカンなんか、もっと登場して欲しいくらいだったけど(笑)。」
ルイ 「最後に思わせぶりなセリフを残してましたからね、まだ何かあるかもしれません。」
フェイグランス 「死のタイムリミットがなくなって、スッキリした感じ。」
イーグル 「いや、まったくだな。」
エフェ 「次回はのびのびとやれるといいなー。 そろそろランバードを出たい(笑)。」
フェイグランス 「そうだね。 って事は次は船の話かな?」
ルイ 「釣り具を用意しなくては!」
DM 「そのあたりは次回をお楽しみに。」
ルイ 「お疲れさまでした〜!」
ジョン 「チュワー!ちゅちゅー!戻せ〜!」
 
ムーンエンド・キャンペーン
第二部・第4章・完


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当時描いたオマケ。 コールライトニングの正しい使い方、です。

勇者が崖の上で剣をかざすと、雷鳴がなってキラリと反射するものなんですよね! 私としては、よく雷がおちないものだと…。