ムーンエンド・キャンペーン第ニ部 第3章 【デス・トラップ・ダンジョン】

 

DM 「ほい、君達は人々の見送りのもと、船を貸し出され、島へ向けて出発する。 船は6,7人が乗ることができる程度の、小さな船だ。」
ジョン 「小さな船の方が、早くていいんじゃない?」
エフェ 「そうね。 ちょっと窮屈だけど。」
ジョン 「出港〜!」
DM 「はい、他の2つのグループも一緒に出港する。 銀の湖は、その名の通り光の加減によってきらきらと銀色に輝く水面を持つ湖で、こんな状況でなければ、観光しても楽しそうな湖だ。」
エフェ 「照り返しで、お肌が焼けるのは嫌だから、帆布の余ったのでテント作ろうっと♪」
ジョン 「ランバースの町が遠ざかっていくな。」
エフェ 「ランバードだってば。 ランバースは私のな・ま・え!」
ジョン 「ややこしいよなぁ(笑)。」
ルイ 「ええ、ややこしいです(笑)。」
エフェ 「だから、それは私のせいじゃないって(笑)。」
イーグル 「エフェの生まれ故郷なわけじゃなかったの?」
エフェ 「私の生まれ故郷は、もうちょっと北東の方なのよ。」
イーグル 「ふーん、家族はそっちにいるのか。」
エフェ 「いやいや、イーグルには言ってなかったかもだけど、私の両親はもうこの世にいなかったり、行方不明だったりしているの。」
イーグル 「おっと、悪いこと聞いたかな。」
エフェ 「ううん、いいよ。」
ルイ 「珍しくエフェがシリアスです。」
フェイグランス 「お、一匹釣れた。 大きさは…12だ。 そこそこだな。」
ルイ 「先の釣りルールは楽しいですねぇ。」
エフェ 「アンタ達…折角の雰囲気が台無しじゃないの(笑)。」
ジョン 「それが俺達!」
イーグル 「それは、大分わかってきたぞ(笑)。」
エフェ 「イーグルが助けたい人って言うのは、どんな人?」
イーグル 「うーん、恩人と言うか、世話になった人と言うか…。」
ジョン 「女の子だな。そうだろう!」
ルイ 「そうでしょう!」
フェイグランス 「お、二匹目♪」
イーグル 「お前ら…(笑)。」
 
こうして船旅は順調に進み、18日の夜には銀の島に到着する。
 
DM 「はい、到着〜。 星の光に照らされて、黒々と岸壁がそびえる島に到着。」
イーグル 「他の連中はいないの?」
DM 「彼等は君達よりも早く付いたみたいだね。」
エフェ 「急いで中に入っちゃう?」
ジョン 「いや、一度休もう。 中に入ってから休むよりも、安全だろうし。」
ルイ 「もっともです。」
エフェ 「じゃあ、フェイグランスには『ヘイスト』の呪文を貸してあげる。 同じ3レベルの呪文には大して使えるものは持っていないでしょ?」
フェイグランス 「んだね。 水中呼吸と、千里眼くらいか。 有り難く借りておくよ。」
ジョン 「それにしても、いつのまに他のパーティに置いていかれたんだろう?」
DM 「彼等は、予備の帆布を使って速度を上げたり(エフェ:「びくっ」)、航行に専念したりして(フェイグランス:「ドキッ」)速度を上げたんだね(笑)。」
フェイグランス 「なぁに、慌てる乞食は何とやらっていうじゃない。」
エフェ 「そうそう、いそがば回れ!」
ジョン 「向こうは呆れたろうな〜。 『夢狩人は釣りしてるぞ!』とか(笑)。」
フェイグランス 「どんな時でもピクニック気分♪」
ジョン 「それが俺達!(笑)」
イーグル 「物騒なピクニックだ(笑)。」
ジョン 「それはそうとして、ダンジョンの入り口は見えるところにあるの?」
DM 「ある。 君達が付いたのは砂浜なんだけれど、砂浜の先は切り立った崖になっていて、その崖の3ヶ所にそれぞれ金、銀、銅でできた巨大な扉が見える。」
ジョン 「どれか一つを選んで入るのか。 どれにする?」
ルイ 「銀がいいです。」
イーグル 「じゃ、俺は控えめに銅。」
エフェ 「あたしは金♪」
フェイグランス 「俺はみーどり♪」
イーグル 「ねぇよ!」
ジョン 「その前に、一ヶ所に絞れよ(笑)。」
ルイ 「じゃ、みどり。」
イーグル 「緑だな(笑)。」
フェイグランス 「賛成!」
エフェ 「異議無し!」
ジョン 「これが…俺達なのか(笑)。」
 
翌日(19日)一行は銅の扉の前へと進む。
 
ジョン 「どうやって開けるんだ?これ。」
エフェ 「取っ手は無いの?」
DM 「ないよ。 一応、翼竜をかたどったレリーフは施されているけど。」
ジョン 「じゃあ、それに手をかけて、押す、引く!」
DM 「あかないねぇ。」
ジョン 「マリュータぁ。」
マリュータ 「そうは言っても、鍵穴が無いぞ。」
ルイ 「帰ってこれないどころか、入ることすらできないのではカッコ悪いです。」
エフェ 「他の扉に行ってみましょうか? あ、一応コンティニアルライト(永続する光)の呪文を唱えておくわ。」
DM 「ライトか。 では扉が勝手に開いて、『いざ、進め。』というフィルモンの声が聞こえてくる。」
エフェ 「あらっ、光がカギになっているのね。」
DM 「そういうこと。 中は通路になっているよん。 君達のいる南側から北に向かって伸びる通路で、20’までは自然の洞窟のような作りだけど、その先は人工的に作られたものになっている。」
フェイグランス 「うーん、よし、北に行こう。」
イーグル 「悩まなくても、それしかないだろ(笑)。」
DM 「通路はね、北に40フィート行くと、西に枝道が。」
エフェ 「そのまま北に。」
DM 「20フィートで東に枝道。」
エフェ 「まだまだ北!」
DM 「20フィート進んで、通路は東に折れる。」
エフェ 「道なりに…。」
DM 「そのまま進むと、通路は突き当たりになっているよ?」
ルイ 「戻りましょうか?」
エフェ 「うーん。」
フェイグランス 「うーん?」
エフェ 「フィルモンはイジワルだと思う人、挙手!」
ジョン・ルイ 「(挙手)」
イーグル・フェイグランス 「だな。」「だね。」(挙手)
エフェ 「じゃあ、ここには何か仕掛けがあるわっ。(笑)」
ジョン 「どんな理屈だよ。」
エフェ 「ホラホラ、文句言わないで、何かないか探る探る!」
ジョン 「はいはい。」
DM 「探るのね。 東にシークレットドア(隠し扉)と、落とし穴があった。」
ルイ 「うわー、本当に陰険ですね。」
DM 「落とし穴にはだれが落ちるかな♪」
エフェ 「DMが嬉しそう。」
フェイグランス 「性格がイジワルなのは…」
ルイ 「DMなのかも(笑)。」
DM 「何を言うか。 私は性格が意地悪な魔法使いのロールプレイをしながらダンジョンを作っただけだ。 (ダイスを振って)あ、落ちたのはマリュータか。ちっ。 敏捷チェックで…うん、ダメージ無し。」
ルイ 「(こっそりと)今のも、ロールプレイだったのでしょうか?」
エフェ 「本人はそう主張するでしょうね(笑)。」


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