ムーンエンド・キャンペーン第ニ部 第1章 【狂詩曲〜再会、そして旅立ち〜】

 

第一部終了から約2ヶ月後、メンバーがDMの自宅に集まる。
  
DM 「それでは、ムーンエンド・キャンペーン、第二部を始めますよ〜。」
一同 「まってました〜!」「おおー!」「(拍手)」「おう!」「いいですねぇ〜。」
DM 「また、バラバラ(笑)。 今回から引越しでプレイできなくなったファルスのプレイヤーの代りに、プレイヤーOが加入ね。」
プレイヤーO 「よろしく。 もっともプレイヤー同士は知り合いだから、今更って気もするけどな(笑)。」
ルイ 「ですね(笑)。」
エフェ 「よろしく(笑)。」
DM 「ところで、Oのキャラは出来たの?」
プレイヤーO 「ん、今作るから待ってくれ。 えーと、能力値って1回しかふれないの?」
DM 「そうそう。よほどひどい能力値でなければね。」
プレイヤーO 「分かった、振るぞ。 (次々とダイスを振っていって)筋力15、知識9、知力18、敏捷11、耐久13、魅力7だ。」
ジョン 「能力値が高い!」
DM 「戦士か、僧侶になれそうだね。どっちにしても高い能力値だ。」
プレイヤーO 「そうなの? まぁ、MAX値があるのはいいことだな。みたいな。 知力が高いと良い職業って何?」
ルイ 「やはり、僧侶でしょう。 前回までは私も僧侶でしたが、今回からはドルイドになったので、丁度僧侶はいません。 あと、足りないのは盗賊ですが、ちょっとその能力値では勿体無いですね。」
プレイヤーO 「よし、じゃあ僧侶にしよう。 名前は…(戦闘機「F15ストライク・イーグル」の絵を見て)…イーグル。 イーグル・ラインバックだ。」
フェイグランス 「おお、なんか強そうだ。」
ルイ 「実際に強いですよ〜。 天才僧侶ですネ。 知力が18ある人だけが、僧侶系最上級の呪文を使うことが出来るようになるんです。 それに、筋力と耐久が高いので、前線に立っても頼りになりそうです。」
イーグル 「初心者だから、あまり期待しないでくれ(笑)。 んーと、皆にあわせて、レベルは最初から7か。」
DM 「これまで、それなりに鍛練したり、冒険をこなしたということだね。」
イーグル 「なるほど。」
DM 「冒険に出る目的みたいなものは決めてる?」
イーグル 「そうだなぁ…。」
DM 「イーグルの予備知識としては、一年前にこのランカスター王国で、『黒の内乱』と呼ばれる大きな内乱があり、一時は王軍がかなり追いつめられたものの、奇跡的に勝利し、その時に多大な戦功をおさめた第三位王位継承者『エルム』が第一位王位継承者『リリア姫』と結婚して、王となり、徐々に国内は安定してきている。 ただ、国のあちこちにはまだ戦火の余波がくすぶっており、盗賊などの姿も内乱前に比べると随分多くなっている。」
イーグル 「なるほど。」
エフェ 「イーグルは、折角レベルが高いんだから、どこかの領地の神官だったことにしてもいいんじゃない?」
DM 「そうだね。 その場合どうして旅立ったかも考えてくれるとありがたい。」
イーグル 「そうだな。 神官として領地にいたんだけど、その領地も内乱に巻き込まれて、なんとかそれをおさめることはできたんだけど、世話になった人が重傷を負ってしまって、それを治す為に旅に出るとか…。」
DM 「いいね。 でも重傷だと僧侶呪文で治せたりするかもしれないから、呪いだったことにしよう。」
イーグル 「分かった。」
DM 「そして、旅に出たイーグルは、同じく旅を続けていたジョンとロミナに出会い、3人でこの王都にやってきたと。」
イーグル 「OKだ。」
ジョン 「おお、俺は無事にロミナと出会えたんだね。」
DM 「そういう事。 既存メンバーのこの1年について説明するよん。」
エフェ 「はーい。」
 
☆ジョン=クレイン
母親の手紙を元に、コーラルの村にロミナを探しに行くが、彼女に出会うことはできず、仕方なく故郷のルメイオ村にもどり、ファルスの墓を作る。
やがてルメイオ村で不可思議な事件に遭遇し、それにロミナが関わっていることを知って彼女を救出する為に村を出発する。
港町ルードでようやくロミナと巡り合ったジョンは、事件の真相部分において彼女をダーク・プリースト達が利用していることを突き止め、暗黒神ドールの神殿へと乗り込んでその僧侶と対決。 無事に事件を解決させた。
その後はロミナと一緒に、自分の父の仇であるらしい元ルード伯のエルを探して王国中を旅するが、手掛かりを掴めないままに1年が過ぎ、友人達との約束を果たす為に王都シャスターへ帰ってきた。
 
DM 「ロミナを助け出して、王国を歩き回っている時に事件の起こっている地域があって、それを見事解決させていたのがイーグルと。」
ジョン 「なるほど、んで、イーグルが旅に出るっていうから合流したわけだ。」
イーグル 「よろしく。 でも、なんか凄いことしたんだな。」
DM 「そうそう(笑)。 それからイーグルは今回の戦いの影の功労者としてジョン・ルイ・エフェ・ファルス・フェイグランス・マリュータが関わっていたという噂も聞いている。」
イーグル 「なんか、こいつらってすげー人達?」
DM 「君も、地元では英雄だよ(笑)。」
イーグル 「なるほど、英雄ってのは案外たいしたことないんだな。」
ジョン 「自分で言うな、自分で(笑)。」
DM 「次はエフェ。」
エフェ 「はーい。」
 
☆エフェ=ランバース
王都にて魔術師養成学校を開き、平和に暮らしていたが、その学校が元で年若い貴族たちの争いに巻き込 まれ、それを収めるのに半年の月日を費やしてしまう。
1年はあっという間に過ぎ去ってしまったものの、魔術師エフェの名はシャスターでは有名なものとなった。
 
ジョン 「有名!? 裏じゃどんな職業が分からないとか?(笑)」
エフェ 「こらこら(笑)。」
DM 「エフェにはご褒美というか、研究の成果というか、呪文書に新しいのを3つ追加だ。」
ジョン 「あー、いいなぁ〜。」
DM 「弟子もそれなりに出来たし、知名度も上がったことで、入学者も増えたよ。 それに最初からエルムさんが後押ししているからね。 貴族の子息も入りやすい。」
エフェ 「わーい♪」
DM 「それだけに、貴族の争いや、既存の団体との軋轢もあったと。」
エフェ 「大変だわ。」
ルイ 「都会でもまれて、少し成長したかもしれませんね。」
フェイグランス 「性格が丸くなってるといいけど。」
ルイ 「それは、ありませんよ。(きっぱり)」
エフェ 「あとで見てなさいよ!(笑)」
フェイグランス 「ほんとだ(笑)。」
DM 「お次はルイ。」
 
☆アルカート=ルイ
王国内乱終結後、『生命の森』の奥深くにある賢者カサンドラの庵でドルイドとしての修行を積み、ようやく一人前となる。
 
ジョン 「短いね。」
DM 「ドルイドの修行をするだけで、相当かかるからね。1年でドルイドになれたのは、ひとえにルイの素養の高さの為だな。」
ルイ 「ふふふ。お任せください。 これからはひとあじ違いますよ。」
フェイグランス 「どう違うの?」
ルイ 「ドルイド呪文は、自然から力を借りるものが多いんですよ。 ですから、植物や地形、天候を利用した呪文が増えます。 もちろん回復の呪文もありますよ。 ただ、僧侶の様に神に祈ってアンデットを倒すこととかは出来なくなりますね。 さらに金属製の防具は一切身につけることができません。」
フェイグランス 「なるほど。 特徴がでるね。」
DM 「そういうわけで、金属製の防具はすべて差し替えたからよろしく。 信仰はそのまま大地神ね。」
ルイ 「了解です。 魔法のレザーアーマーを最初からもらえたりするのは役得ですね。 ぐふふ。」
DM 「伝説の賢者の弟子だからね。 意識するように(笑)。」
ルイ 「分かってますよ、多分。」
エフェ 「多分(笑)。」
ルイ 「おっと、いけません、言い直しましょう。」
エフェ 「もっとボケが出てきそうだからいいわ(笑)。」
ルイ 「心外な(笑)。」
DM 「次は、フェイグランスか。」
フェイグランス 「あいよぅ。」
 
☆フェイグランス=ファスト
エルシアの勧めに従い、エルフの都『ルーン・ホールド』を再訪問し、落ち着いた生活をおくっていたが、ある日ダークエルフ達が再び侵攻してくる。
先頭になって戦い、活躍し、ダークエルフを森の反対側に追い払うことに成功。
その後は同族の友人たちに囲まれ、平和で静かで落ち着いた生活を満喫。
 
DM 「呪文を2つ追加ね。」
フェイグランス 「はいはい。何にしようかなぁ〜。」
ルイ 「おや、ルーンホールドって、私が修行している『生命の森』の中にあったのでは?」
DM 「そうだよん。 君はエルフ族の騒乱には全くタッチしなかったのだ(笑)。」
フェイグランス 「それはそれで、ルイらしい(笑)。」
ルイ 「そうですね。 まぁ、いいとしましょうか(笑)。」
ジョン 「きっと、『なんですか?騒がしいですねぇ。 修行の邪魔です。』とか言って修行を続けたに違いない(笑)。」
フェイグランス 「だね(笑)。」
DM 「それにね、カサンドラは余程の大事にでもならない限り、そう言った事には手を出さないからね。 ムーンエンドの伝説の賢者達がうかつに動くと、影響が大きすぎるんだ。」
ジョン 「賢者達か。 達ってことは、何人かいるの?」
DM 「うん。 代表的なのは『イリアン』と称される5人の賢者だね。 カサンドラもその1人。」
ジョン 「ふむふむ。」
DM 「彼等はもう、『本当にいるの?』という感じで、一般的には伝説かおとぎばなしみたいなものなんだ。 カサンドラと出会えたは、本当に幸運だということだね。」
ルイ 「いろいろと幸運でしたよ。ふふふ(笑)。」
フェイグランス 「伝説の賢者の弟子か。」
ジョン 「将来は『伝説の賢者、ルイ』! …なんか似合わん(一同笑)。」
DM 「さっきも言ったけど、君達は先の内乱を集結に導いた『影の英雄』であるという噂が流れ、『夢狩人』と呼ばれるようになっている。」
エフェ 「少しは有名になったみたいねぇ。」
DM 「ただレベルが上がるだけが成長じゃないから、これも経験の結果。 有名税がついてまわっているかもしれない(笑)。」
イーグル 「俺の分は免除してくれよ(笑)。」
フェイグランス 「だめ(笑)。」


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