ムーンエンド・キャンペーン第一部 第9章 【ルメイオ村の解放】

 

ファルスのプレイヤー 「あ、ごめん。 用事がある時間だから、帰るわ。」
ルイ 「ふむ。 じゃあ、私が代行をしてあげますよ。 今は石ですからねぇ。」
ファルス 「なんか、不安だけど…頼むよ(笑)。」
DM 「OK。 じゃあ交代ね。」
ファルス 「ふふふ、これでいいですね。 同じ僧侶だけあってしっくり来ます。」
エフェ 「ファルスが怪しい喋りになっちゃった(笑)。」
ファルス 「まぁまぁ、救出に行きますよ。」
DM 「ほいほい。」
 
レイド老人、ジョンの母、村長、アレク司祭を助け出した一行は、2体の石像を引きずりながら村長宅を脱出。
群がる兵士達を、コンティニアルライトの効果を脱したエフェがファイヤーボールで蹴散らす。
ジョンがのろしを上げ、ウィリアムに合図を送る。
 
ジョン 「一旦、村を脱出するぞ。」
マリュータ 「あいよ。」
ジョン 「うわ、マリュータらしくない言い方。」
マリュータ 「中身がフェイグランスだからねぇ。」
ファルス 「お互い、仮の体がみつかってよかったですよ。ふふふ。」
ジョン 「イメージがくずれるから、『らしく』してくれ。」
マリュータ 「わかったよ…だぜ。」
ファルス 「OKOK、僕はファルスだよん。」
エフェ 「無理があるなあ(笑)。」
DM 「村の中では、兵士の走りまわる音や、叫び声等が忙しくまじりあっている。 一方、君達はウィリアムと合流することに成功した。」
ジョン 「よし、このまま、村を取り戻すぞ!」
ファルス 「兵力は?」
DM 「大体、互角だ。」
ジョン 「よーし、俺達も戦うぞ!」
マリュータ 「あいよ。」
ジョン 「やる気をだせぇぇ!」
マリュータ 「あいよ、だぜ。(笑)」
ファルス 「だぜ、をつければいいってもんじゃないでしょうに(笑)。」
DM 「そうこう言っている間にも、ルメイオの軍はこちらに向かってくるよ。」
エフェ 「ん。しかし、ここは指揮官のウィリアムに任せて、私たちは協力にする方向で。」
DM 「OKだ。 ウィリアムは、村の近くの森までゆっくりと部隊を後退させる。 一方の敵軍は、指揮官がいないこともあって動きがバラバラだね。 隊列らしい隊列もなく、こちらに向かって突っ込んでくる。」
ジョン 「よーし、前に出るぞ。」
DM 「ジョンの下には10名ほどがつけられるからね。 頑張っておくれ。」
ジョン 「お、おう!」
ファルス 「じゃあ、私…いや、僕は教会の人達と合流しようかなですね。ふふふ。」
ジョン 「2人とも、わざと変に話してないか?(笑)」
マリュータ 「そんなことないだぜ。俺は森に潜伏して、弓とかで敵を撹乱したいだぜ。」
ジョン 「わざとだ、絶対わざとだ!(笑)」
DM 「口調はともかく(笑)、それはウィリアムも考えていたらしく、マリュータに5人ほど弓の使える人をつけてくれるよ。」
マリュータ 「狩人の人達かな? よーし、よろしくだぜ。」
エフェ 「あたしは…どうしようかしら? もう魔法もろくに残ってないけど…。」
ファルス 「いやいや、あなたはさっきファイヤーボールとか使っていますからね。 本隊にいてくれれば、敵は恐れて攻撃の手も鈍るというものでしょう。」
エフェ 「む、それもそうね。 いざとなったらワンドとか。」
DM 「いいね。 それでは、ウィリアムの軍とルメイオの守備隊がぶつかり合う。 装備や一人一人の強さでは敵が上だけど、指揮系統がバラバラな為、戦いは互角といった雰囲気だ。」
ジョン 「よーし、敵がバラバラなら、一度敵の中に突撃して掻き回してやるぞー!」
エフェ 「がんばれー!」
ファルス 「そうですね、特に敵を斬らなくても、それだけで混乱させる効果があるでしょう。」
マリュータ 「俺は、ウィリアムから合図があるまで待機だぜ。」
ファルス 「ボクは、負傷者の救護に当たりますか。」
DM 「よしよし、では敵を充分引き付けたところで、ジョンの部隊が敵の中央を横断するように突撃すると、敵にいっそうの乱れが見られるようになる。 マリュータにも合図が送られるよ。」
マリュータ 「よし、敵の列の脇腹に弓を浴びせちゃおう!」
DM 「同時に、森の中に隠れていたほかの部隊も攻撃を開始する。 敵の方は流石に訓練を受けた兵士だけあって、一人一人が頑張っているけれど、ウィリアムの巧みな采配によって、敵はそれぞれが孤立し、連携して動けなくなっているね。」
ファルス 「いいですよぉー。」
DM 「女達も、石を投げて頑張っている。 男達にも、次々と負傷者が出ているけれど、敵の方は疲労がピークに来ているようで、味方が徐々に敵を押している。」
エフェ 「これは、私たちの勝ちね!」
DM 「と、その時。 マリュータの目に、東から迫ってくる軍隊の姿が映った。」
マリュータ 「うわっ、東からなにか来る。 ウィリアムに報告。 数は?」
DM 「1500程。 ウィリアムは、『まさか、ガゼリアの軍か?!』と、一言いうものの、あとは厳しい顔で黙々と軍を指揮している。」
エフェ 「撤退の準備は?」
ウィリアム 「いま、少しずつ部隊を引いている。 一気に逃げれば、被害が大きすぎるからな。」
エフェ 「考えているのねぇ。」
DM 「どうやら、背後の軍に気づいたらしく、敵の軍勢は活気を取り戻しているようだね。 味方はじわじわと押されてきている。」
ジョン 「ちっ。」
DM 「しかし、敵の軍はにわかに体制を崩し始める。 それというのも、背後からやってきた軍勢は、君達ではなく敵の方を攻撃しているからなんだね。」
ファルス 「おおっ、味方でしたか。」
DM 「そういう事。 敵はあっという間に散り散りになって逃げて行く。敵を蹴散らした後、軍の中から進み出てきたのは、見覚えのあるムーンガードの姿。」
エフェ 「そういえば、再会を約束していたんだものね。 何時もいいところで現れるわ(笑)。」
ファルス 「ですね。」
DM 「ムーンガードは『久し振りだな、諸君』と言った後、これまでの経緯を話してくれるよ。 彼はカーンで別れた後、この地方で兵士を集め、敵対していた貴族達と戦っていたそうだ。 そして、それを聞きつけて南下してきたガゼリアの軍をかわし、このルメイオにやってきたんだね。」
ファルス 「なかなか、いいタイミングでしたよ〜。」
DM 「さて、そういう所で、今日は終わり。」
フェイグランス・ルイ 「俺達はこのまま?」
DM 「そういうこと。 まぁ、カンベンしておくれ。」
フェイグランス 「がーん。」
ルイ 「ふっ、次回で何とかなることを祈ります(笑)。」
ムーンエンド・キャンペーン

第一部 第9章・完


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