山形でTRPGやっちゃうよの会 第15回
【蛇人間の城塞−4−】
 

バーン 「セイクリッド・パワァ・リリース!!(ジャキーン)←セイクリッド・スキャパートの能力開放
マインドフレイヤー、死ぃねぇぇ! ロープから手を離して、フライの効果でマインドフレイヤーの脇まで移動。
”トゥルー・ストライク”を2発目に入れて”ショッキング・グラスプ”も入れて攻撃。 外れ、当たり。
剣の攻撃が36点。 呪文抵抗は18まで。」
DM 「それは、抵抗を抜けなかった。 バーンの攻撃に耐えたー。(笑)
次ウィンシー。」
ウィンシー 「フライは使っていないので、6以上の”登攀”…失敗!(笑)
落ちそうになったところで、地面にテレポート! 熊を召喚します。」
アレクセイ 「これは、マインドフレイヤーに回る前に、決着がつくかも。」
バーン 「でも、熊の攻撃を耐えられると、あとはアレクセイしかいないぞ?」
アレクセイ 「大丈夫。 今日は攻撃系の能力は、全っ然覚えていませんからね!(笑)」
アルベルト 「なんて心強いお言葉。(笑)」
ウィンシー 「でも、熊だと当たらない可能性もあるんだよねー。 やっぱり、<炎の爆発>。 反応19どうぞー。」
DM 「あ、失敗した。」
ウィンシー 「10点。」
DM 「まだ死なないよ。 さぁ、アレクセイさん。」
アレクセイ 「”フライ”がかかっているので、マインドフレイヤーの頭上を取って攻撃しますよ。
命中判定は外れ。 一応、”メダル・オブ・ギャラントリィ”で即行サンクチュアリ。」
DM 「この状況、やばいなぁ。 でも、使うしかないよな。
マインドフレイヤーは、”マインド・ブラスト”。」
ウィンシー 「”セレリティ”で割り込みます。 <炎の爆発>をもう1回!」
DM 「うん、セーブ失敗。」
ウィンシー 「これで、私は朦朧状態。 ダメージは9点。 …なんでダメージ低いんだろー!」
DM 「改めて、”マインド・ブラストー!”バーンとウィンシーは意思セーブどうぞ。
機会攻撃を受けない為の<戦闘発動>は成功。」
ウィンシー 「26!」
DM 「それはさすがに通りますね。」
バーン 「12だ。」
DM 「それは、3D4ラウンドの間、朦朧状態になってください。
移動アクションは余っているので、ポーションを取り出して、5フィートステップ。
次、アルベルト。」
バーン 「(ダイスを振って)7ラウンド朦朧だ。」
アルベルト 「オーブで攻撃でーす。 接触の27。 呪文抵抗は抜けて、17点のダメージ。」
DM 「ああ、1ラウンドで死んだ。(一同「おおー。」)」
ユーヌ 「さて、移動アクションで、床に下りて終了。
ユアンティのバーバリアンを、ナイフブーツで攻撃して、ダメージは4点。 <体勢崩し>でACを5下げてください。」
DM 「5点は大きいナァ。 バーバリアンは、フリーアクションで”レイジ”。」
バーン 「さらにACが下がったか。」
DM 「ACは紙だからなぁ。 とりあえず、目の前のエルフ(ユーヌ)を殴る。 全力攻撃で、<強打>を3つ入れて、両手持ちグレートアックス行きます!」
アレクセイ 「当たったら、痛そう…。」
ユーヌ 「うん。」
DM 「さぁ、行け!(ダイスの目を見て一同笑。 出目は1。)」
ユーヌ 「やったー!!」
アレクセイ 「やさしいなぁ。(笑)」
DM 「2撃目いきまーす…当たらない。 泣けるナァ。 泣けるナァ。(笑)
はい、バーン。」
バーン 「ピヨってる。」
DM 「じゃあ、ウィンシー。」
ウィンシー 「ピヨってる状態から回復。 終わり。」
アレクセイ 「”リサージャンス”。 バーンは再セーブをして下さいっ。」
バーン 「おう。 …15。 まだ回復しない。(笑)」
アレクセイ 「で、バーバリアンとウィンシーさんの間に入ります。」
アルベルト 「”軽業”で敵の目の前を通って、攻撃。」
DM 「本当に目の前をチョロチョロ、チョロチョロうるさい奴らだな。(笑)」
アルベルト 「ここで問題が(笑)。 遠隔接触は機会攻撃が来る。 いや、ここはモンクキックで! あれ、外れ。(笑)」
ユーヌ 「今は体勢崩しをしても、ダメージを出す人が居ない。(笑)
自分で攻撃するか。 <急所攻撃><機動戦闘>を入れて、オーガン・リッパーでダメージ19点しか行きません。」
アレクセイ 「多いんだけど、常識的なダメージに見える。(笑)」
アルベルト 「これが常識というか、普通なんだ。(笑)」
バーン 「それは、遠まわしにバーンが非常識だと言ってるのか。(笑)」
DM 「よし、アレクセイにチャージ。 その分、強打4つくらい突っ込むか。
ユーヌには<回避>指定。 ユーヌとアルベルトは機会攻撃をどうぞ。」
ユーヌ 「AC21。」
アルベルト 「同じく。」
DM 「それは、外れ。」
ウィンシー 「AC高いなぁ。 何着てるの?」
DM 「ミスラル製シャツ。」
ウィンシー 「あれ、何でそんなに誤魔化しているんだろう。」
バーン 「敏捷が多い?」
ユーヌ 「特技の<強行突破>じゃないか?」
DM 「そう。 それがなければ、2発とも当たっているところだった。(一同笑)
じゃあ、行きますよー。 グレート・アックス。」
アレクセイ 「”サンクチュアリ”の意思セーブをどうぞ。」
DM 「あ、そうか。 セーブ成功。 グレート・アックスで突撃して、AC32。」
ウィンシー 「割り込んで、テレポートさせる?」
アレクセイ 「いえ、1撃や2撃は大丈夫でしょう。」
DM 「19点のダメージ。 やべ、ACが紙になった。(笑)」
アレクセイ 「まだ大丈夫。 次はウィンシーさん。」
ウィンシー 「”グリース”いこか。」
DM 「あ、転んだ。」
ウィンシー 「突撃されても、ウザイからね。 あと、走って遠くに逃げちゃう。(笑)」
アレクセイ 「全力攻撃行きます。 AC20まで。 1回目だけ命中。 7点。
ユーヌと挟撃したいので、5フィートステップ。 あと、一応、即行”サンクチュアリ”。」
アルベルト 「”スコーチング・レイ”行きます。 呪文抵抗抜いた。 接触AC21。
機動戦闘が乗って、10点。」
ユーヌ 「機動戦闘乗せて、AC23。 13ダメージ。」
DM 「重傷だ。 バーンが居ないと、こんなにまったり。(笑)」
バーン 「ごめんね。(笑)」
DM 「じゃあ、起き上がるので機会攻撃をどうぞ。 …って、3発か。 やーん、4版なら食らわないのに。(笑)」
アレクセイ 「当たった。 5点。」
アルベルト 「15点。」
ユーヌ 「俺も15点。」
DM 「耐えた!(笑) もう、次死にそうだから…『クレリックさえ倒してしまえば!』と、<強打>5つ入れちゃう!」
ウィンシー 「今度こそ逃げる?」
アルベルト 「いいえ、耐えて見せます。(笑)」
ウィンシー 「ちょっと、大丈夫なの?(笑)」
DM 「ダメージは25点!」
ウィンシー 「残りは?」
アレクセイ 「9点です。」
ウィンシー 「耐えたんだ。 次は逃げてよね。(笑)」
バーン 「HPの量は、腐ってもクレリックだよね。(笑)」
DM 「で、バーンは朦朧だから、次ウィンシー。」
ウィンシー 「<炎の爆発>! 10点。」
DM 「お、セーブ成功した。 5点食らった。 で、転んだ。」
アレクセイ 「攻撃は1回あたって、5点。 あとはバックしてもいいかなぁ。(笑)」
アルベルト 「早く離脱して。(笑) 次は<朦朧化打撃>で攻撃。 一度やってみたかったんだ。(笑)」
DM 「朦朧化する前に死にそうだけどな。」
アルベルト 「16点」
DM 「死んだ。(笑)」
アレクセイ 「朦朧化した直後に死んだ。(笑)」
DM 「そして、バーンが正常に戻った。」
バーン 「『皆が戦ってる、行かなきゃー!』と思ってたんだけど、動けなかった。(笑)」
ウィンシー 「”マインド・ブラスト”にいっぺんにかかったら、まずかったわね。」
DM 「マインドフレイヤーの名前は、トゥルヴァルといいました。
マインドフレイヤーの、異端審問官。
ユアンティのバーバーリアンは、名をランプといいました。」
ウィンシー 「名前は優しそうね。(笑)」
 
倒した敵の装備をはいで、室内を調査する。
 
<製作所>
 
DM 「まず、テーブルの上の切開された死体は、”スペル・ウィーバー”です。
MM2に所蔵のクリーチャー。 それが生体解剖されていたよ、と。

あと、冠は魔法のものです。 変成術。 ”+2ヘッドバンド・オブ・インテレクト”だと分かっていいです。」
ウィンシー 「あ、それ欲しいな。 頭にも何も装備していないし。」
アレクセイ 「ウィザードのウィンシーさんが持つのが、やっぱり普通じゃないですか?」
DM 「ヘッドバンドをよく見ると、さっきの短剣と同じ王の印が彫り込まれています。
仮に、”王の冠”とでもして置いてください。 あとは錬金術実験用具(500GP)、パール(250GP)1個。」
 
この部屋の探索を終えた一行は、同じ階の、他の部屋も調査する。
 
DM 「ここは作成室。 嵐の前の空気のように、奇妙な力のようなものがこもっている。
内装はごく簡単なもので、機能的な仕事机と、工具を収めた棚がある。
ここは魔法のアイテム作成をするのに、もってこいの場所ですよ。
なんと、それぞれの部屋が、対応するアイテム作成の特技がなくても、アイテムの作成を出来るようになっている。」
アレクセイ 「すごい。 ここに少しこもりたいよね。」
DM 「但し、作成時間は通常の2倍。」
アレクセイ 「あー、時間がないとダメなのね。」
DM 「なお、この部屋は巻物作成の部屋で、羊皮紙とインクがあります。
特技がなくても<巻物作成>できますが、作成できるのは4レベルまで。」
アルベルト 「ここをクリアしたあとは、力がなくなってそうだよね。」
DM 「この力自体は、別に邪悪なものではありませんよ?」
バーン 「じゃあ、ここを制圧したあと、俺たちのものにしてしまえばいいんじゃね?」
DM 「まぁ、セラティス城は立地条件が最悪ですからね。 自給できるようになってるんです。」
 
次の部屋は、ポーション作成用の部屋だった。
 
DM 「ビーカー、大釜、水差しがあります。 ここはレベル制限なしで作れます。
ここの痕跡から、無数の”ポーション・オブ・レビテート”が作られていた事が分かる。」
ウィンシー 「さっきの穴の上下用の魔法? なんてコストのかかる事を。(笑)」
バーン 「経験点は奴隷からとったんじゃね?」
DM 「足りなくなったら、奴隷から脳みそ食うんだよ。」
 
次の部屋は、ワンド作成の部屋。
 
DM 「木工用具がそろっています。」
アレクセイ 「作りおきのワンドはないんですか?」
DM 「ないです。」
アレクセイ 「ちぇ。」
DM 「さらに、最後の部屋は多種多様な道具があります。」
ユーヌ 「その他の道具作成か。」
バーン 「武器はないのかー! あると思ったのに。」
DM 「ここには、中途半端な作成中のアイテムがあります。
”マスク・オブ・ディスガイズ”。 目のスロットに装着して変装できます。」
ウィンシー 「マインドフレイヤーとかユアンティが、人間の世界に紛れ込むのに使ったのかもね。
もしかして、既に沢山人間の世界に入り込んでいるぞ、という、シナリオ側のアピール?!」
DM 「ぶっちゃけ、フレーバーです。(笑) で、この階はおしまい。」
 
降りてきた穴の、さらに奥へと降りてゆくと、底の部分は八角形の部屋になっていた。
 
<言葉の塔の長>
 
DM 「ここは居心地が良さそうな部屋で、あちらこちらにクッションが置いてあり、壁には大きな本棚が並んでいる。
南の壁には狭いバルコニーがありますが、これに通じる階段や梯子は見当たりません。
そこに立っているのは、1体の大きなユアンティ・アボミネーション。
その大きさのせいで、寄りかかっている手すりが小さく見えます。
目に禍々しい光をぎらつかせて、そいつはあなた方を見つめています。
『よもや、ここまでたどり着く者がいようとはな。 どれ、ひとつ話し合おうではないか。』」
アレクセイ 「襲ってくるわけではないんですか。」
DM 「いきなり襲い掛かってくる事はなさそうですね。」
アレクセイ 「話し合いというなら、まず、むこうの提案があるのでしょうから、聞きましょう。」
ウィンシー 「善のパーティだからね。(笑)」
DM 「『私は”言葉の塔”の長、ゾルダスラである。
この組織、サートラスの尖兵に属して、既に数十年になる。
つい最近まで、わしはこの組織の一大秘密に通じているものと思っていた。
…だが、それは間違いだったのだ。

そう、いつの日かサートラス様は立ち上がり、サートラスの尖兵がサートラスの御名において、貴様らを支配する事だろう。
それは定まった事であって、貴様らには、どうしようもないのだ。

だが、いまのところ、わしは力を合わせて働く事が出来る。
尖兵団の、今の長どもが企てている、とんでもない過ちを止める為にな。』」
バーン 「ほぅ。」
DM 「『最近になって、ようやくわしは気付いた。
奴らが<奈落現出の秘儀>をもって作り出そうとしているのは、世界を支配しようとする存在ではなく、世界の破壊に手を貸す存在であるという事にな。
わしは、長どもに直接刃を向けるわけには行かぬ。
だが、わしにできぬ事も、貴様らには出来るだろう。
わしが貴様らに手助けしてやればな。』」
ウィンシー 「サートラスを復活させるといって、実はタリズダンでも呼び寄せようとしているとか?」
DM 「『そういうわけではない。
奴らが復活させようとしているのは、確かにサートラス様の一部ではある。
だが、その復活のさせ方が問題なのだ。』
つまり、ゾルダスラは世界を支配する為にサートラスの助けを借りたいと思っていたのに、
今の長、サルヴァウグレンはその世界そのものを破滅させる為に、サートラスを呼び出そうとしていると。
だから、ゾルダスラは彼を止めたいようですね。」
アレクセイ 「一応、”真意看破”してみましょう。 本当の事かどうか。 23。」
DM 「ウソはついていないと思うよ。」
ユーヌ 「26。」
DM 「同じく。」
ユーヌ 「まぁ、全部は行っていないという事か。」
DM 「全部言うのは、君たちの協力を取り付けてからですよ、もちろん。」
アレクセイ 「ここは、協力してもいいと思います。」
ユーヌ 「短期的な協力関係にはなれるだろうね。 その後には敵対するかもしれないけど。」
アレクセイ 「『では、当面の目的のために、一時的に協力しましょう。』」
DM 「『それでは、まず、いくつかの役に立つ情報を教えよう。』
と言って、城内の見回りのローテーションを教えてくれます。(笑)
これで、今まで1D10で1がでればランダムエンカウントだったところが、1D20で1になります。」
ウィンシー 「確率的には、半分になるんだ。」
アルベルト 「でも、僕は1D10より、1D20の方が1を振りそうな気がする。(一同笑)」
DM 「僕もそう思います。(笑)
それと、情報のもう1つ、尖兵の上層部だけが知っている、<奈落現出の秘儀>の何たるかについての情報。
儀式の概要については、アーザネズラから聞いていたとおりですが、サートラスの復活については、『夢の中のサートラスの欠片を、復活した王の身体に納めることで、サートラスはまどろみに落ちて以来、初めてこの世界の在りようを直接経験し、この世界に直接影響を及ぼせるようになる。

”忘れられた王”は、確かに予言を利用して王国を治めるが、それは近隣の国々を、サートラス信仰に導く為ではない。
サートラスの影響が強まるにつれ、サートラスを納める器たちや、手下達は、十分な力を持った遺骸を、もっと多く探し出し、<奈落現出の秘儀>を繰り返す。
やがて夢の中のサートラスのうち、十分な部分が活動し始める事で、サートラス本体が数千年の眠りから覚める事が可能になる。

力を取り戻したサートラスは、世界の万物を破壊せずには置かぬ純粋な憎悪と、神のごとき力を持つ、阻止不可能な恐るべき存在となるであろう。』」
バーン 「要するに、サートラスから力を借りるのはいいけど、サートラス本体が出てきて、暴れられるのはたまらん。 と言うわけね。」
DM 「うん。 少なくとも、ゾルダスラにとってはね。」
ウィンシー 「今の長のサルヴァウグレンは、それは知っていてやってるの?」
DM 「知っています。」
バーン 「サートラスの望みがそうだから、そうしてしまえ、という、所謂原理主義者ね。」
DM 「ええ。 対してゾルダスラは、サートラスの名の下に、ユアンティが世界を治めたい。」
ウィンシー 「ふむふむ。」
DM 「<奈落現出の秘儀>は、既に1週間前から始まっていますが、尖兵の一味は、今なお儀式に使用する品々を集め続けています。
さて、ゾルダスラは<道の塔>の頂上のどのポータルが、どこに通じているかを教え、宝石をどの組み合わせで押せば、ポータルを作動させられるかを、教えてくれます。」
ウィンシー 「それで、<諸世界の塔>にいけるわけね。」
DM 「ええ。 但し、ポータルを許可無く移動すれば、サルヴァウグレンにもわかるようにアラームが発動します。」
バーン 「要するに、突っ込んだら、向こうも既に臨戦態勢だと、覚悟しておいていいって事だね。」
DM 「だろうね。 『<道の塔>から繋がっているポータルは、いずれも儀式に入用な品々がある土地に繋がっている。
その品が儀式に用いられるのを食い止めるには、尖兵団が放った部隊を打ち負かすか、先に入用な品を力づくで奪い去るしかないだろう。』」
ウィンシー 「レガシィの他にもあるって事?」
DM 「たとえば、君たちが持っているような王の王冠だったり、王の短剣だったり。」
バーン 「要するに、そいつらの狩り倒して、<諸世界の塔>にいるサルヴァウグレンを倒さない限り、そいつらの野望は止められないということか。」
DM 「そういうこと。」
ウィンシー 「品々って、一体幾つあるんだろ。 具体的に。」
DM 「具体的にはですね…『1つ、今は忘れられた王には多くの敵があったが、中でも強敵であったのが、1人のリッチだ。
そのリッチの経箱が必要だ。』」
アレクセイ 「経箱?」
DM 「リッチは、リッチになる時に自分の本体ともいうべきものを、経箱に入れておくんですよ。」
アレクセイ 「実は、それってエス・サーチだったりしません?(笑)」
ウィンシー 「記憶を失ってたよね、たしか。(笑)」
DM 「正直、本当リッチじゃありませんよ、エス・サーチは。(笑)
あれはエス・サーチって言う、オリジナルクリーチャーです。」
アレクセイ 「それなら、その方が気が楽です。(笑)」
DM 「『2つ、王の錫杖。 3つ、かつてフェイの一族が、王の家系を祝福したものであった。
この一族に属するフェイの血も、入用だ。
4つ。 サートラス様が直々にお触れになったものも、入用だ。』」
アレクセイ 「それは、難しそうだね。」
ウィンシー 「ゆかりの品みたいな感じね。」
DM 「どこかには、聖遺物みたいな感じで、代々受け継がれているのでしょう。
『そして、おぬしらは既に知っているようだが、<諸世界の塔>について。
<諸世界の塔>は、崖の上にある。 だが、この世界とは、位相を異にしておる。』」
ウィンシー 「異界にあるのね。」
アルベルト 「ポータルを通って行けと。」
DM 「そうです。 『わしらがここで話をしている間にも、儀式は進行しておるのだ。
貴様らは、心せねばならない。 儀式に入用な品々は、足りぬとはいっても、まがりなりにも儀式を済ませられるだけのものはあると、知るが良い。
そして、それゆえ貴様らにできるのは、奴らが儀式に入用な最後の品々を集めてくるのを邪魔した上で、尖兵団の長が計画を完了しようとするところを、殺すことだ。』」
ユーヌ 「そうか? 最初から長を殺せばいいんじゃね?」
ウィンシー 「後ろから挟撃される事を恐れてるのかな?」
アレクセイ 「確かに、先に頭を潰しちゃうのは、いいと思うんですが。」
アルベルト 「部隊が早く戻ってくれば、それは危ないとは思うけど、長は先にたたきたいよね。」
ユーヌ 「そのへんのアイテムを俺らが集めて、『どれ、倒しにいくか』と行ったら、『ありがとう、持ってきてくれて』になるかもしれないしな。(一同笑)」
DM 「ゾルダスラは『うむ、それは君たちの判断に任せる。
確かに、儀式の完成は刻一刻と迫りつつあるが、今すぐに完成するというものでもない。
より、確実な道を選ぶなら、先に部隊を撃破すること。
時間が惜しいのであれば、<諸世界の塔>へ行く事だ。』
ちなみに、<諸世界の塔>へのポータルは3つあり、1つは<道の塔>の最上部、1つは<言葉の塔>の最下部、1つは<信仰の塔>の最下部にあります。」
バーン 「まぁ、根を絶っておくのは、方法ではあるな。
長を倒したとしても、その後散られてしまうと面倒だからな。」
アルベルト 「その中の誰か1人が、跡をついでも困るわけか。」
ユーヌ 「サルヴァウグレンを倒したら、散った部隊の隊長の夢枕にサートラスが現れて、『奴は失敗した、次はお前だ』と。(笑)」
ウィンシー 「『はっ、俺にもチャンスが!』と、なるわけね。(笑)」
バーン 「よし、納得できたぞ。 これでシナリオを楽しんで経験点がもらえる。(笑)」
ウィンシー 「そうそう。(笑)」
アレクセイ 「じゃ、さっきの理由で。(笑)」
ウィンシー 「お宝は…おっと、悪は放っておけません!(笑)」
バーン 「決まりだな。(笑)」
DM 「『さて、他に質問はないか?』」
アレクセイ 「あなたは、これからどうするんですか?」
DM 「『私はここで裏工作を行う。』」
アルベルト 「彼らが全滅した跡、ゾルダスラが導く為の。(笑)」
バーン 「そうかもな。(笑)」
DM 「さっき、君たちに見張りのローテーションを教えましたが、それを君たちから遠ざけておくといった事は、やります。」
バーン 「じゃあ、最後に確認しておくけど、『いずれ俺達とあんたは、敵対して命のやり取りをする事になるとは思うが、少なくともサルヴァウグレンを打ち倒すまでは、俺たちとあんたは協力するという事で、いいんだな?』」
DM 「『そういうことだ。』」
バーン 「それなら、信用しよう。」
ユーヌ 「ところで、上にいたマインドフレイヤーとは、協力関係にあったの?」
DM 「『奴は、サルヴァウグレン派だ。 奴を倒した事も、<奈落現出の秘儀>を止める為に、重要な意味があった。』」
バーン 「で、メタ的な質問になるかもしれないけど、『4つの品を取りに行くのに、お前から見て一番チョロそうなところはどこだ?』(一同笑)」
ウィンシー 「だよねー。 リッチの経箱を取りに行った部隊なんて、精鋭中の精鋭じゃないの?(笑)」
DM 「『一番簡単なのは、フェイの血だろう。』ぶっ殺して、血を採ってくればいいだけですからね。」
バーン 「俺たちは、フェイを助ければいいわけだね。」
DM 「あとは、同率でリッチの経箱と、錫杖だね。 最後にサートラスの聖遺物。」
ウィンシー 「リッチより、遺物なんだ。」
ユーヌ 「まぁ、フェイが殺されるのを守るってのは、このパーティには一番向いた選択肢かな。」
アレクセイ 「そうですね。」
ウィンシー 「冷たい鉄の武器(フェイの弱点)の、用意はOK?」
DM 「フェイを倒してどうするんですか?!(一同笑)
まぁ、この辺で今日は終わりますか。」
ウィンシー 「呪文は随分残しているから、経戦能力には自信があるし。 フェイ救出は急ごう。」
アレクセイ 「うんうん。 遅れると、殺されちゃうかもしれませんからね。」
 
山形でTRPGやっちゃうよの会
第15回 D&D3.5Eセッション・完


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