山形でTRPGやっちゃうよの会 第8回
【暗黒洞の尖塔-1-】

 

バーン 「”ショッキング・グラスプ”を乗せて斬る! あ、20が出て命中。(ダイスを振って)クリティカルはしないか。 きっと超オーバーキルだ。 26点。」
ユーヌ 「ひどいやひどいや。」
DM 「電気の分はいくつですか?」
バーン 「26点中、10点。」
DM 「その、電気の分は止めた!」
バーン・ユーヌ 「おおー!」
バーン 「電気に強いんだ。 じゃあ16点。」
DM 「あぶねー、電気に対して抵抗がなければ死んでいた。」
ユーヌ 「さて、移動アクションで門のくぼみに入って、AC23!(DM:「命中」)ダメージ低っ。 9点。」
DM 「低いかぁ?」
ユーヌ 「<機動戦闘>で2D振って修正足してるんだよ。」
DM 「次はクオトアか。 ショートスピアでバーンにAC18。 噛みつきは7!」
バーン 「ふっふふ、当たらない。」
DM 「『うわー、すばしっこいよ、こいつ!』」
バーン 「ACの大半は素早さだからな。」
グラム 「さて、次はどうしたもんか。 (少し考えて)移動、攻撃。 外れ。」
ウィンシー 「また”炎の爆発”。 5点。」
DM 「当たってるなぁ。」
アレクセイ 「”スピチュアル・ウェポン”は外れ。 バリケードの向こうにライトクロスボウを撃ちますが、AC12で外れ。」
DM 「こっちは最後のジャヴェリンをグラムに。 …あたらない。 ダイスは19と18なのに。(笑)」
バーン 「目の前のを普通に斬る。 AC27で16点。」
DM 「死んだー。」
バーン 「移動相当アクションが残ってるんだよな。 バリケードの上に飛び乗っちまうか。」
DM 「<跳躍>難易度10ですよ?」
バーン 「技能は割り振ってあるから、1を出さなければ大丈夫だ。」
ユーヌ 「助走距離もあるしね。」
バーン 「(ダイスをふって)うん、ひらりと飛び乗った。」
DM 「『いやー、なんか来たー!』(笑)」
バーン 「プレッシャーをかけにきたぜ。(笑)」
ユーヌ 「バリケードの向こうの敵に射撃するけど、当たらないね。」
グラム 「さて、あとはバリケードの向こうの敵しかいないのか。 <跳躍>は無理なんだよな。 <登攀>は…」
DM 「こちらも難易度10ですよ。」
グラム 「するとプレートメイルのマイナスも考えると、14以上出さないとだめか。 無理だな。」
アレクセイ 「敵がバリケードを乗り越えてきたら攻撃と言う事では?」
バーン 「来ないと思うぞ。」
アレクセイ 「”コマンド”を使って命令する予定なので。」
グラム 「じゃあ、バリケードと5フィートだけ間隔を取って、待機。」
ウィンシー 「”コマンド”もいいけど、”エンラージ・パーソン”をグラムさんにかければ、バリケードの上から攻撃できるじゃない。 うん、そうしよう。」
DM 「ひでー。(笑)」
ウィンシー 「即行発動化した、”エンラージ・パーソン”をグラムさんに掛けました!」
ユーヌ 「身の丈3mのグラム。(笑)」
ウィンシー 「攻撃が2マス届くようになったから、バリケードごしに攻撃できるよ!」
DM 「次どうぞ。」
アレクセイ 「これで、コマンド不要になったよね。(笑) ”スピチュアル・ウェポン”の目標を変更するけど外れ。 あとはクロスボウを装填しておしまい。 効果時間が切れたので、”スピチュアル・ウェポン”さようならー。」
DM 「こっちの2人はバリケードの上のバーンに攻撃。 突き突き〜! 1人がショートスピアを命中させて、4点。」
バーン 「さすがにグラムと違って当てられるな。 今度はこっちの攻撃。 上から斬り下して、ダメージを食らっている方に…後ろの方の余裕があるから”ブレード・オブ・ブラッド”をかけて攻撃。」
ユーヌ 「なぜ!?」
バーン 「電撃効かねぇんだもん。 仕方ないじゃん。」
ユーヌ 「…もちろん、ヒットポイントは使わないよね?」
バーン 「使うよ。 当たりめぇじゃん!(笑)」
ユーヌ 「あの、連戦があった場合、リソース的に…。」
バーン 「いいのいいの。 AC25! 29ダメージ。」
DM 「ごめんなさい、いくらオーバーか数えたくないです。(一同笑) そりゃもう、死んだよ。」
バーン 「5フィートステップでバリケードの上を移動して、グラムの攻撃する場所を開けてやろう。」
DM 「…ええと、割り込みアクションで降伏って、できますでしょうか?(笑)」
バーン 「分かる言葉で言ってくれれば。」
DM 「クオトア語…だめか。 水界語…だめだ(笑)。 地下共通語で『もうやめてくれ! もう勘弁だ! 命だけは助けれくれよ!』」
ユーヌ 「(弓に矢をつがえて)グラム、なんて言ってるんだ?」
グラム 「降伏したいそうだ。」
バーン 「武器捨てる?」
DM 「捨てるよ。」
バーン 「じゃあ、飛び降りて縛り上げる。 『命まではとらねぇ。 大人しくしろ。』と共通語でいいながら。」
ウィンシー 「通訳します。(笑)」
DM 「『離せよ、俺の知ってることだったら…』」
ウィンシー 「じゃあ、なんで攻撃してきたの? 誰に対してもこうなの?」
DM 「『俺らはここを守れって言われただけだからな。』」
ウィンシー 「じゃあ、所属と氏名を言え。」
DM 「”跡を継ぐ者”の名もなき戦士です。」
グラム 「やはりか。」
ウィンシー 「命は助けてあげるから、道案内よろしく。」
DM 「どこに連れて行けばいいんだ?」
ウィンシー 「”雫石亭”よ。」
バーン 「しかし、誰が来ても攻撃しろと言われてたのか?」
DM 「『うん。』」
バーン 「クセロンが来てもか?」
DM 「『クセロンって誰?』」
ウィンシー 「はったりではなさそうね。」
アレクセイ 「ファディーラって人の事は聞きますか? クセロンが連絡をつけようとしていた人だけど。」
グラム 「うーん、どうかな。」
ウィンシー 「では、我々は人探しをしてるんだけど、有益な情報があるなら、解放が早くなるかも。」
DM 「ファディーラの名前を出すんですか?」
ウィンシー 「うん。」
DM 「『ファディーラって名前の奴は、聞いたことがないな。』」
ウィンシー 「本当に?」
DM 「『本当だ。 それにそこの隠し扉に宝があるから、持って行きゃあいいよ。』」
ウィンシー 「だから、命は助けろって?」
DM 「そういう事。」
ユーヌ 「罠がないか<捜索>をして、なければバサッと開けちゃうよ。」
DM 「罠はないです。 肉の塊がいくつかありますが、他に宝箱があり、中に527gp、28pp、”プロテクション・フロム・エナジー(信仰系)”の巻物、”ポーション・オブ・キャップグレイス”…」
ウィンシー 「分かっていいの?」
DM 「クオトアが教えてくれたんですよ。(笑)」
ウィンシー 「親切だ。 じゃあラベリング、ラベリング♪」
アレクセイ 「油性マジックが欲しいですね。(笑)」
DM 「あと、”ディテクトマジック”ワンド、術者レベル1、38チャージ。」
ウィンシー 「売っちゃおう。 ”ディテクトマジック”使える人がいっぱいいるからな。」
バーン 「確かに、いっぱいあるからな。 売りたいところだ。」
ユーヌ 「売らなくていいよ。 袋(ザギグス・エクスチェンジ・バック)に入れればいいんだから。 敵の装備も袋にごそごそ入れときゃいい。」
アレクセイ 「ああ、なるほどね。」
グラム 「ジャベリンは3本貰っておこう。 あとは袋でいいや。」
バーン 「ところで、ずるずると敵を物陰に引きずり込んで行って、グラムに脅しをかけてもらいながら尋問するわけだけど、『跡を継ぐ者ってのは、何の跡を継ぐんだ?』」
DM 「『オヤブンに聞いてくれ。』」
バーン 「おまえは、分かんねぇのか?」
DM 「『分からねぇ。 俺らは従うだけだ。』」
グラム 「オヤブンってのもクオトアか?」
DM 「クオトアではないそうです。」
バーン 「ユアンティではないのか?」
DM 「ユアンティでもないし、クオトアでもなく、不明ではありますが”青い騎士”とだけ呼ばれていますね。 それ以上の事は知らないそうです。」
ウィンシー 「なら、2週間程前にここを女が通ったはずだけど、記憶にある?」
DM 「『知らん。 見たことがない。』」
バーン 「お前を解放して、お前が俺達の事をばらさないという保証はあるか?」
DM 「『言わねーよ、そんなこと。』」
バーン 「お前がこの町を出て行くというのなら、解放してやるぞ。」
DM 「それはむしろ死にます。(笑)」
バーン 「仕方ない、これだけ聞いてブチ殺すのも目覚めが悪いし、解放するか。」
アレクセイ 「そう、そう。 殺すのは良くないですよ。」
ウィンシー 「雫石亭の場所を聞いたらね。」
バーン 「場所が分かったら、ここに長居は無用だな。」
ウィンシー 「あ、そうだ。 本当に女性が来たのか、ファディーラや青の騎士の事をしらないのか、”ディテクト・ソウツ”してみて。」
アレクセイ 「ああ、”メルトゥーヴィアル”の能力ですね。 了解。」
バーン 「剣は見せるなよ。」
アレクセイ 「柄に手をかける程度にしておきますよ。」
DM 「本当に知らないみたいですね。」
ウィンシー 「そうなんだ。 じゃあ行こう。」
DM 「はい、そんなわけで、雫石亭にやってきました。 建て増しを重ねて奇怪な形になった3階建ての建物から、様々な色合いの光が漏れています。
切れ切れの話声やら歌声やら、陶器の触れあうガチャガチャという音やらが外の通りにも漏れ聞こえてきます。
中からは風変りな異国の煙草の臭い、泡立つ酒の匂い、肉の丸焼きの匂いが漂ってきます。
通りに面した壁は、だらりと垂らした何十本もの手のように、鍾乳石が垂れ下り、それがくっつきあってカーテン状になったのを削って形を整えたものです。
明らかにずっと高いところから雫が垂れてきて、この鍾乳石を作ったのでしょう。
そして鍾乳石のあちこちから、石の顔がこちらを覗いています。

と、言う訳で今日はここまで。」
ウィンシー 「おやじ、6人ー! とはいかないんですか?」
DM 「そんな雰囲気ではないので。(笑) 次回は宿屋に入るところから始まります。」
ウィンシー 「お疲れ様でした〜!」
 
山形でTRPGやっちゃうよの会
第8回 D&D3.5Eセッション・完


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