山形でTRPGやっちゃうよの会 第3回
【大帝王の墳墓−1−】

 

DM 「(計算して)…くそーっ、なんでこんなに。(笑)」
ユーヌ 「こっちも<機会攻撃>行くよ。 今はまだ急所攻撃が乗るよね? 命中で15点。」
DM 「十分です。(笑) サーガスはやられてしまいました。 ゾンビの方はバーンに攻撃。 でもはずれ。
サーガスは安定化するかな…しない……死亡しそう。(笑)」
バーン 「あーあ。」
ユーヌ 「もう少しでマイナス10行っちゃうか。」
アレクセイ 「ダメージ与えすぎ。」
バーン 「さて、アレクセイと挟撃するようにゾンビを攻撃して、命中。 13点。」
DM 「ゼルは”マジックミサイル”で2点です。」
ユーヌ 「相手がゾンビなら、普通に攻撃して、はずれ。」
アレクセイ 「”仕切り直し”で次回のイニシアチブ21にしまーす。 で、終了。」
DM 「では、ゾンビのクラシスの攻撃はユーヌに。 AC15。」
ユーヌ 「AC17ダヨ。」
DM 「外れか。(笑) 次はアレクセイ。」
アレクセイ 「”援護”行きます。 バーンの攻撃に対して”援護”成功。 命中判定に+2していいですよ。」
バーン 「挟撃と合わせて+4か。 なら<強打>を入れて…アクションポイントも使うけど、16は当たらないか。」
DM 「はずれー。」
バーン 「んー、残念でした。」
DM 「ゼルは今回も”マジックミサイル”で4点。」
ユーヌ 「はずれー。」
バーン 「しかし、硬いな、このゾンビ。」
DM 「こっちか。 バーンに攻撃は…当たらない。(汗)」
アレクセイ 「今回もバーンに”援護”。 成功。」
バーン 「さっきと同じで攻撃しまーす。 が、当たらない。(笑)」
DM 「”マジックミサイル”ワンドがどんどん減っていくな〜。 3ポイント与えて、ユーヌ。」
バーン 「ゾンビ相手になったら、とたんに当たらなくなった。(笑)」
ユーヌ 「攻撃するけど、当たらないなぁ。」
DM 「アレクセイに攻撃して、AC9。」
アレクセイ 「それは当たらないですね。 今回も”援護”…(出目を見て)んー、自分が攻撃した方がいいような気もするけど(笑)、今回もバーンの命中判定に+2で。」
バーン 「今度は命中! 14点。」
DM 「またゼルは”マジックミサイル”で4点。」
ユーヌ 「”マジックミサイル”で倒れそうだなぁ。(笑) で、今回は命中して7点。」
DM 「それで、倒れました。」
バーン 「やっと倒れたか。」
DM 「ゾンビは活動を停止し、サーガスも息絶え絶えです。」
バーン 「回復してこの先の情報でも聞いてみるか?」
ユーヌ 「そうだな。 囲んでから起こそう。」
バーン 「じゃ、キュアワンドで1回だけ…あ、うっかり9点も回復しちゃったよ。(笑)」
DM 「サーガスは意識を取り戻しました。(笑)
そして囲まれている様子を見て『…参ったよ、降参だ。』とゴブリン語で。」
バーン 「共通語は話せないのか。 ここはゴブリン語が分かる人に頑張ってもらうしかないな。」
ユーヌ 「フフフ、野営時でないのが、残念だ。(笑)」
バーン 「拷問でもするのか?」
ユーヌ 「ローソクの火とか、耳元に水滴とかな。
『で、こんなアンデットだらけのところで、お前達は何をしていたんだ?』」
DM 「『アンデットだらけって…そりゃあ、オヤブンがばら撒いていたからな。』」
ユーヌ 「『オヤブンとはなんだ?』」
DM 「『オヤブンは親分だよ。』」
ユーヌ 「『魔法使いか?』」
DM 「『ああ。』」
ユーヌ 「『人間の?』」
DM 「『いいや、ホブゴブリンの。』」
ユーヌ 「ホブゴブリンのネクロマンサー(死霊術師)か。 『オヤブンは今どっちの方にいるんだ?』」
DM 「『奥の方にいるぜ。』」
ユーヌ 「『何か、儀式をしているんだな?』」
DM 「『儀式じゃあないな。多分。 よく分からんが。 俺はお前たちみたいな奴が来たらブチのめすように言われただけだ。 …ブチのめされたけどな。(一同笑)』」
バーン 「洒落のきいた奴だ。(笑)」
アレクセイ 「うん。(笑)」
ユーヌ 「『お前達の仲間で、生きている奴はあと何人残ってる?』」
DM 「『俺らを除けば3人だな。』」
ユーヌ 「『じゃあ、アンデットになった奴は?』」
DM 「『それは、もういないな。』」
ユーヌ 「『お前達の親分とやらが作ったゾンビやスケルトンは、他にいるか?』」
DM 「『今までにいっぱいいただろう? この奥にはいないはずだが。』」
バーン 「あとは、ボスか。」
ユーヌ 「『この先に部屋はいくつある?』」
DM 「『沢山だ。 ここまでよりも倍もある。』」
ユーヌ 「ここまでが7,8だから、14〜16はあると考えていいのか。 深いダンジョンだな。」
バーン 「これは、一度引いて出なおした方がいいかな。」
ユーヌ 「『こっち(隣の部屋)には、何かあるか?』」
DM 「『そこには、クセロンの奴が何か置いて行ったな。』」
ユーヌ 「『なんだ、クセロンって?』」
DM 「『クセロンは…忌々しい奴だ。 嫌いだが、まぁ従わざるを得ない。』」
ユーヌ 「『もう少し、詳しい特徴を教えてくれたら、そいつを俺が代わりに倒してやるぞ? どうだ?』」
DM 「『そうだな…蛇みたいな奴と言えばいいのか。』」
ユーヌ 「ユアンティ(蛇人間)…か? 『そいつが何を置いて行ったって?』」
DM 「『置いて行ったというか、配置したというべきか。 ひょろ長い、チンパンジーみたいな奴だったな。』」
ユーヌ 「『その奥にも部屋はあるのか?』」
DM 「『いいや。 代わりに地上につながる穴がある。』」
バーン 「なるほど、そこを抜けば地上に一度出られるわけだ。」
DM 「『地上でも、待ち伏せがあるぞ。』」
バーン 「親切な奴だなぁ。 殺したくなくなってきた。」
ユーヌ 「『さて、自分の命を助けるために、その他の大事な情報を喋ってみる気はないか?』」
DM 「『俺達は元々傭兵なんだよ。 それをクセロンに雇われてな。
奴は何かをここで探しているらしい。 俺達は地上から、そこ(隣の部屋)に降りて来たんだ。
ま、ここにはお宝がいっぱいあるからな。』」
ユーヌ 「『俺達は見つけてないけどな。 あったのか。』(笑)」
DM 「いや、副葬品の事です。」
ユーヌ 「ああ。(納得)」
DM 「『クセロンはやめろって言ったけど、こりゃあやめられねぇや。(笑)
ただなぁ、クセロンの奴は奥にもっと凄い宝があるみたいなことを言っていたけど、どうも進むのは大変らしいな。』」
バーン 「こんなモンスター達を使えるのに、突破するのが難しいなんて、どんだけ大変なんだか。」
ユーヌ 「『大変だって、何が大変なんだ? 敵が多いのか、それとも罠があるのか?』」
DM 「『敵もいるし、罠もあったし。』」
ユーヌ 「敵も罠もあるのかー。 で、1度キャンプに引き上げないとどうしようもなくなっていると思うんだけど、どう?」
アレクセイ 「もう、呪文はないですね。」
バーン 「もう1回なら戦えるけど、2回は難しいな。」
DM 「では、この部屋で<捜索>か<生存>を振ってみてください。」
ユーヌ 「<捜索>28です。」
DM 「さっきのサーガスの話からすると、配置された敵は全てその場を動かないように厳命されているので、少なくともこれまでに制圧してきたフロアは安全だろうと。
また、この先の敵についても、先の扉さえ気を遣っていれば、いっそのことここの部屋で休んでも大丈夫だろう事に気づきますね。」
バーン 「寝床もあるしな。」
DM 「ゴブリン臭いですけどね。(笑) それにゾンビの死体も。」
ユーヌ 「ゾンビの死体は、さっきの粘体のいる谷にでも捨てれば処理してくれるだろう。」
アレクセイ 「やっぱり、一度休みますか。」
ユーヌ 「問題は、捕虜にしたコイツをどうするかだ。」
バーン 「ゼラチンに食わせるのは、気が引けるな。 黙って逃がしてやったらどうだ?」
ユーヌ 「『お前、俺達に協力する気はあるか?』」
DM 「『まぁ、お前達がそういうのならば、しないこともないが…』と、乗り気ではない様子ですね。
脅されればしぶしぶとその場は従うような。」
ユーヌ 「この人達って、邪悪な種族?」
DM 「凄く邪悪です。」
ユーヌ 「んー、道理は通じない連中か。」
DM 「道理どころか、寝返るならいつでも寝返るし、逃げる時にはいつでも逃げるし。」
バーン 「とりあえず、逃がしてやるのが一番じゃね?」
ユーヌ 「エエッ?」
バーン 「殺るの?」
ユーヌ 「いいか、民兵が減ってしまった地域に、この邪悪な種族を放逐したとする。
そこで被害にある子供がかわいそうか、コイツが可哀想か。」
アレクセイ 「ううっ、そういわれると弱い。」
DM 「逃げてすぐに悪さはしないでしょうけれど、いつの日か結集してまた悪さをするのは目に見えていますね。」
ユーヌ 「だろ?」
バーン 「逃がそうぜ?」
ユーヌ 「まったく、可哀想とは思わんが。」
バーン 「それはそうだが、色々と教えてくれた恩もあるし、ブチ殺すのは気持ちが悪い。
別に村にこいつらの掃討を頼まれているわけじゃないからな。
この奥にいる、原因になっている奴さえ倒せばいいんだろ?」
ユーヌ 「恩? こいつは命のやり取りの中で、助かるためにペラペラと喋っただけだろ? なぜそれに対して恩を感じなきゃいけないんだ?」
バーン 「取引の材料になるって事は、恩になるってだけだ。」
ユーヌ 「と、同意を求めても通用しないか。 ゼルの反応は?」
DM 「『殺っちゃってもいいだろ?』みたいな感じですね。 助ける必要は感じてないようです。」
ユーヌ 「バーンとアレクセイが中立にして善で、俺とゼルが混沌にして中立か。」
アレクセイ 「神殿の兵としては討つべきなんでしょうけど、個人的には可哀想。」
ユーヌ 「なーに、これまでの会話だって、ゴブリン語だったんだから、誰にも分からない。
…だから、『なにっ、貴様! それは許せねぇ!』と芝居を打ってガスッと止め。
これで誰も分からないぞ。(笑)」
DM 「周りから見ると、ゴブリン語で会話しているうちに、突然ユーヌが激昂して止めを刺してしまった。(笑)」
アレクセイ 「いったい、何があったんですか。」
ユーヌ 「ちっくしょう〜。 いや、我々の禁忌に触れることだ。 それは口にできない。」
アレクセイ 「そうなんですか。 じゃあいいか。 相手も悪だし。」
バーン 「俺は怪しんでるけどな。」
DM 「判定するなら、<はったり>と<真意看破>の対抗になりますが。」
バーン 「いや、まぁいいけどな。」
DM 「と、言う訳でサーガスも片付きました。」
バーン 「遺体は粘体に御馳走しておくか。 装備は回収しておくけどな。 副葬品も持ってるらしいし、村に返さないとな。」
ユーヌ 「金銀財宝とかは判別付かないと思うけどな。 まぁ、我々は善意の第三者だし。」
DM 「装備を確認するならば、ゾンビは高品質のスタデット・レザー2個、高品質のシミター3個、高品質のショートソード、さらに高品質のショートボウ、+4筋力ボーナス。」
ユーヌ 「+4筋力コンポジットか。 いいもの持ってるなぁ。」
アレクセイ 「とても引けないけど。」
DM 「アロー14本。 57gp。 ポーション3本。 普通のショートボウ、アロー12本。」
バーン 「結構、いい収穫だったな。」
DM 「さて、戦闘が終わって部屋を見渡してみると、古いフレスコ画がこの部屋の壁を飾っているのが分かります。
部屋はどうやら八角形のようですが、いくつも壁がついたて状に部屋を区切っているので、はっきりとは分かりません。
壁画は王の墓に普通にあるものとは少し違っています。
見る限り、全てのついたて状の壁には様々な種族の男女が居酒屋でどんちゃん騒ぎをしている所が描かれているようです。
部屋の周りの八角形の壁はどうかと言うと、すぐ見える手近な所にはゴールドドラゴンが、レッドドラゴンを打ち負かす様が描いてあります。
そして、右にも左にも像が立っています。
1つは美しい姫君、もう1人は剣と盾を構えて、これから敵と戦おうという騎士の像です。
他の面にはグリーンドラゴンがブロンズドラゴンを打ち負かす様とか、騎士がブラックドラゴンを打ち負かす様などがあります。
さらに賢明そうな髭の長いウィザードの像と、頑丈な体つきをした、誇らしげな顔の農夫の像があります。」
バーン 「んー、なんというか支離滅裂というか、意味を求めてはいけなさそうというか。
酒の神の神殿でもあれば、こんな感じか? ってところだな。」
アレクセイ 「そうですね。」
DM 「では、今日はここで休憩するところで一旦中断と言う事で。」
一同 「お疲れ様でーす!」
 
山形でTRPGやっちゃうよの会
第3回 D&D3.5Eセッション・完


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