ターニャの設定

(文・えままん

パスファインダー新規キャラのターニャの設定をSSにしてみた





活気のあふれるアブサルムの町を歩く一人の少女がいた。
名前をターニャという。

少女のように見えるが彼女はれっきとした成人である。

この世界でいう、ノームと呼ばれる種族だ。
大人でも身長は約90cm、特徴的な髪に非常に大きな目と口。
愛嬌のある顔立ちに似合った、明るく愉快な性格をしている。


その種族の特徴の例に漏れず、彼女もまた特徴的な格好をしている。
少女のような背丈にピンクのキラキラとした髪、大きな瞳をキョロキョロとさせ、
この街の賑わいを肌で楽しんでいるかのようだ。

彼女が何故アブサロムを訪れているかというと、ある人の噂を聞きつけたからである。


1年前、1隻の船が襲われた。
船の名前はシー・タイガー。

アブサロムで商船といえば、いくつか有名な名前が出てくるが、
シー・タイガーもそのうちの一つだった。

かつては多くの物資を運び、たくさんの港を行き来していたが、
1年前のあの日、海賊によって船を奪われてしまったのである。

船員たちはなんとか逃げたものの、皆散り散りとなり解散を余儀なくされたのだ。

その中の一人にターニャも含まれていた。
彼女は名前こそ知られていなかったものの、船長ヒエン=ブラクロスの右腕とも言われ、
交易での交渉や戦闘での支援など、数多くの活躍をしてきていた。

海賊との戦いでも船と船長を守るために戦い続けたが、
深手の傷を負い、意識を失っていた彼女は気がついた時には船からはるか遠くの岸へと流されていた。
通りかかった老夫婦に助けられて一命はとりとめたものの、周りには船員もおらず、状況も分からなかった。

シー・タイガーの船員として最後まで戦えなかった悔しさと、、
船員たちの、いや、船長のヒエンの安否が気になり、ターニャは傷が治ると共に旅に出たのだった。


何人かの仲間といくつかの冒険をし、たくさんの報酬と経験を得て、ある程度名前も売れてきた頃、
ある情報がターニャの元に舞い込んできた。

『ヒエン=ブラクロスという人物がアブサロムにいる』

長い間待ち望んでいた出来事にターニャは居ても立っても居られず、
組んでいたパーティに無理を言い、アブサロムへと飛んだのだった。





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