山形でTRPGやっちゃうよの会 第8回
【暗黒洞の尖塔-1-】

 

バーン 「じゃあ、お願いしようか。」
DM 「では、元々あったものと今のものの2本のロープを持ってふわーっと降りてきます。
『いやぁ、暗いですね、怖いですねぇ。』(一同笑)」
バーン 「一応、”消えずの松明”くらいは持たせてきたって事で。(笑)」
ウィンシー 「それじゃあ、先に上への通路を確認しましょうか。 安全な出入り口になってるかも知れないし。」
DM 「数百ヤード程上り坂を進むと、地上に出ます。 精巧な造りの石の蓋で隠されていて、地上から見つけるにはちょっと苦労しそうですね。」
グラム 「これは、町の近くなんですか? どこから出るかで作った人の意図が分かるかもしれない。」
DM 「キングスホルムの町の近くに丘があって、その中腹に霊廟の入口があったわけですが、町から見て丘の反対側に当たる所に出たようですね。」
バーン 「あとは、最近出入りがなかったか、この付近の足跡を調べてみる。」
DM 「とりあえず<捜索>で。 みんなロールして構いませんよ。」
ユーヌ 「24!」
バーン 「それが一番高いな。」
DM 「足あとは見つかりませんし、大体この2週間くらいの間には開閉された形跡もありません。」
ウィンシー 「じゃ、場所だけ覚えて行きましょう。」
バーン 「丹念に蓋を戻して、アンダーダークに乗り込むか。」
DM 「急な下りの通路が続きます。 角度にしておよそ45度。」
ウィンシー 「それって崖と同じだよー!」
DM 「シナリオ本に、そう書いてあるんですよ!(笑)」
ウィンシー 「慎重に進むしかないか。(笑)」
DM 「これを1000フィート程下ると…」
グラム 「1000フィート?!」
DM 「絶対数値が適当ですよ、これ。(笑)」
バーン 「300メートルか。」
DM 「このくらいまで来ると、前方の空気が何やら脈打っているような、嵐の前の空気のような、そんな感じがします。
ここで全員<呪文学>か<知力>判定を行ってください。 20以上はいますか?」
アレクセイ 「26です。」
ウィンシー 「31−。」
DM 「この先に大地のエネルギーの集結点があるだろうという事に気付きます。」
アレクセイ 「気づきましたか?ウィンシーさん。」
ウィンシー 「(頷く)」
グラム 「気づいた人同士の会話はいいよなー。(笑)」
DM 「『や、なにかありますね、この先に!』」
ウィンシー 「ゼルも気づいたのね。(笑) 具体的に何がありそう?」
DM 「何らかの魔力が結集しているんですが、いろいろありすぎて、どんな効果かわからない状態です。」
バーン 「もしかして、召喚系じゃね?」
DM 「んー。 それも、いい推測ですね。」
バーン 「サートラスが何だかは知らないが、それを呼び出すためのものとか。」
ウィンシー 「危ないよね。 では、慎重に。」
DM 「慎重に進むと、やがて岩棚にたどりつきます。
荒っぽく掘ったトンネルはここで急に広くなって、テラスのようになったところに出ます。
この場所の幅と奥行きはどちらも20フィート(つまり6m)、天井の高さは8から10フィート(つまり2m半から3m)といったところ。
奥行きといいましたが、奥にあるのは壁ではなく、こだまをかえす大きな空間、巨大な縦穴です。
縦穴にほど近いここでは、空気の中に何やら不思議な力のようなものがあって、まるで大嵐の前のような感じがします。
縦穴は上にも下にも続いており、上にいくほど狭くなり、下にいくほど広くなっています。
そしてテラスの上、崖っぷちの近くには、人型をしたものが2つ倒れていて、ぴくりとも動きません。
グラム 「人型?」
DM 「で、もう一度ここで<呪文学>あるいは<知力>判定をどうぞ。」
ウィンシー 「33!」
グラム 「20がでて21。」
DM 「グラムもなぜか知っていると。 ドワーフの伝承にでもあったのかもしれませんね。
この場所は”地のノード”。 ノードってのは、日本語で言うと結節点とか節目といったところです。
具体的な効果としては、この場所の床に触れて8時間の休息をとったあと、2レベル呪文スロットを1つ費やすことで自分及び同意する仲間を他の地のノードへ移動させることができる。」
ウィンシー 「それは行き先を知らなくてもOKなの?」
DM 「ええ。」
グラム 「少なくとも、行ったらすぐには戻ってこれない。」
ウィンシー 「まずはわかりました。 倒れている2人の方に声をかけますが、ピクリとも動きませんよね?」
バーン 「声に反応がなければ、少し遠くから様子を見てからな。」
DM 「声に反応はなく、様子を見ると死体だとわかりますね。」
バーン 「なら、近寄ってみるか。」
DM 「近寄ってみると、一方は紫のローブをまとったハーフリングの死体であり…(一同笑)」
バーン 「もしかして、前回リーラに聞いて作った手配書を見てみると、よく似ていたり?」
DM 「そういう事です。 もう一方は大きく目を見開いた女性のゴブリンの彫像。」
ウィンシー 「おやー?! ゴブリンまではいいとして…」
ユーヌ 「彫像? リアルな?!」
DM 「リアルですねー。 ついさっきまで死んでいたような。」
バーン 「なんか、嫌な現象だなー。」
アレクセイ 「んー。」
グラム 「ハーフリングは死体?」
DM 「死体です。」
ユーヌ 「死因は?」
DM 「<治療>判定をどうぞ。」
バーン 「あれ、<治療>で20出ちゃった。(笑)」
DM 「このハーフリングの体には、沢山の矢傷があります。 矢は抜かれていますけどね。
それと牙を持つごく小さいクリーチャーに何度も噛みつかれた跡があります。」
ウィンシー 「いやーん。」
アレクセイ 「やな感じですねー(笑)。」
DM 「近くには大きな袋が2つ落ちてますが、中身はすっかり空っぽですね。 ハーフリングの手にはみみずがのたくったような字で書かれた書状が握られてるんですが、誰も読めないだろうなー。」
バーン 「”トランスレイダーズ・リング”では?」
DM 「読めませんね。 リングで読めるようになる種類の文字ではないようです。」
ウィンシー 「じゃあ、”コンプリヘンド・ランゲージ”行きますか。」
DM 「それだと、たちどころに分かります。 これは”ユアンティ語”です。」
ウィンシー 「それは、知らないわけだ。(笑)」
DM 「で、こう書いてあります。(プレイヤーに紙を広げる。)」
 
「ファディーラよ、私は少し遅れる。
王の勇士たちの宝物は、見つけた限りは全てこの下僕どもに持たせた。
メルトゥーヴィアルの在処は知れない。
私はもう少し捜索を続けるが、本当に君と会えるかどうかは定かではないから、この者達を遣わす。
”サートラスの尖兵”に私の心からなる敬意を伝えてほしい。
私もあとからすぐ行く。   −クセロン」
 
アレクセイ 「メルトゥーヴィアルも探してたんだ?!」
グラム 「まぁ、骨とセットだろうからね。」
ユーヌ 「鍵か何かになってるんだろうからね。」
グラム 「クセロンって誰?」
DM 「前々回、君達が倒したユアンティです。」
バーン 「全員でひまわりにしたからな。」
DM 「あっさりやられたんだよなー。」
バーン 「さて、死体の周辺を<捜索>。」
DM 「<捜索>ではブーツを履いた中型サイズの人型生物のものと思しき、かすかな足跡が見つかります。
そして、バーンならわかるかな。 この足跡の主が空中を歩けるかのように、崖のふちで突然足跡が消えていることが判明します。」
バーン 「なるほど。」
ウィンシー 「縦穴以外に行けるところはないの?」
DM 「今来た通路だけですね。 大きな広い縦穴の中程に張り出した岩棚の上にいると思って下さい。」
ウィンシー 「じゃあ、ランタンを取り出して下を照らしてみます。」
DM 「ウィンシーの目では暗闇にしか見えませんが、ユーヌの目には150フィート降りたところに地面が見えます。」
ウィンシー 「またまた、深いなぁ。 頑張って順番におりましょうかー。」
グラム 「また、一番手で行くぞ。」
DM 「ここはさっきの縦穴のように狭くないので、ロープだけに頼って降りて行くしかありませんね。
あえてロープを使わないで<登攀>するなら難易度25になります。(笑)」
グラム 「オリンピック級だな。(笑)」
バーン 「縦穴はすり鉢状?」
DM 「いえ、むしろ逆で底の方ほど広くなっているので、壁はオーバーハングしていますね。」
バーン 「壁沿いにロープで降りて行くのはダメか。 ロープに結び目をつければ、判定は軽くなりそう?」
DM 「ええ。 普通にロープで降りるなら難易度15。 結び目をつければ難易度5に軽減されます。」
ウィンシー 「じゃあ、そうしよう。」
グラム 「ロープの長さには余裕があるから、結び目をつけても大丈夫だな。」
バーン 「大丈夫。」
ウィンシー 「問題はそのグラムがどうやって降りるかだけど…。
重い鎧を着ているから、判定には相当マイナスがつくんでしょ?」
バーン 「グラムはもう、体にロープを結びつけて下ろせばいいんじゃないか?」
DM 「グラムを重しにしてロープを垂らすような感じになりますね。(笑)」
アレクセイ 「あ、それいいなぁ。」
ウィンシー 「裏ワザとして、”バック・オブ・ホールディング”に入れるってのもあるわよ。
あれに人が入っても、なぜか10分間は窒息しない。」
アレクセイ 「へーっ。 10分もあれば下までいけるよね。」
バーン 「グラムは全部で何ポンド?」
グラム 「250ポンドくらいか。」
バーン 「入らない、入らない。(笑)」
ユーヌ 「じゃあ、下半身はボクの袋に入れて…。(一同笑)」
DM 「それは無理!(笑)」
バーン 「重し作戦でいいんじゃね?」
グラム 「その方がよさそうだ。(笑)」
DM 「はい、そうしてグラムが下されると、床はなめらかで、おおむね円形になっています。
空気はエネルギーに満ち、稲妻の走る前のような匂いがする。
壁が床にぶつかるあたりには小さなトンネルがいくつもあいていて、数えると12本もありますよ。
床の縁の方には黒っぽい塵芥が積もっていて、穴の周りが一番濃くなっています。」
グラム 「ひとまず、ここにもクリーチャーの類はいない?」
DM 「いませんね。」
ウィンシー 「じゃあ、<登攀>がんばりますかー。」
アレクセイ 「難易度5かー。 筋力判定だから、自信ないなぁ。」
ウィンシー 「判定失敗の可能性があるのよね。」
バーン 「ちなみに、この岩棚にロープを縛るところはある?」
DM 「あるということにしましょう。 岩棚にちょっと出っ張った石があるとか。」
バーン 「それがないと、最後の人が降りられないからなぁ。(笑)」
アレクセイ 「なにか、(登攀の判定をやりやすくする)方法がないかなぁ。」
ウィンシー 「そういえば、私は全部で170ポンドくらいしかないから、バックに入れるかも。」
グラム 「下でバックを開けてやればいいわけだ。」
ウィンシー 「そうそう。」
バーン 「バックをロープにくくりつけて、おろしてやって、出たら引き上げればいいのか。」
ウィンシー 「絵的は格好悪いかもしれないけど、そう。(笑)」
バーン 「150ポンドくらいしかない人は、それできるよ。」
アレクセイ 「そうさせてもらった方がいいかな。」
DM 「ゼルは崖からぴょんと飛びおり、割り込み魔法<突然の変化>で1ラウンドの飛行時間を手に入れ、地面に降り立ちます。」
バーン 「ゼルもバックに入りそうだけどな。」
DM 「いいんですよ。」
アレクセイ 「いえ、何の備えもなしに飛び降りようとするゼルの腕をがしっと掴んで、『ゼル、自殺はいけませんよ!』(笑)」
DM 「『いやいや、死なないから、大丈夫、大丈夫だよ! まかせて、まかせて。』と<はったり>。」
ユーヌ 「<はったり>なのか?!(笑)」
アレクセイ 「『本当に?』<真意看破>で21。 これは看破したね。」
バーン 「じゃあ、大丈夫だってわかっちゃうじゃん。(笑)」
DM 「<はったり>できなかった〜。 いや、どっちにしろ『大丈夫』って言ってるんですから。(笑)」
アレクセイ 「『じゃあ、さよなら』。 どーんと背中を押して送り出しますよ。(笑)」
DM 「『あーれー!!』 と、言う訳で無事に降り立ちました。」
アレクセイ 「羽根が生えるなんて格好いい。」
バーン 「アレクセイの体重はいくらくらい?」
アレクセイ 「えー、44kgだから98ポンドくらい。 装備はハヴァサックに。」
バーン 「あー、バック(バック・オブ・ホールディング)にバック(ヒューワーズ・ハンディ・ハヴァサック)は入れらないから、別々にロープに結んでおかないとな。」
ウィンシー 「それやると、変な反応をおこして帰ってこれなくなるもんね。」
アレクセイ 「バックの中かー。 暗いし何も見えないし、どうなってるの、ここ。」
バーン 「四次元ポケットの中みたいなもんだから。」
ユーヌ 「俺らは普通に降りても大丈夫だな。」
バーン 「1だけ落ちるけど…(ダイスを振って)ああ、大丈夫だった。」
ウィンシー 「一応、”フェザー・フォール”の巻物は準備しておきますけどね。」
DM 「で、全員降りましたかね?」
ウィンシー 「降りましたよーん。」
DM 「はい、では先ほども言ったとおり、ここで8時間地面に接触して休んで、2レベルスロットを1つ消費すれば、跳ぶ事ができます。」
ウィンシー 「休むにしても、この12個の穴が気になるんですけど。 穴に入ることはできないの?」
DM 「入れますよ。 穴の直径は2.5フィート。 75センチくらいだと思ってください。」
ウィンシー 「それは無理矢理なら入れるって事ね。 じゃあ穴に入るのは諦めて、ちょっとこの部屋を調べてみたいな。」
DM 「歩き回るならば、無数の虫の抜け殻が粉微塵になったものがありますね。 <知識(自然)>をどうぞ。」
ウィンシー 「25だわ。」
バーン 「26だ。」
DM 「虫の種類が分かります。 ズバリ、”コックロゥゥーチ”!」
バーン 「なにぃぃぃ?!」
ウィンシー 「いやぁぁあ、ゴキブリー!」
アレクセイ 「”G”だ。 名前を呼ぶのすらおぞましい。(笑)」
ウィンシー 「大きさはどう?」
DM 「基本的には普通の大きさなんですが、中には体長が1フィートくらいあるのもあるような…。(笑)」
バーン・アレク 「うぁ〜。」
グラム 「台所のゴキブリは汚いけど、自然のゴキブリはそんなに汚くないぞ。」
DM 「汚い汚くない以前に嫌われてますがね。(笑)」
ユーヌ 「身長30フィートの、何でも食う虫か。」
バーン 「そう、そう考えると恐ろしい。」
アレクセイ 「出ないことを期待して、休みますか。」
DM 「一応、休む時の位置関係も決めておいてくださいね。」
アレクセイ 「やっぱり、穴から離れた所(部屋の中央)に固まった方がいいかなぁ。」
DM 「儀式はゼルが2レベルスロットを使ってやりますよ。」
ウィンシー 「よろしく〜。」
DM 「『おお、この力は〜! ボクに力を与えてくれる!』」
アレクセイ 「喜んでる喜んでる。(笑)」
DM 「ちなみに、このノード内部で呪文を発動する際には、<知力>判定の難易度11+呪文レベルに成功すれば、術者レベルのにプラス1されます。」
ウィンシー 「魔力がみなぎっているというわけね。」
バーン 「じゃあ、『早く飛べよ』とゼルをせかしつつ、休みますか〜。」
 
地のノード〜コックローチの襲撃
 
DM 「(隊列を確認して)1時間ほど経った頃、鼻を突くような異様な匂いが突然強まり、吐き気をもよおすことになります。
何千本もの小さな足が石をこするようなカツカツという音が高まったかと思うと、12の穴全てから真っ黒なゴキブリがどっとわいて出て、見る見るうちに床を埋め尽くします。」
アレクセイ 「ぇえー?!」
DM 「小さなゴキブリに続いて出てこようとしているのは、巨大なゴキブリで、穴の中から食べ物を狙って甲高い鳴き声を上げています。」
バーン 「そう、ゴキブリって鳴くんだよな。」
ウィンシー 「要は、ゴキブリのスゥオーム?(集団としてクリーチャー)」
DM 「スゥオーム+でかいやつです。 ではイニシアチブ。」
バーン 「ゴキブリ相手か。 どう戦えってぇんだ。」
ウィンシー 「大きいのは剣で殴れるけど、スゥオームは範囲的な攻撃じゃないと効かないので。」
アレクセイ 「ゼルも戦います?」
DM 「処理が重くなるので、『儀式中』ってことで。 そういえば、床の現状についてお話ししておきましょう。
ゴキブリで埋め尽くされていますので、<軽業><忍び足><平衡感覚>は難易度が2上昇します。
”伏せ”状態になったクリーチャーは、起きあがるのに難易度10の<平衡感覚>。
これは判定の成否にかかわらず、1回の標準アクションを消費します。
さらに”伏せ”状態のままでいると、ゴキブリ達にかじられます。」
グラム 「オープニングの人は、これに齧られたわけだ。」
DM 「まだ奥の方から何か…多分大きい奴が出てきそうだという事はわかりますので。」
ユーヌ 「こうなると、真ん中にいるのは失敗だったねー。 どこから大きいのが出てくるか、音で判別できないかな?」
DM 「では<聞き耳>で。」
ユーヌ 「フリーアクションで、26。」
DM 「それは、このあたりから出てきそうですね。(フロアタイルを指さし) あと2回やってください。」
ユーヌ 「1回が19で、もう1回が24。」
DM 「後者だけ分かりますね。」
ユーヌ 「じゃあ、出てきそうな穴に移動して、敵が来たら攻撃と言って待機アクション。
あとはフリー・アクションで何かが出てきそうな穴を教えておこう。」
DM 「Gスゥオームも出てきます。 こいつに関しては<知識(自然)>をどうぞ。」
ウィンシー 「27です。」
DM 「”コックローチ・スゥオーム”です。」
ユーヌ・ウィンシー 「ゴキブリの群れ。」
アレクセイ 「何を、声をそろえて。(笑)」
バーン 「言葉にすると、実に嫌だな。(笑)」
DM 「まぁ、そのままですね。 特徴としては”悪臭”があり、こいつの接敵面内にいる人たちに影響を与えます。
で、スゥオームの概念をもう一度確認しておきましょうか。
これは”群れ”の事で、全体として1つのイニシアチブ、ヒットダイス、ヒットポイント、移動速度、アーマークラスを用います。
これがワサワサっと移動していくわけですが、これらは極小サイズのクリーチャー達から構成されるため、武器ダメージに対する完全耐性を持っています。
従って範囲魔法で燃やすか、錬金術アイテムで対応するしかないですね。」
グラム 「じゃあ、どうすればいいんだ?」
ウィンシー 「松明で燃やせば?」
グラム 「松明なんて持ってないぞ。」
ウィンシー 「あれれ、買ってこなかったの?」
DM 「さて、スゥオームは、通常の近接攻撃をしません。
仮に移動などによって他のクリーチャーの接敵面を占めたなら、そのクリーチャーに自動的にダメージを与えます。」
アレクセイ 「自動ダメージかー。 でもゴキブリだけはいやだなぁ。」
ユーヌ 「ラット・スゥオームというのもあるぞ。」
アレクセイ 「ラットも嫌だけど…。」
DM 「スゥオームは移動してグラムの所へ。 グラムは<頑健>セーブをどうぞ。」
グラム 「17です。」
DM 「成功ですね。 何とかグラムは悪臭に耐えきった。
ただし、グラムの鎧に覆われていない部分や鎧の継ぎ目から中に侵入してかじります。
自動命中ダメージが3点。」
バーン 「アーマークラスもクソもないんだな。」
DM 「スゥオーム終了。
そして先程出現した比較的大きなゴキブリの反対側から、中型サイズのゴキブリが2体出現します。」
ユーヌ・バーン 「中型!?」
ユーヌ 「そりゃおめー、人くらいあるってことじゃないか!」
グラム 「だが、武器は効く。」
DM 「<知識(自然)>をどうぞ!」
バーン 「18。」
ウィンシー 「あ、19。」
DM 「とりあえず、分かります。 ”ジャイアント・コックローチ”。 まぁ、でかいゴキブリですね。
噛みつき攻撃と、あと<足払い>も持ってます。」
ユーヌ 「<足払い>?! それってどんなワンコ(狼やセレスチャル=ドックなどの犬型クリーチャー)ですか。」
ウィンシー 「ワンコと同じで、攻撃が命中したら自動的に<足払い>に入れるって奴ですか。」
DM 「そういう事です。 あと半径30フィート以内に居る全ての生きているクリーチャーに”悪臭”効果。」
ウィンシー 「うわー。」
DM 「物凄い悪臭ですね。 これがぞろぞろと近づいてくるので、最初の奴と合わせて3匹。 みんな<頑健>セーブを3回ずつやってください。」
ウィンシー 「1回でも失敗したら意味ないのよね〜。」


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